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とある武士の話
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戦争が絶えない戦国時代、とある武士は人を殺すことなぞなにも思わず、当たり前のこととして、戦い人を殺していました。それは仕方がないことで、武士は何も感じることはありませんでした。
ところが武士はある時自分の背後に、今まで殺した人間が物悲しそうに恨めしそうに見ていることに気づいてしまいました。
武士は恐ろしくなって、戦うのをやめて寺へ出家をしました。
出家をして坊主になったものの、寺の外にはいつでも武士が殺した人たちがうろついていて、寺の外には出れません。
垣根の寺の住職は、武士に言いました。
「あなたは死後地獄におちるでしょう。しかし生まれ変わって、人を助けるのならばきっと、その時は成仏できるでしょう」
その武士は生まれ変わり、人を助け、満足して成仏したのでした。
おしまい。
ところが武士はある時自分の背後に、今まで殺した人間が物悲しそうに恨めしそうに見ていることに気づいてしまいました。
武士は恐ろしくなって、戦うのをやめて寺へ出家をしました。
出家をして坊主になったものの、寺の外にはいつでも武士が殺した人たちがうろついていて、寺の外には出れません。
垣根の寺の住職は、武士に言いました。
「あなたは死後地獄におちるでしょう。しかし生まれ変わって、人を助けるのならばきっと、その時は成仏できるでしょう」
その武士は生まれ変わり、人を助け、満足して成仏したのでした。
おしまい。
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