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第10章 世界へ ポートリタ編
第210話 ポートリタへ
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ヴィッシュに実習の話を聞いた数日後、準備を終えた4人で、帝都グリーサの港に集まっていた。
「えっと、ポートリタ行きってあるんですかね……?」
正直どこ行きが有るか全く知らない。
「ポートリタ行きならこっちですよ」
イリーナの後についていくと、ひときわ大きな帆船があった。
「大きい……」
「ポートリタまでは強い海流に乗るので、海が荒れるんですよ、だから大きくて丈夫な船じゃ無いとダメなんです」
ミアンが教えてくれた。
「そうなんだ……」
「海賊船も多いからなぁ、奴らに舐められないレベルの船じゃないと襲われちゃうんだ」
海賊自体遭遇したこと無いから、わからないけれど盗賊みたいに相手関係なく襲ってきたりしないのだろうか?
『リタは途中で海賊船にぶつかったときに、海にドボンと落ちたんやで』
そういえばポートリタには流れ着いたとか言ってたっけ……。
私はそんなことになりませんように……。
「これでポートリタまで行くのは分ったのですが、何日くらいで着くんですか?」
「40日~50日くらいでしたっけ?」
「そうですね、それくらいになりますね」
長い……、アクアに言われて海釣り用の釣り道具用意したけれど、飽きそう……、フゥに依頼して常に追い風状態にして貰おうかな。
「それじゃあ乗船しましょうか」
「「「はい」」」
相変わらずタラップとして使われる板がしなるせいで折れやしないか不安になる。
外見が大きいだけあって、甲板もやたらと広い。
「甲板の下に客室があるそうなので、荷物を置きに行きましょうか」
甲板後方から下に降りる階段を経て、通路から客室へ入ると、結構広々としていた。
「結構広いですね」
「この船は、海流に沿って世界1周していますからね、貨物と言うより、客船なんですよ」
「へぇ~」
「貨物用は貨物用で別途あるからな」
さすが大人二人よく知ってらっしゃる。
「じゃあ結構この船利用する人は多いんですか?」
「多いですよ、ポートリタ、倭国、レファル、センターリタ、グリーサの順で停泊するんですが、センターリタ以外はこの船に乗って行った方が早いんですよ」
「海流を遡航するよりはって事なんですね」
「はぁ~」
「ラミナさんはあまり興味なさそうですね」
「いや、たんに“そうなんだ~”って思っていましたよ?」
部類としては興味ない部類に入るけれども。
客室でイリーナとライラ、ミアンが話しをしていたけれど、外の空気が吸いたくなり、甲板に出た。
甲板に出るとタラップが外されているところだった。
「もう出航かな?」
『そのようですね』
いつ戻ってこれるか分らない場所だ、少し感傷的な気持ちでグリーサの町並みを眺めていた。
グリーサの町が見えなくなるまで眺めていた。
「見えなくなっちゃったね」
冬には帰っていた村にも簡単には帰る事が出来ないのも寂しい。
『だな、俺等が居る限り戻れないって事は無いからよ安心しろ』
「うん、ありがとう」
上をみると、マストが畳まれたままになっていた。
「マスト開かないんだね」
『このあたりは逆風だからね』
『海流の流れだけでも結構早くすすんでいるんですよ』
「へぇ、そんなに早いんだ」
前方からの風がやたらと強く感じるのは逆風と、早く進んでいるからだろうか?
甲板に出ている船員が全く居ない、操船をしている人すらも居ない……?
「これだれも外に居なく無い?」
『見張り台におるで』
さすがに見張りもなしというわけにいかないか。
「操船する人居なくて良いのかな?」
『海流にのれば必要ないですからね』
『陸が近くなったら見張りが合図ってやつだからな』
「はぁ……」
大型なのに、ミネユニロント行くときの船より船員がいないから気にはなっていたけども、そういう理由があるのか、なんて思っていると、見張り台のあたりから“ドーン、ドーン、ドーン”とドラが3回なった。
「えっと、ポートリタ行きってあるんですかね……?」
正直どこ行きが有るか全く知らない。
「ポートリタ行きならこっちですよ」
イリーナの後についていくと、ひときわ大きな帆船があった。
「大きい……」
「ポートリタまでは強い海流に乗るので、海が荒れるんですよ、だから大きくて丈夫な船じゃ無いとダメなんです」
ミアンが教えてくれた。
「そうなんだ……」
「海賊船も多いからなぁ、奴らに舐められないレベルの船じゃないと襲われちゃうんだ」
海賊自体遭遇したこと無いから、わからないけれど盗賊みたいに相手関係なく襲ってきたりしないのだろうか?
『リタは途中で海賊船にぶつかったときに、海にドボンと落ちたんやで』
そういえばポートリタには流れ着いたとか言ってたっけ……。
私はそんなことになりませんように……。
「これでポートリタまで行くのは分ったのですが、何日くらいで着くんですか?」
「40日~50日くらいでしたっけ?」
「そうですね、それくらいになりますね」
長い……、アクアに言われて海釣り用の釣り道具用意したけれど、飽きそう……、フゥに依頼して常に追い風状態にして貰おうかな。
「それじゃあ乗船しましょうか」
「「「はい」」」
相変わらずタラップとして使われる板がしなるせいで折れやしないか不安になる。
外見が大きいだけあって、甲板もやたらと広い。
「甲板の下に客室があるそうなので、荷物を置きに行きましょうか」
甲板後方から下に降りる階段を経て、通路から客室へ入ると、結構広々としていた。
「結構広いですね」
「この船は、海流に沿って世界1周していますからね、貨物と言うより、客船なんですよ」
「へぇ~」
「貨物用は貨物用で別途あるからな」
さすが大人二人よく知ってらっしゃる。
「じゃあ結構この船利用する人は多いんですか?」
「多いですよ、ポートリタ、倭国、レファル、センターリタ、グリーサの順で停泊するんですが、センターリタ以外はこの船に乗って行った方が早いんですよ」
「海流を遡航するよりはって事なんですね」
「はぁ~」
「ラミナさんはあまり興味なさそうですね」
「いや、たんに“そうなんだ~”って思っていましたよ?」
部類としては興味ない部類に入るけれども。
客室でイリーナとライラ、ミアンが話しをしていたけれど、外の空気が吸いたくなり、甲板に出た。
甲板に出るとタラップが外されているところだった。
「もう出航かな?」
『そのようですね』
いつ戻ってこれるか分らない場所だ、少し感傷的な気持ちでグリーサの町並みを眺めていた。
グリーサの町が見えなくなるまで眺めていた。
「見えなくなっちゃったね」
冬には帰っていた村にも簡単には帰る事が出来ないのも寂しい。
『だな、俺等が居る限り戻れないって事は無いからよ安心しろ』
「うん、ありがとう」
上をみると、マストが畳まれたままになっていた。
「マスト開かないんだね」
『このあたりは逆風だからね』
『海流の流れだけでも結構早くすすんでいるんですよ』
「へぇ、そんなに早いんだ」
前方からの風がやたらと強く感じるのは逆風と、早く進んでいるからだろうか?
甲板に出ている船員が全く居ない、操船をしている人すらも居ない……?
「これだれも外に居なく無い?」
『見張り台におるで』
さすがに見張りもなしというわけにいかないか。
「操船する人居なくて良いのかな?」
『海流にのれば必要ないですからね』
『陸が近くなったら見張りが合図ってやつだからな』
「はぁ……」
大型なのに、ミネユニロント行くときの船より船員がいないから気にはなっていたけども、そういう理由があるのか、なんて思っていると、見張り台のあたりから“ドーン、ドーン、ドーン”とドラが3回なった。
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