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人が寄り付かない狼達が住む山奥の洞窟。白い小さな狼のウはきれいな女の人の夢をよく見ていた。
起きたら何故だか恐怖が襲ってきて、子供の狼ウは藁に頭を突っ込んで体を震わせた。
隣で寝ていた狼のウの兄弟がせせら笑う。
「お前、本当に弱虫だな」
ウの兄狼、ヴが言う。
「僕は弱虫なんかじゃない」
白い小さな狼はあざ笑う兄弟の狼たちに言ってやった。
「だったら見せてみろよ」
狼の兄弟に連れられて、度胸試しにウは人間の里までやってきた。
でもなぜか懐かしい匂いを感じて村に近づきすぎて、子供の白い狼は人間に見つかってしまった。
白い狼は不吉の象徴。人里に下りて帰ってきた狼はいない。
人間が白い狼である僕を追いかけてくる。必死で走って逃げる。
狼である僕がとんまな人間などに捕まるわけがないが、いかんせん僕は子供だった。
人間に追いつかれて頭を棒で殴りつけられ、目の前が真っ暗になり意識を失った。
目が覚めると、目の前に一人の人間が立っていた。その人間は、人間にはあるはずのない鮮やかな灯の色の目をしていた。
もう片方の目は怪我でもしているのか、包帯を何重にも巻いていた。
「・・狼とは珍しい。それにうまそうだ」
僕は目の前の男に飛び掛かりたかったが、足が震えてうまくいかなかった。
人間の男が歩み寄ってくる。
「・・死にたくない」
僕がそういうと、赤目の男は笑った。
「なぜ狼なのに、人の話をはなす?」
僕の一族は狼のなかでも特別なのだ。なんせ狼の神様なのだ。僕らが狼の始祖なのだ。だから僕を食ったら天罰があたるのだぞ。
そういって、威嚇の唸り声をあげた。
この狼からは妖怪の匂いがすることに千鬼はきがついた。
「しにたくない、か」
物騒に笑う千鬼に、おびえた白い狼は甲高い鳴き声をあげ、震える後ろ足に数歩後ろに下がった。千鬼は何か面白いことを思いついたように言った。
「いいだろう。お前の命を助けてやる。そのかわり俺の手助けをしろ」
・・・手助け?
白狼の子供のウは千鬼の言葉に首を傾げた。手助け?って、なんだろう??
「そう、人間と妖怪を食らう、な」
その手助けをしろ。そういってその明るい血の色をして目の人間の男は笑った。
それが狼である僕と、人間にも妖怪にもなれなかった男との出会いだった。
「お前、名前はなんという?」
赤い目をした男が狼の僕に問いかける。だから僕は問いかけに答えた。
狼の名前は人間の言葉じゃ、発音できないよ。
それに僕はただの狼じゃないよ。人の会話がわかるし話せる狼神さ。すごい存在なのだ。もっとすごい目でみて
「臆病者の狼、お前には鷹(たか)という名をやろう」
「僕は臆病狼じゃないやい!僕は誇り高い狼なんだ!嫌な奴だな。人間、お前の名前はなんてよべばいいんだ?」
「さぁな」
人間は名前がわからないらしい。
じゃぁ、お前は赤い目をしているから「赤目(あかめ)」とよぼうと、狼は言った。
赤目はもう片方の目を何重にも包帯を巻いて隠している。ひどい傷があるらしい。なんだかその傷が鷹には恰好がよく見えた。狼は強い存在に憧れてその存在に従うのだ。鷹には赤目がその強い存在に見えた。
「勝手に名前をつけるな。名前を呼ばれるのは好きではない」
赤目は名前を呼ばれるのが嫌いらしい。
「赤目は本当に人間?人間のにおいじゃなくて、妖怪の匂いがする。それと夥しい血の匂い。そしてとてもおいしそうな匂い」赤目の匂いに鷹の涎が牙の間から零れ落ちた。
「まぁ、数えきれない妖怪をくったからな」
人間って、妖怪食べるものなの?
「俺は前世では千人殺したそうだ。仏に呪われて妖怪どもに俺の匂いは、うまそうな匂いらしい」
「そ、そう。仏って何?」
どこか上の空で赤目に鷹は聞いてみた。そんなことはどっちでもよかった。ものすごく目の前の赤目に食らいつきたかった。
「さぁな」
狼である鷹は、赤目も仏を知らないらしい。
こらえきれない程うまそうな匂いが赤目から漂ってくる。鷹の口から涎が垂れた。
「お前も俺を食らいたいか」
食い入るようにこちらをみている狼に赤目は笑った。その赤目の質問にこたえるように、鷹の腹の虫がなった。
赤目は笑いながら鷹の腹を刀で引き裂き、狼の獣の腹へと手を突き入れた。僕はとっさに殺されたくなくて赤目の首に噛みついた。
赤目は僕を突き飛ばし、腕を腹からひきぬいた。
「鷹、もし俺を食おうとするならば容赦しないぞ」
・・・痛い。
赤目は笑う。
「鷹、俺に逆らうなよ。俺はお前を食いたくて、食いたくて、たまらないのだからな」
犬の血の匂いに赤目の口から唾液があふれおちる。赤目は手についた狼の血を舌でからめとる。
「赤目!動物を虐めてはなりませぬ」
女の声がしてみると、人間の女がこちらに走り寄ってきた。手にはやまほどの栗を笊に乗せて持っている。
「香代。ふん。こいつは死にはしない。普通の狼ではない。妖怪だからな」
慌ててやってきた香代に、赤目は嘆息する。何を思ったのか、赤目は自らの手首を刀で切り裂き血を僕の腹に垂らした。
「これで傷はすぐに治る。お前は妖怪だから肉のほうは、腐りはしないだろう」
その言葉に狼の僕は首をかしげた。
どういう意味だろう?
人の気配に鷹はびくりと、身をすくめる。
香代という女の後から、一人のまだ幼い子供がやってきてこちらの顔をじっと、見ている。
「誰?」
不思議そうに鷹は、子供に問いかける。子供は鷹の方を見て言った。
「名無し。狼はうまいのか?」
子供は見たことがない色素薄い目と髪をしていた。真っ白の肌。人形のようだった。
愛らしく美しい子供だが、狼の鷹はその子供からは自分と同じ肉食の獣の匂いをかぎ取っていた。
その子供の色素の薄い瞳は、狼と猫によく似ていた。
「俺の妻の香代と、拾った子供の雪だ」
「名無し様、そちらの白い狼はどなたですか?」
「俺の今日からの下僕だ。香代、今日から俺のことは名無しではなく、赤目と呼べ。鷹、いくぞ。腹がすいた」
「どちらへ?」
「少し腹ごなしに行ってくる」
香代にそういい、歩き出した赤目の着物の裾を子供がつかんだ。
「放せ」
「だめでしょ、雪」
「おなか減った」
何を思ったか、かわいらしい子供は赤目の腕に噛みついた。溢れ出した赤目の血をなめた。
「雪!」
香代の切羽詰まった声に、子供は素直に手を放し、赤目は歩き出した。
「雪、赤目の血を飲んではいけません」
香代は雪に優しく諭した。
「何故?」
子供は首をかしげる。
「私たちは家族だから」
雪は首をかしげた。
「家族って何?」
「大切な人のことですよ」
大切な人と香代は言うが、雪は自らの体の構造が人とは違い、化け物として育てられた。人とは違うのに、雪には大切という概念はわからなかった。
「はい、香代母さま」
だが目の前の女と雪とは血がつながっていないことはわかっていた。
「もうすぐ私のお父上の迎えが着ます。そうしたらあなただけでも城に戻るのですよ」
やはり雪は首をかしげて、言った。
「でも私は名無しからはなれたくない」
「あれは人間ではありません。赤い目をしている鬼なのです。鬼は退治しなければなりません」
鎧を着た男達が小屋へやってきた。
男達は香代と雪に深く頭を下げて言った。
「路(みち)香代(かよ)能生(のう)姫(ひめ)様。お迎えに参りました」
「・・・私は戻りません。お父様にそうお伝えください。あの赤目の鬼をしとめるまで私が傍で見届けとうございます。この子だけでも城にお連れください」
香代は城から使者に向かって歩き出した。だが幼い子供は歩き出さなかった。
「・・・・雪?」
香代の声に、雪は笑った。笑って懐に隠していた短剣をぬいた。
「な、何をするのです!」
香代の怯えた声に、雪は笑って目を細めた。
起きたら何故だか恐怖が襲ってきて、子供の狼ウは藁に頭を突っ込んで体を震わせた。
隣で寝ていた狼のウの兄弟がせせら笑う。
「お前、本当に弱虫だな」
ウの兄狼、ヴが言う。
「僕は弱虫なんかじゃない」
白い小さな狼はあざ笑う兄弟の狼たちに言ってやった。
「だったら見せてみろよ」
狼の兄弟に連れられて、度胸試しにウは人間の里までやってきた。
でもなぜか懐かしい匂いを感じて村に近づきすぎて、子供の白い狼は人間に見つかってしまった。
白い狼は不吉の象徴。人里に下りて帰ってきた狼はいない。
人間が白い狼である僕を追いかけてくる。必死で走って逃げる。
狼である僕がとんまな人間などに捕まるわけがないが、いかんせん僕は子供だった。
人間に追いつかれて頭を棒で殴りつけられ、目の前が真っ暗になり意識を失った。
目が覚めると、目の前に一人の人間が立っていた。その人間は、人間にはあるはずのない鮮やかな灯の色の目をしていた。
もう片方の目は怪我でもしているのか、包帯を何重にも巻いていた。
「・・狼とは珍しい。それにうまそうだ」
僕は目の前の男に飛び掛かりたかったが、足が震えてうまくいかなかった。
人間の男が歩み寄ってくる。
「・・死にたくない」
僕がそういうと、赤目の男は笑った。
「なぜ狼なのに、人の話をはなす?」
僕の一族は狼のなかでも特別なのだ。なんせ狼の神様なのだ。僕らが狼の始祖なのだ。だから僕を食ったら天罰があたるのだぞ。
そういって、威嚇の唸り声をあげた。
この狼からは妖怪の匂いがすることに千鬼はきがついた。
「しにたくない、か」
物騒に笑う千鬼に、おびえた白い狼は甲高い鳴き声をあげ、震える後ろ足に数歩後ろに下がった。千鬼は何か面白いことを思いついたように言った。
「いいだろう。お前の命を助けてやる。そのかわり俺の手助けをしろ」
・・・手助け?
白狼の子供のウは千鬼の言葉に首を傾げた。手助け?って、なんだろう??
「そう、人間と妖怪を食らう、な」
その手助けをしろ。そういってその明るい血の色をして目の人間の男は笑った。
それが狼である僕と、人間にも妖怪にもなれなかった男との出会いだった。
「お前、名前はなんという?」
赤い目をした男が狼の僕に問いかける。だから僕は問いかけに答えた。
狼の名前は人間の言葉じゃ、発音できないよ。
それに僕はただの狼じゃないよ。人の会話がわかるし話せる狼神さ。すごい存在なのだ。もっとすごい目でみて
「臆病者の狼、お前には鷹(たか)という名をやろう」
「僕は臆病狼じゃないやい!僕は誇り高い狼なんだ!嫌な奴だな。人間、お前の名前はなんてよべばいいんだ?」
「さぁな」
人間は名前がわからないらしい。
じゃぁ、お前は赤い目をしているから「赤目(あかめ)」とよぼうと、狼は言った。
赤目はもう片方の目を何重にも包帯を巻いて隠している。ひどい傷があるらしい。なんだかその傷が鷹には恰好がよく見えた。狼は強い存在に憧れてその存在に従うのだ。鷹には赤目がその強い存在に見えた。
「勝手に名前をつけるな。名前を呼ばれるのは好きではない」
赤目は名前を呼ばれるのが嫌いらしい。
「赤目は本当に人間?人間のにおいじゃなくて、妖怪の匂いがする。それと夥しい血の匂い。そしてとてもおいしそうな匂い」赤目の匂いに鷹の涎が牙の間から零れ落ちた。
「まぁ、数えきれない妖怪をくったからな」
人間って、妖怪食べるものなの?
「俺は前世では千人殺したそうだ。仏に呪われて妖怪どもに俺の匂いは、うまそうな匂いらしい」
「そ、そう。仏って何?」
どこか上の空で赤目に鷹は聞いてみた。そんなことはどっちでもよかった。ものすごく目の前の赤目に食らいつきたかった。
「さぁな」
狼である鷹は、赤目も仏を知らないらしい。
こらえきれない程うまそうな匂いが赤目から漂ってくる。鷹の口から涎が垂れた。
「お前も俺を食らいたいか」
食い入るようにこちらをみている狼に赤目は笑った。その赤目の質問にこたえるように、鷹の腹の虫がなった。
赤目は笑いながら鷹の腹を刀で引き裂き、狼の獣の腹へと手を突き入れた。僕はとっさに殺されたくなくて赤目の首に噛みついた。
赤目は僕を突き飛ばし、腕を腹からひきぬいた。
「鷹、もし俺を食おうとするならば容赦しないぞ」
・・・痛い。
赤目は笑う。
「鷹、俺に逆らうなよ。俺はお前を食いたくて、食いたくて、たまらないのだからな」
犬の血の匂いに赤目の口から唾液があふれおちる。赤目は手についた狼の血を舌でからめとる。
「赤目!動物を虐めてはなりませぬ」
女の声がしてみると、人間の女がこちらに走り寄ってきた。手にはやまほどの栗を笊に乗せて持っている。
「香代。ふん。こいつは死にはしない。普通の狼ではない。妖怪だからな」
慌ててやってきた香代に、赤目は嘆息する。何を思ったのか、赤目は自らの手首を刀で切り裂き血を僕の腹に垂らした。
「これで傷はすぐに治る。お前は妖怪だから肉のほうは、腐りはしないだろう」
その言葉に狼の僕は首をかしげた。
どういう意味だろう?
人の気配に鷹はびくりと、身をすくめる。
香代という女の後から、一人のまだ幼い子供がやってきてこちらの顔をじっと、見ている。
「誰?」
不思議そうに鷹は、子供に問いかける。子供は鷹の方を見て言った。
「名無し。狼はうまいのか?」
子供は見たことがない色素薄い目と髪をしていた。真っ白の肌。人形のようだった。
愛らしく美しい子供だが、狼の鷹はその子供からは自分と同じ肉食の獣の匂いをかぎ取っていた。
その子供の色素の薄い瞳は、狼と猫によく似ていた。
「俺の妻の香代と、拾った子供の雪だ」
「名無し様、そちらの白い狼はどなたですか?」
「俺の今日からの下僕だ。香代、今日から俺のことは名無しではなく、赤目と呼べ。鷹、いくぞ。腹がすいた」
「どちらへ?」
「少し腹ごなしに行ってくる」
香代にそういい、歩き出した赤目の着物の裾を子供がつかんだ。
「放せ」
「だめでしょ、雪」
「おなか減った」
何を思ったか、かわいらしい子供は赤目の腕に噛みついた。溢れ出した赤目の血をなめた。
「雪!」
香代の切羽詰まった声に、子供は素直に手を放し、赤目は歩き出した。
「雪、赤目の血を飲んではいけません」
香代は雪に優しく諭した。
「何故?」
子供は首をかしげる。
「私たちは家族だから」
雪は首をかしげた。
「家族って何?」
「大切な人のことですよ」
大切な人と香代は言うが、雪は自らの体の構造が人とは違い、化け物として育てられた。人とは違うのに、雪には大切という概念はわからなかった。
「はい、香代母さま」
だが目の前の女と雪とは血がつながっていないことはわかっていた。
「もうすぐ私のお父上の迎えが着ます。そうしたらあなただけでも城に戻るのですよ」
やはり雪は首をかしげて、言った。
「でも私は名無しからはなれたくない」
「あれは人間ではありません。赤い目をしている鬼なのです。鬼は退治しなければなりません」
鎧を着た男達が小屋へやってきた。
男達は香代と雪に深く頭を下げて言った。
「路(みち)香代(かよ)能生(のう)姫(ひめ)様。お迎えに参りました」
「・・・私は戻りません。お父様にそうお伝えください。あの赤目の鬼をしとめるまで私が傍で見届けとうございます。この子だけでも城にお連れください」
香代は城から使者に向かって歩き出した。だが幼い子供は歩き出さなかった。
「・・・・雪?」
香代の声に、雪は笑った。笑って懐に隠していた短剣をぬいた。
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香代の怯えた声に、雪は笑って目を細めた。
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