とある武士の話

松井すき焼き

文字の大きさ
上 下
1 / 1

とある武士の話

しおりを挟む
戦争が絶えない戦国時代、とある武士は人を殺すことなぞなにも思わず、当たり前のこととして、戦い人を殺していました。それは仕方がないことで、武士は何も感じることはありませんでした。

ところが武士はある時自分の背後に、今まで殺した人間が物悲しそうに恨めしそうに見ていることに気づいてしまいました。

武士は恐ろしくなって、戦うのをやめて寺へ出家をしました。

出家をして坊主になったものの、寺の外にはいつでも武士が殺した人たちがうろついていて、寺の外には出れません。
垣根の寺の住職は、武士に言いました。

「あなたは死後地獄におちるでしょう。しかし生まれ変わって、人を助けるのならばきっと、その時は成仏できるでしょう」

その武士は生まれ変わり、人を助け、満足して成仏したのでした。

  おしまい。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

花雨
2021.08.11 花雨

これもお気に入り登録しときますね(^^)

解除

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。