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第7章 学園生活 不穏な夏休み編
第145話 覚悟を決めるとき
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翌朝
トロランディア帝国領の国境の町ラックバードの教会まで使徒のアカネを送り届けることになったが、本当にこれからどうなるんだろうか?
「また地中一直線?」
『それが早いからな』
「追跡者はまだついてきてるの?」
『イスコの町におるよ』
ちゃんとついてきているわけか。
『でだ、ラミナちょっと状況が変わった』
「ん?」
『まず黒幕の正体ですが、ステルツィア国王で間違いないです。そして彼の正体はリタの革命によって命を落とした皇帝その人です』
死んだんじゃないの?
『問題はだ、奴の狙いがミネユニロント王国なのは間違いないんだが、もう一つの狙いはラミナお前の命だ』
「ぇ?」
『おそらく、リタによって命を落としたから精霊使いを恨んでいるのかもしれんな』
「んじゃ、燃やしちゃってよ」
逆恨みというか、私関係なくない?
『そこなんですが、王都内は結界というより特殊な空間で魔法が発動しないんです』
「ぇ……」
『それでだ、ステルツィア国自体が戦争の準備をしている。ミネユニロントも動きを察して準備をしているんだが、戦争によってステルツィア攻略しないと奴は倒せんかもしれん』
『スキル自体は転生でしたからね、生前の記憶やスキルを引き継いでいるだけなんですよ』
「生前のスキルって?」
『プロパガンダだな』
「初めて聞くけど、どんなスキルなの?」
『徹底的に情報操作をして、自分のイメージをコントロールしてな、敵対者を悪者に仕立て上げる能力やね。偽情報を流布したり、自分に有利なストーリーを作り出すんや』
「それってさ……、私悪者にされない?」
『すでにされてると思いますよ、ロシナティスの侯爵のカリスマと合わせると、ちょっと厄介ですね』
『そこでだ、この先は痕跡を一切残さないようにいく』
『私達も極力姿を現さずに行きます』
ん~状況が180度変わったけれどまぁ仕方ない。
「革命の時はどうしたの?そんなんだったら仲間の気持ちとか揺らがない?」
『プロパガンダによる思考の書き換えは洗脳という状態異常になるんです』
「ってことはアクアが?」
『そう言う事です。それに皇帝に対してある程度信頼していないと効果がないんですよ』
『おまけにだ、頭に衝撃を受けると洗脳自体が解ける事もあるし、心が離れていると、王に都合のいい情報が嘘だと思われるからな』
「一応弱点はあるんだ」
この弱点をうまく利用する必要があるのかな?
「ミアン達には既に?」
『えぇ、今の時点で知りえた事を伝えてあります』
「ラミィー達の事も?」
『えぇ、もちろん、そちらはラミナを信じて全てを任せるそうです』
『それとだ、クロードだが侯爵の息子だぞ?クロード苗字忘れていただろ』
あれ?
バルラックだったっけ?
「ぇ、そうだったっけ……、じゃあ敵?」
『いや、どうやらこっち側らしい、あいつの洞察の連鎖ってスキルのおかげか、現状を大半把握しているようだ』
洞察の連鎖?
初めて聞く。
『そういうことです。彼のおかげでラミィーとシーラが守られているというのが現状です』
「洞察の連鎖って?」
『1を知ったら10もわかるようになるスキルやねん』
なんか便利なスキル……。
その話が聞けて少し安心したけど、クロードに対しても安心しちゃいけない気がする。
本当にもう……。ルナとアカネの方を見ていて思う。
アカネはどこまで知っているんだろうか?
「ねぇアカネ」
「なに?」
「アカネはどこまで知っているの?」
「私はラミナに伝えた事しかしらない、メネシスからはそれ位しか聞いてないしね」
創造神を呼び捨てなのか、私にもそうだし、この子はそう言う子なのかな?
「この騒動の行く末は?」
「私は知らないよ」
そうだよね……。この状況で逃げて村に帰るって選択肢は取れないし、仕方ない……。多分覚悟を決めないと駄目なきがする。
「よっし!いこう!」
『カバンの中に鞍と馬具があるはずですよ、それをルナに付けて』
「うん」
カバンに手を入れて鞍を念じると手元に鞍が現れ、それをルナの背に乗せ、手綱を付けた。
リタが生前使っていた奴なのかな?
問題がある、幼体とかいうけど成体の馬と変わらない大きさのルナに乗るのが難しい、どうやってのろうかと思っていると、ルナが膝をつき乗りやすくしてくれた。
「ありがとう」
お礼を言うと頭を上下に2回振った。
私とアカネが背に乗ると、私達を落とさないように器用に立ち上がった。
「まん丸お願い」
『はいよ~』
『このままラックバードの教会付近まで行きましょう』
「私とはそこでお別れだね」
「そうだね」
「すべてが終わったらラックバードの教会まで来てね」
「うん……」
終わる日が来るのかな?
そんなことを思いながら、ルナを走らせた。
トロランディア帝国領の国境の町ラックバードの教会まで使徒のアカネを送り届けることになったが、本当にこれからどうなるんだろうか?
「また地中一直線?」
『それが早いからな』
「追跡者はまだついてきてるの?」
『イスコの町におるよ』
ちゃんとついてきているわけか。
『でだ、ラミナちょっと状況が変わった』
「ん?」
『まず黒幕の正体ですが、ステルツィア国王で間違いないです。そして彼の正体はリタの革命によって命を落とした皇帝その人です』
死んだんじゃないの?
『問題はだ、奴の狙いがミネユニロント王国なのは間違いないんだが、もう一つの狙いはラミナお前の命だ』
「ぇ?」
『おそらく、リタによって命を落としたから精霊使いを恨んでいるのかもしれんな』
「んじゃ、燃やしちゃってよ」
逆恨みというか、私関係なくない?
『そこなんですが、王都内は結界というより特殊な空間で魔法が発動しないんです』
「ぇ……」
『それでだ、ステルツィア国自体が戦争の準備をしている。ミネユニロントも動きを察して準備をしているんだが、戦争によってステルツィア攻略しないと奴は倒せんかもしれん』
『スキル自体は転生でしたからね、生前の記憶やスキルを引き継いでいるだけなんですよ』
「生前のスキルって?」
『プロパガンダだな』
「初めて聞くけど、どんなスキルなの?」
『徹底的に情報操作をして、自分のイメージをコントロールしてな、敵対者を悪者に仕立て上げる能力やね。偽情報を流布したり、自分に有利なストーリーを作り出すんや』
「それってさ……、私悪者にされない?」
『すでにされてると思いますよ、ロシナティスの侯爵のカリスマと合わせると、ちょっと厄介ですね』
『そこでだ、この先は痕跡を一切残さないようにいく』
『私達も極力姿を現さずに行きます』
ん~状況が180度変わったけれどまぁ仕方ない。
「革命の時はどうしたの?そんなんだったら仲間の気持ちとか揺らがない?」
『プロパガンダによる思考の書き換えは洗脳という状態異常になるんです』
「ってことはアクアが?」
『そう言う事です。それに皇帝に対してある程度信頼していないと効果がないんですよ』
『おまけにだ、頭に衝撃を受けると洗脳自体が解ける事もあるし、心が離れていると、王に都合のいい情報が嘘だと思われるからな』
「一応弱点はあるんだ」
この弱点をうまく利用する必要があるのかな?
「ミアン達には既に?」
『えぇ、今の時点で知りえた事を伝えてあります』
「ラミィー達の事も?」
『えぇ、もちろん、そちらはラミナを信じて全てを任せるそうです』
『それとだ、クロードだが侯爵の息子だぞ?クロード苗字忘れていただろ』
あれ?
バルラックだったっけ?
「ぇ、そうだったっけ……、じゃあ敵?」
『いや、どうやらこっち側らしい、あいつの洞察の連鎖ってスキルのおかげか、現状を大半把握しているようだ』
洞察の連鎖?
初めて聞く。
『そういうことです。彼のおかげでラミィーとシーラが守られているというのが現状です』
「洞察の連鎖って?」
『1を知ったら10もわかるようになるスキルやねん』
なんか便利なスキル……。
その話が聞けて少し安心したけど、クロードに対しても安心しちゃいけない気がする。
本当にもう……。ルナとアカネの方を見ていて思う。
アカネはどこまで知っているんだろうか?
「ねぇアカネ」
「なに?」
「アカネはどこまで知っているの?」
「私はラミナに伝えた事しかしらない、メネシスからはそれ位しか聞いてないしね」
創造神を呼び捨てなのか、私にもそうだし、この子はそう言う子なのかな?
「この騒動の行く末は?」
「私は知らないよ」
そうだよね……。この状況で逃げて村に帰るって選択肢は取れないし、仕方ない……。多分覚悟を決めないと駄目なきがする。
「よっし!いこう!」
『カバンの中に鞍と馬具があるはずですよ、それをルナに付けて』
「うん」
カバンに手を入れて鞍を念じると手元に鞍が現れ、それをルナの背に乗せ、手綱を付けた。
リタが生前使っていた奴なのかな?
問題がある、幼体とかいうけど成体の馬と変わらない大きさのルナに乗るのが難しい、どうやってのろうかと思っていると、ルナが膝をつき乗りやすくしてくれた。
「ありがとう」
お礼を言うと頭を上下に2回振った。
私とアカネが背に乗ると、私達を落とさないように器用に立ち上がった。
「まん丸お願い」
『はいよ~』
『このままラックバードの教会付近まで行きましょう』
「私とはそこでお別れだね」
「そうだね」
「すべてが終わったらラックバードの教会まで来てね」
「うん……」
終わる日が来るのかな?
そんなことを思いながら、ルナを走らせた。
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