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第三章【陰陽師編】
愛とは
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十月後半、某日。
大学校内にて。
「恭、折り入って相談があるのだが」
「相談はいいけど、なんでお前がここに居るんだよ!」
俺の目の前に居たのは、雪水 涼だ。コイツは大学が違うから、本来なら居るはずが無いのだが……
「大学とはそういう所だろ?」
「そうだけどそうじゃねーだろ!勝手に入ってくるんじゃねぇ!ったく、ユキちゃんにでも会いに来たのか?」
「その事なんだが……」
そこまで話したところで、「はーい、皆授業を始めますよ」と講師がやって来た。涼は話を中断し、席に座り一緒に授業を受ける。俗に言う『天ぷら学生』だ。本当自由な奴だな……
──。
授業を終え、俺達は場所を変え涼の相談に乗ることに。大吉とユキちゃんには付いてきて欲しくないようで、二人だけで学食を食べながら向かい合う。
「んで、相談ってなんだよ?」
「それなんだが、福田さんに対する愛が無いんだ。いや、あるんだが、以前に比べて少ないんだ……」
「そりゃそうだろうよ。お前の契約上、仕方が無いんじゃねーの?」
「その通りだ。俺は人を愛し続ける事が出来ない。しかし、抜け道があるのも確かだ。それの相談なんだが……」
「ちょちょ、抜け道があんのか!?」
驚いた!契約を無視して愛し続ける方法があるってのかよ!?
「そ、その方法って……?」
「うむ、瑞の契約は知ってるな、アレは能力付与型で、能力が付与される事で願いが叶ったと見なされる。要は『一括払い』だ。逆に俺や恭は持続型の契約で、常にエネルギーを供給してやらなければならない、その代わりにエネルギーが溜まったら大きな見返りがある。言わば『貯金』だな」
「お、おぅ……お前から真面目な話がきけるとはな……」
「そこでだ。俺の場合、愛のエネルギーが溜まった時、永遠の愛が約束されている。それを今、使おうと思っている」
「永遠の愛!?そんな事が出来るのか!お前達の場合、試練が多そうな組み合わせだからな、いいんじゃねーの?俺は賛成するぜ」
「ただ問題があって、出会って四年だが、まだサクのエネルギーが溜まりきっていないのだ。このまま発動させていいものか……とな」
不完全なままで発動したらどうなる??俺の場合は、訪れる幸運がしょぼくなるだけだったが……
チラリ涼の顔を見れば、いつも余裕たっぷりの顔が今日はどこか優れない様子。
「このまま発動したら、愛は膨れ上がるが、永遠では無い。つまり、サクにエネルギーを与えていけば、いづれまた尽きる。という事だ」
「な、成程……それは難しいな」
暫く静まり返る。無理も無い、ここは適当な事は言えないよな……シリアス回はしっかりやらかさなきゃ駄目だ。分かっているな佐藤恭!しかしどっちだ、どっちが涼とユキちゃんにとって幸せになる可能性が高い?
俺は考えた。考えに考え抜いて出した答えは……
「涼。今はまだ待つんだ」
その言葉に涼は両手をテーブルに付き、勢いよく立ち上がる!その勢いで椅子が後ろに倒れてしまった。
「恭!このままだと、俺は福田さんに嫌われてしまう!!愛がない、冷たいと思われながら、俺は……」
「ま、まぁ聞けよ涼。今願いを叶えて振り出しに戻ったら、意味ねーだろ?それに、愛がどの位で尽きるかも未定だ。賭けにしては無謀すぎる。それより俺に『秘策』がある」
「秘策?」と目を丸くする涼、興味深そうにグイッと体を前のめりに出して来る。
涼の着ていた開襟シャツのボタンが大きく開かれているため、胸元が丸見えだ。男のつもりだから見えてもいいと?サクを見習えよお前……
俺は胸元から目を逸らし、「おほん」と喉元を整え、本題に入る。
「こういうのはどうだろうか、お前は精神に病を抱えている。という『設定』にするんだよ。愛が無いのを病気のせいにするんだ。付き合いたての今なら通用するだろ?」
「成程……朝食後は愛が皆無だからな……日が落ちる迄は調子が悪い設定にするか……」
───。
そんな感じで俺と涼は、大学終わりにユキちゃんと一緒に帰ることに。時間はまだ十五時だ、涼の愛が貯まるにはまだ早い。
「涼ちゃん!」と涼の腕にしがみつくユキちゃん。なんとも羨ましい光景だ。しかし、当の涼はというと、冷や汗をかきながら、顔色も悪い。そんなに嫌なのかよ……
俺の心を読んだのか、涼が俺の耳元で小声で話す。
「お前だって、大吉にこんな事されたら嫌だろ」
そりゃあそうなんだが、なんか条件違くね?
「涼ちゃん!なんか離れたがってない?前はもっとくっついてくれたじゃない?私の事、嫌いになったの……?」
「え、いや、べ、別にそんな事は……」
愛していた時の記憶はあるのだろう。しかし心が付いてこないのか。本当に面倒臭い体質だぜ。しょうがねぇ、助けてやるか。
「あのさ、ユキちゃん。実は涼は病気なんだよ」
「病気!?なんの!?大丈夫なの涼ちゃん!??」
おぉ……凄い圧だな。しかし負けるな佐藤恭!
「まぁ大した事は無いんだけど、精神の病気なんだよ、なあ?涼」
「そ、そうそう!実は月が出るまでイチャイチャ出来ないんだよ!」
バカヤロォ!嘘下手か!お前はオオカミ男かよ!
「そうなの!?それで!?」
それでって言われても……
「そ、それで……そう!明るいうちにイチャイチャすると内蔵が破裂するんだよ!」
おいおいそれは最早、精神の病気じゃねーだろーに。それに内蔵破裂ってグロ過ぎだろ。
「えーっ!!それで!?それで!?」
ユキちゃん、もう可愛そうだから、やめてあげて……
「そ、それでだな……内蔵が破裂したら、浮気しちゃうんだよ!浮気、嫌だよね!?浮気!」
どんな理屈だよ……内蔵破裂したヤツと浮気する奴なんているのかよ……
「へー、それで!?」
「そ、それで!?」
ユキちゃんの「それで?」攻撃に遂に言葉が詰まる涼。もうこれ以上幼稚園児並の嘘は重ねられない。
「う…………ごめん……」
罰の悪そうな顔を浮かべる涼。
しかし、その涼の手を取り、ユキちゃんは優しい笑顔を浮かべる。その笑顔、正に天使。
「ううん、いいの。本当は分かっていたの。涼ちゃんが夜しか私の事を見てくれない事は。きっと言えない何かがあるんだよね。それがやましい事じゃ無いことも分かってるの」
「そ、それじゃあ……」
「ちょっと意地悪しちゃったかな?ごめんね、涼ちゃん」
「福田さん……」
そして見つめ合う二人。
なんだこの茶番は……これが『愛』とでも言うのか。愛されたことの無い俺には理解できない世界なのだろう。
俺がしみじみ考えていると、「涼~、ユキちゃ~ん」と、遠くから声が聞こえる。
この声は……
「あ、ダ~リン発見~」
出やがったなゴリマッチョ。お前が悪の根源だろーよ。
「涼とユキちゃん、本当に仲良しよね~羨ましいわね~」
おい、何故そこで俺を見る……
「そうなんだよ、本当にこれぞ『愛』って感じなんだぜ?愛された事の無い俺には、到底味わえないな」
「んも~何言ってんの?ダーリンには私が居るでしょ?」
「え?」
「あの、初めてあった日から、好きでした!付き合って下さい!」
「ごめん、無理」
「いやぁぁぁぁんんん」
ヒロイン候補、一名脱落。
大学校内にて。
「恭、折り入って相談があるのだが」
「相談はいいけど、なんでお前がここに居るんだよ!」
俺の目の前に居たのは、雪水 涼だ。コイツは大学が違うから、本来なら居るはずが無いのだが……
「大学とはそういう所だろ?」
「そうだけどそうじゃねーだろ!勝手に入ってくるんじゃねぇ!ったく、ユキちゃんにでも会いに来たのか?」
「その事なんだが……」
そこまで話したところで、「はーい、皆授業を始めますよ」と講師がやって来た。涼は話を中断し、席に座り一緒に授業を受ける。俗に言う『天ぷら学生』だ。本当自由な奴だな……
──。
授業を終え、俺達は場所を変え涼の相談に乗ることに。大吉とユキちゃんには付いてきて欲しくないようで、二人だけで学食を食べながら向かい合う。
「んで、相談ってなんだよ?」
「それなんだが、福田さんに対する愛が無いんだ。いや、あるんだが、以前に比べて少ないんだ……」
「そりゃそうだろうよ。お前の契約上、仕方が無いんじゃねーの?」
「その通りだ。俺は人を愛し続ける事が出来ない。しかし、抜け道があるのも確かだ。それの相談なんだが……」
「ちょちょ、抜け道があんのか!?」
驚いた!契約を無視して愛し続ける方法があるってのかよ!?
「そ、その方法って……?」
「うむ、瑞の契約は知ってるな、アレは能力付与型で、能力が付与される事で願いが叶ったと見なされる。要は『一括払い』だ。逆に俺や恭は持続型の契約で、常にエネルギーを供給してやらなければならない、その代わりにエネルギーが溜まったら大きな見返りがある。言わば『貯金』だな」
「お、おぅ……お前から真面目な話がきけるとはな……」
「そこでだ。俺の場合、愛のエネルギーが溜まった時、永遠の愛が約束されている。それを今、使おうと思っている」
「永遠の愛!?そんな事が出来るのか!お前達の場合、試練が多そうな組み合わせだからな、いいんじゃねーの?俺は賛成するぜ」
「ただ問題があって、出会って四年だが、まだサクのエネルギーが溜まりきっていないのだ。このまま発動させていいものか……とな」
不完全なままで発動したらどうなる??俺の場合は、訪れる幸運がしょぼくなるだけだったが……
チラリ涼の顔を見れば、いつも余裕たっぷりの顔が今日はどこか優れない様子。
「このまま発動したら、愛は膨れ上がるが、永遠では無い。つまり、サクにエネルギーを与えていけば、いづれまた尽きる。という事だ」
「な、成程……それは難しいな」
暫く静まり返る。無理も無い、ここは適当な事は言えないよな……シリアス回はしっかりやらかさなきゃ駄目だ。分かっているな佐藤恭!しかしどっちだ、どっちが涼とユキちゃんにとって幸せになる可能性が高い?
俺は考えた。考えに考え抜いて出した答えは……
「涼。今はまだ待つんだ」
その言葉に涼は両手をテーブルに付き、勢いよく立ち上がる!その勢いで椅子が後ろに倒れてしまった。
「恭!このままだと、俺は福田さんに嫌われてしまう!!愛がない、冷たいと思われながら、俺は……」
「ま、まぁ聞けよ涼。今願いを叶えて振り出しに戻ったら、意味ねーだろ?それに、愛がどの位で尽きるかも未定だ。賭けにしては無謀すぎる。それより俺に『秘策』がある」
「秘策?」と目を丸くする涼、興味深そうにグイッと体を前のめりに出して来る。
涼の着ていた開襟シャツのボタンが大きく開かれているため、胸元が丸見えだ。男のつもりだから見えてもいいと?サクを見習えよお前……
俺は胸元から目を逸らし、「おほん」と喉元を整え、本題に入る。
「こういうのはどうだろうか、お前は精神に病を抱えている。という『設定』にするんだよ。愛が無いのを病気のせいにするんだ。付き合いたての今なら通用するだろ?」
「成程……朝食後は愛が皆無だからな……日が落ちる迄は調子が悪い設定にするか……」
───。
そんな感じで俺と涼は、大学終わりにユキちゃんと一緒に帰ることに。時間はまだ十五時だ、涼の愛が貯まるにはまだ早い。
「涼ちゃん!」と涼の腕にしがみつくユキちゃん。なんとも羨ましい光景だ。しかし、当の涼はというと、冷や汗をかきながら、顔色も悪い。そんなに嫌なのかよ……
俺の心を読んだのか、涼が俺の耳元で小声で話す。
「お前だって、大吉にこんな事されたら嫌だろ」
そりゃあそうなんだが、なんか条件違くね?
「涼ちゃん!なんか離れたがってない?前はもっとくっついてくれたじゃない?私の事、嫌いになったの……?」
「え、いや、べ、別にそんな事は……」
愛していた時の記憶はあるのだろう。しかし心が付いてこないのか。本当に面倒臭い体質だぜ。しょうがねぇ、助けてやるか。
「あのさ、ユキちゃん。実は涼は病気なんだよ」
「病気!?なんの!?大丈夫なの涼ちゃん!??」
おぉ……凄い圧だな。しかし負けるな佐藤恭!
「まぁ大した事は無いんだけど、精神の病気なんだよ、なあ?涼」
「そ、そうそう!実は月が出るまでイチャイチャ出来ないんだよ!」
バカヤロォ!嘘下手か!お前はオオカミ男かよ!
「そうなの!?それで!?」
それでって言われても……
「そ、それで……そう!明るいうちにイチャイチャすると内蔵が破裂するんだよ!」
おいおいそれは最早、精神の病気じゃねーだろーに。それに内蔵破裂ってグロ過ぎだろ。
「えーっ!!それで!?それで!?」
ユキちゃん、もう可愛そうだから、やめてあげて……
「そ、それでだな……内蔵が破裂したら、浮気しちゃうんだよ!浮気、嫌だよね!?浮気!」
どんな理屈だよ……内蔵破裂したヤツと浮気する奴なんているのかよ……
「へー、それで!?」
「そ、それで!?」
ユキちゃんの「それで?」攻撃に遂に言葉が詰まる涼。もうこれ以上幼稚園児並の嘘は重ねられない。
「う…………ごめん……」
罰の悪そうな顔を浮かべる涼。
しかし、その涼の手を取り、ユキちゃんは優しい笑顔を浮かべる。その笑顔、正に天使。
「ううん、いいの。本当は分かっていたの。涼ちゃんが夜しか私の事を見てくれない事は。きっと言えない何かがあるんだよね。それがやましい事じゃ無いことも分かってるの」
「そ、それじゃあ……」
「ちょっと意地悪しちゃったかな?ごめんね、涼ちゃん」
「福田さん……」
そして見つめ合う二人。
なんだこの茶番は……これが『愛』とでも言うのか。愛されたことの無い俺には理解できない世界なのだろう。
俺がしみじみ考えていると、「涼~、ユキちゃ~ん」と、遠くから声が聞こえる。
この声は……
「あ、ダ~リン発見~」
出やがったなゴリマッチョ。お前が悪の根源だろーよ。
「涼とユキちゃん、本当に仲良しよね~羨ましいわね~」
おい、何故そこで俺を見る……
「そうなんだよ、本当にこれぞ『愛』って感じなんだぜ?愛された事の無い俺には、到底味わえないな」
「んも~何言ってんの?ダーリンには私が居るでしょ?」
「え?」
「あの、初めてあった日から、好きでした!付き合って下さい!」
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