それでも私は恋したい!

さくら

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反抗期のせい

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「おはよう、明日香。」
「晴輝くん、おはよう!」

晴輝は、明日香をちらっと見る。
(今日もイライラしてんな…仕方ないけど。)
「晴輝くん。」
「ん?」
「私、もう自分が嫌になってきた…。」
「どうした?」

「ああ、確かに最近よく怒ってるね。」
「私の課題なの。なのに、なかなかセーブ出来ないから…。」
「課題って事は時間かかるってことだから、焦らなくていいと思うけど。」
「良くないの!」
明日香が大きい声を出す。
「私、晴輝くんに嫌われるの嫌だから…。」
「…じゃあさ、」
晴輝が、提案する。
「俺にだけは反抗しないでねっていう約束は?」
「え?」
「破ったらその日何らかのお仕置っていうの。」
「いや、あの…反抗期なだけでしょ。」
「…良かった、いつもの明日香だ。」
「え?」
明日香が、不思議そうに言う。
「ああ言えば、冷静になると思ったんだよ。」
「真面目に考えたじゃんか!」
「ごめんごめん。」

「やだ!」
「やだじゃないよ、明日香さん。仕事になったら嫌でもやらないといけないよ。」
今、掃除機の係で揉めていた。
「泉さんは、掃除機の音が苦手なの。やってくれない?」
「やだ!」
明日香は、抵抗する。
「明日香さんも音が嫌なのは百も承知よ。あなたはイヤーマフがあるじゃないの。」
「…あ、そうですね。すみません。」
明日香は、掃除機をかけ始めた。
「意味がわかればできるわけね…。私の言い方が良くないのかな?」

「…はあ。あれもこれも、反抗期のせいじゃん…。」
(晴輝くんに嫌われたくないよぉ…。)


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