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第4章 学園生活 友人の難病編
第37話 先祖リタからの贈り物
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ヴィッシュと共に学長室を出た。
ヴィッシュの後について歩いていると気になった事がある。
彼の側に、4色精霊が付いていた。
「あれ?精霊が付いているんです?」
「あぁ、リタ君にプレゼントしてもらったんですよ」
『せやな』
『そもそも錬金科の卒業生は悪事を働かない限り、必ず火・水・地・植物のいずれかの精霊が付いているはずですよ』
どういう事だろうか?
「ぇ?卒業生も精霊使いなの?」
『ちゃうで、うちらとは意思疎通は出来んけど、感覚的に鋭くなる位や』
先にミントが教えてくれた。
「違いますよ。錬金科の卒業生に配られる魔石バッジに精霊が宿っているんですよ」
「どういうことですか?」
ヴィッシュについているのは4色だけど……?
「錬金科に入ってくる子達は、薬師だけを目指すわけではありません、治癒師や鍛冶師、魔道具技師を目指す子達も入ってくるんですよ、それで卒業した子達の為にと思い立ったリタ君が卒業生バッジを始めたんですよ」
『リタが少しでも卒業生に力になれるようにと始めたのが、下位精霊達が宿った卒業生バッジやねん』
「そうなんだ、副学長には4色いるみたいですけど……」
「そうだね、僕の場合はリタ君の意思を引き継ぎ後世を育成するためにという約束と一緒に預かりましたが、まだそばに居てくれたんですね」
「そばに居るか分からないんですか?」
「実際に見えるわけではありませんからね、時々これは毒だとか直感的に感じる位なんですよ」
『せやな、それ位しか出来んし』
まぁ、それだけでもいないよりは大分助かる気がする。
「ラミナ君、これから何をするか決めているのですか?」
やるべきことか、精霊達の話していたことをまとめると。
火の精霊イフリートを仲間にする事、可能なら風の精霊シルフも、お腹を切る際に暴れないように、麻痺する薬と眠る薬を作る事。して、オークの子を使って実験する事だろうか?
「まず、火の大精霊イフリートを仲間にする事でしょうか?可能なら風の大精霊シルフもですが」
「するとキラベル火山かな?たしか6月の実習がキラベルだったね」
「そうなんですか?明日キラベルに行ってこようかと」
「まぁ、近いと言えば近いですが……、1泊して戻ってくる予定なんですか?」
「そのつもりです」
「そうですか、気を付けて行ってくださいね」
「はい」
やり取りをしていると、目的地に着いたようで、1つの教室の前まで来た。
「ここが錬金科の職員室になります」
そういうと、ヴィッシュは職員室の戸を開けた。
「さぁ、入って下さい」
先ほどまで話していたから気づいていなかったが、いつも使っている教室とは雰囲気とは違う気がした。
「いつも使う教室と雰囲気が違う気がするんですけど?」
「錬金科棟はね、地の大精霊が建てた棟で、建てられてから一度も改築や改修をしていないんだよ。一方、他の場所は、人の手で創られ何度か改修しているんだけどね」
『せやろな、まん丸の自信作やもん』
『ですね、リタと話し合いながら作っていましたもんね』
辺りを見回したが、ミントとアクアの姿があるものの、まん丸の姿が無かった。
「あれ?まん丸は?」
『ラミナの首の後ろで寝とるで』
首の後ろ……、見えない……、まぁなんもないからそのまま寝かせておこう。
「まん丸とは?」
ヴィッシュは、不思議そうな表情を浮かべた。
「大地の大精霊です」
「ほぉ、もしかしてここを建てた本人かな?」
「そうですね」
「そうか、大地の精霊以外には何と契約しているんだい?」
「植物と水です」
「その2人もリタ君と一緒にいた子かい?」
「ですね、先祖の話を良くしてくれますから」
私がそう言うと、私の後ろを見るように視線を移した。
「そうか、3人共おかえり」
『ただいまや!』
『もどりました』
『Zzzz……』
ヴィッシュには見えていないし聞こえていないだろうが、ミントとアクアが返事をしていた。
3人にとっては何百年ぶりにこの教室に帰ってきたのだろうか?
「こっちにおいで」
ヴィッシュはそう言うと、職員室の隣の部屋に案内してくれた。
「ここは?」
多くの本が並んでいる本棚と、植物や鉱石が並んだ棚が並び、部屋の中央には応接セット、そしてその奥には、大きなディスクがあった。
「錬金科の学科長室、つまりは僕の部屋だね、こっちにおいで」
そう言うと部屋の隅に移動し、棚の下の戸を開けた。
そこには大きなカバンがあった。
『懐かしいですね』
『やな~』
『リタの匂い!』
カバンを見て即反応したのは、ミント達精霊だった。
「精霊達が懐かしいって言っているんですけど、そのカバンは?」
「リタ君が使っていたカバンだよ、ラミナ君はそのカバン持てるかい?」
と言う事は100年以上前に使われていたカバンなのかな?
その割には結構綺麗なカバンだと思った。
それに持てるとは?
「カバンを取り出して良いんですか?」
「構わないよ、僕はそのカバンを持てないんだ」
『せやろな』
『持ち主を選ぶカバンですからね』
そんなカバンを私が持てるのだろうか?
そんなことを思いながらカバンのショルダーストラップを掴み引っ張ってみた。
するとカバンの重さを感じない位にするするっと棚から外にでた。
「ようやく持ち主が帰って来たね、そのカバンは、リタ君からいつかここに来る子孫へのプレゼントと言っていた物だよ」
そういうことは、このカバンはずっと私が来るのを待っていたって事だろうか?
それ以前に、“リタ君からいつかここに来る子孫へのプレゼントと言っていた”と言う事は私がここに来ることを知っていたって事だろうか?
「私が来る事を知っていたんですか?」
「そうだね、創造神から貰うスキルの中には、未来を視ることが出来るスキルもあるみたいですよ」
「その人から聞いたから、ですか?」
「恐らくね、僕はその人と会った事がないから知らないんだ」
未来を視るスキルか、どんな風に未来が視えるんだろうか?
『あの人そんなスキルやったっけ?』
『いえ、たしか漂流者ってスキルだったと記憶していますね』
精霊達は直接会っているから知っているのだろう、漂流者って……、未来から過去へ漂流したのかな?
「そのカバンは、ラミナ君が持って帰っていいですよ、結構な量が入るマジックカバンだからこの先色々役に立ってくれると思いますよ、それにリタ君が使っていた物がそのまま入っているはずです」
『ここに預ける前に、手紙書いていましたよね』
『せやね、凄い悩んで書いとったもんな』
『ふふふ、懐かしいですね、そこの机に座ってずっと悩んでいましたもんね』
あとで部屋に帰ったら、カバンの中を見て見よう。
そんなことを思っていると。
ヴィッシュの後について歩いていると気になった事がある。
彼の側に、4色精霊が付いていた。
「あれ?精霊が付いているんです?」
「あぁ、リタ君にプレゼントしてもらったんですよ」
『せやな』
『そもそも錬金科の卒業生は悪事を働かない限り、必ず火・水・地・植物のいずれかの精霊が付いているはずですよ』
どういう事だろうか?
「ぇ?卒業生も精霊使いなの?」
『ちゃうで、うちらとは意思疎通は出来んけど、感覚的に鋭くなる位や』
先にミントが教えてくれた。
「違いますよ。錬金科の卒業生に配られる魔石バッジに精霊が宿っているんですよ」
「どういうことですか?」
ヴィッシュについているのは4色だけど……?
「錬金科に入ってくる子達は、薬師だけを目指すわけではありません、治癒師や鍛冶師、魔道具技師を目指す子達も入ってくるんですよ、それで卒業した子達の為にと思い立ったリタ君が卒業生バッジを始めたんですよ」
『リタが少しでも卒業生に力になれるようにと始めたのが、下位精霊達が宿った卒業生バッジやねん』
「そうなんだ、副学長には4色いるみたいですけど……」
「そうだね、僕の場合はリタ君の意思を引き継ぎ後世を育成するためにという約束と一緒に預かりましたが、まだそばに居てくれたんですね」
「そばに居るか分からないんですか?」
「実際に見えるわけではありませんからね、時々これは毒だとか直感的に感じる位なんですよ」
『せやな、それ位しか出来んし』
まぁ、それだけでもいないよりは大分助かる気がする。
「ラミナ君、これから何をするか決めているのですか?」
やるべきことか、精霊達の話していたことをまとめると。
火の精霊イフリートを仲間にする事、可能なら風の精霊シルフも、お腹を切る際に暴れないように、麻痺する薬と眠る薬を作る事。して、オークの子を使って実験する事だろうか?
「まず、火の大精霊イフリートを仲間にする事でしょうか?可能なら風の大精霊シルフもですが」
「するとキラベル火山かな?たしか6月の実習がキラベルだったね」
「そうなんですか?明日キラベルに行ってこようかと」
「まぁ、近いと言えば近いですが……、1泊して戻ってくる予定なんですか?」
「そのつもりです」
「そうですか、気を付けて行ってくださいね」
「はい」
やり取りをしていると、目的地に着いたようで、1つの教室の前まで来た。
「ここが錬金科の職員室になります」
そういうと、ヴィッシュは職員室の戸を開けた。
「さぁ、入って下さい」
先ほどまで話していたから気づいていなかったが、いつも使っている教室とは雰囲気とは違う気がした。
「いつも使う教室と雰囲気が違う気がするんですけど?」
「錬金科棟はね、地の大精霊が建てた棟で、建てられてから一度も改築や改修をしていないんだよ。一方、他の場所は、人の手で創られ何度か改修しているんだけどね」
『せやろな、まん丸の自信作やもん』
『ですね、リタと話し合いながら作っていましたもんね』
辺りを見回したが、ミントとアクアの姿があるものの、まん丸の姿が無かった。
「あれ?まん丸は?」
『ラミナの首の後ろで寝とるで』
首の後ろ……、見えない……、まぁなんもないからそのまま寝かせておこう。
「まん丸とは?」
ヴィッシュは、不思議そうな表情を浮かべた。
「大地の大精霊です」
「ほぉ、もしかしてここを建てた本人かな?」
「そうですね」
「そうか、大地の精霊以外には何と契約しているんだい?」
「植物と水です」
「その2人もリタ君と一緒にいた子かい?」
「ですね、先祖の話を良くしてくれますから」
私がそう言うと、私の後ろを見るように視線を移した。
「そうか、3人共おかえり」
『ただいまや!』
『もどりました』
『Zzzz……』
ヴィッシュには見えていないし聞こえていないだろうが、ミントとアクアが返事をしていた。
3人にとっては何百年ぶりにこの教室に帰ってきたのだろうか?
「こっちにおいで」
ヴィッシュはそう言うと、職員室の隣の部屋に案内してくれた。
「ここは?」
多くの本が並んでいる本棚と、植物や鉱石が並んだ棚が並び、部屋の中央には応接セット、そしてその奥には、大きなディスクがあった。
「錬金科の学科長室、つまりは僕の部屋だね、こっちにおいで」
そう言うと部屋の隅に移動し、棚の下の戸を開けた。
そこには大きなカバンがあった。
『懐かしいですね』
『やな~』
『リタの匂い!』
カバンを見て即反応したのは、ミント達精霊だった。
「精霊達が懐かしいって言っているんですけど、そのカバンは?」
「リタ君が使っていたカバンだよ、ラミナ君はそのカバン持てるかい?」
と言う事は100年以上前に使われていたカバンなのかな?
その割には結構綺麗なカバンだと思った。
それに持てるとは?
「カバンを取り出して良いんですか?」
「構わないよ、僕はそのカバンを持てないんだ」
『せやろな』
『持ち主を選ぶカバンですからね』
そんなカバンを私が持てるのだろうか?
そんなことを思いながらカバンのショルダーストラップを掴み引っ張ってみた。
するとカバンの重さを感じない位にするするっと棚から外にでた。
「ようやく持ち主が帰って来たね、そのカバンは、リタ君からいつかここに来る子孫へのプレゼントと言っていた物だよ」
そういうことは、このカバンはずっと私が来るのを待っていたって事だろうか?
それ以前に、“リタ君からいつかここに来る子孫へのプレゼントと言っていた”と言う事は私がここに来ることを知っていたって事だろうか?
「私が来る事を知っていたんですか?」
「そうだね、創造神から貰うスキルの中には、未来を視ることが出来るスキルもあるみたいですよ」
「その人から聞いたから、ですか?」
「恐らくね、僕はその人と会った事がないから知らないんだ」
未来を視るスキルか、どんな風に未来が視えるんだろうか?
『あの人そんなスキルやったっけ?』
『いえ、たしか漂流者ってスキルだったと記憶していますね』
精霊達は直接会っているから知っているのだろう、漂流者って……、未来から過去へ漂流したのかな?
「そのカバンは、ラミナ君が持って帰っていいですよ、結構な量が入るマジックカバンだからこの先色々役に立ってくれると思いますよ、それにリタ君が使っていた物がそのまま入っているはずです」
『ここに預ける前に、手紙書いていましたよね』
『せやね、凄い悩んで書いとったもんな』
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