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第三章【陰陽師編】
水族館
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入口でまさかの持ち込み禁止をされた俺だったが、寂しさの余り、シーを懐に忍ばせ水族館の中に入った。
※良いこの皆様は決して真似をしてはいけません。
懐にシーを忍ばせていると、ほんのり服の中が涼しい。忘れられがちだが、氷結系魔法は伊達じゃない。
「あぁ……柔らかさが足りねーよ。匂いも臭ーし」
「柔らかさは認めるけど、臭くはねぇだろうよ!? 読者に謝れよ! 数少ない恭ちゃんファンに謝れよぉぉ!!」
「はぁ? 何言ってんだよ恭」
俺は襟元から顔を出すシーの頭を中に押し込めた。見つかったらそれこそ大目玉だろうし、何よりカンに障るのだ。
せっかく来たのだから魚を見て回るか。実は俺は大の水族館好きなのだ。泳いでいる魚達を見ていると、自然と心が癒され、その幻想的な世界に全てを忘れる事が出来るからだ。
「綺麗だなぁ」
「美味そうだぜ」
「お、珍しい形の魚!」
「お、脂がのった魚!」
「ふふっ、コイツ可愛いなぁ」
「口の中で可愛がってやるぜ」
ダメだ、価値観が違いすぎて全然楽しめねぇ……正直五月蝿い。コイツは涼しいだけが取得だな。いや、涼しいというよりなんか冷たいな。
──、冷たい!?
見れば俺の胸元がビッショリと濡れていた。
「おぃぃぃ! ヨダレヨダレ! 何してくれてんだよぉ!!」
割とまともだと思われたシーとのペアだが、幸先の悪いスタートとなってしまった。
とりあえず魚コーナーはダメだ。ペンギンコーナーに向かおう。そう、ペンギンさん! それならシーも落ち着いて見てくれるはずだ。ナイス判断、良くやった佐藤恭!
■■■■
という考えの元、ペンギンコーナーに来たのはいいんだが──、
「サ、サタコちゃん! 早く逃げろって! こっちだこっち!!」
大吉がペンギンコーナーに身を乗り出しめいいっぱい手を伸ばしている。
まぁ、大体想像はつく。
大方、サタコがペンギンに追いかけられているのだろう。
大吉よ、日頃の俺の苦労をおもい知るがいい。
こんな事言いたくはないが、今日はお前が保護者だからな。どれどれ、サタコの様子でも見てやるか。
ペンギンコーナーの柵からひょっこりと顔を出し覗きみれば、サタコがペンギンたちに囲まれながら、頭を抱えてかがみ込んでいた。
お尻をつつき、パタパタと飛び跳ねてはサタコに蹴りをかますペンギンさん達。
「大吉、ペンギンさんって獰猛な生き物なんだな。俺知らなかったぜ」
「言ってる場合か! サタコちゃん! 早くこっちに逃げて来い!」
大体、どうやったらペンギンコーナーの中に入るんだよ。
サタコは最終手段とばかりに鎌を錬成し、大吉目掛けて振り抜いた。そして見事に命中、鎌の腕前は相変わらず精度が高い。
鎌の斬撃を受けた大吉は、掴まっていた柵がポキッと外れ、そのままペンギンコーナーの水槽に落下していった。
ドボーーン。
「もう一人落ちたぞー」という声が響いた所で、ようやく係員達による救出作戦が開始された。
「大吉よ。水族館はまだ始まったばかりだぜ。強く生きろ」
相手はペンギンさんだし、大事には至る事もあるまい。
無事を確信し、そんな二人を置いて俺達は先へと進んだ。
次はクラゲコーナーだ。
俺は水族館の中でもクラゲコーナーが一番好きだ。暗く部屋の明かりを落とされた室内で、クラゲの入った水槽に幻想的な光が当てられ、その姿を七色に変える。
ゆったりと泳ぐ神秘的なクラゲの姿に癒されない者など居ないだろう。
俺にとってクラゲコーナーは、水族館における聖地なのだ。
俺はクラゲコーナーを眺めながら歩を進める。美しさと可愛さを併せ持つクラゲ達は、正に極上の癒しだった。
そんな時──、暗がりから場違いな声が聞こえてくる。
「ちょ、あん……雪水さん、どこ触ってるんですか!?」
「福田さん、美しさと可愛さを併せ持つ君は正に極上の癒しだ」
「ちょ、ちょっと……あん、そこはダ、メ……」
「この暗がりだ、誰にも見えやしないさ」
何をやっているんだこの二人は……神聖な聖地で、しかもよりにもよって俺のユキちゃんに何してくれてんだよ!
「おい、涼! 何やってんだよ!」
名前を呼ばれ、一瞬ビクついた涼だったが、すぐにいつもの様にスカした態度を取り直した。
「あれ? 見えてた? おかしいな」
「見えてねぇけど、声がダダ漏れなんだよ! ユキちゃんになんて事してんだよぉ!?」
俺は怒りに任せ声を張った。
「ああ、そうか。別にいいじゃないか『女の子同士』なんだし」
くっ、コイツ。こんな時だけ女の子を持ち出しやがって。大体お前の魂胆は見えてるんだよ。丸見えなんだよ!
「あ、あの恭君? 雪水さんを許してあげて。ちょっと悪ふざけが過ぎただけなの。ごめんなさい」
「ユ、ユキちゃん──、だってコイツは……」
なんて優しいんだユキちゃん。正に天使!
それに比べて涼のゲスっぷりと来たら……女である事を理由にユキちゃんを触りまくるなんて。触りまくるなんて羨まけしからんだろう!
「恭、悪かった。もうしないし、福田さんもこう言ってるんだ。そろそろ許して、さっさと二人きりにしてくれないかな?」
ちょ、後半欲望ダダ漏れなんですけど!?
「わかったよ。ユキちゃんにあんまり変な事すんなよ?」
これ以上は無理と判断。不安は尽きないが、涼は正真正銘女の子。大事には至る事はないだろう。
無事を確信し俺達は先へと歩を進めた。
次はイルカショーだ。
水族館と言えば、欠かせないのがこのイルカショーだ。
俺は席に腰を下ろし、既に始まっているイルカショーを眺める。
しかし、前の席に見覚えのある二人組を発見し、気になってイルカ所ではない。
黒髪ツインテールと、紫坊主。
間違いなくサクとシルシルだ。
並んで座り、何やら相談しているようすだ。
暫くして話が纏まったのか、二人でイルカショーに目を向けた時、後ろからでもサクの目が光ったのがわかった。
まさかターゲットはイルカさん!?
俺の思った通り、突然一匹のイルカが操られるように、もう一匹のイルカに求愛行動を始めた。
何やってんだよぉ! イルカショーが台無しじゃねぇか。
しかし周りには他のお客さんも沢山いる訳で、目立つのは嫌なので俺は見守ることにした。
「イルカさん頑張って下さい!」
「いけ~!そこよ~ん♡」
なんかめっちゃ応援してる。
「絶対諦めちゃダメです!」
「押して押して押し倒すのよ~ん♡」
おいおい。
そして遂に──、
操られたイルカさんの熱烈なアピールにより、晴れて二匹はカップルとなり、観客席からは大きな拍手が巻き起こった。
「諦めなければ想いは届くんですね。勇気が出ました!」
「いや~ん。これぞ正しく愛よね~ん♡私もダーリンに猛アピールよ~!」
イルカの愛に感動した二人は、最前列で子気味のいいハイタッチを交わした。
それ偽りの愛だから!
ハリボテですからぁぁ!!
その後、泳ぎの得意な筈のイルカさん達は、愛に溺れ制御不能となり、イルカショーは中止となった。
ったく、どいつもこいつも。
呆れた俺は、早く水族館を出たい一心で他のアトラクションは見ず、急ぎめに出口へと向かった。
「おいおい恭、折角のご馳走を見ないで行っちまうのかよ?」
「お前の頭にはそれしかないのか!」
俺は出口に到着し、ゲートを潜った。
ふぅ、やっと出てこれた。
と思ったのも束の間──、
「あの、お客様。ペットの持ち込みは禁止と言いましたよね?」
ですよねえぇ!?
その後警備員さんにコッテリと絞られた俺は、身元引き取り人として来た大吉達に頭を下げるハメになった。
※良いこの皆様は決して真似をしてはいけません。
懐にシーを忍ばせていると、ほんのり服の中が涼しい。忘れられがちだが、氷結系魔法は伊達じゃない。
「あぁ……柔らかさが足りねーよ。匂いも臭ーし」
「柔らかさは認めるけど、臭くはねぇだろうよ!? 読者に謝れよ! 数少ない恭ちゃんファンに謝れよぉぉ!!」
「はぁ? 何言ってんだよ恭」
俺は襟元から顔を出すシーの頭を中に押し込めた。見つかったらそれこそ大目玉だろうし、何よりカンに障るのだ。
せっかく来たのだから魚を見て回るか。実は俺は大の水族館好きなのだ。泳いでいる魚達を見ていると、自然と心が癒され、その幻想的な世界に全てを忘れる事が出来るからだ。
「綺麗だなぁ」
「美味そうだぜ」
「お、珍しい形の魚!」
「お、脂がのった魚!」
「ふふっ、コイツ可愛いなぁ」
「口の中で可愛がってやるぜ」
ダメだ、価値観が違いすぎて全然楽しめねぇ……正直五月蝿い。コイツは涼しいだけが取得だな。いや、涼しいというよりなんか冷たいな。
──、冷たい!?
見れば俺の胸元がビッショリと濡れていた。
「おぃぃぃ! ヨダレヨダレ! 何してくれてんだよぉ!!」
割とまともだと思われたシーとのペアだが、幸先の悪いスタートとなってしまった。
とりあえず魚コーナーはダメだ。ペンギンコーナーに向かおう。そう、ペンギンさん! それならシーも落ち着いて見てくれるはずだ。ナイス判断、良くやった佐藤恭!
■■■■
という考えの元、ペンギンコーナーに来たのはいいんだが──、
「サ、サタコちゃん! 早く逃げろって! こっちだこっち!!」
大吉がペンギンコーナーに身を乗り出しめいいっぱい手を伸ばしている。
まぁ、大体想像はつく。
大方、サタコがペンギンに追いかけられているのだろう。
大吉よ、日頃の俺の苦労をおもい知るがいい。
こんな事言いたくはないが、今日はお前が保護者だからな。どれどれ、サタコの様子でも見てやるか。
ペンギンコーナーの柵からひょっこりと顔を出し覗きみれば、サタコがペンギンたちに囲まれながら、頭を抱えてかがみ込んでいた。
お尻をつつき、パタパタと飛び跳ねてはサタコに蹴りをかますペンギンさん達。
「大吉、ペンギンさんって獰猛な生き物なんだな。俺知らなかったぜ」
「言ってる場合か! サタコちゃん! 早くこっちに逃げて来い!」
大体、どうやったらペンギンコーナーの中に入るんだよ。
サタコは最終手段とばかりに鎌を錬成し、大吉目掛けて振り抜いた。そして見事に命中、鎌の腕前は相変わらず精度が高い。
鎌の斬撃を受けた大吉は、掴まっていた柵がポキッと外れ、そのままペンギンコーナーの水槽に落下していった。
ドボーーン。
「もう一人落ちたぞー」という声が響いた所で、ようやく係員達による救出作戦が開始された。
「大吉よ。水族館はまだ始まったばかりだぜ。強く生きろ」
相手はペンギンさんだし、大事には至る事もあるまい。
無事を確信し、そんな二人を置いて俺達は先へと進んだ。
次はクラゲコーナーだ。
俺は水族館の中でもクラゲコーナーが一番好きだ。暗く部屋の明かりを落とされた室内で、クラゲの入った水槽に幻想的な光が当てられ、その姿を七色に変える。
ゆったりと泳ぐ神秘的なクラゲの姿に癒されない者など居ないだろう。
俺にとってクラゲコーナーは、水族館における聖地なのだ。
俺はクラゲコーナーを眺めながら歩を進める。美しさと可愛さを併せ持つクラゲ達は、正に極上の癒しだった。
そんな時──、暗がりから場違いな声が聞こえてくる。
「ちょ、あん……雪水さん、どこ触ってるんですか!?」
「福田さん、美しさと可愛さを併せ持つ君は正に極上の癒しだ」
「ちょ、ちょっと……あん、そこはダ、メ……」
「この暗がりだ、誰にも見えやしないさ」
何をやっているんだこの二人は……神聖な聖地で、しかもよりにもよって俺のユキちゃんに何してくれてんだよ!
「おい、涼! 何やってんだよ!」
名前を呼ばれ、一瞬ビクついた涼だったが、すぐにいつもの様にスカした態度を取り直した。
「あれ? 見えてた? おかしいな」
「見えてねぇけど、声がダダ漏れなんだよ! ユキちゃんになんて事してんだよぉ!?」
俺は怒りに任せ声を張った。
「ああ、そうか。別にいいじゃないか『女の子同士』なんだし」
くっ、コイツ。こんな時だけ女の子を持ち出しやがって。大体お前の魂胆は見えてるんだよ。丸見えなんだよ!
「あ、あの恭君? 雪水さんを許してあげて。ちょっと悪ふざけが過ぎただけなの。ごめんなさい」
「ユ、ユキちゃん──、だってコイツは……」
なんて優しいんだユキちゃん。正に天使!
それに比べて涼のゲスっぷりと来たら……女である事を理由にユキちゃんを触りまくるなんて。触りまくるなんて羨まけしからんだろう!
「恭、悪かった。もうしないし、福田さんもこう言ってるんだ。そろそろ許して、さっさと二人きりにしてくれないかな?」
ちょ、後半欲望ダダ漏れなんですけど!?
「わかったよ。ユキちゃんにあんまり変な事すんなよ?」
これ以上は無理と判断。不安は尽きないが、涼は正真正銘女の子。大事には至る事はないだろう。
無事を確信し俺達は先へと歩を進めた。
次はイルカショーだ。
水族館と言えば、欠かせないのがこのイルカショーだ。
俺は席に腰を下ろし、既に始まっているイルカショーを眺める。
しかし、前の席に見覚えのある二人組を発見し、気になってイルカ所ではない。
黒髪ツインテールと、紫坊主。
間違いなくサクとシルシルだ。
並んで座り、何やら相談しているようすだ。
暫くして話が纏まったのか、二人でイルカショーに目を向けた時、後ろからでもサクの目が光ったのがわかった。
まさかターゲットはイルカさん!?
俺の思った通り、突然一匹のイルカが操られるように、もう一匹のイルカに求愛行動を始めた。
何やってんだよぉ! イルカショーが台無しじゃねぇか。
しかし周りには他のお客さんも沢山いる訳で、目立つのは嫌なので俺は見守ることにした。
「イルカさん頑張って下さい!」
「いけ~!そこよ~ん♡」
なんかめっちゃ応援してる。
「絶対諦めちゃダメです!」
「押して押して押し倒すのよ~ん♡」
おいおい。
そして遂に──、
操られたイルカさんの熱烈なアピールにより、晴れて二匹はカップルとなり、観客席からは大きな拍手が巻き起こった。
「諦めなければ想いは届くんですね。勇気が出ました!」
「いや~ん。これぞ正しく愛よね~ん♡私もダーリンに猛アピールよ~!」
イルカの愛に感動した二人は、最前列で子気味のいいハイタッチを交わした。
それ偽りの愛だから!
ハリボテですからぁぁ!!
その後、泳ぎの得意な筈のイルカさん達は、愛に溺れ制御不能となり、イルカショーは中止となった。
ったく、どいつもこいつも。
呆れた俺は、早く水族館を出たい一心で他のアトラクションは見ず、急ぎめに出口へと向かった。
「おいおい恭、折角のご馳走を見ないで行っちまうのかよ?」
「お前の頭にはそれしかないのか!」
俺は出口に到着し、ゲートを潜った。
ふぅ、やっと出てこれた。
と思ったのも束の間──、
「あの、お客様。ペットの持ち込みは禁止と言いましたよね?」
ですよねえぇ!?
その後警備員さんにコッテリと絞られた俺は、身元引き取り人として来た大吉達に頭を下げるハメになった。
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