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第5章 学園生活 学内武道会&アカデミー7不思議編
第111話 夜の学校探索2
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クロエとミアンの姿が見えなくなってから、ミッシェルにしがみつかれたままその場に待機していた。
「ラミナさんは怖くないんですの?」
「うん、月明かりもあるし精霊達も辺りにいるからね」
「そう……、精霊がうらやましいですわ……」
ん~仕方ない。
「誰か明かり代わりになれない?」
『ええで~うちがなろか~』
真っ先に立候補したのはミントだった。
「お願い」
ミントがミッシェルがしがみついている腕とは反対の手からから魔素を持って行き、姿を現した。
「うちが側に居るから安心しいや」
「あなたは……?」
「植物の大精霊のミントやよろしゅうに」
ミントがそう挨拶すると、かすかだが甘い香りが漂ってきた。
「あれ?なんか良い香りがする」
「リラックスできる香りやろ」
「ミントがやっているんだ」
「少し落ち着いてきましたわ」
確かに私にしがみつく力がかなり弱くなっている。
「せやろ~」
「クロエ先生とミアン帰ってこないね」
「そうですわね」
「あいつら騎士科棟まで行っとんで」
「そういうことも分かるんですの?」
「子ども達がおるからなぁ」
「子ども?」
「ミントにとっての子どもって、上位精霊・中位精霊・下位精霊のことをさすんだよ」
「そうなんですのね」
居なくなったクロエとミアンを、ミントとミッシェルと3人でしばらく待っていた。
「おそくない?」
時計を見てみると既に21時回っている。
「クゥが遊んどんねん」
「クゥって誰なんですの?」
ミッシェルがミントに尋ねた瞬間背後にクゥが姿を現し、ちょっとおどろおどろしい感じでミッシェルの耳元で。
「呼~ん~だ~?」
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
クゥが背後に来たときは少しびっくりしたけど、ミッシェルの悲鳴の方がうるさくて何倍もビックリした。
悲鳴を上げたミッシェルは気を失ったのかその場にへたり込んでしまった。
「ミッシェル!?」
私はとっさにミッシェルの体を支えた。
「ラミナこれがほんまもんの悲鳴ってやつやで」
「今それ言う!?」
もっと言うことあると思うけど、通り魔事件の時に“わ~~~”って叫んで、ミントから突っ込みが入った件だろう。
『ッフッフフ、まぁ今言う言葉じゃないですよね』
『はっは、だな』
私とミントのやりとりを見て、アクアとグレンが笑って居た。
「クゥ、ちょっとやり過ぎ」
「や~ごめんごめん」
「ミアンとクロエ先生は?」
「さぁ、こっちで呼ばれたから来ただけだし」
「前から思っていたけど、一瞬で移動できるの?」
「帝都内ならどこにでも行けるよ~」
やっぱりそっか、さっきの姿見の時クゥの姿を見なかった気がしたけど、一瞬だけ姿を見せたとかなら納得はするけれど……。
「ん~そろそろ2人がこっちに戻ってくるから仕事に戻るね~バイバイ~♪」
クゥはそう言うと姿を消した。
というか、仕事って何!?
「ほんま自由な奴やな」
「だね」
クゥが言っていたとおり、少し待っているとミアンとクロエが戻ってきた。
「悲鳴が聞こえたから戻ってきたが…… 、ミッシェル!」
「大丈夫です気を失っているだけなので……」
「あ、ミントちゃん」
「おひさ~」
食堂で姿を見せて1ヶ月は経つか“久しぶり”って表現は正しいのだろうけど、ミントから見たら常に見ているじゃんと内心思っていた。
「だね~」
「ラミナ、そちらは?」
クロエの前に精霊が姿を現すのは初めてだった。
「植物の大精霊ミントやよろしゅう~」
私が紹介する前にミントが自分で自己紹介してくれた。
「あぁ、よろしく、思っていた以上に小さいのだな」
「この姿なら魔素貰えへんとも生きられるからなぁ」
「そうか、ところでミッシェルが失神した理由は何だ?」
「うちと同類のいたずらや」
クロエが私の方を向き質問を投げかけたが、ミントが代わりに答えてくれた。
「ほぉ~、先の鏡もか?」
「せやで、あんたらが追いかけとった奴が原因や」
「ほぉ、相手が精霊だからかスキルがあてにならんな」
「そりゃそうやろ、あんたのスキルは相手の心拍数やら筋肉の動きを感覚的に捕らえて判断するんやから」
精霊に心拍数やら筋肉はないと思うけど、肉体を持っているクゥはどうなんだろうか?
「私のスキルを知っていると?」
「当たり前や、うちら精霊はあんたらが言う鑑定みたいなもんもっとるんよ」
たしか“精霊眼”とか言ってたっけ?
「なるほどそれで、原因が分かったなら良い、ミッシェルをそのままにしておく訳にもいかんし宿直室に連れて行こうか」
「はい」
ミントのおかげで私が犯人とつながりがあると思われなくて良かった!
その後は、クロエがミッシェルを担ぎ宿直室へ向かった。
「ラミナさんは怖くないんですの?」
「うん、月明かりもあるし精霊達も辺りにいるからね」
「そう……、精霊がうらやましいですわ……」
ん~仕方ない。
「誰か明かり代わりになれない?」
『ええで~うちがなろか~』
真っ先に立候補したのはミントだった。
「お願い」
ミントがミッシェルがしがみついている腕とは反対の手からから魔素を持って行き、姿を現した。
「うちが側に居るから安心しいや」
「あなたは……?」
「植物の大精霊のミントやよろしゅうに」
ミントがそう挨拶すると、かすかだが甘い香りが漂ってきた。
「あれ?なんか良い香りがする」
「リラックスできる香りやろ」
「ミントがやっているんだ」
「少し落ち着いてきましたわ」
確かに私にしがみつく力がかなり弱くなっている。
「せやろ~」
「クロエ先生とミアン帰ってこないね」
「そうですわね」
「あいつら騎士科棟まで行っとんで」
「そういうことも分かるんですの?」
「子ども達がおるからなぁ」
「子ども?」
「ミントにとっての子どもって、上位精霊・中位精霊・下位精霊のことをさすんだよ」
「そうなんですのね」
居なくなったクロエとミアンを、ミントとミッシェルと3人でしばらく待っていた。
「おそくない?」
時計を見てみると既に21時回っている。
「クゥが遊んどんねん」
「クゥって誰なんですの?」
ミッシェルがミントに尋ねた瞬間背後にクゥが姿を現し、ちょっとおどろおどろしい感じでミッシェルの耳元で。
「呼~ん~だ~?」
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
クゥが背後に来たときは少しびっくりしたけど、ミッシェルの悲鳴の方がうるさくて何倍もビックリした。
悲鳴を上げたミッシェルは気を失ったのかその場にへたり込んでしまった。
「ミッシェル!?」
私はとっさにミッシェルの体を支えた。
「ラミナこれがほんまもんの悲鳴ってやつやで」
「今それ言う!?」
もっと言うことあると思うけど、通り魔事件の時に“わ~~~”って叫んで、ミントから突っ込みが入った件だろう。
『ッフッフフ、まぁ今言う言葉じゃないですよね』
『はっは、だな』
私とミントのやりとりを見て、アクアとグレンが笑って居た。
「クゥ、ちょっとやり過ぎ」
「や~ごめんごめん」
「ミアンとクロエ先生は?」
「さぁ、こっちで呼ばれたから来ただけだし」
「前から思っていたけど、一瞬で移動できるの?」
「帝都内ならどこにでも行けるよ~」
やっぱりそっか、さっきの姿見の時クゥの姿を見なかった気がしたけど、一瞬だけ姿を見せたとかなら納得はするけれど……。
「ん~そろそろ2人がこっちに戻ってくるから仕事に戻るね~バイバイ~♪」
クゥはそう言うと姿を消した。
というか、仕事って何!?
「ほんま自由な奴やな」
「だね」
クゥが言っていたとおり、少し待っているとミアンとクロエが戻ってきた。
「悲鳴が聞こえたから戻ってきたが…… 、ミッシェル!」
「大丈夫です気を失っているだけなので……」
「あ、ミントちゃん」
「おひさ~」
食堂で姿を見せて1ヶ月は経つか“久しぶり”って表現は正しいのだろうけど、ミントから見たら常に見ているじゃんと内心思っていた。
「だね~」
「ラミナ、そちらは?」
クロエの前に精霊が姿を現すのは初めてだった。
「植物の大精霊ミントやよろしゅう~」
私が紹介する前にミントが自分で自己紹介してくれた。
「あぁ、よろしく、思っていた以上に小さいのだな」
「この姿なら魔素貰えへんとも生きられるからなぁ」
「そうか、ところでミッシェルが失神した理由は何だ?」
「うちと同類のいたずらや」
クロエが私の方を向き質問を投げかけたが、ミントが代わりに答えてくれた。
「ほぉ~、先の鏡もか?」
「せやで、あんたらが追いかけとった奴が原因や」
「ほぉ、相手が精霊だからかスキルがあてにならんな」
「そりゃそうやろ、あんたのスキルは相手の心拍数やら筋肉の動きを感覚的に捕らえて判断するんやから」
精霊に心拍数やら筋肉はないと思うけど、肉体を持っているクゥはどうなんだろうか?
「私のスキルを知っていると?」
「当たり前や、うちら精霊はあんたらが言う鑑定みたいなもんもっとるんよ」
たしか“精霊眼”とか言ってたっけ?
「なるほどそれで、原因が分かったなら良い、ミッシェルをそのままにしておく訳にもいかんし宿直室に連れて行こうか」
「はい」
ミントのおかげで私が犯人とつながりがあると思われなくて良かった!
その後は、クロエがミッシェルを担ぎ宿直室へ向かった。
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