125 / 140
*125
しおりを挟むミサは羞恥心をかなぐり捨てて己で下着をずらし、自らメルウィンに秘部をさらした。
「……こ、ここに……っ」
言った瞬間、メルウィンの顔がいつもの優しい表情から、獣を思わせるそれへと変化する。
彼の面持ちはすぐにもとに戻ったけれども、相手の変化に反応してか、ミサの陰部がまたも粘液を溢れさせた。
メルウィンの目の前で――彼に、見られながら。
自らの唇を舐めて、メルウィンは微笑した。
そうして、彼にしてはやや余裕を欠いた動作で、ミサの中に指を挿入する。
「ンぁあアア!」
ぬるりと入った長い指が、過敏な内壁を擦って奥を突いた。
そう、この感覚が欲しかったのである。
ミサを体の内側から支配する、この感覚が。
「ふふ、簡単に奥まで入っちゃったねぇ。ねぇ、聞こえる? 指を動かすたびにさ、ぬちゃぬちゃってすっごくエッチな音してるの。これ全部、ミサちゃんが出したやつなんだよ」
メルウィンの言う通り、彼が指を抜き差しするたびに卑猥な水音が耳に届いた。
それと同時にミサを蹂躙するのは、腰からとろけてしまいそうな愉楽である。
また胸が先からジンジンと痺れてきて、意識の輪郭が曖昧になった。
「あっ、はぁ……きもちぃ、きもちぃです……っ」
「イケナイところ指でじゅぼじゅぼされて、気持ちよくなっちゃってるんだ?」
相手の言葉に、ミサは何度も何度も頷く。
「おっぱいの先っぽ、またびんびんになってる。やらしいねぇ。可愛いねぇ」
「あんまり、見ないでくださ――きゃうぅ!」
突如、メルウィンの指先が奥を重点的に掻きまわした。
強い快感に耐えきれず、腰がビクビクと痙攣しながらシーツから浮く。
ミサは髪を振り乱した。
「アッ、ああっ、アぁあアあ! ダメですそれっ、だめぇッ!」
飲み込みきれない唾液が、くちから零れていく。
ミサは枕に縋って愉悦に耐えようとしたけれども、当然それくらいでどうにかなるものではなかった。
「ミサちゃんのここ、めちゃくちゃ指しめつけてくるよ。そんなに気持ちいいんだぁ」
言ったメルウィンが、指の抜き差しを激しくする。
そのたびに最奥が突き上げられて、ミサは喉を反らせた。
「やぅうッ! アッ、ふぁああ! だめっ、またイッちゃうぅ!」
「いいよいいよ、何回でもイッて。そんでミサちゃんのスケベなイキ顔、僕に見せて」
「恥ずかし――ぁンッ、やだぁ! そんなに擦らないでぇ!」
「ほんとは気持ちいいくせにぃ。僕の手、ミサちゃんのでもうヌルヌルだよ」
ミサの腰が、四肢が、ひとりでにうねる。法悦が、指先まで支配しているようだった。
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!
臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。
そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。
※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています
※表紙はニジジャーニーで生成しました
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
おっさんアラフォー王妃になる
桐条京介
ファンタジー
社畜のアラフォーおっさん、会社の女にいじめられ、帰宅中に死んで異世界転生したはいいが、アラフォー王妃(追放確定済み)ってどういうこと!?
しかも元の自分の体には、そのアラフォーの王妃が転生。とどめにおっさんをいじめていた女二人を、女神から得たというチート能力で調教済み。あんたがざまあしてどうすんだ!?
でもおっさんの前に女神は現れません。王妃が好き勝手したせいで謹慎中だからだそうです。なにしてくれてんだ。
そんなおっさんに、王妃が無限ハンドガンをチート能力で作成してプレゼント。
おっさんは異世界で同年齢の元王妃となって、娼館送りの最中に盗賊に襲われたり、山賊団を結成したら討伐隊がやってきて捕まり闘技場で剣闘士をさせられたり。
死にかけると魂のみで地球へ行き、おっさんの体で好き放題している王妃とご対面。ホストになって、おっさんをいじめていた女を椅子扱いしてました。
いや、だから、あんたがざまあしてどうすんだ!?
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
投擲魔導士 ~杖より投げる方が強い~
カタナヅキ
ファンタジー
魔物に襲われた時に助けてくれた祖父に憧れ、魔術師になろうと決意した主人公の「レノ」祖父は自分の孫には魔術師になってほしくないために反対したが、彼の熱意に負けて魔法の技術を授ける。しかし、魔術師になれたのにレノは自分の杖をもっていなかった。そこで彼は自分が得意とする「投石」の技術を生かして魔法を投げる。
「あれ?投げる方が杖で撃つよりも早いし、威力も大きい気がする」
魔法学園に入学した後も主人公は魔法を投げ続け、いつしか彼は「投擲魔術師」という渾名を名付けられた――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる