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しおりを挟むそうかもしれない――と、ミサは思う。
これもまた自分の知らない感情ではあるけれど、メルウィンが言うのであれば、きっとそういうことなのだろう。
……己で判断が出来なくなってきているため、早々にそう結論付けているだけかもしれないが。
ミサは首肯して、相手の瞳を見つめた。
「きもちよく……なりたいです……」
無意識に手が動き、相手の衣服を弱く引く。
「もっと……きもちよく、してください……」
メルウィンの反応が返ってくるまでに、僅かな間があった。
彼は眉尻をさげると、困ったふうに微笑する。
「ふふ、そんなふうに煽られると、優しく出来なくなりそうだね」
言って、メルウィンは両手をミサの乳房に這わし、指先で赤い尖りを弾いた。
「きゃうッ」
「ここが気持ちいいんだよね?」
訊きながら、彼は指先で胸の先端を弄る。
「ンぁ、あっ、きもちぃ……きもちぃです……っ」
「先っぽ弾かれるのとつねられるの、どっちが好き?」
メルウィンの手の動きが、突起を小刻みに弾く動作からつねる動作へと変化した。
「あぁぁアッ!」
「ねぇ、どっちが好きだい?」
「どっちも……どっちもすきです……ッ」
「あは、いやらしくて可愛いねぇ」
指の腹で挟み込んだ乳頭を、彼はぐりぐりと玩ぶ。
そのたびにミサの腰は跳ねて、耐えきれない快感に全身がうねった。
「アッ、はぁ……メルさん、メルさん……」
「なんだい」
「私……ッ」
ミサは己の腹部を撫でながら訴える。
「なんだか、お腹のところ、あつくて……へんな気分になっちゃうんです……。これ、なんですか……?」
そう、先程から下腹部の疼きが止まらないのだ。
この感覚をなんとかしない限り、現在ミサを苛んでいる渇望感は永遠に満たされないのではないかと思ってしまう。
ミサの問いに、メルウィンは意地悪そうな表情で答えた。
「……なんだろうねぇ」
「いじわる、言わないでください……」
「なんとかしてほしい?」
「してほしい、です……っ」
返答を聞いた彼は小さく笑うと、ミサの胸から手を離す。
無意識にミサの唇からは物欲しそうな声が零れた。
「ァッ……やめないで……」
「すぐにもっと気持ちよくなるから、大丈夫だよ」
述べて、メルウィンはミサのショートパンツと下着を脱がせる。
本来ならばここで恥じらうべきなのだろうが、今のミサにはもはやそんな余裕は残っていなかった。
胸の先がじんじんと痺れて、もっと気持ちよくなりたいと願ってしまう。
ミサは己の真っ赤に熟れた尖りを見つめて思案したが、迷ったのは一瞬であった。
自らの手を伸ばし、ミサは自分の手で己の突起を弄り始める。
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