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27話 幽霊の正体は犬でした
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遡ること数分前
「…失礼します、、」
誰もいないのは分かってるけど癖で言ってしまった
保健室の中も当たり前だが暗かったので、ライトの明かりで進んでいく
数歩歩いてたら机が見えてきて、
机の上には目当ての鍵が置いてあった
「あった…!、、これで帰れる」
鍵を持ち部屋を出ようとしたそのとき
「ぐぉぉぉー、、、ぐぉ、、、ぐぉぉぉー」
「んん??これってまさか…ゆ、幽霊??」
僕は音がした方向を向いた
けど、そこには幽霊らしきものはいない
「き、気のせい?」
「ぐぉー、ぐぉぉぉ…」
「気のせいじゃない…!どうしよう、、、」
「んごっ、、ぐぉぉぉ、、、」
「『んごっ』?なんかあれに似てるような…確かめてみよう、、」
僕は音がした方向に進み始めた
着いた先はベットだった
カーテンが閉めてあって中は見えない
「ぐぉぉぉー、、ぐぉぉぉ、、ぐぉ…」
また聞こえてきた
「絶対あれだよね…!もう開けよう!」
そして僕は勢いよくカーテンを開けた
シュッッ!
「やっぱり寝てる人がいる…いびきだ、、、!」
ライトで確認してみたら、ベットの上に男の人がいて寝ていた
「まさか、これが保健室の幽霊の正体??てか、何でこんなところで寝てるんだろう??起こしていいかな??」
僕は近づいて体を揺さぶりながら起こした
「すみませーん、ちょっといいですかー??すいませーん……」
「はぁ、、帰ろうかな…」
全く起きないので諦めようとしたとき、
グイッ
「え?」
僕は寝ている男の人に引っ張られてベッドに入ってしまった
しかも、後ろから抱きしめられている
「んぅ…シロ、、」
(まさか僕勘違いされてる??)
「…いい匂い、、」
首に顔を埋められて匂いを嗅がれた
(えー!!もう、早く起きて…)
僕は耐えきれなくなって、無理やり起こす事にした
「ウォーター!!」
水魔法の水を勢いをつけて、顔にかけてしまった
後で怒られるかもしれないけど、仕方が無い
「ん…?あれ、誰??」
「えっと、ミリナスって言うんですけど…まず、離してもらっていいですか、、?」
「あ、本当だ…ごめん、」
僕達はベッドから降り、保健室の明かりをつけて説明を含め話し合うことにした
顔を確認すると、少し長めの金髪に紫眼だった
もちろんイケメンですね
「僕は2年ねハスメル・ルーキッド、、一応生徒会会計…」
「え、生徒会!?ごめんなさい…水なんかかけてしまって、、、」
(相手が生徒会なら絶対やらなかった!!)
「あれは、僕が悪いから大丈夫…」
「いえ、他に方法があったかもしれないのに雑な事をしてしまった僕が悪いです!」
「本当に気にしなくて大丈夫…」
「でも、」
「それよりもっと君の事を教えて…」
「…はい、さっきも若干言いましたが、サフィリス・ミリナスです。ここには保健委員の仕事の関係できました」
「サフィリス…、、いい名前」
「ありがとうございます、、!あと、気になったことがあるんですけど…」
「なに…?」
「どうして、会計さんはここにいたんですか?」
「名前で呼んで…」
「あ、ルーキッドさん?」
「違う…ハスメル…」
「ハスメルさん、、」
「ん、そう。理由は簡単…」
ハスメルさんによると、生徒会の仕事で学園に残ってて、終わったから帰ろうとしたらしいんだけど、眠たかったから寮まで帰るのが面倒くさくなって保健室に来たんだって
ちなみに今日が初めてじゃなく、今まで何回もしてたようで…
だからハスメルさんのいびきを聞いた人が勘違いして幽霊と思ったんだろう…
あ、シロはハスメルさんの家で飼っている猫らしい
(本当に良かったぁ…)
「ハスメルさんは、なるべく寮に戻った方がいいですよ?ハスメルさんのことを幽霊だって思ってる人もいますから…」
「頑張る…それより来て、、」
「はい??」
僕はハスメルさんに言われた通りに、近くにやってきた
「座って…」
指定したのはひざの上
ハスメルさんの…
「遠慮します!!」
「お願い…」
「嫌です!」
「嫌なの…???」
…なんか垂れ下がってる犬の耳が見えたような気がする
しかも悲しそうな顔してるし…
そうなったら断れないよ、、!
「い、嫌じゃないです…」
「良かった…じゃあ座って、、」
「失礼します…」
「ん…」
僕はちゃんとひざの上に座った
「じっとしてて…」
「え、」
本日二回目です
また、後ろから抱きしめられました
「ちょっ、ハスメルさん!!」
「あと少し…ね??」
「もう、終わりです!」
「嫌だ…いい匂いだから離れたくない…」
いや、だから僕が持たないんですって!!
「…失礼します、、」
誰もいないのは分かってるけど癖で言ってしまった
保健室の中も当たり前だが暗かったので、ライトの明かりで進んでいく
数歩歩いてたら机が見えてきて、
机の上には目当ての鍵が置いてあった
「あった…!、、これで帰れる」
鍵を持ち部屋を出ようとしたそのとき
「ぐぉぉぉー、、、ぐぉ、、、ぐぉぉぉー」
「んん??これってまさか…ゆ、幽霊??」
僕は音がした方向を向いた
けど、そこには幽霊らしきものはいない
「き、気のせい?」
「ぐぉー、ぐぉぉぉ…」
「気のせいじゃない…!どうしよう、、、」
「んごっ、、ぐぉぉぉ、、、」
「『んごっ』?なんかあれに似てるような…確かめてみよう、、」
僕は音がした方向に進み始めた
着いた先はベットだった
カーテンが閉めてあって中は見えない
「ぐぉぉぉー、、ぐぉぉぉ、、ぐぉ…」
また聞こえてきた
「絶対あれだよね…!もう開けよう!」
そして僕は勢いよくカーテンを開けた
シュッッ!
「やっぱり寝てる人がいる…いびきだ、、、!」
ライトで確認してみたら、ベットの上に男の人がいて寝ていた
「まさか、これが保健室の幽霊の正体??てか、何でこんなところで寝てるんだろう??起こしていいかな??」
僕は近づいて体を揺さぶりながら起こした
「すみませーん、ちょっといいですかー??すいませーん……」
「はぁ、、帰ろうかな…」
全く起きないので諦めようとしたとき、
グイッ
「え?」
僕は寝ている男の人に引っ張られてベッドに入ってしまった
しかも、後ろから抱きしめられている
「んぅ…シロ、、」
(まさか僕勘違いされてる??)
「…いい匂い、、」
首に顔を埋められて匂いを嗅がれた
(えー!!もう、早く起きて…)
僕は耐えきれなくなって、無理やり起こす事にした
「ウォーター!!」
水魔法の水を勢いをつけて、顔にかけてしまった
後で怒られるかもしれないけど、仕方が無い
「ん…?あれ、誰??」
「えっと、ミリナスって言うんですけど…まず、離してもらっていいですか、、?」
「あ、本当だ…ごめん、」
僕達はベッドから降り、保健室の明かりをつけて説明を含め話し合うことにした
顔を確認すると、少し長めの金髪に紫眼だった
もちろんイケメンですね
「僕は2年ねハスメル・ルーキッド、、一応生徒会会計…」
「え、生徒会!?ごめんなさい…水なんかかけてしまって、、、」
(相手が生徒会なら絶対やらなかった!!)
「あれは、僕が悪いから大丈夫…」
「いえ、他に方法があったかもしれないのに雑な事をしてしまった僕が悪いです!」
「本当に気にしなくて大丈夫…」
「でも、」
「それよりもっと君の事を教えて…」
「…はい、さっきも若干言いましたが、サフィリス・ミリナスです。ここには保健委員の仕事の関係できました」
「サフィリス…、、いい名前」
「ありがとうございます、、!あと、気になったことがあるんですけど…」
「なに…?」
「どうして、会計さんはここにいたんですか?」
「名前で呼んで…」
「あ、ルーキッドさん?」
「違う…ハスメル…」
「ハスメルさん、、」
「ん、そう。理由は簡単…」
ハスメルさんによると、生徒会の仕事で学園に残ってて、終わったから帰ろうとしたらしいんだけど、眠たかったから寮まで帰るのが面倒くさくなって保健室に来たんだって
ちなみに今日が初めてじゃなく、今まで何回もしてたようで…
だからハスメルさんのいびきを聞いた人が勘違いして幽霊と思ったんだろう…
あ、シロはハスメルさんの家で飼っている猫らしい
(本当に良かったぁ…)
「ハスメルさんは、なるべく寮に戻った方がいいですよ?ハスメルさんのことを幽霊だって思ってる人もいますから…」
「頑張る…それより来て、、」
「はい??」
僕はハスメルさんに言われた通りに、近くにやってきた
「座って…」
指定したのはひざの上
ハスメルさんの…
「遠慮します!!」
「お願い…」
「嫌です!」
「嫌なの…???」
…なんか垂れ下がってる犬の耳が見えたような気がする
しかも悲しそうな顔してるし…
そうなったら断れないよ、、!
「い、嫌じゃないです…」
「良かった…じゃあ座って、、」
「失礼します…」
「ん…」
僕はちゃんとひざの上に座った
「じっとしてて…」
「え、」
本日二回目です
また、後ろから抱きしめられました
「ちょっ、ハスメルさん!!」
「あと少し…ね??」
「もう、終わりです!」
「嫌だ…いい匂いだから離れたくない…」
いや、だから僕が持たないんですって!!
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