99 / 263
第4章 学園生活 友人の難病編
第99話 ミアンの手術当日
しおりを挟む
ミアンの手術当日の朝
寮でいつもと変わらない朝を迎えた。
「土の日の朝って言っていたけど何時くらいに行けば良いのかな?」
『8時か9時だと思いますが』
「そっか」
とりあえず8時に合わせて身支度等を勧めて治癒院に向かった。
治癒院に向かっている途中で気づいた事がある。
「治癒院ってどこ……?」
考えてみれば行ったことがなかった。
『『『『……』』』』
しばらくの間沈黙があった。
『こっちですよ……』
『何も確認せんと行くから場所知ってるんかと思た』
前を飛んで行くアクアとミントの後に付いていくと、研究所の近くに治癒院があった。
『既にヴィッシュとイリーナが待っているようですよ、それにマリベルまでいますね』
ヴィッシュとイリーナは分かるけど、なぜマリベルまで?
そんなことを思いながら、治癒院の扉を開けた。
扉を開けるとロビーにヴィッシュ、イリーナ、マリベルの3人が居た。
「おはようございます」
「ラミナさんおはよ~」
「おはようございます」
ヴィッシュが私に気づくと挨拶し、イリーナとマリベルも続くように挨拶してくれた。
「おはようございます」
「先週末の話を二人から聞きましたよ」
サウススペルンの治癒院での話をイリーナから聞いたのだろう。
「はぁ……」
「出産の件も聞きましたが、死を救いと言う件も聞きましたが、大丈夫ですか?」
「大丈夫って何がですか?」
「二人から、その患者と接してからは上の空だったと聞きましたが……」
そういうことか、それなら既に立ち直っている。
「大丈夫です。その人と同じ痛みを味わったので気持ちは理解できました」
「そうですか、この道を進めばいずれそういった方と巡り会う事にはなりますが、少し早すぎたかと思いましたよ」
『まぁ、子どもが直面するようなことじゃないからな』
『ふふふ、そうですね、ラミナの側に居るとラミナがまだ8歳と言うことを忘れますからね』
『せやなぁ、感情の波も少ないし落ち着いとるもんね』
ミントの言葉を聞いて少し思った。
いつからだろうか?
すごく楽しい、すごく面白いとかそういった気持ちにならなくなっていた。
「それよりも、どうしてマリベルさんがここに居るんですか?」
「私が今日のことを伝えたんですよ、そしたら是非立ち会いたいと、それで今回は対象が女性なので私はご家族の方に付いていようと思いましてね」
ヴィッシュから話がいったのか、というか、家族対応って何をするんだろうか?
「それから、学長の要望で分娩室を少し改造してあります」
「ぇ?」
「行ってみれば分かりますよ、イリーナ君第三分娩室に二人を案内してあげてください、私はここで学長達を待ちます」
「わかりました。マリベル、ラミナさんこっちです」
私にはさん付けで、マリベルは呼び捨てなんだろうか?
「「はい」」
マリベルもここは初めてってことなのかな?
そんなことを思いながら、周囲を観察しつつイリーナの後に付いていく。
「あの、人の気配あまりしない気がするんですけど……」
「今入院している人も居ないみたいですからね、元々土の日は診療もお休みなんですよ」
「あぁそれで……」
休みだから今院内に居るのは4人だけなのだろう。
しばらくするとイリーナが立ち止まった。
「ここが第三分娩室です、今日から手術室と名を改めるようですよ」
「ぇ?」
「ヴィッシュ先生からここの院長に掛け合ったそうです。使われてない分娩室を改築させてほしいって、それでOK貰ったそうですよ」
「まぁここのヘレナ院長もヴィッシュ先生の教え子ですからね~」
「そうですね、ただまぁ、熱心なメフォス教徒なので詳しい理由は話せてないようですが……」
トラブルが起きませんように、トラブルが起きませんように!
「それでは中に入りましょうか」
イリーナはそう言うと、第三分娩室改め手術室の扉を開けた。
開けて気づいたのは、入って直ぐガラス張りの壁が立ちはだかっていた。
「えっと……、なぜガラスの壁が……?」
「学長の要望に合わせたそうですよ」
ガラス張りにして何が出来るかと考えたら、思い当たる事は1つしか無かった。
「見守りたいとかですか……?」
「えぇ、職員はこっちの扉から中に入れます」
ガラス張りの壁の隅に扉がありそこから中に入る仕様らしい。
イリーナが内側の扉を開け中に入っていく。
後に続いて思ったことがある。
「ここって、サウススペルンの分娩室よりかなり広くないです?」
「気づきました?」
気づかない方がおかしいと思う。内扉を入った後おかしいくらいの空間が広がっていたのだから。
「ぇ?」
「本来は第4まであったんですが、第3の隣にあった第4分娩室との壁と取っ払ったようですよ」
「へぇ……、よく数日でここまでやりましたね」
こんなに広々とやる必要があるのかな?
今後何かあったときに対応出来そうだとは思うけど。
「ガライ先生がやったの?」
そうイリーナに質問したのはマリベルだった。
先生って事はアカデミーの教員なんだろうか?
「多分そうでしょうね、数日でここまでやれるのは彼しかいませんし」
「ですよね、さすがガライ先生ですね」
「あの、ガライ先生って?」
「商業科の先生ですよ、主に建築業について講義されているんですよ」
「もっと言うとガライ建築って組織の会長さんなんですよ」
「へぇ、講師としても働いているし、大工さんとしても仕事しているって事ですか?」
「そうですよ、今度機会があれば紹介しますね」
「あっ、お願いします」
必要かどうか知らないけど、そう言われたらそう返すしか無い気がした。
「そうだ、ラミナさんこれを」
そう行って渡されたのは白いガウン、マスク、キャップ、手袋等の一式だった。
先日クゥにつくって貰ったんだけどと思いつつ、受け取った。
「ありがとうございます」
「そっちに更衣室があるので、そちらで着替えちゃってください」
イリーナが指を指した先には2つの扉があった。
「左側が女性用になっていますよ」
「わかりました」
更衣室の中に移動すると、割と広い気がする。
さささっと身支度を済ませて更衣室から出ると、ミアン一家とツキが揃ってヴィッシュの案内を受けていた。
学長とプリム、ミアン、ミアン専属メイドのツキは当然知っているけど、それ以外の知らない男女がいた。おそらく彼らがミアンとプリムの両親なのだろう。
「ラミナ君こちらへ」
「はい」
身につけたばかりのマスクとキャップを外してヴィッシュのとなりに駆け寄った。
「紹介しますね、プリム君とミアン君の父親のヴァル・ロックフォルト公爵とキャリー夫人です」
「初めましてラミナ君、父と2人の娘から聞いているよ、君に娘を頼んでも良い物か悩んだが、一目見て信じても大丈夫だと分かったよ」
彼はそう言うと、右手を出した。
私もそれに答えて握手を交わした。
「ふっふ、小さな手だがなるほど、これほど頼りがいのある手は今まで感じたことが無いな」
見て握手して直ぐそんなことが分かるものなのだろうか?
『彼は直感というスキルを持っているからでしょうね』
私が疑問に思ったことを察したのかアクアが教えてくれた。
「この人がそう言うならそうなのでしょうね、娘をよろしくお願いします」
「はい、精一杯やらせて貰います」
私は思いっきり頭を下げた。
「それではミアンさん、あちらの更衣室でこちらの服に着替えてください」
「はい」
ミアンはそう言うと、専属メイドのツキと共に更衣室に消えていった。
指定の服?
「イリーナさん、さっきの服って?」
「この前の出産の時思ったのよ、切る場所がわかっているなら衣類を用意できるんじゃ無いかってね、それでラミナさんのを作るついでに何着か用意してみたの」
以前イリーナに指摘されたことを考えたら、大きな布で胸や下を隠すと思っていたけど、切る場所が分かっていればその場所だけ開けた服を用意すれば問題ないと……。
「はぁ、なるほど……」
「それでは、私達も用意しましょうか」
イリーナはそう言うと、マリベルと共に更衣室に消えた。
寮でいつもと変わらない朝を迎えた。
「土の日の朝って言っていたけど何時くらいに行けば良いのかな?」
『8時か9時だと思いますが』
「そっか」
とりあえず8時に合わせて身支度等を勧めて治癒院に向かった。
治癒院に向かっている途中で気づいた事がある。
「治癒院ってどこ……?」
考えてみれば行ったことがなかった。
『『『『……』』』』
しばらくの間沈黙があった。
『こっちですよ……』
『何も確認せんと行くから場所知ってるんかと思た』
前を飛んで行くアクアとミントの後に付いていくと、研究所の近くに治癒院があった。
『既にヴィッシュとイリーナが待っているようですよ、それにマリベルまでいますね』
ヴィッシュとイリーナは分かるけど、なぜマリベルまで?
そんなことを思いながら、治癒院の扉を開けた。
扉を開けるとロビーにヴィッシュ、イリーナ、マリベルの3人が居た。
「おはようございます」
「ラミナさんおはよ~」
「おはようございます」
ヴィッシュが私に気づくと挨拶し、イリーナとマリベルも続くように挨拶してくれた。
「おはようございます」
「先週末の話を二人から聞きましたよ」
サウススペルンの治癒院での話をイリーナから聞いたのだろう。
「はぁ……」
「出産の件も聞きましたが、死を救いと言う件も聞きましたが、大丈夫ですか?」
「大丈夫って何がですか?」
「二人から、その患者と接してからは上の空だったと聞きましたが……」
そういうことか、それなら既に立ち直っている。
「大丈夫です。その人と同じ痛みを味わったので気持ちは理解できました」
「そうですか、この道を進めばいずれそういった方と巡り会う事にはなりますが、少し早すぎたかと思いましたよ」
『まぁ、子どもが直面するようなことじゃないからな』
『ふふふ、そうですね、ラミナの側に居るとラミナがまだ8歳と言うことを忘れますからね』
『せやなぁ、感情の波も少ないし落ち着いとるもんね』
ミントの言葉を聞いて少し思った。
いつからだろうか?
すごく楽しい、すごく面白いとかそういった気持ちにならなくなっていた。
「それよりも、どうしてマリベルさんがここに居るんですか?」
「私が今日のことを伝えたんですよ、そしたら是非立ち会いたいと、それで今回は対象が女性なので私はご家族の方に付いていようと思いましてね」
ヴィッシュから話がいったのか、というか、家族対応って何をするんだろうか?
「それから、学長の要望で分娩室を少し改造してあります」
「ぇ?」
「行ってみれば分かりますよ、イリーナ君第三分娩室に二人を案内してあげてください、私はここで学長達を待ちます」
「わかりました。マリベル、ラミナさんこっちです」
私にはさん付けで、マリベルは呼び捨てなんだろうか?
「「はい」」
マリベルもここは初めてってことなのかな?
そんなことを思いながら、周囲を観察しつつイリーナの後に付いていく。
「あの、人の気配あまりしない気がするんですけど……」
「今入院している人も居ないみたいですからね、元々土の日は診療もお休みなんですよ」
「あぁそれで……」
休みだから今院内に居るのは4人だけなのだろう。
しばらくするとイリーナが立ち止まった。
「ここが第三分娩室です、今日から手術室と名を改めるようですよ」
「ぇ?」
「ヴィッシュ先生からここの院長に掛け合ったそうです。使われてない分娩室を改築させてほしいって、それでOK貰ったそうですよ」
「まぁここのヘレナ院長もヴィッシュ先生の教え子ですからね~」
「そうですね、ただまぁ、熱心なメフォス教徒なので詳しい理由は話せてないようですが……」
トラブルが起きませんように、トラブルが起きませんように!
「それでは中に入りましょうか」
イリーナはそう言うと、第三分娩室改め手術室の扉を開けた。
開けて気づいたのは、入って直ぐガラス張りの壁が立ちはだかっていた。
「えっと……、なぜガラスの壁が……?」
「学長の要望に合わせたそうですよ」
ガラス張りにして何が出来るかと考えたら、思い当たる事は1つしか無かった。
「見守りたいとかですか……?」
「えぇ、職員はこっちの扉から中に入れます」
ガラス張りの壁の隅に扉がありそこから中に入る仕様らしい。
イリーナが内側の扉を開け中に入っていく。
後に続いて思ったことがある。
「ここって、サウススペルンの分娩室よりかなり広くないです?」
「気づきました?」
気づかない方がおかしいと思う。内扉を入った後おかしいくらいの空間が広がっていたのだから。
「ぇ?」
「本来は第4まであったんですが、第3の隣にあった第4分娩室との壁と取っ払ったようですよ」
「へぇ……、よく数日でここまでやりましたね」
こんなに広々とやる必要があるのかな?
今後何かあったときに対応出来そうだとは思うけど。
「ガライ先生がやったの?」
そうイリーナに質問したのはマリベルだった。
先生って事はアカデミーの教員なんだろうか?
「多分そうでしょうね、数日でここまでやれるのは彼しかいませんし」
「ですよね、さすがガライ先生ですね」
「あの、ガライ先生って?」
「商業科の先生ですよ、主に建築業について講義されているんですよ」
「もっと言うとガライ建築って組織の会長さんなんですよ」
「へぇ、講師としても働いているし、大工さんとしても仕事しているって事ですか?」
「そうですよ、今度機会があれば紹介しますね」
「あっ、お願いします」
必要かどうか知らないけど、そう言われたらそう返すしか無い気がした。
「そうだ、ラミナさんこれを」
そう行って渡されたのは白いガウン、マスク、キャップ、手袋等の一式だった。
先日クゥにつくって貰ったんだけどと思いつつ、受け取った。
「ありがとうございます」
「そっちに更衣室があるので、そちらで着替えちゃってください」
イリーナが指を指した先には2つの扉があった。
「左側が女性用になっていますよ」
「わかりました」
更衣室の中に移動すると、割と広い気がする。
さささっと身支度を済ませて更衣室から出ると、ミアン一家とツキが揃ってヴィッシュの案内を受けていた。
学長とプリム、ミアン、ミアン専属メイドのツキは当然知っているけど、それ以外の知らない男女がいた。おそらく彼らがミアンとプリムの両親なのだろう。
「ラミナ君こちらへ」
「はい」
身につけたばかりのマスクとキャップを外してヴィッシュのとなりに駆け寄った。
「紹介しますね、プリム君とミアン君の父親のヴァル・ロックフォルト公爵とキャリー夫人です」
「初めましてラミナ君、父と2人の娘から聞いているよ、君に娘を頼んでも良い物か悩んだが、一目見て信じても大丈夫だと分かったよ」
彼はそう言うと、右手を出した。
私もそれに答えて握手を交わした。
「ふっふ、小さな手だがなるほど、これほど頼りがいのある手は今まで感じたことが無いな」
見て握手して直ぐそんなことが分かるものなのだろうか?
『彼は直感というスキルを持っているからでしょうね』
私が疑問に思ったことを察したのかアクアが教えてくれた。
「この人がそう言うならそうなのでしょうね、娘をよろしくお願いします」
「はい、精一杯やらせて貰います」
私は思いっきり頭を下げた。
「それではミアンさん、あちらの更衣室でこちらの服に着替えてください」
「はい」
ミアンはそう言うと、専属メイドのツキと共に更衣室に消えていった。
指定の服?
「イリーナさん、さっきの服って?」
「この前の出産の時思ったのよ、切る場所がわかっているなら衣類を用意できるんじゃ無いかってね、それでラミナさんのを作るついでに何着か用意してみたの」
以前イリーナに指摘されたことを考えたら、大きな布で胸や下を隠すと思っていたけど、切る場所が分かっていればその場所だけ開けた服を用意すれば問題ないと……。
「はぁ、なるほど……」
「それでは、私達も用意しましょうか」
イリーナはそう言うと、マリベルと共に更衣室に消えた。
150
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
ぽっちゃり無双 ~まんまる女子、『暴食』のチートスキルで最強&飯テロ異世界生活を満喫しちゃう!~
空戯K
ファンタジー
ごく普通のぽっちゃり女子高生、牧 心寧(まきころね)はチートスキルを与えられ、異世界で目を覚ました。
有するスキルは、『暴食の魔王』。
その能力は、“食べたカロリーを魔力に変換できる”というものだった。
強大なチートスキルだが、コロネはある裏技に気づいてしまう。
「これってつまり、適当に大魔法を撃つだけでカロリー帳消しで好きなもの食べ放題ってこと!?」
そう。
このチートスキルの真価は新たな『ゼロカロリー理論』であること!
毎日がチートデーと化したコロネは、気ままに無双しつつ各地の異世界グルメを堪能しまくる!
さらに、食に溺れる生活を楽しんでいたコロネは、次第に自らの料理を提供したい思いが膨らんできて――
「日本の激ウマ料理も、異世界のド級ファンタジー飯も両方食べまくってやるぞぉおおおおおおおお!!」
コロネを中心に異世界がグルメに染め上げられていく!
ぽっちゃり×無双×グルメの異世界ファンタジー開幕!
※基本的に主人公は少しずつ太っていきます。
※45話からもふもふ登場!!
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる