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26話 保健室にあれがでるらしいです

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いつものように3人で話していたら、カイルが何か思い出したように聞いてきた

「そー言えば知ってるか??」

「なになに??」

「保健室の噂!」

「噂??」

「あ、あれか」

ルーカスは知ってるらしい
けど、僕は聞いたことがない  

「保健室に出るらしいぞ」

「出る??何が???」

「何って、もちろん幽霊の事だよ!」

「ゆ、、ゆゆゆ幽霊!?」

「そうそう、忘れ物をした子が夜こっそり学園に行ったらしいんだけど、その時保健室から音が聞こえたんだって」

「どどどんな??」

「『ぐぉぉぉー』だっけ?絶対居るやつだよな!」

どうやらカイルは怖くないらしい
ルーカスも別になんとも思ってなさそう

…僕は幽霊とか苦手なのに、、、


「今日当番なのにそんな話されたら行けないよぉ、、、」


「大丈夫だって!出たのは夜らしいし、当番は夕方までだろ??」

「そ、そうだけど…」

「今日は僕もいるし安心して大丈夫」

「うん…」


ルーカスがいるならまだ安心する、、
1人だったら勝手に帰ってたかも







-放課後-



「じゃあ…僕達は当番だからまた明日ね」

「おう!頑張れよ!」

「じゃあね、、カイル…」

「げ、元気だせよ??」

「うん…」

「、、ルーカス後は頼んだ!じゃっ!!」


カイルは帰り、僕達は保健室に向かった
当番って言っても先生がいない間に怪我した人の手当てや、体調が悪い人の面倒を見たりするだけ
少し大変だが、逆に言えば怪我した人や体調不良の人がいなければ仕事はない


「サフィ、着いたよ」

「あ、うん!入ろ!」

ガラッ

「失礼します」

「し、失礼します」

中には優しそうな男の先生がいた

「あ、今日の当番さん??」

「はい。アロウドです」

「ミリナスです」

「アロウドくんに、ミリナス君ね。よろしく。じゃあ早速だけどお願いしていいかな?もうすぐ会議があるから出ないと行けなくて…」

「はい、大丈夫です」

「ありがとう。あ、あと鍵もお願いしていいかな?遅くなるからここには戻ってこれなくて」

「僕はいいですよ。サフィもいい?」

「うん」

「本当にありがとう!ええっと、、はい!あ、時間が…もう行くね!」

男性は鍵を僕に渡して去っていった

「保健の先生かな??名前聞いてなかった…」

「僕も初めて見たかも。次会ったとき教えてもらおっか」





保健室に来たのは結局2人だった
1人は擦り傷でもう1人が腹痛で薬を貰いに来た子だけだった

「良かった…酷い怪我の子とか来たら僕何も出来なかった、、」

「僕もだよ。医療の知識は無いからね」

「えー、ルーカスはできそうだなぁ」

「そんな事ないよ。あ、そろそろ帰る?日が沈み始めてる」

いつの間にか時間は結構経っていたらしい

「帰ろ!暗くなったら怖いもん!」

「ふふっ、幽霊なんて出てこないから大丈夫だよ」

「…それでも怖いよ、、」

「じゃあ早く帰ろっか」

「うん!!」

僕達は荷物を持って外に出た

肝心なことを忘れて…






寮に向かってる途中僕は忘れてたことを思い出した

「あ、鍵閉めてない!」

「あ…」

ルーカスも忘れてたらしい

「僕閉めてくる!」

「僕が行くよ。サフィ怖いでしょ??」

「ううん!渡されてたのは僕だし…先に帰ってていいよ!」

「でも……」

「大丈夫だって!」

「…分かった。なら、戻ったら部屋に来てね」

「うん!」


僕は急いで保健室に戻って行った



外は結構暗くなってきた
このままじゃ何も見えなくなってしまう

「やばい…もっと急がないと、、」

身体強化を使ってスピードを上げていく
もちろん魔力は抑えて





「着いた…」

数分後に保健室に到着した
この時にはもう外は暗くて、学園の中も明かりが点いてなくライトの魔法を使いながらここまで来た


「あれ?鍵がない……あ!机の上に置いたんだった、、」


忘れないようにと思って保健室の机の上に置いて置いたけど普通に忘れてた

「中に入るの嫌だな…けど、鍵閉めないと帰れないし…」


僕は何も無い事を願って覚悟を決めた


「…行こう、、!」











































…ありえない


「ん…サフィ、いい匂い」



僕の覚悟を返してほしい
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