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二話目 はじめての夜 ※
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窓から差し込む月明かりに照らされて、娘の身に纏う真っ白な薄衣と琥珀色の素肌との対比が眩しい。前屈みの姿勢のせいで、豊かな胸元が目の前に飛び込んでくる。少女めいた顔立ちには不似合いなそれは、さながら禁断の果実のようで、イルディスは強い酒を一気にあおった時のような強い眩暈を覚えた。
太陽の男神の化身たる大神官には、月の女神の神殿からひとりの巫女が捧げられる。それは 『聖婚』と呼ばれ、太陽の獣に月の乙女が嫁ぐことで神となったのだという創世神話を模した儀式であり、古来より脈々と続く風習である。
そして、新たに大神官の座に就いたイルディスの元に、月神殿から献上された新しい月の乙女こそ、彼女であった。
「き、きみは………そのっ……」
「アダリアの乙女、ララファですわ。どうぞ、ララファとお呼びくださいな!」
二の句を告げずにいるイルディスに、ララファは潤んだ目元をほんのりと薔薇色に染めて羞じらうように微笑んだ。
ララファのように月神殿に仕える巫女たちは、生まれ故郷を冠する二つ名で呼ばれることが多い。アダリアとは、王都イズファハーンから馬車でひと月以上南へ下った辺境中の辺境だ。名産品はスイカと薔薇水……などという現実逃避をララファが許してくれる筈もない。その細く繊細な指先は思わず感心するほどの熱心さでイルディスの大事な腰帯をするすると解き、夜着をくつろげ、素肌を晒そうと奮闘している。
「まっ、待て!まてまて!何をする!?大神官と褥を共にせよなどと、聖典の何処にも記されておらぬではないか!そも、聖婚とは名ばかりで、本来は形式的な……」
「ですが!してはならぬとも、聖典のどこにも書かれてはおりませんわ!」
「き、詭弁だ……」
聖典解釈に関する講釈を垂れようとするイルディスを遮り、娘は身を乗り出した。
「だってわたくしは、『月の乙女、魂鎮めの贄の巫女。或いは獣の花嫁』……あなたさまの、大神官さまの花嫁ですもの!」
「何を………大体!花も恥じらううら若き乙女を、生贄よろしく四十男の花嫁になど、何が創世神話に則る『聖なる婚姻』だ!野蛮だ!前時代的だ!悪習反対!第一、そんなもの喜ぶ娘が一体何処の世界に……」
「ここに居りますわ、大神官さま!」
ララファは淑やかそうな見目に似合わぬはっきりとした口振りで言った。
「あなたの正式な花嫁に選ばれて、わたくしは天にも登る心地でした。それにあなたさまは、まだ齢三十八!」
「そっ、そういうことでは………」
イルディスは絶句した。
聖婚の儀式で初めて顔を合わせたあの時。純白のヴェールの下でそっと目を伏せ、生贄のように差し出される己の運命を呪うでも恨むでもなく、殊勝に受け入れて神の御前に歩み出る彼女に、イルディスは思わず見惚れた。まだ少女らしさの残る華奢な肩は確かに小さく震えていた。その赤銅色の瞳が、そっと開かれ、僅かに潤んだ上目遣いに己を見つめた時。このような不幸な婚姻は必ずや己の代で根絶してみせよう、と胸に誓ったのだ。
だが、あの楚々とした風情は白昼の幻だったのだろうか。
「大神官さま……わたくしは、ずっとこの日を待ちわびておりました。ですから、あなたさまにも教えて差し上げます。この、天にも登る心地、というものを……」
気を抜けばすぐに脳内で現実逃避をはじめるイルディスを尻目に、ララファは止まらなかった。腰帯を放り捨て、夜着のズボンに手をかけると、下履き諸共ずるり、と無理やり膝まで引き摺り下ろした。
「……ひゃっ!!!?」
あまりと言えばあんまりな荒業に、イルディスは思わず初心な乙女みたいな悲鳴を上げてしまう。心ならずも、慣れぬ刺激に半端に立ち上がった男自身が、脚の間に陣取る娘の目前にさらされて、哀れにふるりと震えた。
「まぁ……!」
「ぁっ、いやッ、そのっ、違ッ、断じて違う!これは……」
ララファは思わず歓喜と共に吐息を漏らした。少しでも欲情してくれている、それだけで体の奥がじわりと疼く。慌てて否定しようとするイルディスの声などちっとも耳には届かない。
ララファ自身、緩く立ち上がる男の象徴を目の当たりにしたのは初めてだった。そっと押し頂くようにうやうやしく捧げ持ち、小さな手の平で握り込む。あたたかくて弾力のある、初めて触れた不思議な感触。
「ぁ、ちょッ!ひッ……ぅ……」
ふに、ふに、と力を籠めるとイルディスの低い声が、上擦った。
物心ついてのち、自分以外の誰かに触れられたことなど全くない場所を、今まさに二十ばかりも年下の乙女に弄ばれている。
イルディスは痩せぎすとはいえ並の男より上背はある。華奢で小柄な娘など、跳ねのけることは出来ただろう。今ならまだ引き返せる、止めさせるのだ、と激しく警鐘を鳴らす理性に反して、何故だか四肢は痺れたように重く動かなかった。抵抗の少ないのを良いことに、ララファは一層大胆になる。
熱を持る敏感な先端にちゅ、ぅ、と口付ける。なめし革のような滑らかで繊細な皮膚にぺろり、と舌を這わせた。予想していたより、何の味もしない。すべすべした肌は熱くて柔らかくて、ララファはきゅっと胸がときめくような切ないような気持ちになった。
「や、やめ……なぜ、何故っ……そのような、そのっ、あれだ!とにかくやめなさい……!」
ララファが何をしようというのか、女性経験など全くないイルディスにも遅まきながら流石に理解できた。だが、口淫をやめろ、と言葉にするのははばかられた。うっかり照れてしまう。この期に及んでもまだ、穢れなき乙女に聞かせていい言葉ではないとなけなしの理性とそれ以上に羞恥心が働いた。
「なぜ……?わたくしは、大神官さまに捧げられた、月の乙女……あなたさまの欲を、お慰めするのは当然ですもの」
「そんなことくらい、じっ、自分でッ……自分で出来……」
「まぁまぁ!ご自分で?大事な御身を煩わせるなど、わたくしが聖典の神々に叱られてしまいますわ……」
ララファはまるで見せつけるように、あぁ、ん、と大きく口を開け、ぱくり、と肉の切っ先を口に含む。はむ、はむ、と唇で優しく食み、十分に濡らしてから、ちゅぅ、と吸った。そのまま舌先で裏筋をゆっくりと辿り下りれば、イルディスのそれはすっかり天を衝くほどに反り返り、昂っていた。
「……大神官さまを侮る御方々に教えて差し上げたいくらい。教本のものとは比べ物にならぬ、大神官の名に相応しい立派な陽根をお持ちなのですもの……」
思わず、そっと感嘆の溜息を漏らしたララファの言葉に、イルディスは顔を歪めた。教本とは何だ?否、そもそも誰に何を喧伝するというのか!?揶揄とも受け取れるその言葉に、これまでに感じたこともない羞恥と、何度目かも知れぬ強い眩暈を覚える。それなのにそそり立つ屹立は一向に萎える気配がない。
「た、頼む、から……やめ…………っっ!」
途切れた懇願は、言葉と動きと、どちらに向けたものだったか。
ララファは聞き入れず、つぷ、と先端の切れ目に浮かんだ透明な雫を、子猫のようにぺろぺろと舐め回す。
「まだ……んっ……だって、まだっ、沢山、あふれて……」
次々浮かんでくる先走りに、舐めるだけでは間に合わないと思ったのか、ララファは再び昂りを咥え込んだ。熱い口内にぬっとりと包み込まれ、器用に蠢く舌が先っぽから敏感なくびれまで、ヌルヌルと丁寧に這い回る。
「は、ぁ……んっ、大神官さま……どうぞ、わたくしに……お任せくださいませ?」
上目遣いにじっと見つめてくる赤銅色の瞳の真摯さから何とか逃れたくて、イルディスはぎゅっと目を瞑った。けれど幾ら目を瞑っても、瞼の裏に赤銅色の瞳と蜂蜜色の艶やかな肌がちらつく。熱い吐息と共に語りかける声はまるで甘美な夢のようで、何処か懐かしい気さえする。
「はぁっ……ふ、ぅっ……んんっ……」
イルディスは、切なく熱を帯びたその声が己のものだとは信じられない気持ちになる。自ら触れるのとは全く異なる強過ぎる快楽に、徐々に追い詰められていく。泣きたくなるほど情けなく、耐えがたいほど恥ずかしい。なのに、されるがままに流されていく心地良さと触れ合う熱に、抗えない。
イルディスの意志に反して、刺激に慣れぬ体はあっという間に上り詰める。ただ翻弄されるまま、両手で顔を覆い唇を噛んで声を抑えるのが精一杯だった。
「……っ、ふ、ぁ……く……ぅッ……!」
蜂蜜色の頬にも豊かな胸元にも、欲の証の白濁が飛び散る。
ララファはうっとりと微笑むと、ぺろり、と濡れた唇の端を舐め取った。
「…………嗚呼!私の可愛い大神官さま……」
太陽の男神の化身たる大神官には、月の女神の神殿からひとりの巫女が捧げられる。それは 『聖婚』と呼ばれ、太陽の獣に月の乙女が嫁ぐことで神となったのだという創世神話を模した儀式であり、古来より脈々と続く風習である。
そして、新たに大神官の座に就いたイルディスの元に、月神殿から献上された新しい月の乙女こそ、彼女であった。
「き、きみは………そのっ……」
「アダリアの乙女、ララファですわ。どうぞ、ララファとお呼びくださいな!」
二の句を告げずにいるイルディスに、ララファは潤んだ目元をほんのりと薔薇色に染めて羞じらうように微笑んだ。
ララファのように月神殿に仕える巫女たちは、生まれ故郷を冠する二つ名で呼ばれることが多い。アダリアとは、王都イズファハーンから馬車でひと月以上南へ下った辺境中の辺境だ。名産品はスイカと薔薇水……などという現実逃避をララファが許してくれる筈もない。その細く繊細な指先は思わず感心するほどの熱心さでイルディスの大事な腰帯をするすると解き、夜着をくつろげ、素肌を晒そうと奮闘している。
「まっ、待て!まてまて!何をする!?大神官と褥を共にせよなどと、聖典の何処にも記されておらぬではないか!そも、聖婚とは名ばかりで、本来は形式的な……」
「ですが!してはならぬとも、聖典のどこにも書かれてはおりませんわ!」
「き、詭弁だ……」
聖典解釈に関する講釈を垂れようとするイルディスを遮り、娘は身を乗り出した。
「だってわたくしは、『月の乙女、魂鎮めの贄の巫女。或いは獣の花嫁』……あなたさまの、大神官さまの花嫁ですもの!」
「何を………大体!花も恥じらううら若き乙女を、生贄よろしく四十男の花嫁になど、何が創世神話に則る『聖なる婚姻』だ!野蛮だ!前時代的だ!悪習反対!第一、そんなもの喜ぶ娘が一体何処の世界に……」
「ここに居りますわ、大神官さま!」
ララファは淑やかそうな見目に似合わぬはっきりとした口振りで言った。
「あなたの正式な花嫁に選ばれて、わたくしは天にも登る心地でした。それにあなたさまは、まだ齢三十八!」
「そっ、そういうことでは………」
イルディスは絶句した。
聖婚の儀式で初めて顔を合わせたあの時。純白のヴェールの下でそっと目を伏せ、生贄のように差し出される己の運命を呪うでも恨むでもなく、殊勝に受け入れて神の御前に歩み出る彼女に、イルディスは思わず見惚れた。まだ少女らしさの残る華奢な肩は確かに小さく震えていた。その赤銅色の瞳が、そっと開かれ、僅かに潤んだ上目遣いに己を見つめた時。このような不幸な婚姻は必ずや己の代で根絶してみせよう、と胸に誓ったのだ。
だが、あの楚々とした風情は白昼の幻だったのだろうか。
「大神官さま……わたくしは、ずっとこの日を待ちわびておりました。ですから、あなたさまにも教えて差し上げます。この、天にも登る心地、というものを……」
気を抜けばすぐに脳内で現実逃避をはじめるイルディスを尻目に、ララファは止まらなかった。腰帯を放り捨て、夜着のズボンに手をかけると、下履き諸共ずるり、と無理やり膝まで引き摺り下ろした。
「……ひゃっ!!!?」
あまりと言えばあんまりな荒業に、イルディスは思わず初心な乙女みたいな悲鳴を上げてしまう。心ならずも、慣れぬ刺激に半端に立ち上がった男自身が、脚の間に陣取る娘の目前にさらされて、哀れにふるりと震えた。
「まぁ……!」
「ぁっ、いやッ、そのっ、違ッ、断じて違う!これは……」
ララファは思わず歓喜と共に吐息を漏らした。少しでも欲情してくれている、それだけで体の奥がじわりと疼く。慌てて否定しようとするイルディスの声などちっとも耳には届かない。
ララファ自身、緩く立ち上がる男の象徴を目の当たりにしたのは初めてだった。そっと押し頂くようにうやうやしく捧げ持ち、小さな手の平で握り込む。あたたかくて弾力のある、初めて触れた不思議な感触。
「ぁ、ちょッ!ひッ……ぅ……」
ふに、ふに、と力を籠めるとイルディスの低い声が、上擦った。
物心ついてのち、自分以外の誰かに触れられたことなど全くない場所を、今まさに二十ばかりも年下の乙女に弄ばれている。
イルディスは痩せぎすとはいえ並の男より上背はある。華奢で小柄な娘など、跳ねのけることは出来ただろう。今ならまだ引き返せる、止めさせるのだ、と激しく警鐘を鳴らす理性に反して、何故だか四肢は痺れたように重く動かなかった。抵抗の少ないのを良いことに、ララファは一層大胆になる。
熱を持る敏感な先端にちゅ、ぅ、と口付ける。なめし革のような滑らかで繊細な皮膚にぺろり、と舌を這わせた。予想していたより、何の味もしない。すべすべした肌は熱くて柔らかくて、ララファはきゅっと胸がときめくような切ないような気持ちになった。
「や、やめ……なぜ、何故っ……そのような、そのっ、あれだ!とにかくやめなさい……!」
ララファが何をしようというのか、女性経験など全くないイルディスにも遅まきながら流石に理解できた。だが、口淫をやめろ、と言葉にするのははばかられた。うっかり照れてしまう。この期に及んでもまだ、穢れなき乙女に聞かせていい言葉ではないとなけなしの理性とそれ以上に羞恥心が働いた。
「なぜ……?わたくしは、大神官さまに捧げられた、月の乙女……あなたさまの欲を、お慰めするのは当然ですもの」
「そんなことくらい、じっ、自分でッ……自分で出来……」
「まぁまぁ!ご自分で?大事な御身を煩わせるなど、わたくしが聖典の神々に叱られてしまいますわ……」
ララファはまるで見せつけるように、あぁ、ん、と大きく口を開け、ぱくり、と肉の切っ先を口に含む。はむ、はむ、と唇で優しく食み、十分に濡らしてから、ちゅぅ、と吸った。そのまま舌先で裏筋をゆっくりと辿り下りれば、イルディスのそれはすっかり天を衝くほどに反り返り、昂っていた。
「……大神官さまを侮る御方々に教えて差し上げたいくらい。教本のものとは比べ物にならぬ、大神官の名に相応しい立派な陽根をお持ちなのですもの……」
思わず、そっと感嘆の溜息を漏らしたララファの言葉に、イルディスは顔を歪めた。教本とは何だ?否、そもそも誰に何を喧伝するというのか!?揶揄とも受け取れるその言葉に、これまでに感じたこともない羞恥と、何度目かも知れぬ強い眩暈を覚える。それなのにそそり立つ屹立は一向に萎える気配がない。
「た、頼む、から……やめ…………っっ!」
途切れた懇願は、言葉と動きと、どちらに向けたものだったか。
ララファは聞き入れず、つぷ、と先端の切れ目に浮かんだ透明な雫を、子猫のようにぺろぺろと舐め回す。
「まだ……んっ……だって、まだっ、沢山、あふれて……」
次々浮かんでくる先走りに、舐めるだけでは間に合わないと思ったのか、ララファは再び昂りを咥え込んだ。熱い口内にぬっとりと包み込まれ、器用に蠢く舌が先っぽから敏感なくびれまで、ヌルヌルと丁寧に這い回る。
「は、ぁ……んっ、大神官さま……どうぞ、わたくしに……お任せくださいませ?」
上目遣いにじっと見つめてくる赤銅色の瞳の真摯さから何とか逃れたくて、イルディスはぎゅっと目を瞑った。けれど幾ら目を瞑っても、瞼の裏に赤銅色の瞳と蜂蜜色の艶やかな肌がちらつく。熱い吐息と共に語りかける声はまるで甘美な夢のようで、何処か懐かしい気さえする。
「はぁっ……ふ、ぅっ……んんっ……」
イルディスは、切なく熱を帯びたその声が己のものだとは信じられない気持ちになる。自ら触れるのとは全く異なる強過ぎる快楽に、徐々に追い詰められていく。泣きたくなるほど情けなく、耐えがたいほど恥ずかしい。なのに、されるがままに流されていく心地良さと触れ合う熱に、抗えない。
イルディスの意志に反して、刺激に慣れぬ体はあっという間に上り詰める。ただ翻弄されるまま、両手で顔を覆い唇を噛んで声を抑えるのが精一杯だった。
「……っ、ふ、ぁ……く……ぅッ……!」
蜂蜜色の頬にも豊かな胸元にも、欲の証の白濁が飛び散る。
ララファはうっとりと微笑むと、ぺろり、と濡れた唇の端を舐め取った。
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