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第86話 突然

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アルはその日洗濯物を干すことにする。
今日はクワイエットさんは休みだ。子供預かり所もお休みだ。急な用事で子供を預けていくこともあるかもしれないが。

今日はいい天気である。アルはせっせと洗濯物を干していると、外から悲鳴が聞こえてくる。
ソルの悲鳴だ。
慌ててアルは家の中に向かう。

「大変だ!アル。家が燃えてる」
慌てた声のソル。
ソルの指さす方向、玄関先は火は消してあるはずなのに、燃えている。
火の勢いはものすごい。
家の中にいる人を全員逃がさなければと、アルはひたすら「火事です!!逃げてください!!」と叫びながら家の中を走り回る。

煙で咳き込む苦しい。
火の勢いはすごい。
アルは火事場の馬鹿力で、子供たちの非難を完了する。

「全員いる!?」
外に出たアルは全員いるか確認する。

剣を持った男が、泣いているシルカの腕を掴み、そのそばには血まみれのソルが横たわっている。

アルはその剣を持つ男に、見覚えがあった。
「ソラルさん?」
ソラル、警備兵でなんとかの騎士だと言っていた男だ。

男はアルに気づくと、にやりと笑った。
「アル君、迎えに来たよ」

アルたちは甲冑を着た男に、囲まれてしまった。

「ソル君!!」
慌ててアルはぐったりしているソルのもとに向かおうとするが、それは遮られてかなわなかった。

アルたちは男たちに連れられ、なぜかカタリ神父がいるの教会に連れてこられる。教会で出迎えたのは、カタリ神父と背の高い金髪の男だった。
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