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第一章【光と闇・そして崩壊】
【異世界日記①】
しおりを挟むこれまで知り得た情報を纏めてみよう。
この世界の名前は【ゼルプスト】
ゼルプストには【カラクター】と呼ばれる人間によく似た個体が存在し、日々活動している。
カラクターは皆それぞれ【カラクター・ストーン】と呼ばれる宝石を持っており、色や光り方が違う。
また、カラクター・ストーンの光の強さ、つまり【光度】は、体の成長と関係しているらしい。
詳細を述べれば、光度8ならば8歳、光度15ならば人間でいう15才相当に成長出来る。
現在のぜルプストでの最高光度は17で、燕の知る限りではヴィーアがこれに当たる。
ゼルプストを歩いて気がついた事は、現実世界の要素を多分に含んでいると言うことだ。
見るものの殆どが初めて見るはずなのに、どこか知っている様な感覚に陥るのはその為である。
【ライフラヴィーン】
全てのカラクターが生まれてくる場所。神秘的なエネルギーで溢れ、普段は感じる事の無いであろう光や音を、感じる事が出来る。
稀に光る大きな花の蕾が誕生し、そこからカラクターが生まれてくるらしい。
・これまでに知り合った者達──
【コチトラ】
この世界では珍しい、男性型のカラクター。
見た目通り男勝りな性格で、どんな事にも臆することは無い。燕だけではなく、色々な人に気を使えて人望も厚い。
八百ムカデに襲われた際、カラクター・ストーンの光度が上がり、特殊能力を使えるようになった。
カラクトカラーは【ミストグリーン】で現在の光度は12。
【ノイ】
燕を護衛する三人の一人。
頭が良く、リーヤ村の会議にも参加している。
人を先導する事や、ゲーム、状況判断に優れている。
熱くなりやすいコチトラに対して、冷静で場の空気を誰よりも読んでいる。実質、三人組のリーダー。
カラクトカラーは【黄水仙】で、光度は11。
【ヌー】
三人組の末っ子的存在。
燕のことを【マスター】と呼び、とても慕っている。
子供っぽく、何事も上手くこなす事が出来ないが、その性格から皆に愛されている。
燕はそんなヌーに癒される一方、危うい部分も多く、ほっとけないでいる。
カラクトカラーは【薄浅葱】で、光度は8。
【ヴィーア】
燕が今お世話になっている村のリーダー。
ヴィーアは、燕と同じ位の見た目だが、言葉遣いが丁寧で気品を感じる。
着ている服はフワフワのファンシーな物が多く、見た目も可愛らしい女の子である。
カラクトカラーは【ローズレッド】で、光度は現在の最高値である17。ヴィーアのカラクター・ストーンは常に最高値を維持し続けていて、今まで一度たりとも光度を落とした事が無いらしい。
【メグワーグ】
おかっぱ頭に黒縁メガネの女の子。意味深な事を言ってかき乱したかと思えば、直ぐに散歩しに行ってしまう気まぐれ屋さん。
鼻声で聴き取りづらい話し方で、掴みどころの無い性格。コチトラが言うには、決して悪い奴ではない、らしい。
カラクトカラーは【ジョーンミエル】で、光度は15。
【ブラティポ】
かわいい動物達に埋もれて眠っていた女の子。
コチトラ達の居る村から、ライフラヴィーンに派遣されている。
動物が好きで、あまり動く事を好んではいない。ペタっと潰れた獣耳を付けてはいるが、コレはブラティポ自らが召喚した物である。他にも、記憶の断片から色々な動物を出す事が出来る。
カラクトカラーは【メドーグリーン】で、光度は見かけによらず16と、とても高い。
【レイジー】
ブラティポが召喚した小動物。
手のひらサイズのナマケモノで、とても可愛い。
普段は燕にくっついてあまり動かないが、いざとなったらそれなりに素早く動く事が出来る。
ブラティポの召喚ブーストがかかっている為、ほかの生物には出来ないことが出来る、らしい。
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