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21話 気を取り直して入学式です

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「はぁ…」

「サフィ様…?今日は念願だった学園に入学する日ですよ??どうかされました??」

フィルに聞かれた
ちなみに今は学園の中にいるので従者モードだ

「…ううん、なんでもないよ」

(いえないよ…しかも、フィルは兄様を見てなかったんだし…)

「そうですか…何あったらすぐ相談してくださいね」

「ありがとうね」

「いえ。あと、もうすぐ式が始まりますので会場に行きましょう」

「うん」


フィルに促されて会場に向かった




向かってる途中で後から声をかけられた


「いたいた!ミリナスくん!」

「はい??」

振り向くと先生らしき女性がいた

「急にごめんね!私はマヤ・イリスって言うんだけど
、伝えたい事があって!」


「どうしたんですか??」

「君は首席でしょう?だからちょっとやって欲しいことがあるの!」

「やる内容によりますね、、」


「簡単よ!この学園の証のバッチをみんなの前で学園長から受け取るだけ!」

「確かに…簡単ですけど、、」

「ね!お願い!」

「わ、分かりました…」

「ありがとう!じゃあ式の時に名前呼ぶから返事してまえにきてね!」

そう言って去っていった


「よろしかったのですか??」

「うん、、僕断りにくいもん、、」

「そうですか…本当にできなさそうなら辞退させて頂きましょう」

「んー、それは相手に悪いからやらないかも」

僕のこうゆう性格は昔からだ
頼まれ事をされて断れない
だから本当に困ってる時は翔兄が助けてくれた




「さすがサフィ様ですね」

「頑張ってみるよ…」





式場につき、フィルは従者専用の席があるので別れてしまった

自由席らしいので1番後ろの隅に座った

まだ始まるまで少し時間があったから、ぼーっとしていた

ぼーっとしてる時に隣に誰か座った

「初めて見るけど、お前は中等部からの入学??」

赤髪で碧眼のフレンドリーな人が話しかけてきた

「う、うん」

「俺は、カイル・ウォーグルって言うんだけど、名前は?」

「サフィリス・ミリナスだよ」

「ミリナス…!?ってまさか幻の次男!?」

(ま、幻?何それ、、!初めて聞いた)

「た、多分?」

「うおー!ミリナス家は長男しか表にでてなかったから、誰も次男を見たことがないってなって幻なんじゃないかって噂が流れてたんだ!」

(あ、なるほど…確かに外に出てなかったら当たり前か)

「今までどうしてたんだ?病気とか??それとも留学とかか??」

(めっちゃずいずいくるな…)

「なぁ!教えてく『ゴンッ』いてっ!」

前に座ってた子がウォーグルくんの頭をグーで殴っていた

「ごめんね…こいつ礼儀知らずで、、悪い奴ではないから許してやって欲しい」

青髪で空色の瞳の男子で
ウォーグルくんとは正反対なイメージの子だった


「大丈夫だよ!気にしてないから!」

「ありがとう、、僕はルーカス・アロウドだよ。よろしく」

手を伸ばされたので握手だろう
僕も手を伸ばして握り、自己紹介した

「サフィリス・ミリナスだよ!親しい人からはサフィって呼ばれるから2人ともサフィって呼んで!」

「じゃ、俺もカイルでいいぜ」

「僕もルーカスで大丈夫だよ」

「うん!カイル、ルーカスよろしく!」

なんかこの2人のおかげで元気でてきたかも

元気は出たけど僕は重要な事を忘れつつあった



式が始まるまで3人で喋ってた

2人は幼なじみで小等部からこの学園にいるんだって
僕の事も身体が弱くて家に籠ってたと説明した
まぁ、だいたいは合ってるからね

偉い人の話を聞きながらウトウトしてた
最近は睡眠不足だったから

ウトウトしてる時に

『最後にバッチを贈呈したいと思います。新入生代表、サフィリス・ミリナス様お願いします』

というのが聞こえた

この言葉で目が覚め急いで返事をしたが

「ひゃい!!」

慌てすぎて噛んでしまった

カイルとルーカスを見ると震えていた
笑いを堪えてるのが分かった…

急ぎ足で前に行きバッチをもらって席に戻った


「ククッ、、ひゃいって、、、」

「ダメだよ、カイル…ふふっ」





…やっぱ友達やめましょう










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