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第4章 学園生活 友人の難病編
第99話 ミアンの手術当日
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ミアンの手術当日の朝
寮でいつもと変わらない朝を迎えた。
「土の日の朝って言っていたけど何時くらいに行けば良いのかな?」
『8時か9時だと思いますが』
「そっか」
とりあえず8時に合わせて身支度等を勧めて治癒院に向かった。
治癒院に向かっている途中で気づいた事がある。
「治癒院ってどこ……?」
考えてみれば行ったことがなかった。
『『『『……』』』』
しばらくの間沈黙があった。
『こっちですよ……』
『何も確認せんと行くから場所知ってるんかと思た』
前を飛んで行くアクアとミントの後に付いていくと、研究所の近くに治癒院があった。
『既にヴィッシュとイリーナが待っているようですよ、それにマリベルまでいますね』
ヴィッシュとイリーナは分かるけど、なぜマリベルまで?
そんなことを思いながら、治癒院の扉を開けた。
扉を開けるとロビーにヴィッシュ、イリーナ、マリベルの3人が居た。
「おはようございます」
「ラミナさんおはよ~」
「おはようございます」
ヴィッシュが私に気づくと挨拶し、イリーナとマリベルも続くように挨拶してくれた。
「おはようございます」
「先週末の話を二人から聞きましたよ」
サウススペルンの治癒院での話をイリーナから聞いたのだろう。
「はぁ……」
「出産の件も聞きましたが、死を救いと言う件も聞きましたが、大丈夫ですか?」
「大丈夫って何がですか?」
「二人から、その患者と接してからは上の空だったと聞きましたが……」
そういうことか、それなら既に立ち直っている。
「大丈夫です。その人と同じ痛みを味わったので気持ちは理解できました」
「そうですか、この道を進めばいずれそういった方と巡り会う事にはなりますが、少し早すぎたかと思いましたよ」
『まぁ、子どもが直面するようなことじゃないからな』
『ふふふ、そうですね、ラミナの側に居るとラミナがまだ8歳と言うことを忘れますからね』
『せやなぁ、感情の波も少ないし落ち着いとるもんね』
ミントの言葉を聞いて少し思った。
いつからだろうか?
すごく楽しい、すごく面白いとかそういった気持ちにならなくなっていた。
「それよりも、どうしてマリベルさんがここに居るんですか?」
「私が今日のことを伝えたんですよ、そしたら是非立ち会いたいと、それで今回は対象が女性なので私はご家族の方に付いていようと思いましてね」
ヴィッシュから話がいったのか、というか、家族対応って何をするんだろうか?
「それから、学長の要望で分娩室を少し改造してあります」
「ぇ?」
「行ってみれば分かりますよ、イリーナ君第三分娩室に二人を案内してあげてください、私はここで学長達を待ちます」
「わかりました。マリベル、ラミナさんこっちです」
私にはさん付けで、マリベルは呼び捨てなんだろうか?
「「はい」」
マリベルもここは初めてってことなのかな?
そんなことを思いながら、周囲を観察しつつイリーナの後に付いていく。
「あの、人の気配あまりしない気がするんですけど……」
「今入院している人も居ないみたいですからね、元々土の日は診療もお休みなんですよ」
「あぁそれで……」
休みだから今院内に居るのは4人だけなのだろう。
しばらくするとイリーナが立ち止まった。
「ここが第三分娩室です、今日から手術室と名を改めるようですよ」
「ぇ?」
「ヴィッシュ先生からここの院長に掛け合ったそうです。使われてない分娩室を改築させてほしいって、それでOK貰ったそうですよ」
「まぁここのヘレナ院長もヴィッシュ先生の教え子ですからね~」
「そうですね、ただまぁ、熱心なメフォス教徒なので詳しい理由は話せてないようですが……」
トラブルが起きませんように、トラブルが起きませんように!
「それでは中に入りましょうか」
イリーナはそう言うと、第三分娩室改め手術室の扉を開けた。
開けて気づいたのは、入って直ぐガラス張りの壁が立ちはだかっていた。
「えっと……、なぜガラスの壁が……?」
「学長の要望に合わせたそうですよ」
ガラス張りにして何が出来るかと考えたら、思い当たる事は1つしか無かった。
「見守りたいとかですか……?」
「えぇ、職員はこっちの扉から中に入れます」
ガラス張りの壁の隅に扉がありそこから中に入る仕様らしい。
イリーナが内側の扉を開け中に入っていく。
後に続いて思ったことがある。
「ここって、サウススペルンの分娩室よりかなり広くないです?」
「気づきました?」
気づかない方がおかしいと思う。内扉を入った後おかしいくらいの空間が広がっていたのだから。
「ぇ?」
「本来は第4まであったんですが、第3の隣にあった第4分娩室との壁と取っ払ったようですよ」
「へぇ……、よく数日でここまでやりましたね」
こんなに広々とやる必要があるのかな?
今後何かあったときに対応出来そうだとは思うけど。
「ガライ先生がやったの?」
そうイリーナに質問したのはマリベルだった。
先生って事はアカデミーの教員なんだろうか?
「多分そうでしょうね、数日でここまでやれるのは彼しかいませんし」
「ですよね、さすがガライ先生ですね」
「あの、ガライ先生って?」
「商業科の先生ですよ、主に建築業について講義されているんですよ」
「もっと言うとガライ建築って組織の会長さんなんですよ」
「へぇ、講師としても働いているし、大工さんとしても仕事しているって事ですか?」
「そうですよ、今度機会があれば紹介しますね」
「あっ、お願いします」
必要かどうか知らないけど、そう言われたらそう返すしか無い気がした。
「そうだ、ラミナさんこれを」
そう行って渡されたのは白いガウン、マスク、キャップ、手袋等の一式だった。
先日クゥにつくって貰ったんだけどと思いつつ、受け取った。
「ありがとうございます」
「そっちに更衣室があるので、そちらで着替えちゃってください」
イリーナが指を指した先には2つの扉があった。
「左側が女性用になっていますよ」
「わかりました」
更衣室の中に移動すると、割と広い気がする。
さささっと身支度を済ませて更衣室から出ると、ミアン一家とツキが揃ってヴィッシュの案内を受けていた。
学長とプリム、ミアン、ミアン専属メイドのツキは当然知っているけど、それ以外の知らない男女がいた。おそらく彼らがミアンとプリムの両親なのだろう。
「ラミナ君こちらへ」
「はい」
身につけたばかりのマスクとキャップを外してヴィッシュのとなりに駆け寄った。
「紹介しますね、プリム君とミアン君の父親のヴァル・ロックフォルト公爵とキャリー夫人です」
「初めましてラミナ君、父と2人の娘から聞いているよ、君に娘を頼んでも良い物か悩んだが、一目見て信じても大丈夫だと分かったよ」
彼はそう言うと、右手を出した。
私もそれに答えて握手を交わした。
「ふっふ、小さな手だがなるほど、これほど頼りがいのある手は今まで感じたことが無いな」
見て握手して直ぐそんなことが分かるものなのだろうか?
『彼は直感というスキルを持っているからでしょうね』
私が疑問に思ったことを察したのかアクアが教えてくれた。
「この人がそう言うならそうなのでしょうね、娘をよろしくお願いします」
「はい、精一杯やらせて貰います」
私は思いっきり頭を下げた。
「それではミアンさん、あちらの更衣室でこちらの服に着替えてください」
「はい」
ミアンはそう言うと、専属メイドのツキと共に更衣室に消えていった。
指定の服?
「イリーナさん、さっきの服って?」
「この前の出産の時思ったのよ、切る場所がわかっているなら衣類を用意できるんじゃ無いかってね、それでラミナさんのを作るついでに何着か用意してみたの」
以前イリーナに指摘されたことを考えたら、大きな布で胸や下を隠すと思っていたけど、切る場所が分かっていればその場所だけ開けた服を用意すれば問題ないと……。
「はぁ、なるほど……」
「それでは、私達も用意しましょうか」
イリーナはそう言うと、マリベルと共に更衣室に消えた。
寮でいつもと変わらない朝を迎えた。
「土の日の朝って言っていたけど何時くらいに行けば良いのかな?」
『8時か9時だと思いますが』
「そっか」
とりあえず8時に合わせて身支度等を勧めて治癒院に向かった。
治癒院に向かっている途中で気づいた事がある。
「治癒院ってどこ……?」
考えてみれば行ったことがなかった。
『『『『……』』』』
しばらくの間沈黙があった。
『こっちですよ……』
『何も確認せんと行くから場所知ってるんかと思た』
前を飛んで行くアクアとミントの後に付いていくと、研究所の近くに治癒院があった。
『既にヴィッシュとイリーナが待っているようですよ、それにマリベルまでいますね』
ヴィッシュとイリーナは分かるけど、なぜマリベルまで?
そんなことを思いながら、治癒院の扉を開けた。
扉を開けるとロビーにヴィッシュ、イリーナ、マリベルの3人が居た。
「おはようございます」
「ラミナさんおはよ~」
「おはようございます」
ヴィッシュが私に気づくと挨拶し、イリーナとマリベルも続くように挨拶してくれた。
「おはようございます」
「先週末の話を二人から聞きましたよ」
サウススペルンの治癒院での話をイリーナから聞いたのだろう。
「はぁ……」
「出産の件も聞きましたが、死を救いと言う件も聞きましたが、大丈夫ですか?」
「大丈夫って何がですか?」
「二人から、その患者と接してからは上の空だったと聞きましたが……」
そういうことか、それなら既に立ち直っている。
「大丈夫です。その人と同じ痛みを味わったので気持ちは理解できました」
「そうですか、この道を進めばいずれそういった方と巡り会う事にはなりますが、少し早すぎたかと思いましたよ」
『まぁ、子どもが直面するようなことじゃないからな』
『ふふふ、そうですね、ラミナの側に居るとラミナがまだ8歳と言うことを忘れますからね』
『せやなぁ、感情の波も少ないし落ち着いとるもんね』
ミントの言葉を聞いて少し思った。
いつからだろうか?
すごく楽しい、すごく面白いとかそういった気持ちにならなくなっていた。
「それよりも、どうしてマリベルさんがここに居るんですか?」
「私が今日のことを伝えたんですよ、そしたら是非立ち会いたいと、それで今回は対象が女性なので私はご家族の方に付いていようと思いましてね」
ヴィッシュから話がいったのか、というか、家族対応って何をするんだろうか?
「それから、学長の要望で分娩室を少し改造してあります」
「ぇ?」
「行ってみれば分かりますよ、イリーナ君第三分娩室に二人を案内してあげてください、私はここで学長達を待ちます」
「わかりました。マリベル、ラミナさんこっちです」
私にはさん付けで、マリベルは呼び捨てなんだろうか?
「「はい」」
マリベルもここは初めてってことなのかな?
そんなことを思いながら、周囲を観察しつつイリーナの後に付いていく。
「あの、人の気配あまりしない気がするんですけど……」
「今入院している人も居ないみたいですからね、元々土の日は診療もお休みなんですよ」
「あぁそれで……」
休みだから今院内に居るのは4人だけなのだろう。
しばらくするとイリーナが立ち止まった。
「ここが第三分娩室です、今日から手術室と名を改めるようですよ」
「ぇ?」
「ヴィッシュ先生からここの院長に掛け合ったそうです。使われてない分娩室を改築させてほしいって、それでOK貰ったそうですよ」
「まぁここのヘレナ院長もヴィッシュ先生の教え子ですからね~」
「そうですね、ただまぁ、熱心なメフォス教徒なので詳しい理由は話せてないようですが……」
トラブルが起きませんように、トラブルが起きませんように!
「それでは中に入りましょうか」
イリーナはそう言うと、第三分娩室改め手術室の扉を開けた。
開けて気づいたのは、入って直ぐガラス張りの壁が立ちはだかっていた。
「えっと……、なぜガラスの壁が……?」
「学長の要望に合わせたそうですよ」
ガラス張りにして何が出来るかと考えたら、思い当たる事は1つしか無かった。
「見守りたいとかですか……?」
「えぇ、職員はこっちの扉から中に入れます」
ガラス張りの壁の隅に扉がありそこから中に入る仕様らしい。
イリーナが内側の扉を開け中に入っていく。
後に続いて思ったことがある。
「ここって、サウススペルンの分娩室よりかなり広くないです?」
「気づきました?」
気づかない方がおかしいと思う。内扉を入った後おかしいくらいの空間が広がっていたのだから。
「ぇ?」
「本来は第4まであったんですが、第3の隣にあった第4分娩室との壁と取っ払ったようですよ」
「へぇ……、よく数日でここまでやりましたね」
こんなに広々とやる必要があるのかな?
今後何かあったときに対応出来そうだとは思うけど。
「ガライ先生がやったの?」
そうイリーナに質問したのはマリベルだった。
先生って事はアカデミーの教員なんだろうか?
「多分そうでしょうね、数日でここまでやれるのは彼しかいませんし」
「ですよね、さすがガライ先生ですね」
「あの、ガライ先生って?」
「商業科の先生ですよ、主に建築業について講義されているんですよ」
「もっと言うとガライ建築って組織の会長さんなんですよ」
「へぇ、講師としても働いているし、大工さんとしても仕事しているって事ですか?」
「そうですよ、今度機会があれば紹介しますね」
「あっ、お願いします」
必要かどうか知らないけど、そう言われたらそう返すしか無い気がした。
「そうだ、ラミナさんこれを」
そう行って渡されたのは白いガウン、マスク、キャップ、手袋等の一式だった。
先日クゥにつくって貰ったんだけどと思いつつ、受け取った。
「ありがとうございます」
「そっちに更衣室があるので、そちらで着替えちゃってください」
イリーナが指を指した先には2つの扉があった。
「左側が女性用になっていますよ」
「わかりました」
更衣室の中に移動すると、割と広い気がする。
さささっと身支度を済ませて更衣室から出ると、ミアン一家とツキが揃ってヴィッシュの案内を受けていた。
学長とプリム、ミアン、ミアン専属メイドのツキは当然知っているけど、それ以外の知らない男女がいた。おそらく彼らがミアンとプリムの両親なのだろう。
「ラミナ君こちらへ」
「はい」
身につけたばかりのマスクとキャップを外してヴィッシュのとなりに駆け寄った。
「紹介しますね、プリム君とミアン君の父親のヴァル・ロックフォルト公爵とキャリー夫人です」
「初めましてラミナ君、父と2人の娘から聞いているよ、君に娘を頼んでも良い物か悩んだが、一目見て信じても大丈夫だと分かったよ」
彼はそう言うと、右手を出した。
私もそれに答えて握手を交わした。
「ふっふ、小さな手だがなるほど、これほど頼りがいのある手は今まで感じたことが無いな」
見て握手して直ぐそんなことが分かるものなのだろうか?
『彼は直感というスキルを持っているからでしょうね』
私が疑問に思ったことを察したのかアクアが教えてくれた。
「この人がそう言うならそうなのでしょうね、娘をよろしくお願いします」
「はい、精一杯やらせて貰います」
私は思いっきり頭を下げた。
「それではミアンさん、あちらの更衣室でこちらの服に着替えてください」
「はい」
ミアンはそう言うと、専属メイドのツキと共に更衣室に消えていった。
指定の服?
「イリーナさん、さっきの服って?」
「この前の出産の時思ったのよ、切る場所がわかっているなら衣類を用意できるんじゃ無いかってね、それでラミナさんのを作るついでに何着か用意してみたの」
以前イリーナに指摘されたことを考えたら、大きな布で胸や下を隠すと思っていたけど、切る場所が分かっていればその場所だけ開けた服を用意すれば問題ないと……。
「はぁ、なるほど……」
「それでは、私達も用意しましょうか」
イリーナはそう言うと、マリベルと共に更衣室に消えた。
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