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第二章【能力者狩り編】
座敷童子
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■■■■
九月某日。
ふと朝方に目が覚めた。
午前八時は、夏休み中の俺にとっては起きるにはまだ早い。
しかし──、
(え……なにあれ……なんかいる……)
起きぬけに、部屋の隅で体育座りをしている人影が目に飛び込んできた。
成人男性の様だが、着物を着ていて髪はオカッパ。
明らかなる『不審者』だ。
怖い怖い怖いっ。な、なんだよアイツ。一体どっから入ってきやがった!?ってか何で体育座り!?
俺は完全に起きていたが、恐怖で体を起こすことが出来なかった。
早くどっか行ってくれよと願いながら、薄目でその男を観察していると、その男がこちらにスゥーっと顔を向けてきた。
その男の顔は、深くほうれい線が刻まれ、その周りは髭で青い。そして、太めの眉毛に彫りの深いパーツと、非常に濃い顔つきをしていた。
「んぎゃぁぁぁぁ!!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
俺が思わず恐怖で叫ぶと、その男は更に大きな声で叫んだ!
「誰だお前ぇぇ!!」
「私のことが見えてるんですかぁぁぁあ!?」
「俺より驚いてんじゃねぇぇえええ!!」
俺は思わずツッコミを入れた。ツッコミは素晴らしい、乱れた心を落ち着かせる不思議な力がある。
俺は息を整え、不審者の尋問に移った。コイツの驚き様からいって、こちらに歩があると踏んだのだ。
「んで、お前どっから入ってきたんだよ? ちゃんと鍵はかけておいた筈だけど?」
「私に鍵なんて無意味です。入りたい部屋に入る、それが私です」
青髭をジョリジョリと手で擦りながら男は答える。ヒジョーに気持ち悪い。
「いや、答えになってねぇから。どっからどうやって入ってきたと聞いているんですけど?」
「だーかーらー。玄関をこう、スゥーってすり抜けて来たんですよー。私、『妖精』ですから」
………………………。
変態男の最後の言葉に、頭と体が固まった。
普通『妖精』と言えば、小さな体に羽を持ち、美少女と相場は決まっているのだ。
それがどうだ。目の前にいるのは、オカッパ青髭のオッサンではないか。
こんなの断じて妖精と認めるわけにはいかない。
何より全国のファンタジーファンに申し訳が立たない。
「お、おま、妖精? ただの変態の間違いだろ?」
「失礼な。私は立派な『座敷童子』。つまり、妖精です」
「いやいやいやいや! おかしい、おかしいって! 座敷童子って“童子”だよね!? オッサンじゃん! 鏡見てから嘘つこうね!?」
「座敷童子が歳を取らないとでも?」
「えっ──、」
よく見ると自称座敷童子は、体格に合ってない着物を着ている。明らかに子供用の着物だ。
彼は、はみ出した足のスネ毛を抜きながら、急にシリアスな声で語り出す。
その言葉が、余りにも確信を突いていた為、俺は言葉に詰まる。
「座敷童子でも歳は取るんです。私も五百年程生きました。そりゃオッサンにもなるでしょう」
「お、おぅ……なんか、すみませんでした……」
心無しか陰りを見せた座敷童子に同情の気持ちが湧いてきた。オッサンになっても座敷童子とは、なんとも可哀想だ。
「それで、早速本題に入りたいのですが、私をこの家に住まわせて下──、」
「帰れ」
「そうですか。ありがとうござ……ええぇぇぇぇ!? 今なん──、」
「帰れ」
こういうタイプは隙を見せてはならない。断固として拒絶するべきだ。
考えてもみろ『オッサン』だぞ。こんなのと一緒に暮らせるわけ無いだろう。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 座敷童子ですよ!? 知らないんですか? 座敷童子!」
「知ってるけど帰れ。ここにお前の居場所は無い」
「そ、そんなぁ! 座敷童子が住む家には幸運が舞い込むんですよ!? 要らないんですか!? 幸運!!」
「お前が居るだけで不幸だ。今すぐ帰ってくれ」
俺の執拗な帰れ攻撃に、ガクッと肩を落とし項垂れる座敷童子。
畳を指でイジイジしながら、あからさまに落ち込んでいる。
しかし、一通りいじけた座敷童子は、急にスクっと立ち上がりこちらを見てきた。ヒジョーに気持ち悪い。
「ならば──、ならば実力行使しか無いでしょう」
座敷童子は、なにやら両手を俺の方に突き出し気合を込め始めた。
「ハアァァァァァァ…………えいっ」
気持ち悪い掛け声と共に光の玉が放たれ、それは俺の体に命中する!
「んな、何しやがんだこのジジイ!!」
光の玉は、そのまま俺の体に吸い込まれる様にジワーっと消えていった。
──ー次の瞬間!
朝だと言うのに、玄関のチャイムが鳴り響いた。
ドキッとするも、座敷童子が指でドアの方をクイックイッと指差すものだから、仕方なく玄関のドアを開けた。
そこに居たのは宅配業者さんで、何やら小包が俺宛に届いたらしい。
荷物を受け取り中を確認すると、先月“駄目元で送った懸賞が大当たりしました”という内容だった。
部屋に戻り箱を開けてみると、以前から欲しかったフィギアが内包されていた。
「マジかよ……これ、お前の力なのか……」
青髭を擦りながら、ウンウンと頷く座敷童子。サタコの件もあり、俺はすぐに事態を飲み込んだ。
「どうです? 私が居れば幸せを掴むことなど容易いのです」
えっへんと胸を貼る座敷童子。確かにウチにはサタコが居て万年凶運生活だ。もし座敷童子がウチには住めば──、
いやいや、落ち着け佐藤恭。考えてもみろ、青髭オカッパジジイだぞ!? もし仮に俺達の生活がラノベ化されたら読者はどう思うか? “人間と悪魔と変態ジジイの凶同生活”? そんな本、売れるわけがない。読者はオカッパジジイなど求めていないのだ。それは実生活の俺にも言える事だ。
「話はわかった。今すぐ帰れ」
「分かってくれましたか! ありがとうございま──、えええぇぇぇぇぇぇ!?」
今までで一番大きな声でリアクションする座敷童子。正直五月蝿い。そして気持ち悪い。
その大声に、流石のサタコさんも目を覚ました。
「んにゃんにゃ……五月蝿いぞ恭……まだ夏休み……ぞ」
ムクりと起き上がり目を擦るサタコさん。この騒ぎの中まだ寝惚けているとは、なんとも図太い神経だ。しかし、サタコの目覚めがこの状況を一変させる。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! この子悪魔じゃないですかぁぁ!? 聞いてないですよ!? これじゃ契約は出来ません! 一方的に破棄させていただきますからね!!」
「いや、元々契約する気ねぇから」
座敷童子は怯えるようにあたふたと逃げ出し、玄関を開けもせずスゥーっと外に消えていった。
「良くやったサタコ。今日はご褒美にバームクーヘンを買ってやろう」
「ふぇ?……バームクーヘン?」
こうして俺と魔王サタコとの凶同生活は守られ、再び平和な生活が戻ってきたのだった。
九月某日。
ふと朝方に目が覚めた。
午前八時は、夏休み中の俺にとっては起きるにはまだ早い。
しかし──、
(え……なにあれ……なんかいる……)
起きぬけに、部屋の隅で体育座りをしている人影が目に飛び込んできた。
成人男性の様だが、着物を着ていて髪はオカッパ。
明らかなる『不審者』だ。
怖い怖い怖いっ。な、なんだよアイツ。一体どっから入ってきやがった!?ってか何で体育座り!?
俺は完全に起きていたが、恐怖で体を起こすことが出来なかった。
早くどっか行ってくれよと願いながら、薄目でその男を観察していると、その男がこちらにスゥーっと顔を向けてきた。
その男の顔は、深くほうれい線が刻まれ、その周りは髭で青い。そして、太めの眉毛に彫りの深いパーツと、非常に濃い顔つきをしていた。
「んぎゃぁぁぁぁ!!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
俺が思わず恐怖で叫ぶと、その男は更に大きな声で叫んだ!
「誰だお前ぇぇ!!」
「私のことが見えてるんですかぁぁぁあ!?」
「俺より驚いてんじゃねぇぇえええ!!」
俺は思わずツッコミを入れた。ツッコミは素晴らしい、乱れた心を落ち着かせる不思議な力がある。
俺は息を整え、不審者の尋問に移った。コイツの驚き様からいって、こちらに歩があると踏んだのだ。
「んで、お前どっから入ってきたんだよ? ちゃんと鍵はかけておいた筈だけど?」
「私に鍵なんて無意味です。入りたい部屋に入る、それが私です」
青髭をジョリジョリと手で擦りながら男は答える。ヒジョーに気持ち悪い。
「いや、答えになってねぇから。どっからどうやって入ってきたと聞いているんですけど?」
「だーかーらー。玄関をこう、スゥーってすり抜けて来たんですよー。私、『妖精』ですから」
………………………。
変態男の最後の言葉に、頭と体が固まった。
普通『妖精』と言えば、小さな体に羽を持ち、美少女と相場は決まっているのだ。
それがどうだ。目の前にいるのは、オカッパ青髭のオッサンではないか。
こんなの断じて妖精と認めるわけにはいかない。
何より全国のファンタジーファンに申し訳が立たない。
「お、おま、妖精? ただの変態の間違いだろ?」
「失礼な。私は立派な『座敷童子』。つまり、妖精です」
「いやいやいやいや! おかしい、おかしいって! 座敷童子って“童子”だよね!? オッサンじゃん! 鏡見てから嘘つこうね!?」
「座敷童子が歳を取らないとでも?」
「えっ──、」
よく見ると自称座敷童子は、体格に合ってない着物を着ている。明らかに子供用の着物だ。
彼は、はみ出した足のスネ毛を抜きながら、急にシリアスな声で語り出す。
その言葉が、余りにも確信を突いていた為、俺は言葉に詰まる。
「座敷童子でも歳は取るんです。私も五百年程生きました。そりゃオッサンにもなるでしょう」
「お、おぅ……なんか、すみませんでした……」
心無しか陰りを見せた座敷童子に同情の気持ちが湧いてきた。オッサンになっても座敷童子とは、なんとも可哀想だ。
「それで、早速本題に入りたいのですが、私をこの家に住まわせて下──、」
「帰れ」
「そうですか。ありがとうござ……ええぇぇぇぇ!? 今なん──、」
「帰れ」
こういうタイプは隙を見せてはならない。断固として拒絶するべきだ。
考えてもみろ『オッサン』だぞ。こんなのと一緒に暮らせるわけ無いだろう。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 座敷童子ですよ!? 知らないんですか? 座敷童子!」
「知ってるけど帰れ。ここにお前の居場所は無い」
「そ、そんなぁ! 座敷童子が住む家には幸運が舞い込むんですよ!? 要らないんですか!? 幸運!!」
「お前が居るだけで不幸だ。今すぐ帰ってくれ」
俺の執拗な帰れ攻撃に、ガクッと肩を落とし項垂れる座敷童子。
畳を指でイジイジしながら、あからさまに落ち込んでいる。
しかし、一通りいじけた座敷童子は、急にスクっと立ち上がりこちらを見てきた。ヒジョーに気持ち悪い。
「ならば──、ならば実力行使しか無いでしょう」
座敷童子は、なにやら両手を俺の方に突き出し気合を込め始めた。
「ハアァァァァァァ…………えいっ」
気持ち悪い掛け声と共に光の玉が放たれ、それは俺の体に命中する!
「んな、何しやがんだこのジジイ!!」
光の玉は、そのまま俺の体に吸い込まれる様にジワーっと消えていった。
──ー次の瞬間!
朝だと言うのに、玄関のチャイムが鳴り響いた。
ドキッとするも、座敷童子が指でドアの方をクイックイッと指差すものだから、仕方なく玄関のドアを開けた。
そこに居たのは宅配業者さんで、何やら小包が俺宛に届いたらしい。
荷物を受け取り中を確認すると、先月“駄目元で送った懸賞が大当たりしました”という内容だった。
部屋に戻り箱を開けてみると、以前から欲しかったフィギアが内包されていた。
「マジかよ……これ、お前の力なのか……」
青髭を擦りながら、ウンウンと頷く座敷童子。サタコの件もあり、俺はすぐに事態を飲み込んだ。
「どうです? 私が居れば幸せを掴むことなど容易いのです」
えっへんと胸を貼る座敷童子。確かにウチにはサタコが居て万年凶運生活だ。もし座敷童子がウチには住めば──、
いやいや、落ち着け佐藤恭。考えてもみろ、青髭オカッパジジイだぞ!? もし仮に俺達の生活がラノベ化されたら読者はどう思うか? “人間と悪魔と変態ジジイの凶同生活”? そんな本、売れるわけがない。読者はオカッパジジイなど求めていないのだ。それは実生活の俺にも言える事だ。
「話はわかった。今すぐ帰れ」
「分かってくれましたか! ありがとうございま──、えええぇぇぇぇぇぇ!?」
今までで一番大きな声でリアクションする座敷童子。正直五月蝿い。そして気持ち悪い。
その大声に、流石のサタコさんも目を覚ました。
「んにゃんにゃ……五月蝿いぞ恭……まだ夏休み……ぞ」
ムクりと起き上がり目を擦るサタコさん。この騒ぎの中まだ寝惚けているとは、なんとも図太い神経だ。しかし、サタコの目覚めがこの状況を一変させる。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! この子悪魔じゃないですかぁぁ!? 聞いてないですよ!? これじゃ契約は出来ません! 一方的に破棄させていただきますからね!!」
「いや、元々契約する気ねぇから」
座敷童子は怯えるようにあたふたと逃げ出し、玄関を開けもせずスゥーっと外に消えていった。
「良くやったサタコ。今日はご褒美にバームクーヘンを買ってやろう」
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