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♡ドッペルゲンガーな恋人<後編>(双子/年の差/NTR/3P/ハピエン/メリバ)

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受けちゃんは風邪が治って次のバイトにはちゃんと出勤した。何となくいつもより距離の近い攻めにドキドキしながら仕事を終える。

「お疲れ様。受けちゃん、今度の土日……デートしない?」

 受けちゃんと付き合ってると思い込んでる攻めは腰に手を回して甘く囁く。

「デ、デート!?」

 最近ちょっと 付き合えたら良いなくらいに考えてた受けちゃんは急激に色気を増した攻めにドキドキしてアワアワしながら了承する。その姿を可愛いなと思いながらも、先日の余裕がある色っぽい受けとのギャップに違和感を感じていた。

 デート当日、受けちゃんを遊園地に連れて行ってめいっぱい楽しんだ後、攻めはイルミネーションが輝く観覧車の頂上で約束通りもう一度告白をした。

「……嬉しい。ありがとう、俺も攻めくんが好きです」

 ポロポロと感涙して喜び、恥ずかしそうにハニカミながら言う受けちゃんを攻めは抱き締めて、当たり前の様に何度もしてるつもりの口付けをする。

「……んっふ……」

 手慣れた感じでキスされた受けちゃんは戸惑いながらも初めてのキスにうっとりと酔いしれる。いつもより甘く柔らかく感じる唇、縋り付いて息継ぎに必死そうな余裕のない態度を見せる受けちゃん。先日とまるで別人みたいだと思いながらも酷く興奮している攻め。
 観覧車が終わりを迎え、遊園地を後にする2人。

「……今日はありがとう。すごく楽しかった……ぁーえっと、告白も、キスもすごく嬉しかったよ」
 
 恥ずかしそうに まだ帰りたくなさそうに話を伸ばす受けちゃんを愛おしく思いながら、ぎゅっと抱き締めてホテルに行かないかと誘う攻め。付き合ってすぐホテル!?と取り乱しそうになりながらも、もっと一緒に居たかった受けちゃんはその提案を受け入れる。
 
 いつもならさっさと部屋決めをしていたのにまるで初めての場所みたいに挙動不審で恥ずかしそうな受けちゃんを不思議に思いながらも部屋を決めてエスコートする。部屋に入って上着を脱いだ瞬間、白く滑らかな項に欲情した攻めは受けちゃんを抱き寄せて唇を落とし、服の中に手を忍ばせた。

「……ッ……攻めくん……こわいよ……」

 ピュアな受けちゃんは急激に事が進むに連れて不安になった。震えながら涙を浮かべている受けちゃんとは何度か体を重ねたと思ってる攻めら今更こんな事で何故?と思いながらも優しく包み込んで

「ごめん。急ぎすぎた?……今日はもう何もしないから一緒にいてくれる?」
「ごめん……ここまで来たのに……」
「良いよ別に。受けちゃんが嫌がる事はしたくないし、一緒に居てくれるだけで俺は幸せ」

 受けちゃんの背中を優しくぽんぽんしながら言うと受けちゃんが落ち着くまでそのまま何もせず抱き締めていた。

「落ち着いた? 何か飲む?」

 冷蔵庫から出した水を飲みながら落ち着いていると受けちゃんのスマホから着信を知らせる音が響いた。

「ぁ、兄さんだ。ごめん電話出てもいい?」
「どうぞ。お兄さん居るんだね」
「ありがとう双子の兄なんだ。……もしもし?」
「……え?双子の兄……?」

 電話に出ながら少し離れていく受けちゃんの背中を見ながら、悪い予感に胸がザワザワと煩くなって行くのを感じた。

「……攻めくん……」
「ぁ、おかえり。もう電話大丈夫?」
「……先週は兄さんが攻めくんとデートしたって……本当?」
「ど、どういう事?先週ってだって受けちゃん一緒に映画行ったよね?」

 嫌な予感が的中した攻めは慌てて受けちゃんに問いかけると、受けちゃんは苦々しく顔を歪めて泣き始めた。

「ッ……俺、先週風邪が引いて兄さんにバイト行ってもらったんだ……だから、会ってないんだよ攻めくんに」
「そんな……じゃあ……俺が抱いたのは……」

 驚きのあまり思わず口走ると、受けちゃんはショックを受けた顔で唇を噛み締めた。

「……兄さんを、抱いたって本当……なの?」
「違っ!だって俺は受けちゃんだと思って!嬉しくて……なのに……ごめん、ごめんなさい」

 泣きそうな顔で必死に謝る攻めに 受けちゃんはやり切れない思いで口を閉ざして俯いた。

「俺、違和感を感じてたのに受けちゃんを抱けると思ったら嬉しくて……感じた違和感をなかった事にしてた。最低だよね。……もう 俺の顔も見たくない?……今日は帰るね、本当 ごめんなさい」

 帰り支度をしてドアノブに手を掛けると、受けちゃんが後ろから抱き着いて一緒に居てくださいとお願いした。

「でも、嫌じゃないの?」
「イヤだけど……攻めくんが好きだから」

 苦しげに告げる受けちゃんの声に、攻めは深呼吸をしてから向き合った。

「許してくれるの?」
「すぐには許せない。けど……悪いのは兄さんだから……」

 まるで自分に言い聞かせるかのように答える受けちゃん。
 攻めは感極まって泣きそうになるのをグッと堪えて、ありがとうとごめんなさいを繰り返した。その日は何もせず、先週何があったのか事細かに聞き出す受けちゃん。兄への怒りに震えながらも攻めを許して仲直りした。

 数日後、双子と攻めの3人で話し合いをするためにカフェで待ち合わせると、全く同じ顔で同じ服装の双子が近寄って来た。
「「お待たせ攻めくん」」
「ぁ、いえ今来たところです」
 声色まで同じ双子に戸惑いながらも、受けちゃんを見つめて「来てくれて良かった」と微笑んだ攻め。僅かに目を見開いで驚きの表情を見せたものの 無言で頷く受けちゃん。
「「どっちが受けちゃんか分かる?」」
 2人同時に問いかけると、少しだけ悩んだ攻めは受けくんを指さして口を開いた。
「たぶんですが、こっちがお兄さんですよね?だから、受けちゃんはこっち」
 不安そうに瞳を揺らしながらもはっきりと言うと、受けちゃんは喜びに破顔して攻めに抱き着いた。
「正解!嬉しい。なんで分かったの?」
「えっと 目、ですかね。受けちゃんの目が好きなんだ」
 照れ臭そうに吐露する攻めに
「何それ。俺と受けちゃんの何が違うって言うの?」
 勝気な態度で問う受けくんは納得行かなくて攻めの顔をグイッと引き寄せる
「わっ!お兄さんの目は綺麗ですが 受けちゃんの目は なんて言うか、可愛いんです」
「何それ全然わかんない」
「兄さんより俺の方が好きってことでしょ。もう諦めてよ」
 言い合いを始める受けがヒートアップして周りからの視線が気になり始める攻め。
「あの、場所移動しませんか?」
「「ちょっと黙ってて」」
「ぁ、ごめんなさい。でも、お店に迷惑なので……」
「「?……ぁ!ごめんなさい」」
 カフェを出て近場のホテルに入ると同時に双子は話し合い もとい喧嘩を始め
「俺だってずっと攻めくんの事好きだったもん!先にシたのも告白されたのも俺なのに!受けちゃんばっかりずるいじゃん」
 受けくんが泣きながら叫ぶように言うと攻めの方へ移動して縋り付いて泣いた。
「俺じゃだめなの?ねぇ、あの時気持ち良かったでしょ?好きっていっぱい言ってくれたじゃん」
 攻めは戸惑い支えながらも 受けちゃんの視線が気になって答える事が出来ないでいると 受けちゃんが近寄って来て不安そうな顔で攻めになぜ答えないのか問う。攻めは悩みながらも1つだけずっと考えていたある答えるを、怒られる事を覚悟しながら答える。
「俺は受けちゃんを好きになったけど、お兄さんと過ごした時間も好きだったんだ。最低な答えだけど、二人一緒に俺の恋人になって貰う事はダメ……かなぁ?」
 絶句する受けちゃんに嫌われたと思って視線を逸らす。
「そっか その手があったじゃん3人で仲良くシようよ受けちゃん!」
 ノリノリの受けくんとは対照的に戸惑いを隠せない受けちゃんだが、兄だけ付き合う事になるのは許せなくて渋々了承する受けちゃん。
「「これからもよろしくね」」
 まさか受け入れられるとは思って無かったから驚きながら喜ぶ攻め。

 その後3人で仲良く愛を育みました。
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