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鬼の白雪は人間が大嫌いでした。
そして鬼らしくない現、鬼の王族の連中も大嫌いでした。白雪は一人邸で煙管を吸います。城鬼の末裔の一族の部下の舌から連絡では、王の修羅王は人間の追手を振り切り、別の国へ。
・・・・そして、弟王の新羅王は、喜一という人間と共に逃亡したそうだ。新羅王が人間と逃亡と知らせを聞いたとき、白雪はおかしくて笑いました。
結局喜一の死体を目印にしていた人間と修羅王を殺害することは失敗に終わったのだった。馬鹿な人間と共に逃げた愚かな新羅王をどう利用できるか、白雪は考えました。
まずはその喜一という人間を捕え、人質にすることにしました。
鬼の王の一族はどこへ行っても、崇められる存在でした。喜一と新羅王は地元の畑仕事をしながらともに暮らしはじめました。
暮らし始めて、喜一は新羅王のことで思い悩むことになりました。隣り合うベッドのよこの新羅王の布団を見て、喜一は呼吸を止めました。
「・・・・なんです、これ?」
なんと新羅王の布団の布に、先日喜一が捨てたはずの褌の模様がありました。喜一の視線に気づいた新羅王は慌てて、体で布団を隠しました。
「い、いやなんでもない」
「いやなんでもなくはないですよね?何で人の褌を枕に使っているんですか」
「・・・・喜一の匂いで、体を包まれたいと思うではないか?」
「やめてください!」
「喜一の匂いが好きだ!!」
「鼻血を流しながら言うのはやめてください!!!」
「す、すまん」
暮らし始めた最初のうちは、新羅王は恰好をつけて、俺などと男らしく振舞っていたくせに、喜一とともに暮らしだすと馬鹿殿様と、変態気質を醸し出すようになりました。
「・・・・喜一はおれのことが好きなのだろう?少しくらい匂いを嗅いでもいいじゃないか?」
「あなたは」
そこで喜一は気づいた。そういえば、新羅王は一度も、喜一のことを好きだと言っていないません。
夜中に尻を触られ続けるのも、脇と髪の毛の匂いを嗅ぎ続けられるのも、寝ている間に足を舐められるのも、全部全部喜一は新羅王に好かれているからと思うことで我慢してきたのに!
喜一は激情に駆られて、叫びました。
「新羅王なんて大嫌いだ!この変態」
そのまま喜一は部屋から外へと走り出ました。
「喜一!?」
一人喜一は田圃の前で泣いていました。
見知らぬ土地で暮らしはじめる不安と、喜一は復讐をはらせないむなしさに、精神的に滅入っていました。
「どうしたんだい?」
そこへ近所に住んでいる山谷治朗という男が、喜一の元へやってきました。喜一は慣れない田舎生活の中、なにかと山谷にはお世話になっていました。
「・・・・・少し喧嘩しまして」
「ああお兄さんとかい?」
男二人で暮らすには目立つので、喜一は新羅王と兄弟ということで、近所では通しておりました。
「はい」
「あのお兄さん少し変わっているもんな」
「はい」
「まぁ、仲直りできるといいな」
「はい」
「そうだ昨日いいなすびがとれたんだけれど、いるかい?」
「はい!!」
「喜一!!」
大きな新羅王の声に、喜一は振り向くと、そこには荒い息を吐いている新羅王がいました。
「・・・・新羅王」
気まずくて喜一は、新羅王から顔をそらしました。
「喜一すまなかった!」
新羅王は喜一の傍まで走ってくると、喜一の肩を掴みました。
「もう喜一の褌には手は出さない!」
喜一は無性に山谷の視線が気になりました。幸い山谷は、苦笑いを浮かべているだけでした。
「ちょ、ちょっと!」
慌てて新羅王の腕を引いて、喜一は物陰にいきました。
「人がいるのに、急に褌なんて言わないでくださいよ!!」
「喜一が」
なきそうになる新羅王の頭を喜一は撫でました。
「・・・褌のことだけでおこっているんじゃないんです。・・・その新羅王は僕に触りすぎなんです。四六時中触ってくると、イライラするんです」
「すまなかった」
そういうと、新羅王は喜一を抱きしめました。
「・・・・まったく人の話を聞いてませんね」
溜息をついて、喜一は新羅王の頭を撫でました。
谷中からもらったなすびをたべて、喜一と新羅王はお風呂に入りました。
喜一がお風呂に入っている間に、新羅王は喜一の着物の匂いを嗅いでいるのに気付いて、新羅王に向かって体拭きの布を放り投げておきました。
あれから強姦されて触れられようとすると、体が震える喜一のためを想ってか、新羅王は一度も喜一と交わろうとすることはありませんでした。その日も新羅王は、喜一の隣で添い寝をしていました。
新羅王は行動はあれですが、たいそう美しい顔をしていたので、喜一はうっとりとしていました。
新羅王の顔も好きですが、温かい心をもった新羅王自身も大好きでした。喜一は手を伸ばして、新羅王の頬に触れました。新羅王は少し頬を赤くして、微笑みました。どこか子供のような新羅王の口に、喜一は口づけました。喜一だって男なのです。新羅王に負けてられません。
喜一を抱き寄せると、新羅王は呟きました。
「喜一を食べてしまいたい」
喜一は笑って、新羅王に抱きつきました。新羅王は喜一の髪に顔をうずめます。新羅王の下半身が堅いことに喜一は気づいて、顔を赤らめました。
「す、すまない」
「新羅王、あの」
「喜一を抱きたい。いいか?」
喜一は顔を赤くして頷きました。
「喜一、喜一」
荒い息を吐きながら新羅王は、喜一の背中や体を執拗にまさぐってきます。喜一は少し怖いような気持ちいいような気がして、震える手で新羅王の背中に触れました。
「す、すまない!ゆっくりやろう。そうだ!香油が必要だな。すぐに持ってくる!」
慌ててベッドから起き上がった新羅王が、床の者につまずいて転ぶのを見て、喜一は微笑みました。
「持ってきた!」
満面の笑みを浮かべて香油の壜を掲げる新羅王に、喜一は苦笑いを浮かべました。
「・・・・そんなに慌てないでください」
「喜一、喜一」
「ん」
何度も新羅王は喜一に口づけます。
新羅王の唇が、首筋から喜一の胸へと触れていきます。
「はぁ」
なんだかくすぐったいのと、気持ちがいいので、喜一は吐息を漏らしました。ゆっくり喜一の着物が肌蹴られていきます。
「喜一の匂いがする」
はふはすと、新羅王は、喜一の下半身の匂いを嗅ぎます。喜一は新羅王をぶん殴りたくなるのを、必死で耐えました。
「においをかぐのはやめてください」
「すまない」
にっこり新羅王は微笑むと、新羅王は喜一の下半身を口に含んで吸い付きました。
「あ!っん」
そんなことをされたのは喜一は初めてだったので、大層あわてました。
「ちょ、ちょっと、危ない!じゃなくて、汚いです!そんなとこ」
「大丈夫だ。おいしい」
いっそう強く吸い付かれて、喜一の頭は真っ白になります。
「ひ!」
ゆっくり香油で濡らしたてが、喜一の谷間にふれ、恐る恐る指が体内に入ってきました。くちゅくちゅ濡れた音が聞こえます。
そこで喜一は自分が尻の内部を洗っていないことに築きました。
「ちょっと、まて!」
「え?」
「尻洗ってないんでやめてください!!」
「大丈夫だ」
「大丈夫じゃない」
喜一は死にもの狂いで抵抗します。
「喜一の匂いならなんでも好きだ!!」
「うるせ!嫌なものは厭なんです!!」
「大丈夫だ。我慢し、ぐ」
「指ぬいてください!」
「すまん。少しだけだから」
「少しって?」
「少し・・・・その先っぽだけだから」
「嫌な予感しかしません!汚いからやめてください!!」
「頼む!」
新羅王はついに土下座したのでありました。喜一は涙目になりながら、いいました。
「すぐにお風呂に入ってくれますか?」
「ああもちろんだとも」
にっこりそれはそれは麗しい笑顔で、新羅王は頷いたのでした。
「ではいざゆかん、極楽浄土へ」
新羅王はくだらないことを言うと、喜一の足を抱え、ゆっくり自らのものを喜一の奥深くに埋めていきました。
「あ、あ」
一気に奥深くまで入ってきたので喜一は衝撃に、目を見開きました。汗まみれで白い肌を赤く揺らめかせ、新羅王は息を吐き出します。
「これで喜一は俺のものだ。誰にも渡さない」
新羅王の目が黄金色に輝きます。
なんだか喜一は食われそうで怖くて、涙を流しました。
「す、すまない喜一、痛かったか?」
困った顔で新羅王は、聞いてきます。喜一はそんな新羅王のことが大好きでした。
「いえ」
そう答えて、喜一は笑いました。
その晩喜一は不思議な夢を見ました。
小さな子供が泣いている夢です。喜一は心配になって、その少年に歩み寄ります。
「大丈夫?」
喜一は少年の頭に手をのせます。
「お前のせいだ!」
そう叫んだ少年に、喜一は胸を刀で刺されました。
あまりの激痛に、喜一は目を覚ましました。
隣で新羅王は白い艶やかな肌をさらして寝ています。喜一は顔を赤らめます。
「いた!」
ずきりと、喜一の夢で刺された箇所が不思議と痛みました。
「・・・・喜一?」
喜一の隣に寝ている新羅王の心配そうな顔。喜一は微笑むと、新羅王の頬に触れました。真っ白い人形のようなシミひとつない新羅王の肌は、やはり温かくて喜一はほっと、しました。
「温かい」
新羅王に抱きしめられ、裸の胸の柔らかさを感じつつ、喜一は目を閉じました。
「うむ。喜一はおいしいな」
「おいしい?」
「食べてしまいたいぐらいだ」
「変だ」
喜一は吹き出し、笑いました。
「喜一・・・・」
「何?」
「喜一の話を聞かせてもらえないか?」
「僕の?」
「ああ。喜一の家族の話を聞きたい」
「僕の家族の?」
「ああ」
「何も面白い話はないよ」
「・・・・それでもいい」
琥珀色の新羅王の瞳をみました。いつも恐ろしく輝く琥珀色の新羅王の瞳は、この時は静かに優しく瞬いているように見えました。
「僕の家族は普通の農村の家に育ちました。もともと僕は下級の武士の家に生まれたんだけど、しばらくたってから僕は、農村の家に養子に出されました」
「そうなのか?」
「はい。農村のお父さんとお母さんに大事に僕は育てられました。お父さんとお母さんは、多分僕の実家からでるお金目当てだったのかもしれません。僕の実家からお金でないと、両親とも不機嫌になったから。でも僕は幸せでした。僕以外の血のつながらないたくさんの兄弟もいたし、御母さんもお父さんもやさしくてみんな笑っていました。でもあるときお母さんと兄弟は皆鬼に殺されました。お父さんだけは別の場所にいて生き延びたんですけど、もう僕を育てられないと、僕は実家に帰されてしまいました」
静かにほほ笑んでいる喜一の横顔を、新羅王は見つめました。
「・・・・僕は復讐を考えてそれでここまで来ました」
「俺を殺したいか?」
「いえ。鬼だからといって、僕の御母さんや兄弟を殺した連中とは違うという当たり前のことに、僕は気づいていませんでした」
静かに涙を流す喜一の目を、新羅王は指で拭った。
「すみませんでした」
「喜一の家族を殺した鬼の顔を覚えているのか?」
「・・・・いえ、ただあまり頭に角があって、顔を不思議な模様の仮面をして、いつも夜叉王となのって周辺の村を荒らしまわっていたことだけしか」
「その鬼は白い髪をしていたか?」
「はい」
「白い頭の鬼の一族は、限られている。もっとも人を嫌っている一族だ。・・・・あいつらは好んで人の肉を食らう。喜一も白い髪の鬼には気を付けた方がいい」
「はい」
「それと喜一、・・・・俺と、今さらだと思うんだが、俺と家族になってほしい。ずっとそばにいてほしい。愛している」
「え」
「嫌か」
「嬉しいです」
そのまま喜一は、新羅王に抱きついた。
「その・・・喜一もう一度どうだ?」
新羅王が荒い息をしながら、喜一の臀部に触れた。
「これで安心して喜一の匂いがかげるな」
「・・・・それはやめてください」
「何故!?」
「・・・・親しい中にも礼儀ありです」
「喜一は俺に死ねというのか?」
「いや、その程度で死にませんよね?」
「いや、死ぬ」
「じゃぁ、もう死んでください」
少し新羅王と喧嘩しながらも、喜一は幸せでした。
一晩中新羅王が絶倫のせいで、喜一は死ぬかと思いました。鼻息を荒くして「喜一、喜一、喜一、喜一」と、名前を呼ばれながら新羅王に抱かれる喜一は思いました。
・・・・・新羅王は少し変質者っぽいなと・・。
喜一はいつもよりも少し遅くに、畑へといきました。畑に行く途中に、畑の畦道で複数の子供たちが遊んでいる光景を、喜一は目撃しました。
そこでふと、喜一は思いました。
・・・・新羅王の子供が欲しい。
男同士でも無理なのはわかっていますが、喜一は子供のことを考えてしまいます。養子をと考えますが、やはり喜一は好きな新羅王の子供をと思ってしまいます。
新羅王に話してしまったら、新羅王は喜一のことを嫌いになってしまうだろうかと、喜一は心苦しくなってしまいます。
そんなことを考えていると、喜一の胸に激痛が走りました。
「ぐ!!」
胸が苦しくて喜一は、胸を押さえて膝をつきました。
「大丈夫ですか?」
いつの間にか先日茄をもらった山谷が目の前に立っていました。山谷は喜一の手を掴んで、立たせてくれました。
「ありがとうございます」
「いえ」
人殺し。
低い低い声で山谷は呟きました。すると、不思議なことに喜一の意識が遠くなりました。
喜一が眩暈から立ち上がると、山谷が不思議そうに喜一のことを見ていました。
「どうかしましたか?」
「いえ」
ぼんやりする頭。喜一は自分の体調が良くないことを想いました。歩きはじめると、喜一の内股からどろりと粘液が伝い落ちました。新羅王とのときに喜一は、処理をしていなかったのかなと、一人顔を赤くして歩き出しました。
畑仕事を終えて喜一が帰ると、新羅王は深刻な顔をしていいました。
「そろそろ追手がここまでせまっているらしい。霞が伝えてくれた」
「・・・そんな」
ここに住み始めて喜一もやっと畑仕事に慣れてきて、住みやすくなったというのに。
「すぐに逃げよう」
「ま、待って!明日。明日逃げましょうせめて準備をしないと」
喜一は焦りました。いますぐ逃げるだなんてむりだと。
「分かった。準備は必要だな」
「・・・・はい」
新羅王は喜一を引き寄せて、抱きしめました。
次の日喜一は、近所でお世話になった村雨に挨拶することにしました。
「新羅王、少し出かけてくるね」
「俺も行く」
不安そうな新羅王を落ち着かせるためにいいました。
「すぐに帰ってくるから。新羅王は準備をしていて」
まだまだ荷物は家の中にあります。明日引っ越すには準備がまったく足りていないと、喜一は焦りと苛立ちがありました。
「行ってきます」
喜一は家をでました。
外は雨が降っています。喜一は山谷の家まで走ります。
「こんばんは!」
喜一は家を叩くと、すぐに山谷が家からでてきました。
「おや、喜一君。ようこそ。濡れてしまう。家の中にはいったらどうかな?」
「いえ。ここで。急いで引っ越すことになったので、ごあいさつに」
「おやおや。それは冷たい。お互い抱き合ったもの同士なのに?」
「は?」
いつもと違う山谷の様子に、喜一は首を傾げます。
「私を忘れてしまったのかな?喜一君?」
目の前の村雨の姿がどんどん違うように見えて、喜一は怯えます。
「鬼は人をだます違うかな?」
いつのまにか山谷の姿は、あの鬼の黒月の姿に代わりました。
喜一は悲鳴をあげてすぐに逃げ出しました。
「鬼は人に寄生する」
人の心もの脳みそ体もすべて黒月には思い通りにできる代物でした。走ろうとしていた喜一の体の足はとまり、いつの間にか黒月のもとに歩み寄っていました。
「さぁ、もう一度やり直そう」
そういって、黒月はあでやかに笑いました。
・・・・あれ?僕は誰だっけ?
どうして男に対して、足を広げているのだろう?
喜一という自分の名前がわかっているはずなのに、何故か自分の名前が意識の深い底に沈んだようで思い出せませんでした。
大層綺麗な男が、微笑んで僕の額に口づけてきました。
男が言った。
「お仕置きが必要かな?」
お仕置き?
僕は不思議におもって首を傾げる。男は相変わらず僕のことを揺らしている。男は妖艶なほほえみを浮かべると、喜一に言いました。
「思い出して御覧?」
思い出す?僕は首を傾げた。
「・・・・春のお祭りの前のとき、君は私の社屋で何をしていた?」
知らない。知らない。知らない。知らない。知らない。知らない。そんなのは知らない。僕の目から涙が零れ落ちました。
「そう、君は男に体をささげていたんだよ。みんなとても喜んでいた」
男ははっきりそう告げました。
僕はそのすべてを思い出していました。
僕はあの時、鬼の左目を傷つける前。
僕は
僕は
あの社殿で男達に犯されていた。
「君は喜んで足を広げていたじゃないか?・・・気持ちよかったのだろう?」
黒月の声。
「君に童貞をささげた子がね、やっと彼女ができたってさ」
そうあれは東雲の部下の鬼の子達だったね?と、黒月は囁くように、僕の耳元で囁いた。僕の頭の中ですべて走馬灯のように、映像が流れていきます。
『やめてください。僕はそんなことできません』
赤毛の純朴そうな鬼の青年の姿。
そんな鬼の青年は、酒を飲んでいる他の鬼たちに強引に・・・、僕の元に連れてこられて。
「やめ・・・て」
僕のことを思い出せない。忘れていたいのに、思い出してしまう。
「気持ちいいか?」
男達が、僕を犯している青年に聞く。
き、もちいいです。
青年が吐息混じりに苦しそうに答える。
僕は・・・。
「 喜一君?」
それが僕の名前でした。
男を受け入れて・・・。
喜一は望んで鬼たちに抱かれていました。
喜一は完全に意識を失いました。喜一は自分の心が壊れる音を聞きました。
そして鬼らしくない現、鬼の王族の連中も大嫌いでした。白雪は一人邸で煙管を吸います。城鬼の末裔の一族の部下の舌から連絡では、王の修羅王は人間の追手を振り切り、別の国へ。
・・・・そして、弟王の新羅王は、喜一という人間と共に逃亡したそうだ。新羅王が人間と逃亡と知らせを聞いたとき、白雪はおかしくて笑いました。
結局喜一の死体を目印にしていた人間と修羅王を殺害することは失敗に終わったのだった。馬鹿な人間と共に逃げた愚かな新羅王をどう利用できるか、白雪は考えました。
まずはその喜一という人間を捕え、人質にすることにしました。
鬼の王の一族はどこへ行っても、崇められる存在でした。喜一と新羅王は地元の畑仕事をしながらともに暮らしはじめました。
暮らし始めて、喜一は新羅王のことで思い悩むことになりました。隣り合うベッドのよこの新羅王の布団を見て、喜一は呼吸を止めました。
「・・・・なんです、これ?」
なんと新羅王の布団の布に、先日喜一が捨てたはずの褌の模様がありました。喜一の視線に気づいた新羅王は慌てて、体で布団を隠しました。
「い、いやなんでもない」
「いやなんでもなくはないですよね?何で人の褌を枕に使っているんですか」
「・・・・喜一の匂いで、体を包まれたいと思うではないか?」
「やめてください!」
「喜一の匂いが好きだ!!」
「鼻血を流しながら言うのはやめてください!!!」
「す、すまん」
暮らし始めた最初のうちは、新羅王は恰好をつけて、俺などと男らしく振舞っていたくせに、喜一とともに暮らしだすと馬鹿殿様と、変態気質を醸し出すようになりました。
「・・・・喜一はおれのことが好きなのだろう?少しくらい匂いを嗅いでもいいじゃないか?」
「あなたは」
そこで喜一は気づいた。そういえば、新羅王は一度も、喜一のことを好きだと言っていないません。
夜中に尻を触られ続けるのも、脇と髪の毛の匂いを嗅ぎ続けられるのも、寝ている間に足を舐められるのも、全部全部喜一は新羅王に好かれているからと思うことで我慢してきたのに!
喜一は激情に駆られて、叫びました。
「新羅王なんて大嫌いだ!この変態」
そのまま喜一は部屋から外へと走り出ました。
「喜一!?」
一人喜一は田圃の前で泣いていました。
見知らぬ土地で暮らしはじめる不安と、喜一は復讐をはらせないむなしさに、精神的に滅入っていました。
「どうしたんだい?」
そこへ近所に住んでいる山谷治朗という男が、喜一の元へやってきました。喜一は慣れない田舎生活の中、なにかと山谷にはお世話になっていました。
「・・・・・少し喧嘩しまして」
「ああお兄さんとかい?」
男二人で暮らすには目立つので、喜一は新羅王と兄弟ということで、近所では通しておりました。
「はい」
「あのお兄さん少し変わっているもんな」
「はい」
「まぁ、仲直りできるといいな」
「はい」
「そうだ昨日いいなすびがとれたんだけれど、いるかい?」
「はい!!」
「喜一!!」
大きな新羅王の声に、喜一は振り向くと、そこには荒い息を吐いている新羅王がいました。
「・・・・新羅王」
気まずくて喜一は、新羅王から顔をそらしました。
「喜一すまなかった!」
新羅王は喜一の傍まで走ってくると、喜一の肩を掴みました。
「もう喜一の褌には手は出さない!」
喜一は無性に山谷の視線が気になりました。幸い山谷は、苦笑いを浮かべているだけでした。
「ちょ、ちょっと!」
慌てて新羅王の腕を引いて、喜一は物陰にいきました。
「人がいるのに、急に褌なんて言わないでくださいよ!!」
「喜一が」
なきそうになる新羅王の頭を喜一は撫でました。
「・・・褌のことだけでおこっているんじゃないんです。・・・その新羅王は僕に触りすぎなんです。四六時中触ってくると、イライラするんです」
「すまなかった」
そういうと、新羅王は喜一を抱きしめました。
「・・・・まったく人の話を聞いてませんね」
溜息をついて、喜一は新羅王の頭を撫でました。
谷中からもらったなすびをたべて、喜一と新羅王はお風呂に入りました。
喜一がお風呂に入っている間に、新羅王は喜一の着物の匂いを嗅いでいるのに気付いて、新羅王に向かって体拭きの布を放り投げておきました。
あれから強姦されて触れられようとすると、体が震える喜一のためを想ってか、新羅王は一度も喜一と交わろうとすることはありませんでした。その日も新羅王は、喜一の隣で添い寝をしていました。
新羅王は行動はあれですが、たいそう美しい顔をしていたので、喜一はうっとりとしていました。
新羅王の顔も好きですが、温かい心をもった新羅王自身も大好きでした。喜一は手を伸ばして、新羅王の頬に触れました。新羅王は少し頬を赤くして、微笑みました。どこか子供のような新羅王の口に、喜一は口づけました。喜一だって男なのです。新羅王に負けてられません。
喜一を抱き寄せると、新羅王は呟きました。
「喜一を食べてしまいたい」
喜一は笑って、新羅王に抱きつきました。新羅王は喜一の髪に顔をうずめます。新羅王の下半身が堅いことに喜一は気づいて、顔を赤らめました。
「す、すまない」
「新羅王、あの」
「喜一を抱きたい。いいか?」
喜一は顔を赤くして頷きました。
「喜一、喜一」
荒い息を吐きながら新羅王は、喜一の背中や体を執拗にまさぐってきます。喜一は少し怖いような気持ちいいような気がして、震える手で新羅王の背中に触れました。
「す、すまない!ゆっくりやろう。そうだ!香油が必要だな。すぐに持ってくる!」
慌ててベッドから起き上がった新羅王が、床の者につまずいて転ぶのを見て、喜一は微笑みました。
「持ってきた!」
満面の笑みを浮かべて香油の壜を掲げる新羅王に、喜一は苦笑いを浮かべました。
「・・・・そんなに慌てないでください」
「喜一、喜一」
「ん」
何度も新羅王は喜一に口づけます。
新羅王の唇が、首筋から喜一の胸へと触れていきます。
「はぁ」
なんだかくすぐったいのと、気持ちがいいので、喜一は吐息を漏らしました。ゆっくり喜一の着物が肌蹴られていきます。
「喜一の匂いがする」
はふはすと、新羅王は、喜一の下半身の匂いを嗅ぎます。喜一は新羅王をぶん殴りたくなるのを、必死で耐えました。
「においをかぐのはやめてください」
「すまない」
にっこり新羅王は微笑むと、新羅王は喜一の下半身を口に含んで吸い付きました。
「あ!っん」
そんなことをされたのは喜一は初めてだったので、大層あわてました。
「ちょ、ちょっと、危ない!じゃなくて、汚いです!そんなとこ」
「大丈夫だ。おいしい」
いっそう強く吸い付かれて、喜一の頭は真っ白になります。
「ひ!」
ゆっくり香油で濡らしたてが、喜一の谷間にふれ、恐る恐る指が体内に入ってきました。くちゅくちゅ濡れた音が聞こえます。
そこで喜一は自分が尻の内部を洗っていないことに築きました。
「ちょっと、まて!」
「え?」
「尻洗ってないんでやめてください!!」
「大丈夫だ」
「大丈夫じゃない」
喜一は死にもの狂いで抵抗します。
「喜一の匂いならなんでも好きだ!!」
「うるせ!嫌なものは厭なんです!!」
「大丈夫だ。我慢し、ぐ」
「指ぬいてください!」
「すまん。少しだけだから」
「少しって?」
「少し・・・・その先っぽだけだから」
「嫌な予感しかしません!汚いからやめてください!!」
「頼む!」
新羅王はついに土下座したのでありました。喜一は涙目になりながら、いいました。
「すぐにお風呂に入ってくれますか?」
「ああもちろんだとも」
にっこりそれはそれは麗しい笑顔で、新羅王は頷いたのでした。
「ではいざゆかん、極楽浄土へ」
新羅王はくだらないことを言うと、喜一の足を抱え、ゆっくり自らのものを喜一の奥深くに埋めていきました。
「あ、あ」
一気に奥深くまで入ってきたので喜一は衝撃に、目を見開きました。汗まみれで白い肌を赤く揺らめかせ、新羅王は息を吐き出します。
「これで喜一は俺のものだ。誰にも渡さない」
新羅王の目が黄金色に輝きます。
なんだか喜一は食われそうで怖くて、涙を流しました。
「す、すまない喜一、痛かったか?」
困った顔で新羅王は、聞いてきます。喜一はそんな新羅王のことが大好きでした。
「いえ」
そう答えて、喜一は笑いました。
その晩喜一は不思議な夢を見ました。
小さな子供が泣いている夢です。喜一は心配になって、その少年に歩み寄ります。
「大丈夫?」
喜一は少年の頭に手をのせます。
「お前のせいだ!」
そう叫んだ少年に、喜一は胸を刀で刺されました。
あまりの激痛に、喜一は目を覚ましました。
隣で新羅王は白い艶やかな肌をさらして寝ています。喜一は顔を赤らめます。
「いた!」
ずきりと、喜一の夢で刺された箇所が不思議と痛みました。
「・・・・喜一?」
喜一の隣に寝ている新羅王の心配そうな顔。喜一は微笑むと、新羅王の頬に触れました。真っ白い人形のようなシミひとつない新羅王の肌は、やはり温かくて喜一はほっと、しました。
「温かい」
新羅王に抱きしめられ、裸の胸の柔らかさを感じつつ、喜一は目を閉じました。
「うむ。喜一はおいしいな」
「おいしい?」
「食べてしまいたいぐらいだ」
「変だ」
喜一は吹き出し、笑いました。
「喜一・・・・」
「何?」
「喜一の話を聞かせてもらえないか?」
「僕の?」
「ああ。喜一の家族の話を聞きたい」
「僕の家族の?」
「ああ」
「何も面白い話はないよ」
「・・・・それでもいい」
琥珀色の新羅王の瞳をみました。いつも恐ろしく輝く琥珀色の新羅王の瞳は、この時は静かに優しく瞬いているように見えました。
「僕の家族は普通の農村の家に育ちました。もともと僕は下級の武士の家に生まれたんだけど、しばらくたってから僕は、農村の家に養子に出されました」
「そうなのか?」
「はい。農村のお父さんとお母さんに大事に僕は育てられました。お父さんとお母さんは、多分僕の実家からでるお金目当てだったのかもしれません。僕の実家からお金でないと、両親とも不機嫌になったから。でも僕は幸せでした。僕以外の血のつながらないたくさんの兄弟もいたし、御母さんもお父さんもやさしくてみんな笑っていました。でもあるときお母さんと兄弟は皆鬼に殺されました。お父さんだけは別の場所にいて生き延びたんですけど、もう僕を育てられないと、僕は実家に帰されてしまいました」
静かにほほ笑んでいる喜一の横顔を、新羅王は見つめました。
「・・・・僕は復讐を考えてそれでここまで来ました」
「俺を殺したいか?」
「いえ。鬼だからといって、僕の御母さんや兄弟を殺した連中とは違うという当たり前のことに、僕は気づいていませんでした」
静かに涙を流す喜一の目を、新羅王は指で拭った。
「すみませんでした」
「喜一の家族を殺した鬼の顔を覚えているのか?」
「・・・・いえ、ただあまり頭に角があって、顔を不思議な模様の仮面をして、いつも夜叉王となのって周辺の村を荒らしまわっていたことだけしか」
「その鬼は白い髪をしていたか?」
「はい」
「白い頭の鬼の一族は、限られている。もっとも人を嫌っている一族だ。・・・・あいつらは好んで人の肉を食らう。喜一も白い髪の鬼には気を付けた方がいい」
「はい」
「それと喜一、・・・・俺と、今さらだと思うんだが、俺と家族になってほしい。ずっとそばにいてほしい。愛している」
「え」
「嫌か」
「嬉しいです」
そのまま喜一は、新羅王に抱きついた。
「その・・・喜一もう一度どうだ?」
新羅王が荒い息をしながら、喜一の臀部に触れた。
「これで安心して喜一の匂いがかげるな」
「・・・・それはやめてください」
「何故!?」
「・・・・親しい中にも礼儀ありです」
「喜一は俺に死ねというのか?」
「いや、その程度で死にませんよね?」
「いや、死ぬ」
「じゃぁ、もう死んでください」
少し新羅王と喧嘩しながらも、喜一は幸せでした。
一晩中新羅王が絶倫のせいで、喜一は死ぬかと思いました。鼻息を荒くして「喜一、喜一、喜一、喜一」と、名前を呼ばれながら新羅王に抱かれる喜一は思いました。
・・・・・新羅王は少し変質者っぽいなと・・。
喜一はいつもよりも少し遅くに、畑へといきました。畑に行く途中に、畑の畦道で複数の子供たちが遊んでいる光景を、喜一は目撃しました。
そこでふと、喜一は思いました。
・・・・新羅王の子供が欲しい。
男同士でも無理なのはわかっていますが、喜一は子供のことを考えてしまいます。養子をと考えますが、やはり喜一は好きな新羅王の子供をと思ってしまいます。
新羅王に話してしまったら、新羅王は喜一のことを嫌いになってしまうだろうかと、喜一は心苦しくなってしまいます。
そんなことを考えていると、喜一の胸に激痛が走りました。
「ぐ!!」
胸が苦しくて喜一は、胸を押さえて膝をつきました。
「大丈夫ですか?」
いつの間にか先日茄をもらった山谷が目の前に立っていました。山谷は喜一の手を掴んで、立たせてくれました。
「ありがとうございます」
「いえ」
人殺し。
低い低い声で山谷は呟きました。すると、不思議なことに喜一の意識が遠くなりました。
喜一が眩暈から立ち上がると、山谷が不思議そうに喜一のことを見ていました。
「どうかしましたか?」
「いえ」
ぼんやりする頭。喜一は自分の体調が良くないことを想いました。歩きはじめると、喜一の内股からどろりと粘液が伝い落ちました。新羅王とのときに喜一は、処理をしていなかったのかなと、一人顔を赤くして歩き出しました。
畑仕事を終えて喜一が帰ると、新羅王は深刻な顔をしていいました。
「そろそろ追手がここまでせまっているらしい。霞が伝えてくれた」
「・・・そんな」
ここに住み始めて喜一もやっと畑仕事に慣れてきて、住みやすくなったというのに。
「すぐに逃げよう」
「ま、待って!明日。明日逃げましょうせめて準備をしないと」
喜一は焦りました。いますぐ逃げるだなんてむりだと。
「分かった。準備は必要だな」
「・・・・はい」
新羅王は喜一を引き寄せて、抱きしめました。
次の日喜一は、近所でお世話になった村雨に挨拶することにしました。
「新羅王、少し出かけてくるね」
「俺も行く」
不安そうな新羅王を落ち着かせるためにいいました。
「すぐに帰ってくるから。新羅王は準備をしていて」
まだまだ荷物は家の中にあります。明日引っ越すには準備がまったく足りていないと、喜一は焦りと苛立ちがありました。
「行ってきます」
喜一は家をでました。
外は雨が降っています。喜一は山谷の家まで走ります。
「こんばんは!」
喜一は家を叩くと、すぐに山谷が家からでてきました。
「おや、喜一君。ようこそ。濡れてしまう。家の中にはいったらどうかな?」
「いえ。ここで。急いで引っ越すことになったので、ごあいさつに」
「おやおや。それは冷たい。お互い抱き合ったもの同士なのに?」
「は?」
いつもと違う山谷の様子に、喜一は首を傾げます。
「私を忘れてしまったのかな?喜一君?」
目の前の村雨の姿がどんどん違うように見えて、喜一は怯えます。
「鬼は人をだます違うかな?」
いつのまにか山谷の姿は、あの鬼の黒月の姿に代わりました。
喜一は悲鳴をあげてすぐに逃げ出しました。
「鬼は人に寄生する」
人の心もの脳みそ体もすべて黒月には思い通りにできる代物でした。走ろうとしていた喜一の体の足はとまり、いつの間にか黒月のもとに歩み寄っていました。
「さぁ、もう一度やり直そう」
そういって、黒月はあでやかに笑いました。
・・・・あれ?僕は誰だっけ?
どうして男に対して、足を広げているのだろう?
喜一という自分の名前がわかっているはずなのに、何故か自分の名前が意識の深い底に沈んだようで思い出せませんでした。
大層綺麗な男が、微笑んで僕の額に口づけてきました。
男が言った。
「お仕置きが必要かな?」
お仕置き?
僕は不思議におもって首を傾げる。男は相変わらず僕のことを揺らしている。男は妖艶なほほえみを浮かべると、喜一に言いました。
「思い出して御覧?」
思い出す?僕は首を傾げた。
「・・・・春のお祭りの前のとき、君は私の社屋で何をしていた?」
知らない。知らない。知らない。知らない。知らない。知らない。そんなのは知らない。僕の目から涙が零れ落ちました。
「そう、君は男に体をささげていたんだよ。みんなとても喜んでいた」
男ははっきりそう告げました。
僕はそのすべてを思い出していました。
僕はあの時、鬼の左目を傷つける前。
僕は
僕は
あの社殿で男達に犯されていた。
「君は喜んで足を広げていたじゃないか?・・・気持ちよかったのだろう?」
黒月の声。
「君に童貞をささげた子がね、やっと彼女ができたってさ」
そうあれは東雲の部下の鬼の子達だったね?と、黒月は囁くように、僕の耳元で囁いた。僕の頭の中ですべて走馬灯のように、映像が流れていきます。
『やめてください。僕はそんなことできません』
赤毛の純朴そうな鬼の青年の姿。
そんな鬼の青年は、酒を飲んでいる他の鬼たちに強引に・・・、僕の元に連れてこられて。
「やめ・・・て」
僕のことを思い出せない。忘れていたいのに、思い出してしまう。
「気持ちいいか?」
男達が、僕を犯している青年に聞く。
き、もちいいです。
青年が吐息混じりに苦しそうに答える。
僕は・・・。
「 喜一君?」
それが僕の名前でした。
男を受け入れて・・・。
喜一は望んで鬼たちに抱かれていました。
喜一は完全に意識を失いました。喜一は自分の心が壊れる音を聞きました。
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