151 / 229
第7章 学園生活 不穏な夏休み編
第151話 友人?
しおりを挟む
冒険者ギルドを出てそのまま町の外に出てきた。
「どこで野営する?」
『すぐそこの砂浜でいいんじゃないですか?』
『だな、特に何か脅威になる奴らもいねぇし』
『砂で家つくる~?』
砂の家とか崩れるイメージしか無いんだけど……?
「崩れない?崩れそうでちょっと嫌なんだけど」
『それじゃ~内側は砂鉄をくっつけちゃおうか~』
贅沢を言わないけど、今は7月半ば結構暑いんだけど、鉄なんか使って私は蒸し焼きにならないだろうか?
夕べは高地だったから涼しい風でよく寝れたけど、ここはちょっと暑い。
「蒸し焼きにならない?」
『ぇ~?大丈夫じゃ無い~~?』
『それなら部屋に氷を用意しましょうか?』
それなら涼しいかな?
「お願い」
精霊達に誘導されながら砂浜を目指した。
町の外に出て5分そこらで砂浜に到着した。
月と星の明かりが海面に反射されて結構綺麗だった。
『じゃあ~作っていくね~』
「うん、お願い」
まん丸がサクサクっと砂の家を作ってくれた。
「中に入っても大丈夫?」
『大丈夫だよ~』
中に入り壁を触ってみると、砂の感触じゃ無くてツルツルした感触だった。
「砂鉄をくっつけたの?」
『そうだよ~』
中に入ったときの感覚を言えば、むわっとくる蒸し暑さは無いけど、海が目の前のせいか湿度が高い気がする。
「ちょっと蒸す?」
『目の前が海だからな』
「ですよね~」
『それでは私が調整しましょう』
アクアがそう言うと、明らかに感覚が変わった。
「ちょうどよさそう」
『一応快適なレベルにはしましたよ』
「ありがとう、それじゃあ外で夕飯にしよっか」
『おにく~』
「だね」
昨夜焼いた直後に葉に包んだお肉を出した。
「他に、何か食べたいのある?」
『ん~ん、大丈夫~』
「私もそれだけで大丈夫ですよ」
『うちもや』
『俺もだな』
今夜はお肉だけという寂しいけど、この極上の一品ならそれでもいい。
カバンから薪を出して火を着けた。
お肉を食べていると、町の方が少し騒がしくなった。
「宴会?」
『久々のごちそうだからな、皆うれしいんだろうよ』
『せやね、泣きながら食べてるやつもおんねん』
食は生きる上で楽しみだよね、まともなものが食べられず久々に食べれられたらそりゃ感動もしそうだ。
町の方から聞こえる喧噪を聞きながら食べ進めていた。
『おや、クロードが来ましたよ』
「ん?」
後ろを振り返ると、クロードがこっちに向かってきた。
バルラック侯爵の件だろうか?
「ずいぶん寂しい夕食だね」
「人が多いのは好きじゃ無いから」
「そっか、ギルマスに聞いたけどかなりの食料を無償提供したみたいだね」
「かなりなのかな?」
一人で食べるには量があるけど、町単位で食べたらそんなに無いと思う。
「あぁ、レジェンドブラッディベアの肉は好評みたいだよ」
固いんじゃ無かったっけ?
「固いんじゃないの?」
「いや、果物の汁を付けるとかなり柔らかくなるみたいだよ」
そんな方法があるんだ、以前オーク肉をツキに渡したとき、出てきたお肉は甘かったけどそういうことなんだろうか?
「そっか、クロードは学園の時と雰囲気違うよね」
学園内では、まん丸みたいに語尾を伸ばす傾向があったけど、こっちで会っているクロードは全然違う、私が言うのもなんだけど、年齢の割には落ち着いている。
「そうだね、ここでは領主の息子として振る舞っているからね」
入学直後に、ミントだったかアクアが本性を隠しているとか言っていた気がする。
「そっちが本当のクロードなんだ」
「まぁそうだね、ところで美味しそうなものを食べているね」
……、私にとってもごちそうだし仲が良いわけでもないクロードにあげるつもりはない。
「これはあげないよ?精霊達が楽しみにしているものだから」
私も楽しみにしているし!
「そっか、それは何の肉なんだい?」
「ワイバーンの羽の部分の皮膜」
「あぁ、なるほど、1度だけ食べたことあるけどあれ美味しいよね」
雑談で時間潰すつもりなんだろうか?
私としてはバルラック侯爵の死について聞いてくるものだと思っていたんだけど?
「うん、で、ここに来たのは何か私に聞きたいこととかあるんじゃ無いの?」
「何でそう思う?」
「私は君をクラスメイトくらいにしか思ってないし、普段から雑談するような仲でもないよね?」
『心にナイフを突き立てた~』
『結構遠慮無く言い放ちましたね』
そう?
「そう思われていたのか……」
クロードが少しショックを受けている様子を見せた。
「違うの?」
「ん~ボクとしては友人くらいには……」
私の中でクラスの友人は、ミアンとミッシェル位だ。
「友人って程しゃべってないじゃん」
雑談とかするのはサバイバル学習の時くらいだし、実際思い返しても、サバイバル学習以外は、挨拶くらいしかしていない気がする。
「そ、そうだね……」
『あんまり言ってやるな』
『せやけど、この男から好意なんてないやんな?』
『そうですね、クロード自体友人といえる友が居ないみたいですからね』
クラスじゃ大人しいとかそれくらいの印象しかないし。
「で、何か用?」
「ふぅ、父が死んだ」
犯人は私かどうかを聞きに来たのかな?
「っそ、なんで?」
「分からない、父専属の執事曰く、ラミィーとシーアが逃げ出したことを報告に来たメイドの話を聞いている最中に倒れたそうだ」
「そっか、原因は?」
直前に、父親を殺すように言っているし、実際犯人だし怪しまれても不思議じゃない。
「分からない、医者曰く、毒物か病死って言ってってね」
「うん」
「毒物は毒味役が死んでないから可能性はない、だから病死だろうってさ」
「そっか、私に報告しに来たの?」
「夕方父をどうにかならないかって聞いてきたからね」
ん~、なんかまどろっこしい!
ストレートにおまえが犯人なんだろ!
って言えば良いのに。
「そっか、まぁ領民に平和が戻るなら良いんじゃ無いの?」
「そうだね……」
何か聞きたいけど聞けない、という姿勢がちょっと苛つく。
『っふっふふ、好意の有無に違いがありますけど、リタとボルト皇子のような関係になりそうですね』
『せやな』
私からみたら相性は良くないってことだろう。
「あのさ、言いたいことがあるならはっきり言えば?クロードは私を疑っているんでしょ?」
「っ!」
「私の視点で悪を滅ぼした。真面目に仕事をしてミスをしたから殺されるメイドの命よりは、君のお父さんの命を取った。それだけ!」
私は直接手を下していないけど、アクアに依頼したのは私だ。
「やっぱり、そうだったんだね……」
「うん、恨みたければ恨めば良いよ」
「いや、それはない!恨む気持ちがゼロかと言われれば嘘だけど、それでもカナエを守ってくれたことは感謝してる」
カナエ?
「だれ?」
「ボクの専属メイドさ」
クロードのメイドって学園内で見たことなかったけど、連れてきていたのかな?
「意図してそのメイド守ったつもりは無いけどね」
「そうか、ボクは知りたいことを知れたし、もう戻るよ」
「うん、さようなら」
「あぁ、これから言うのはボクの独り言だ」
クロードは私に背を向け立ち止まって言った。
「ん?」
「領民や、皇帝には細工のことやらステルツィアと繋がっていることは知られていたんだ、だから何れ処刑される運命だったんだ」
私の頭の中“???”が浮かんだ。
クロードはそう言うと、走って町の中に戻っていった。
「何が言いたかったのかな?」
『ラミナが侯爵を殺したことに負い目を感じていたら、その必要は無いと言いたかったんだろうよ』
『負い目は全く感じていませんけどね』
『やな』
『でも実際、クロードの言うとおり、帝都から騎士団が派遣されているみたいだね~』
私がアクアに依頼しなかったらメイドさんが殺されていた、メイドさんの命を救えたなら結果的にOKだと思う。
「ん~、お肉冷えちゃったね……」
『焚き火で温め直せば良い、俺が暖めるか?』
「ん~焚き火で良いよ」
『ふむ……』
『っふっふふ、本当にラミナとリタは考え方が似ている場所がありますね』
『せやな、昔リタにも同じこと言って、同じ事言われとったね』
『そしてショックを受けるグレン~』
『うるっせぇよ!』
ミントやアクア、まん丸は笑って居たが、グレンは少しすねていた。
「どこで野営する?」
『すぐそこの砂浜でいいんじゃないですか?』
『だな、特に何か脅威になる奴らもいねぇし』
『砂で家つくる~?』
砂の家とか崩れるイメージしか無いんだけど……?
「崩れない?崩れそうでちょっと嫌なんだけど」
『それじゃ~内側は砂鉄をくっつけちゃおうか~』
贅沢を言わないけど、今は7月半ば結構暑いんだけど、鉄なんか使って私は蒸し焼きにならないだろうか?
夕べは高地だったから涼しい風でよく寝れたけど、ここはちょっと暑い。
「蒸し焼きにならない?」
『ぇ~?大丈夫じゃ無い~~?』
『それなら部屋に氷を用意しましょうか?』
それなら涼しいかな?
「お願い」
精霊達に誘導されながら砂浜を目指した。
町の外に出て5分そこらで砂浜に到着した。
月と星の明かりが海面に反射されて結構綺麗だった。
『じゃあ~作っていくね~』
「うん、お願い」
まん丸がサクサクっと砂の家を作ってくれた。
「中に入っても大丈夫?」
『大丈夫だよ~』
中に入り壁を触ってみると、砂の感触じゃ無くてツルツルした感触だった。
「砂鉄をくっつけたの?」
『そうだよ~』
中に入ったときの感覚を言えば、むわっとくる蒸し暑さは無いけど、海が目の前のせいか湿度が高い気がする。
「ちょっと蒸す?」
『目の前が海だからな』
「ですよね~」
『それでは私が調整しましょう』
アクアがそう言うと、明らかに感覚が変わった。
「ちょうどよさそう」
『一応快適なレベルにはしましたよ』
「ありがとう、それじゃあ外で夕飯にしよっか」
『おにく~』
「だね」
昨夜焼いた直後に葉に包んだお肉を出した。
「他に、何か食べたいのある?」
『ん~ん、大丈夫~』
「私もそれだけで大丈夫ですよ」
『うちもや』
『俺もだな』
今夜はお肉だけという寂しいけど、この極上の一品ならそれでもいい。
カバンから薪を出して火を着けた。
お肉を食べていると、町の方が少し騒がしくなった。
「宴会?」
『久々のごちそうだからな、皆うれしいんだろうよ』
『せやね、泣きながら食べてるやつもおんねん』
食は生きる上で楽しみだよね、まともなものが食べられず久々に食べれられたらそりゃ感動もしそうだ。
町の方から聞こえる喧噪を聞きながら食べ進めていた。
『おや、クロードが来ましたよ』
「ん?」
後ろを振り返ると、クロードがこっちに向かってきた。
バルラック侯爵の件だろうか?
「ずいぶん寂しい夕食だね」
「人が多いのは好きじゃ無いから」
「そっか、ギルマスに聞いたけどかなりの食料を無償提供したみたいだね」
「かなりなのかな?」
一人で食べるには量があるけど、町単位で食べたらそんなに無いと思う。
「あぁ、レジェンドブラッディベアの肉は好評みたいだよ」
固いんじゃ無かったっけ?
「固いんじゃないの?」
「いや、果物の汁を付けるとかなり柔らかくなるみたいだよ」
そんな方法があるんだ、以前オーク肉をツキに渡したとき、出てきたお肉は甘かったけどそういうことなんだろうか?
「そっか、クロードは学園の時と雰囲気違うよね」
学園内では、まん丸みたいに語尾を伸ばす傾向があったけど、こっちで会っているクロードは全然違う、私が言うのもなんだけど、年齢の割には落ち着いている。
「そうだね、ここでは領主の息子として振る舞っているからね」
入学直後に、ミントだったかアクアが本性を隠しているとか言っていた気がする。
「そっちが本当のクロードなんだ」
「まぁそうだね、ところで美味しそうなものを食べているね」
……、私にとってもごちそうだし仲が良いわけでもないクロードにあげるつもりはない。
「これはあげないよ?精霊達が楽しみにしているものだから」
私も楽しみにしているし!
「そっか、それは何の肉なんだい?」
「ワイバーンの羽の部分の皮膜」
「あぁ、なるほど、1度だけ食べたことあるけどあれ美味しいよね」
雑談で時間潰すつもりなんだろうか?
私としてはバルラック侯爵の死について聞いてくるものだと思っていたんだけど?
「うん、で、ここに来たのは何か私に聞きたいこととかあるんじゃ無いの?」
「何でそう思う?」
「私は君をクラスメイトくらいにしか思ってないし、普段から雑談するような仲でもないよね?」
『心にナイフを突き立てた~』
『結構遠慮無く言い放ちましたね』
そう?
「そう思われていたのか……」
クロードが少しショックを受けている様子を見せた。
「違うの?」
「ん~ボクとしては友人くらいには……」
私の中でクラスの友人は、ミアンとミッシェル位だ。
「友人って程しゃべってないじゃん」
雑談とかするのはサバイバル学習の時くらいだし、実際思い返しても、サバイバル学習以外は、挨拶くらいしかしていない気がする。
「そ、そうだね……」
『あんまり言ってやるな』
『せやけど、この男から好意なんてないやんな?』
『そうですね、クロード自体友人といえる友が居ないみたいですからね』
クラスじゃ大人しいとかそれくらいの印象しかないし。
「で、何か用?」
「ふぅ、父が死んだ」
犯人は私かどうかを聞きに来たのかな?
「っそ、なんで?」
「分からない、父専属の執事曰く、ラミィーとシーアが逃げ出したことを報告に来たメイドの話を聞いている最中に倒れたそうだ」
「そっか、原因は?」
直前に、父親を殺すように言っているし、実際犯人だし怪しまれても不思議じゃない。
「分からない、医者曰く、毒物か病死って言ってってね」
「うん」
「毒物は毒味役が死んでないから可能性はない、だから病死だろうってさ」
「そっか、私に報告しに来たの?」
「夕方父をどうにかならないかって聞いてきたからね」
ん~、なんかまどろっこしい!
ストレートにおまえが犯人なんだろ!
って言えば良いのに。
「そっか、まぁ領民に平和が戻るなら良いんじゃ無いの?」
「そうだね……」
何か聞きたいけど聞けない、という姿勢がちょっと苛つく。
『っふっふふ、好意の有無に違いがありますけど、リタとボルト皇子のような関係になりそうですね』
『せやな』
私からみたら相性は良くないってことだろう。
「あのさ、言いたいことがあるならはっきり言えば?クロードは私を疑っているんでしょ?」
「っ!」
「私の視点で悪を滅ぼした。真面目に仕事をしてミスをしたから殺されるメイドの命よりは、君のお父さんの命を取った。それだけ!」
私は直接手を下していないけど、アクアに依頼したのは私だ。
「やっぱり、そうだったんだね……」
「うん、恨みたければ恨めば良いよ」
「いや、それはない!恨む気持ちがゼロかと言われれば嘘だけど、それでもカナエを守ってくれたことは感謝してる」
カナエ?
「だれ?」
「ボクの専属メイドさ」
クロードのメイドって学園内で見たことなかったけど、連れてきていたのかな?
「意図してそのメイド守ったつもりは無いけどね」
「そうか、ボクは知りたいことを知れたし、もう戻るよ」
「うん、さようなら」
「あぁ、これから言うのはボクの独り言だ」
クロードは私に背を向け立ち止まって言った。
「ん?」
「領民や、皇帝には細工のことやらステルツィアと繋がっていることは知られていたんだ、だから何れ処刑される運命だったんだ」
私の頭の中“???”が浮かんだ。
クロードはそう言うと、走って町の中に戻っていった。
「何が言いたかったのかな?」
『ラミナが侯爵を殺したことに負い目を感じていたら、その必要は無いと言いたかったんだろうよ』
『負い目は全く感じていませんけどね』
『やな』
『でも実際、クロードの言うとおり、帝都から騎士団が派遣されているみたいだね~』
私がアクアに依頼しなかったらメイドさんが殺されていた、メイドさんの命を救えたなら結果的にOKだと思う。
「ん~、お肉冷えちゃったね……」
『焚き火で温め直せば良い、俺が暖めるか?』
「ん~焚き火で良いよ」
『ふむ……』
『っふっふふ、本当にラミナとリタは考え方が似ている場所がありますね』
『せやな、昔リタにも同じこと言って、同じ事言われとったね』
『そしてショックを受けるグレン~』
『うるっせぇよ!』
ミントやアクア、まん丸は笑って居たが、グレンは少しすねていた。
124
お気に入りに追加
686
あなたにおすすめの小説
日本人顔が至上の世界で、ヒロインを虐げるモブA君が婚約者になりました
トール
恋愛
駅の階段から足を滑らせて死亡した高橋由利(享年25)は、親友がハマっていた乙女ゲームの世界に似た、しかし微妙に異なる世界へと転生してしまった。
そこは平凡な日本人顔が絶世の美人と言われる、美醜逆転の世界で、ゲームに出てくる攻略対象者達は面影を残しながらも、地味な日本人顔になっていた!
そんな世界で、絶世の美女と呼ばれ、大富豪で王族よりも権力があるといわれている公爵家の跡取り娘として転生した由利だったが、まさかの悪役令嬢だった?!
しかし、悪役令嬢のフラグを折る運命の相手(婚約者)が現れる。それはヒロインに罵詈雑言吐きまくる名も無きブサモブ(由利視点では超絶美形)。
確かこのモブ君、ヒロインを虐めたとかでゲームの前半に学校を退学させたられたよね?
学校を卒業しないと貴族とは認められないこの世界で、果たして攻略対象者、ヒロインから婚約者を守れるのか!?
良識のある口の悪いモブ(超絶美形)な婚約者と、絶世の美女(地味な日本人顔)主人公との、ざまぁありの美醜逆転ラブファンタジー。
※この作品は、『小説家になろう』でも掲載しています。
【完結】可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない
天田れおぽん
BL
劣性アルファであるオズワルドは、劣性オメガの幼馴染リアンを伴侶に娶りたいと考えていた。
ある日、仕えている王太子から名前も知らないオメガのうなじを噛んだと告白される。
運命の番と王太子の言う相手が落としていったという髪飾りに、オズワルドは見覚えがあった――――
※他サイトにも掲載中
★⌒*+*⌒★ ☆宣伝☆ ★⌒*+*⌒★
「婚約破棄された不遇令嬢ですが、イケオジ辺境伯と幸せになります!」
が、レジーナブックスさまより発売中です。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
モブな私は猫と暮らす~婚約破棄されたモブなので猫と静かに暮らしていくはずが大変なことになりそうです~
とわ
ファンタジー
婚約破棄をされた瞬間、同じように婚約破棄されていた貴族令嬢ミーガンに転生した私。
転生早々、元婚約者に悪態をついて追放されて森に追いやられることになる。
そこで出会った黒猫と、森の中で平和に暮らしましたとさ、めでたしめでたしかと思いきや。おとなしい悪役令嬢や元気のいいヒロインがあらわれて、この世界が以前読んでいた小説の中だとわかる。しかも自分の立ち位置は悪役令嬢と暗躍する悪い魔女らしいことも。
そのうえ、登場するはずの3人の王子は現れないしで、知っているストーリーとはことごとく違っていく。
てっきり、モブの令嬢なんだろうとのんきに構えていたのに。猫と平和な生活を送るべくなんとかしなきゃと作戦を考えるけど、なかなか思ったようにはいかなくて……
この作品は「小説家になろう」さんでも掲載しています。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
無属性魔法って地味ですか? 「派手さがない」と見捨てられた少年は最果ての領地で自由に暮らす
鈴木竜一
ファンタジー
《本作のコミカライズ企画が進行中! 詳細はもうしばらくお待ちください!》
社畜リーマンの俺は、歩道橋から転げ落ちて意識を失い、気がつくとアインレット家の末っ子でロイスという少年に転生していた。アルヴァロ王国魔法兵団の幹部を務めてきた名門アインレット家――だが、それも過去の栄光。今は爵位剥奪寸前まで落ちぶれてしまっていた。そんなアインレット家だが、兄が炎属性の、姉が水属性の優れた魔法使いになれる資質を持っていることが発覚し、両親は大喜び。これで再興できると喜ぶのだが、末っ子の俺は無属性魔法という地味で見栄えのしない属性であると診断されてしまい、その結果、父は政略結婚を画策し、俺の人生を自身の野望のために利用しようと目論む。
このまま利用され続けてたまるか、と思う俺は父のあてがった婚約者と信頼関係を築き、さらにそれまで見向きもしなかった自分の持つ無属性魔法を極め、父を言いくるめて辺境の地を領主として任命してもらうことに。そして、大陸の片隅にある辺境領地で、俺は万能な無属性魔法の力を駆使し、気ままな領地運営に挑む。――意気投合した、可愛い婚約者と一緒に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる