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八話目 子亀の行方
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太陽神殿の中庭は、イズファハーン式庭園として大陸諸国に名だたる美しい庭園である。
神殿の回廊に囲まれた長方形の庭園の中央に大きな泉があり、そこから庭を四分割するように水路が四方向に向かって張り巡らされている。中庭の中央の泉は白大理石造りで、夏の盛りの今は白や薄紫の睡蓮の花が咲き誇っていた。
いつからか、その泉には手のひらほどの大きさの亀が住み着いている。今も睡蓮の葉の合間でのんびり甲羅干しをしている。
先程の後ろ暗い妄想を振り払うかのように、イルディスはじっと亀を眺めていた。
だがイルディスは亀が苦手だ。正直言って大嫌いだ。あの無機物めいたつぶらな瞳と鱗に覆われた四肢、意外にも鋭い爪先など、見ているだけで怖気が走る。
子どもの頃、誤って荷車で小さな亀を轢いてしまったことがある。ぐしゃり、と甲羅の潰れた感触が腕に伝わった。轍の跡にひしゃげた甲羅の中から飛び出した内臓は、見てはいけないものを見てしまったような気がして、鮮やかな血の色は、この小さな命を自分が無意識に奪ったのだというおぞましい気持ちになった。今でも亀を見ると、あの軽やかで残酷な感触を思い出して、死にたくなるほど陰鬱な気持ちになる。亀の真っ黒い瞳と見つめ合うことは、寧ろ精神修行の一環だとさえ思えた。
「大神官さま……?」
ふと、背後から声を掛けられてイルディスは慌てた。振り返れればいつも通り、創世神話の月の女神をそのまま模したかのような白い薄衣に身を包んだララファが立っている。いつの間にやら午後のお茶の時間であったらしい。イルディスが何かを言う前に、ララファは今まさに泉の中に沈もうとしている亀に気づいた。
「まぁ!一体何をそんなに熱心に見つめてらっしゃるのかと思ったら!可愛らしい亀ですこと!」
「うむ……」
声をかける随分前から見られていたことに、イルディスはばつが悪くなって黙り込んだ。
「ふふっ、実はわたくしも亀や魚や、そういった水辺の生き物が昔から好きなのです。砂漠の小さなオアシスの生まれですので、幼い頃から身近にいましたゆえ!」
「………そう、か」
亀好きだなんて、ララファのとんだ思い違いだ。だが今更、よからぬ妄想を追い払う為に苦手な亀と見つめ合って精神を鍛え直していた、などと言える筈もない。
「あの、大神官さま……よろしければ、少し歩きませんか?中庭を抜けて奥へ行くと、外庭へ繋がると聞きました。けれどわたくし、まだ行ったことがないのです」
太陽神殿の中庭の中央から奥、外庭は確かに広大だ。濃い緑の木々が茂り、日の高いこの時間でも涼しいだろう。
「案内しよう……」
手を引くべきか?流石に馴れ馴れしいだろうか?と散々迷った結果、イルディスは結局そのまま、先に立って歩きだした。
※※※
内庭に比べて人の手が入らぬせいか鬱蒼と茂ったオレンジの木々を横目に、水路に沿って二人は歩いた。手を取るでもなく並ぶでもなく、イルディスの二、三歩後をララファが追う。長身のイルディスと小柄なララファではそもそも歩幅が全く違うため、ララファは常に小走りになってしまう。だが、歩幅を合わせて歩くなどという気遣いがイルディスに出来よう筈もなかった。
ここ数日。先日約束した通り、ララファとは午後のお茶の時間を共に過ごしていた。その上で、寝ている間に勝手はしないと約束し、夜は寝所に戻ってちゃんと寝ている。とは言っても、広いベッドの端と端で清く正しく共寝しているだけだ。いつもベッドの反対側でララファが何か話したそうに気配をうかがっているのにはイルディスも気づいていたが、口を開けばまたろくでもない失言をしてしまいそうで、早々に寝たふりをしていた。実際体は慣れぬ勤めの忙しさに疲れていたし睡眠を欲していたのか、目を瞑ればそのまま眠りに落ちるのは簡単だった。
最早、ララファの前では普段通りの己を保てないことに、イルディスも薄々気づいていた。何を話しても墓穴を掘りそうで油断ならない。清楚可憐な見た目に反して、この娘が何をしでかすのか全く予想もつかないせいだ、と警戒していた。
とりあえず、今はこの立派な庭園の所縁や植えられている植物について解説するという使命を己に課すことで何とか平常心を保てていた。
「この水路に施された蔦草の装飾はエンタリア様式の流れを汲み、離宮の中庭にも同じものが……」
「大神官さま、イルディスさま!ご覧くださいな!わたくし、子亀を見つけましたの!」
「……は?」
灌漑用水路についての説明を遮って聞こえて来たのは、ネズミを捕って来た猫のような誇らしげな声。まさか、この高尚かつ詳細な解説をちっとも聞いていなかったのか?と振り返ったイルディスの鼻先に、飛び込んできたものは。
「ぎょあっっっ!?!?」
ぎょろ、と覗き込んでくるガラス玉みたいな亀の瞳であった。近い!恐ろしい!気持ち悪い!思わず飛び退いてしまう。
「……っ、ぁあ!?」
「ぇ!?イルディスさ、まっ!?」
ガッ……ドボンッ!!!
驚いて飛び退いた拍子に水路の縁の大理石に足をとられ、バランスを崩したイルディスに、ララファは咄嗟に手を伸ばした。だが、支えきれずにそのまま引きずられ、結果として水路の浅瀬に押し倒してしまう。
「ぐ、うぅ……い、だだっ……大丈夫か、巫女殿……」
水路は浅く、精々水位は大人のふくらはぎほどで、幸い転んでも溺れる程ではない。イルディスは内心ほっとした。泳げないのだ。
「……ひゃっ……ご、ごめんなさい、大神官さまっ……あなたさまこそ!お怪我は!?」
驚いた拍子にうっかり取り落した先ほどの子亀が、折り重なる二人を尻目に水路を悠々と泳いでいく。まさか小さな亀にあんなに驚かれるとも思わなかった。
イルディスに馬乗りになったララファは慌てて跳ね起きる。ぐっしょりと濡れて重いスカートを持ち上げ、水から上がるとイルディスに手を貸して助け起こした。
「よい、大事ない。それよりも早く着替えに戻っ……」
強かに尻餅をついたイルディスは手を借りながらよろよろと立ち上がり、ララファを見下ろし固まった。心ならずもその銀色の瞳は釘付けになる。
ララファが身に纏う長衣はしっとりと水に濡れ、ぴたりと体に張り付き、艶めかしく蜂蜜色の肌が透けている。くっきりと形を露わにした豊かな胸の谷間に、ぽたぽたと水滴が垂れ落ちる様はどうしようもないくらいに扇情的だ。
部屋へ戻るまでにこの姿が誰かに見つかりでもしたら、まだ若い初心な見習い神官などは一目で赤い実はじけてしまうに違いない。
目の毒だ。イルディスはクラクラと眩暈がした。ほとんど無意識に、ララファの手首を掴んで引いた。
「巫女殿……とにかく一旦……あちらの四阿に……」
神殿の回廊に囲まれた長方形の庭園の中央に大きな泉があり、そこから庭を四分割するように水路が四方向に向かって張り巡らされている。中庭の中央の泉は白大理石造りで、夏の盛りの今は白や薄紫の睡蓮の花が咲き誇っていた。
いつからか、その泉には手のひらほどの大きさの亀が住み着いている。今も睡蓮の葉の合間でのんびり甲羅干しをしている。
先程の後ろ暗い妄想を振り払うかのように、イルディスはじっと亀を眺めていた。
だがイルディスは亀が苦手だ。正直言って大嫌いだ。あの無機物めいたつぶらな瞳と鱗に覆われた四肢、意外にも鋭い爪先など、見ているだけで怖気が走る。
子どもの頃、誤って荷車で小さな亀を轢いてしまったことがある。ぐしゃり、と甲羅の潰れた感触が腕に伝わった。轍の跡にひしゃげた甲羅の中から飛び出した内臓は、見てはいけないものを見てしまったような気がして、鮮やかな血の色は、この小さな命を自分が無意識に奪ったのだというおぞましい気持ちになった。今でも亀を見ると、あの軽やかで残酷な感触を思い出して、死にたくなるほど陰鬱な気持ちになる。亀の真っ黒い瞳と見つめ合うことは、寧ろ精神修行の一環だとさえ思えた。
「大神官さま……?」
ふと、背後から声を掛けられてイルディスは慌てた。振り返れればいつも通り、創世神話の月の女神をそのまま模したかのような白い薄衣に身を包んだララファが立っている。いつの間にやら午後のお茶の時間であったらしい。イルディスが何かを言う前に、ララファは今まさに泉の中に沈もうとしている亀に気づいた。
「まぁ!一体何をそんなに熱心に見つめてらっしゃるのかと思ったら!可愛らしい亀ですこと!」
「うむ……」
声をかける随分前から見られていたことに、イルディスはばつが悪くなって黙り込んだ。
「ふふっ、実はわたくしも亀や魚や、そういった水辺の生き物が昔から好きなのです。砂漠の小さなオアシスの生まれですので、幼い頃から身近にいましたゆえ!」
「………そう、か」
亀好きだなんて、ララファのとんだ思い違いだ。だが今更、よからぬ妄想を追い払う為に苦手な亀と見つめ合って精神を鍛え直していた、などと言える筈もない。
「あの、大神官さま……よろしければ、少し歩きませんか?中庭を抜けて奥へ行くと、外庭へ繋がると聞きました。けれどわたくし、まだ行ったことがないのです」
太陽神殿の中庭の中央から奥、外庭は確かに広大だ。濃い緑の木々が茂り、日の高いこの時間でも涼しいだろう。
「案内しよう……」
手を引くべきか?流石に馴れ馴れしいだろうか?と散々迷った結果、イルディスは結局そのまま、先に立って歩きだした。
※※※
内庭に比べて人の手が入らぬせいか鬱蒼と茂ったオレンジの木々を横目に、水路に沿って二人は歩いた。手を取るでもなく並ぶでもなく、イルディスの二、三歩後をララファが追う。長身のイルディスと小柄なララファではそもそも歩幅が全く違うため、ララファは常に小走りになってしまう。だが、歩幅を合わせて歩くなどという気遣いがイルディスに出来よう筈もなかった。
ここ数日。先日約束した通り、ララファとは午後のお茶の時間を共に過ごしていた。その上で、寝ている間に勝手はしないと約束し、夜は寝所に戻ってちゃんと寝ている。とは言っても、広いベッドの端と端で清く正しく共寝しているだけだ。いつもベッドの反対側でララファが何か話したそうに気配をうかがっているのにはイルディスも気づいていたが、口を開けばまたろくでもない失言をしてしまいそうで、早々に寝たふりをしていた。実際体は慣れぬ勤めの忙しさに疲れていたし睡眠を欲していたのか、目を瞑ればそのまま眠りに落ちるのは簡単だった。
最早、ララファの前では普段通りの己を保てないことに、イルディスも薄々気づいていた。何を話しても墓穴を掘りそうで油断ならない。清楚可憐な見た目に反して、この娘が何をしでかすのか全く予想もつかないせいだ、と警戒していた。
とりあえず、今はこの立派な庭園の所縁や植えられている植物について解説するという使命を己に課すことで何とか平常心を保てていた。
「この水路に施された蔦草の装飾はエンタリア様式の流れを汲み、離宮の中庭にも同じものが……」
「大神官さま、イルディスさま!ご覧くださいな!わたくし、子亀を見つけましたの!」
「……は?」
灌漑用水路についての説明を遮って聞こえて来たのは、ネズミを捕って来た猫のような誇らしげな声。まさか、この高尚かつ詳細な解説をちっとも聞いていなかったのか?と振り返ったイルディスの鼻先に、飛び込んできたものは。
「ぎょあっっっ!?!?」
ぎょろ、と覗き込んでくるガラス玉みたいな亀の瞳であった。近い!恐ろしい!気持ち悪い!思わず飛び退いてしまう。
「……っ、ぁあ!?」
「ぇ!?イルディスさ、まっ!?」
ガッ……ドボンッ!!!
驚いて飛び退いた拍子に水路の縁の大理石に足をとられ、バランスを崩したイルディスに、ララファは咄嗟に手を伸ばした。だが、支えきれずにそのまま引きずられ、結果として水路の浅瀬に押し倒してしまう。
「ぐ、うぅ……い、だだっ……大丈夫か、巫女殿……」
水路は浅く、精々水位は大人のふくらはぎほどで、幸い転んでも溺れる程ではない。イルディスは内心ほっとした。泳げないのだ。
「……ひゃっ……ご、ごめんなさい、大神官さまっ……あなたさまこそ!お怪我は!?」
驚いた拍子にうっかり取り落した先ほどの子亀が、折り重なる二人を尻目に水路を悠々と泳いでいく。まさか小さな亀にあんなに驚かれるとも思わなかった。
イルディスに馬乗りになったララファは慌てて跳ね起きる。ぐっしょりと濡れて重いスカートを持ち上げ、水から上がるとイルディスに手を貸して助け起こした。
「よい、大事ない。それよりも早く着替えに戻っ……」
強かに尻餅をついたイルディスは手を借りながらよろよろと立ち上がり、ララファを見下ろし固まった。心ならずもその銀色の瞳は釘付けになる。
ララファが身に纏う長衣はしっとりと水に濡れ、ぴたりと体に張り付き、艶めかしく蜂蜜色の肌が透けている。くっきりと形を露わにした豊かな胸の谷間に、ぽたぽたと水滴が垂れ落ちる様はどうしようもないくらいに扇情的だ。
部屋へ戻るまでにこの姿が誰かに見つかりでもしたら、まだ若い初心な見習い神官などは一目で赤い実はじけてしまうに違いない。
目の毒だ。イルディスはクラクラと眩暈がした。ほとんど無意識に、ララファの手首を掴んで引いた。
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