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第9章 学園生活 先輩達の卒業編
第204話 アルバライトへ
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皆でショッピングを楽しんだ翌日
夜が明ける前に、ルナに跨がり帝都グリーサを出発してアルバライトへ向かっていた。
「なんか夕べ雪降った?」
街道の隅がうっすらと白くなっていた。
『えぇ、少しだけですけど雪が降ってましたよ』
『直ぐ止んじゃったけどね~』
ルナの足下が少しぬかるんでいるし、転ばないように気をつけてアルバライトに向かおう。
昼前にはキラベルを抜け、さらに先を目指していると、帝都周辺とは違い、雪深くなってきた。
街道は大して積もっては居ないが横の雪を見ると、私の身長位は積もっている。
「なんか、アルバライトって結構雪が積もる地域……?」
『帝国内でも1,2を争う位の雪国ですよ』
大丈夫かな……、たどり着けるかな……?
「アクア、まん丸、地面の水気を全部飛ばして貰っても良いかな?」
『構いませんよ』
『ほ~い』
地面に残っていた雪や水気が飛び、とても歩きやすい状況になったはず。
「んじゃ、先を急ごう」
分岐がある度に精霊達に確認をしながらすすんでいると、気づけば山道に突入していた。
「アルバライトってまだ……?」
『このさきやで』
『だな、あと1時間もせずに到着出来るだろう』
6時前に帝都を出て、キラベルを越えたのが10時前、そこから2つ街を経由してようやく……、日も落ち大分暗くなっていた。
エセリアが側に居るおかげで周囲の状況が把握できるけれど、早くアルバライトに到着したい……。
正直、数歩先までは、まん丸とアクアが水気・雪を飛ばしているから道がわかるけれど、その先は、どこが道なのかさっぱり分らないような状態だった。
「これ、グレンとフゥが居なかったらとっくの昔に凍えてそう……」
『そりゃな、本来はもっとしっかりした装備で来るところだからな』
『そうですね』
本当に精霊使いで、皆が居てくれて良かった……。
暗い山道をエセリアの明かりと皆を頼りにルナの背に揺られていると、ようやく街の明かりが見えてきた。
「ついた~~!」
『早く行こうぜ』
「うん」
街の明かりを目指していると、雪かきがされている所に出た。
簡単な木の柵で囲われており、住居は巨木の幹に彫られた穴だったり、高いところにある木造の家だったりするようだ。
ルナの背から降り、ルナが精霊達と同じように小さくなった。
「なんか初めて見るタイプの町だね」
『アルバライトは、11月頃から~4月の中頃まで雪で覆われますからね』
『だから、ここの奴らは高いところで寝泊まりしてるんだよ』
「はぁ……」
関心していると、前方から高齢男性のエルフが来た。
「こんばんは~」
「ほっほ、こんばんは、こんな時期によう来なすったなぁ」
「はぁ……」
「寒いじゃろう?こっちにおいで」
『彼はガーネットの祖父で、この町の長ですよ』
「ぇ……?もしかしてここって、ガーネットの故郷!?」
『それどころか、ヴィッシュの故郷でもあるよ~』
エルフの知り合い2人の故郷とか……。
「おぬし、いまガーネットと言ったかね?」
「はい……、私帝都グリーサから来ました」
「ほぉ、この里のことはガーネットから、聞いたのかね?」
町じゃなくて里って言うの?
「はい」
「そうかい、ガーネットとシルヴァンは健やかに暮らしてるかね?」
なんか、言い方が思ってるのと違う。“元気にしてるか?”じゃ無いのか。
「はい、元気にしてます」
「そうかい、そりゃ良かった」
おじいさんの後に付いていくと、大きな巨木の幹の穴に案内された。
「今宵はここに泊まると良かろう」
「ありがとうございます」
「旅の疲れもあろう。まだ夕餉をとられぬならば、我が村にて手塩にかけた献立をご賞味いただきたい。ここでは人々は皆、家族同然に迎え入れるのでございますよ」
ゆうげ?
『夕食のことですよ』
「いえ、まだです」
「それはよかろう。さぁ、我が家にて一休みし、心温まる食事を共にしよう。ここでは旅人も家族の一員じゃ」
何というか、今までに行ったどの町とも違う。これがエルフの里の特性なのだろうか?
「ありがとうございます。でもいいんですか?そんなに良くしてもらって」
「いやいや、お嬢さん。こちらの世話になることに何のためらいもなくてよろしい。我々は旅人を温かく迎えることを喜びとしておるのじゃから」
なんか、凄く暖かい人だ。
「そう言っていただけると、心強いです」
「さぁ、我が家の食卓について、村の味を楽しんでくれたまえ」
男性は、そう言うと、奥の部屋に消えていった。
「エルフの街って皆こんな感じなの?」
『どうだろうな、ここらは訪れる旅人も少ないからじゃないか?』
『そうですね、リタが昔来たときも、こんな感じでしたよね』
『だね~、お野菜いっぱい出されて“青虫になる!”って言ってたのを覚えてるよ~』
何というか……、出してくれた相手に失礼とか考えなかったのかな……。
「ということは、リタを知ってるのかな?」
『えぇ、学生時代から何度もこの町には来ていますし、ボッシュとガーネットを結びつけたのはリタですからね』
恋のキューピット!
「そうなの!?」
『せやね、お互いに好きやのに、なかなか告白せえへんからモヤモヤしてたわ』
「ぇ、それでどうしたの?」
『フッフフ、それでリタがボッシュの代わりに告白しないでプロポーズをしたんですよ』
「ぇ?付き合っても無いのに!?」
『えぇ、あの時は私達も凄く驚きましたよ』
どんなことを言ったのか凄く気になる!
「ぇ、どんなプロポーズを!?」
『リタがガーネットの前に跪いてな“君の笑顔にはいつも心を奪われる。君がいるだけで、どんな日も特別な日に変わるんだ。これまでの時間、君と過ごしたすべての瞬間が、僕の人生で最も輝かしい宝物だ。だからこそ、僕は君にお願いがある。
これからも、ずっと一緒にいてくれないか?君となら、どんな未来も笑顔で迎えられると信じている。だから、結婚してくれませんか、ってこいつが言ってるんだけど、結婚しあげてくれない?”』
「ぇ~、結婚してあげてくれないって……、ぇ、その後どうなったの!?」
『ガーネット号泣しとったで』
号泣する要素あるのかな?
ボッシュが直接言ったならともかく、リタが言ったのに……。
『ですね、まぁお互い想い続けていた時が長かったですからね』
『そのリタの代理プロポーズから3ヶ月後位に結婚したんだよね~』
「ぇ、それって、リタが先生やってる時期?」
『ちゃうで、村に引っ越したあとやったで』
『ですね、アマンダが生まれるちょっと前位でしたよね』
「ん?すると100年も経ってないくらい?」
『そうですね60年位前じゃなかったですかね』
エルフの寿命が長すぎて感覚がおかしくなりそう……。
「お待たせしてしまい、申し訳なかったのう」
「あ、いえ……」
「ところでお主、さきほどより何者と談笑しておったのじゃ?」
リタを知っている人だし、しゃべっても大丈夫かな?
「えっと、精霊さんです……」
「ふむ、思い出したぞ。お主をどこかで見かけたと思えば、リタではないか」
「あ、違います。それはひいひいおばあちゃんです」
「確かにリタはもはや若くはなかったな」
おばあちゃんが生まれるって事は、リタにとっては孫が出来る位だから、若くは無かっただろうなぁ……。というか、それをリタが聞いたらグーが飛んできそうだな、なんて思っていた。
夜が明ける前に、ルナに跨がり帝都グリーサを出発してアルバライトへ向かっていた。
「なんか夕べ雪降った?」
街道の隅がうっすらと白くなっていた。
『えぇ、少しだけですけど雪が降ってましたよ』
『直ぐ止んじゃったけどね~』
ルナの足下が少しぬかるんでいるし、転ばないように気をつけてアルバライトに向かおう。
昼前にはキラベルを抜け、さらに先を目指していると、帝都周辺とは違い、雪深くなってきた。
街道は大して積もっては居ないが横の雪を見ると、私の身長位は積もっている。
「なんか、アルバライトって結構雪が積もる地域……?」
『帝国内でも1,2を争う位の雪国ですよ』
大丈夫かな……、たどり着けるかな……?
「アクア、まん丸、地面の水気を全部飛ばして貰っても良いかな?」
『構いませんよ』
『ほ~い』
地面に残っていた雪や水気が飛び、とても歩きやすい状況になったはず。
「んじゃ、先を急ごう」
分岐がある度に精霊達に確認をしながらすすんでいると、気づけば山道に突入していた。
「アルバライトってまだ……?」
『このさきやで』
『だな、あと1時間もせずに到着出来るだろう』
6時前に帝都を出て、キラベルを越えたのが10時前、そこから2つ街を経由してようやく……、日も落ち大分暗くなっていた。
エセリアが側に居るおかげで周囲の状況が把握できるけれど、早くアルバライトに到着したい……。
正直、数歩先までは、まん丸とアクアが水気・雪を飛ばしているから道がわかるけれど、その先は、どこが道なのかさっぱり分らないような状態だった。
「これ、グレンとフゥが居なかったらとっくの昔に凍えてそう……」
『そりゃな、本来はもっとしっかりした装備で来るところだからな』
『そうですね』
本当に精霊使いで、皆が居てくれて良かった……。
暗い山道をエセリアの明かりと皆を頼りにルナの背に揺られていると、ようやく街の明かりが見えてきた。
「ついた~~!」
『早く行こうぜ』
「うん」
街の明かりを目指していると、雪かきがされている所に出た。
簡単な木の柵で囲われており、住居は巨木の幹に彫られた穴だったり、高いところにある木造の家だったりするようだ。
ルナの背から降り、ルナが精霊達と同じように小さくなった。
「なんか初めて見るタイプの町だね」
『アルバライトは、11月頃から~4月の中頃まで雪で覆われますからね』
『だから、ここの奴らは高いところで寝泊まりしてるんだよ』
「はぁ……」
関心していると、前方から高齢男性のエルフが来た。
「こんばんは~」
「ほっほ、こんばんは、こんな時期によう来なすったなぁ」
「はぁ……」
「寒いじゃろう?こっちにおいで」
『彼はガーネットの祖父で、この町の長ですよ』
「ぇ……?もしかしてここって、ガーネットの故郷!?」
『それどころか、ヴィッシュの故郷でもあるよ~』
エルフの知り合い2人の故郷とか……。
「おぬし、いまガーネットと言ったかね?」
「はい……、私帝都グリーサから来ました」
「ほぉ、この里のことはガーネットから、聞いたのかね?」
町じゃなくて里って言うの?
「はい」
「そうかい、ガーネットとシルヴァンは健やかに暮らしてるかね?」
なんか、言い方が思ってるのと違う。“元気にしてるか?”じゃ無いのか。
「はい、元気にしてます」
「そうかい、そりゃ良かった」
おじいさんの後に付いていくと、大きな巨木の幹の穴に案内された。
「今宵はここに泊まると良かろう」
「ありがとうございます」
「旅の疲れもあろう。まだ夕餉をとられぬならば、我が村にて手塩にかけた献立をご賞味いただきたい。ここでは人々は皆、家族同然に迎え入れるのでございますよ」
ゆうげ?
『夕食のことですよ』
「いえ、まだです」
「それはよかろう。さぁ、我が家にて一休みし、心温まる食事を共にしよう。ここでは旅人も家族の一員じゃ」
何というか、今までに行ったどの町とも違う。これがエルフの里の特性なのだろうか?
「ありがとうございます。でもいいんですか?そんなに良くしてもらって」
「いやいや、お嬢さん。こちらの世話になることに何のためらいもなくてよろしい。我々は旅人を温かく迎えることを喜びとしておるのじゃから」
なんか、凄く暖かい人だ。
「そう言っていただけると、心強いです」
「さぁ、我が家の食卓について、村の味を楽しんでくれたまえ」
男性は、そう言うと、奥の部屋に消えていった。
「エルフの街って皆こんな感じなの?」
『どうだろうな、ここらは訪れる旅人も少ないからじゃないか?』
『そうですね、リタが昔来たときも、こんな感じでしたよね』
『だね~、お野菜いっぱい出されて“青虫になる!”って言ってたのを覚えてるよ~』
何というか……、出してくれた相手に失礼とか考えなかったのかな……。
「ということは、リタを知ってるのかな?」
『えぇ、学生時代から何度もこの町には来ていますし、ボッシュとガーネットを結びつけたのはリタですからね』
恋のキューピット!
「そうなの!?」
『せやね、お互いに好きやのに、なかなか告白せえへんからモヤモヤしてたわ』
「ぇ、それでどうしたの?」
『フッフフ、それでリタがボッシュの代わりに告白しないでプロポーズをしたんですよ』
「ぇ?付き合っても無いのに!?」
『えぇ、あの時は私達も凄く驚きましたよ』
どんなことを言ったのか凄く気になる!
「ぇ、どんなプロポーズを!?」
『リタがガーネットの前に跪いてな“君の笑顔にはいつも心を奪われる。君がいるだけで、どんな日も特別な日に変わるんだ。これまでの時間、君と過ごしたすべての瞬間が、僕の人生で最も輝かしい宝物だ。だからこそ、僕は君にお願いがある。
これからも、ずっと一緒にいてくれないか?君となら、どんな未来も笑顔で迎えられると信じている。だから、結婚してくれませんか、ってこいつが言ってるんだけど、結婚しあげてくれない?”』
「ぇ~、結婚してあげてくれないって……、ぇ、その後どうなったの!?」
『ガーネット号泣しとったで』
号泣する要素あるのかな?
ボッシュが直接言ったならともかく、リタが言ったのに……。
『ですね、まぁお互い想い続けていた時が長かったですからね』
『そのリタの代理プロポーズから3ヶ月後位に結婚したんだよね~』
「ぇ、それって、リタが先生やってる時期?」
『ちゃうで、村に引っ越したあとやったで』
『ですね、アマンダが生まれるちょっと前位でしたよね』
「ん?すると100年も経ってないくらい?」
『そうですね60年位前じゃなかったですかね』
エルフの寿命が長すぎて感覚がおかしくなりそう……。
「お待たせしてしまい、申し訳なかったのう」
「あ、いえ……」
「ところでお主、さきほどより何者と談笑しておったのじゃ?」
リタを知っている人だし、しゃべっても大丈夫かな?
「えっと、精霊さんです……」
「ふむ、思い出したぞ。お主をどこかで見かけたと思えば、リタではないか」
「あ、違います。それはひいひいおばあちゃんです」
「確かにリタはもはや若くはなかったな」
おばあちゃんが生まれるって事は、リタにとっては孫が出来る位だから、若くは無かっただろうなぁ……。というか、それをリタが聞いたらグーが飛んできそうだな、なんて思っていた。
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