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第4章 学園生活 友人の難病編
第78話 歓迎されてる?
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地下都市まで降りダンジョンの入り口まで来た。
『ん~なんか変~?』
『やな』
「ん?なにかあったの?」
前回入った時となにも変わらない気がした。
『先ほどまで何もなかったのですが、ラミナが近づくにつれてダンジョンからの魔素の流れが変わってきているんですよ』
「ぇ?」
『大丈夫だろ、俺とアクアがいれば大体の相手はどうにでもなるからな』
まぁ、火と水があれば大半の生き物はどうにかなりそうなのは確かだ。
「そうなの?」
『えぇ、ゴーレムなんかが出ればまん丸がなんとかしてくれるでしょ』
『まかせてよ~』
小さい手で自分の胸を叩くまん丸。
「それじゃあ、入ろう」
入り口に一歩踏み込むと目の前が暗転し、気づくと目の前にはどこかの海岸が広がっていた。
「あれ?この前と違うよ……」
『そのようですね』
『楽させてくれるのか苦労させられるんだか……』
『どっちでもええんちゃう?』
グレンの発言に対し、あまり興味なさそうなミント。
『ちゃんと作り込んでいるね~』
地面に降りて砂の質でもチェックしているようなまん丸。
「どこ行けば良いのかな?」
『そうですね、正直に言うと、出口が無いんですよ』
「ぇ?」
『アクアの言うとおりだ、出入りする場所が無いな』
「どうするの?」
『そのうち向こうから来るやろ』
ミントの言葉を待っていたかのように地面が揺れ始めた。
『ふっふっふ~ボクの出番だね~』
『そのようですね』
私の目の前にはまだ何も居ないんだけど?
「どこに居るの?」
『もうすぐに目の前に現れる』
『ミスリルゴーレムやね』
ミントがそう言うと、ちょっと離れた所に地面から大きな水色のゴーレムが生えてきた。
「でっかいね~」
つま先から頭のてっぺんまで水色の金属で覆われていた。
『ざっくり15mくらいじゃないか?』
『これだけのミスリルですからね、いろいろな物が作れそうですね』
当のまん丸はゴーレムの足下で相手を見上げていた。
そんなことをしていると、ミスリルゴーレムがこちらに向かってゆっくり歩き始めた。
「大丈夫なのかな?プチって踏み潰されて終りじゃない?」
『そう思うか?まん丸に触れたらあのゴーレム機能しなくなるぞ』
「ぇ」
『関節部分がつながってないやろ?』
スペルン遺跡でみたゴーレム達と同じだ。
「うん、大きな塊が見えない力でくっついているよね」
『魔素で繋がっているのですが、あれら複数の塊が1個の塊になったらどうなると思います?』
関節が無くなったらそりゃ、固まって動かなくなるよね?
「動かなくなる?」
『ふふふ、そうかもしれませんね』
“そうかもしれませんね”って正解じゃないのかな?
「ちがうの?」
『まん丸が何するか見とったらええんちゃう?』
まん丸は飛んでゴーレムに近づくのではなく、トテトテと歩いてゴーレムに近づきゴーレムの足に触れた。
そして次の瞬間、まん丸が触れた部位が細かく砕け砂状になりまん丸の身体に纏い始めた。
そして足を失ったミスリルゴーレムがバランスを失い、こちらに向かって倒れ始めた。
「うわぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
慌てて横に逃げた。
倒れてきたゴーレムの方を見ると、両手で大きな体を支えていた。
「あれ?1個の塊になるんじゃなかったの?」
『身体を乗っ取っているな』
『そうですね、相手の身体を砕いて自分の身体にしていますね』
「なんか意味あるの?」
『あるで、あいつが乗っ取った鉱石はダンジョンに吸収されんくなんねん』
「ぇ、なんで?」
『所有権が、ダンジョンコアから、まん丸に移ったからですよ』
「そういうものなの?」
のんびりまん丸とゴーレムの戦いを見ていると、ミスリルゴーレムは転倒してから起き上がろうとするたびに主要な部位を砕かれ起き上がれないでいた。
「なんか一方的だね……」
『そりゃな、相手が悪すぎだな』
まん丸とミスリルゴーレムの身体の大きさが逆転しそうになる頃。
「あ~、やめやめ」
どこからともなく、女の子の声が聞こえた。
そして次の瞬間、ミスリルゴーレムが消え、ミスリルの粒子を纏ったまん丸だけが残った。
『もうおわり~?』
『主のお出ましだな』
「ん?」
辺りを見渡したけど、声の主が居ない。
「あんた達こっち来て」
声が全方向から聞こえる。
「どこに来てって言っているの?」
『さぁな、俺にも分からん』
『私も分かりませんね……』
『うちもや』
まん丸はのっそりのっそりこっちに戻ってくるだけで、どうすればいいのかが分からない。
「こっち!こっち来てって言っているの!」
「どこ行けば良いのか分かりません~」
とりあえず声の主に答えておいた。
「むぅ~、仕方ないな~」
そういうと、私の目の前に白く透けた感じの女の子が現れた。見た感じ10代後半位の少女だった。
「これで良いか?付いてくるのだ」
『まって~、これ鞄の中にしまって~』
まん丸が近くで、纏っていたミスリルの粒子を脱いだ。
「はいはい」
まん丸が身につけていた、ミスリル粒子を鞄の中にしまい少女の後に付いていった。
『ん~なんか変~?』
『やな』
「ん?なにかあったの?」
前回入った時となにも変わらない気がした。
『先ほどまで何もなかったのですが、ラミナが近づくにつれてダンジョンからの魔素の流れが変わってきているんですよ』
「ぇ?」
『大丈夫だろ、俺とアクアがいれば大体の相手はどうにでもなるからな』
まぁ、火と水があれば大半の生き物はどうにかなりそうなのは確かだ。
「そうなの?」
『えぇ、ゴーレムなんかが出ればまん丸がなんとかしてくれるでしょ』
『まかせてよ~』
小さい手で自分の胸を叩くまん丸。
「それじゃあ、入ろう」
入り口に一歩踏み込むと目の前が暗転し、気づくと目の前にはどこかの海岸が広がっていた。
「あれ?この前と違うよ……」
『そのようですね』
『楽させてくれるのか苦労させられるんだか……』
『どっちでもええんちゃう?』
グレンの発言に対し、あまり興味なさそうなミント。
『ちゃんと作り込んでいるね~』
地面に降りて砂の質でもチェックしているようなまん丸。
「どこ行けば良いのかな?」
『そうですね、正直に言うと、出口が無いんですよ』
「ぇ?」
『アクアの言うとおりだ、出入りする場所が無いな』
「どうするの?」
『そのうち向こうから来るやろ』
ミントの言葉を待っていたかのように地面が揺れ始めた。
『ふっふっふ~ボクの出番だね~』
『そのようですね』
私の目の前にはまだ何も居ないんだけど?
「どこに居るの?」
『もうすぐに目の前に現れる』
『ミスリルゴーレムやね』
ミントがそう言うと、ちょっと離れた所に地面から大きな水色のゴーレムが生えてきた。
「でっかいね~」
つま先から頭のてっぺんまで水色の金属で覆われていた。
『ざっくり15mくらいじゃないか?』
『これだけのミスリルですからね、いろいろな物が作れそうですね』
当のまん丸はゴーレムの足下で相手を見上げていた。
そんなことをしていると、ミスリルゴーレムがこちらに向かってゆっくり歩き始めた。
「大丈夫なのかな?プチって踏み潰されて終りじゃない?」
『そう思うか?まん丸に触れたらあのゴーレム機能しなくなるぞ』
「ぇ」
『関節部分がつながってないやろ?』
スペルン遺跡でみたゴーレム達と同じだ。
「うん、大きな塊が見えない力でくっついているよね」
『魔素で繋がっているのですが、あれら複数の塊が1個の塊になったらどうなると思います?』
関節が無くなったらそりゃ、固まって動かなくなるよね?
「動かなくなる?」
『ふふふ、そうかもしれませんね』
“そうかもしれませんね”って正解じゃないのかな?
「ちがうの?」
『まん丸が何するか見とったらええんちゃう?』
まん丸は飛んでゴーレムに近づくのではなく、トテトテと歩いてゴーレムに近づきゴーレムの足に触れた。
そして次の瞬間、まん丸が触れた部位が細かく砕け砂状になりまん丸の身体に纏い始めた。
そして足を失ったミスリルゴーレムがバランスを失い、こちらに向かって倒れ始めた。
「うわぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
慌てて横に逃げた。
倒れてきたゴーレムの方を見ると、両手で大きな体を支えていた。
「あれ?1個の塊になるんじゃなかったの?」
『身体を乗っ取っているな』
『そうですね、相手の身体を砕いて自分の身体にしていますね』
「なんか意味あるの?」
『あるで、あいつが乗っ取った鉱石はダンジョンに吸収されんくなんねん』
「ぇ、なんで?」
『所有権が、ダンジョンコアから、まん丸に移ったからですよ』
「そういうものなの?」
のんびりまん丸とゴーレムの戦いを見ていると、ミスリルゴーレムは転倒してから起き上がろうとするたびに主要な部位を砕かれ起き上がれないでいた。
「なんか一方的だね……」
『そりゃな、相手が悪すぎだな』
まん丸とミスリルゴーレムの身体の大きさが逆転しそうになる頃。
「あ~、やめやめ」
どこからともなく、女の子の声が聞こえた。
そして次の瞬間、ミスリルゴーレムが消え、ミスリルの粒子を纏ったまん丸だけが残った。
『もうおわり~?』
『主のお出ましだな』
「ん?」
辺りを見渡したけど、声の主が居ない。
「あんた達こっち来て」
声が全方向から聞こえる。
「どこに来てって言っているの?」
『さぁな、俺にも分からん』
『私も分かりませんね……』
『うちもや』
まん丸はのっそりのっそりこっちに戻ってくるだけで、どうすればいいのかが分からない。
「こっち!こっち来てって言っているの!」
「どこ行けば良いのか分かりません~」
とりあえず声の主に答えておいた。
「むぅ~、仕方ないな~」
そういうと、私の目の前に白く透けた感じの女の子が現れた。見た感じ10代後半位の少女だった。
「これで良いか?付いてくるのだ」
『まって~、これ鞄の中にしまって~』
まん丸が近くで、纏っていたミスリルの粒子を脱いだ。
「はいはい」
まん丸が身につけていた、ミスリル粒子を鞄の中にしまい少女の後に付いていった。
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