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第4章 学園生活 友人の難病編
第30話 サバイバル学習1
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サバイバル学習の初日
動きやすい服装に身を包み、薬品を中心に必要そうな物を詰め込んだカバンを持ち、部屋の外でミアンと合流し教室に向かった。
教室に入ると、皆私服を身に纏っていたが、一部の女生徒はスカートだけどいいのかな?
そんなことを思っていると、クロエ先生が教室に入って来た。
「よっし、揃ってんな、今回のサバイバル学習の課題を発表する。ホーンラビットの角、ワイルドプラントの蔦、スペルンウルフの牙、ミニブラックバードの嘴だ、各パーティ1個ではなく人数分集めろよ」
魔物退治が前提……?
『楽勝やな』
『ですね~』
2人に任せよう。その後もクロエ先生が色々と注意事項を話していた。
「よっし、これから帝都南部にあるスペルン平原に向かう、今回はAクラスと合同だが問題は起こすなよ?」
「「「はい」」」
「それじゃ、ウェール川の港に移動!」
学園を出てウェール川の港に行くと、大きな渡し船が停泊していた。
「SクラスもAクラスも全員そろっているな、乗船しろ!」
皆乗船し、直ぐに出航し15分後には対岸の港に降り立った。
そこには、既に幌馬車が15台停まっていた。
「右6台がSクラス分だ、1台2パーティーで考えてある」
クロエ先生がそう言うと、皆が馬車の乗り込み始めた。
乗り込む生徒が少なくなると、ミアンが。
「それじゃあ、私達も乗りましょうか」
「は~い」「ほいよ」「ほ~い」
自分たちも馬車に乗り込んだ。
乗り込みが終わった馬車からどんどん出発していった。
帝都グリーサを出ると、のどかな麦畑が広がっていた。
「久々に町の外に出ました」
突如ミアンが言った。
「そうなの?」
「えぇ、帝都に居ると、外に行く必要性がないんですよね」
貴族だと他家との交流とかあるんじゃ?
「パーティーとかは?」
「基本的に帝都内の貴族邸でやるので」
「そっか」
「ラミナは?」
「入試前に帝都に来てからは出てないかな?」
「そうなんですか?」
「うん、帝都内で薬草類も含めて一通りの物がそろうから」
「そうですね~」
「暇だな」
出発して間もないのに、ジョーイが暇だと言い出した。
ジョーイの気持ちはわかる。私もじっとしているのは、そこまで得意ではない。
暇な時間があるなら、ポーションでも何でもいいから作っていたかったが、今日は道具を持ってきていなかった。
「俺は馬車の横を走る」
「ぇ?何言っているんですか!?」
ミアンの言う事もわかる。私も“はっ?”って思った。
「暇だからな、トレーニングがてら馬車の横を走る」
そう言うとさっさと外に出て行った。
「獣人は、野蛮ね……」
相乗りしている別パーティーのクラスメートがぼそりと言った。
『ラミナもやってみては?』
「ぇ?」
アクアの提案に思わず変な声が出てしまった。そのせいで周囲の視線が私に集まる。
「どうしたんですか?」
『そやな、毎日スタミナポーション飲んどるから、めっちゃ体力はあるはずやで』
「いやいやいや、何言ってんの……、どれだけ走り続けなきゃならないのさ……」
『このペースなら、昼過ぎ位やんな?』
『そうですね、それ位になると思いますよ』
何時間走れと……。
「いやいやいや……」
「ラミナさん~、大丈夫ですか~?」
ミアンが、太ももをペシペシ叩いてきた。
「うん、大丈夫……」
『余裕でたどり着けると思うんやけどなぁ』
『ですよね~』
スタミナポーション飲むようになってから疲れる事もないし、自分の限界が分からないのも事実。
「精霊さんですか?」
「うん」
「何の話をしていたんですか?」
「馬車と並走して走っても疲れないみたいなことを……」
「へ?体力に自信あるんですか?」
「あるかどうか、と言われたら分からない」
「そうなんですか?」
「うん、ここ数年疲れたことないから……」
実際に町中で生活する分には疲れる要素がないと思っている。
「サバイバル学習が終わったら、実技テストがあるんですよ」
「ぇ?初耳なんですけど……、ってか何のために?」
「自分自身の今の強さを知る為じゃないですか?」
「へぇ~、全力出さないと駄目なのかな?」
「じゃダメなんじゃないんですか?」
「そっか……」
何をやるのかが分からないけど、体力も魔素も一般以上にあるから目立つ気がしている。
そんなこんな雑談やらしていると、昼過ぎにはスペルン平原に到着した。
馬車から降りて見渡した感想は、丈がくるぶし程度草に覆われた平原で、奥には森が見えているくらいだった。
「よっし、Sクラス全員そろったな。5日後の昼までここで過ごしてもらう。ケガとかしたら、直ぐにここに戻ってこい!それから、森に入るのは構わないが、ゴーレムがいる遺跡には近づくなよ!」
『なぁなぁ、アクア、ゴーレムって、地の子どもやったやろ?』
『そうですね、私達が居ればゴーレムは問題ないですね』
それって、遺跡行くって事なのかな?
「行く気なの……?」
『そりゃ、ノームはそこにおるからね』
ノームが居るなら行かないと。
「ラミナ、何か言ったか?」
念話で話す癖がなかなかつかない……。
「あっ、大丈夫です!」
「そうか、では解散!健闘を祈る!」
各パーティーがばらけていく。
「ミアンよ、俺らはどうする?」
「そうですね、課題のアイテムは全部森の中なので、森に行きませんか?」
4人で決めた結果、ミアンがこのパーティーのリーダーをすることになった。
「はい」「了解」「は~い」
ジョーイを先頭に、私、ミアン、クロードという陣形で森の中に入った。
『狼ばっかりやん』
『そうですね、かなり数が多いようで……』
索敵でもしてくれているのかな?
「ジョーイ君、精霊達が狼の数がかなり多いって」
「わかった」
「精霊さん便利ですね」
「まぁねぇ」
確かに森の中は、ミントが一番本領発揮できる領域だ。
『いっちょ上がり!ラミナ両手を前に出しぃ』
いきなりミントが叫んだ。
「ん?」
立ち止まり、ミントに言われた通りに手を前に出すと。
「ん?急に立ち止まって、どうしたんですか?」
どこからともなく、蔦に絡まれた黒い小さな鳥の死体が飛んできて両手の上に落ちた。
「ぇ?うわぁ!」
驚きのあまり、叫んでしまった。
「なんだよ、うるせぇな……、ミニブラックバードじゃねか……、いつやったんだ……?」
「今右の方から放り投げられたような感じで飛んできたよね~」
クロードはちゃんと何処から飛んできたか見ていたようだった。
「でも、この子……、まだ温かいですけど、死んでいますよ?それにこの蔦ワイルドプラントの……」
「なんか、精霊さんが両手を出せっていうからだしたら、飛んできたというか……」
「精霊がやったってのか?」
『せやで~』
「そうみたい……」
「好戦的なのか、課題に協力的なのか……、まぁいい、どこか見晴らしの良い所でばらそう」
「ばらすって、解体するってことですか?」
ジョーイの発言に対し、ミアンが応えた。
「あぁ、その血の匂いで、狼を引き寄せる」
「そんなことして大丈夫ですか?」
「大丈夫だろ、ラミナの精霊が力を貸してくれるなら、どんなに狼が寄って来ても対処できるだろう」
『ええで、気合が入りなや』
『私も構いませんよ』
『このまま歩くと、開けた場所にでるから、やるならそこでええんちゃう?』
「精霊さんは、やる気満々みたいです。それからこのまま歩くと、開けた場所にでるそうです」
「わかった。このまま行こう」
開けた場所に行く前に、ワイルドプラントの蔦に絡まれたミニブラックバードの死体6羽分が、私の腕に飛び込んできた。
『なぁ、ラミナ』
「ん?」
『ホーンラビット、森の中におらんで』
「ぇ?」
『ホーンラビットは本来、この森に棲んどるんやけど、狼が増えすぎて生態系が崩れとる』
「それって、課題達成できなくない?」
「どうした?」
ジョーイが前を歩きながら聞いてきた。
「この森にホーンラビットが居ないって、狼が増えすぎて生態系が崩れているんじゃないかって」
「全く居ないのか?」
『森の中には居ませんが、遺跡の中にいますよ』
「遺跡の中に居るらしい……」
「はっ?ゴーレムと戦うのか?」
「一応中に居るってだけだから、行かなくてもいいんじゃない?」
『ノームもおるから、行かへんと……』
確かに私としては、そっちの方が大事だが、他のメンバーに迷惑かけるのも気が引ける。
「まぁいい、とりあえず進もう」
しばらく歩くと、開けた場所に出た。
動きやすい服装に身を包み、薬品を中心に必要そうな物を詰め込んだカバンを持ち、部屋の外でミアンと合流し教室に向かった。
教室に入ると、皆私服を身に纏っていたが、一部の女生徒はスカートだけどいいのかな?
そんなことを思っていると、クロエ先生が教室に入って来た。
「よっし、揃ってんな、今回のサバイバル学習の課題を発表する。ホーンラビットの角、ワイルドプラントの蔦、スペルンウルフの牙、ミニブラックバードの嘴だ、各パーティ1個ではなく人数分集めろよ」
魔物退治が前提……?
『楽勝やな』
『ですね~』
2人に任せよう。その後もクロエ先生が色々と注意事項を話していた。
「よっし、これから帝都南部にあるスペルン平原に向かう、今回はAクラスと合同だが問題は起こすなよ?」
「「「はい」」」
「それじゃ、ウェール川の港に移動!」
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「SクラスもAクラスも全員そろっているな、乗船しろ!」
皆乗船し、直ぐに出航し15分後には対岸の港に降り立った。
そこには、既に幌馬車が15台停まっていた。
「右6台がSクラス分だ、1台2パーティーで考えてある」
クロエ先生がそう言うと、皆が馬車の乗り込み始めた。
乗り込む生徒が少なくなると、ミアンが。
「それじゃあ、私達も乗りましょうか」
「は~い」「ほいよ」「ほ~い」
自分たちも馬車に乗り込んだ。
乗り込みが終わった馬車からどんどん出発していった。
帝都グリーサを出ると、のどかな麦畑が広がっていた。
「久々に町の外に出ました」
突如ミアンが言った。
「そうなの?」
「えぇ、帝都に居ると、外に行く必要性がないんですよね」
貴族だと他家との交流とかあるんじゃ?
「パーティーとかは?」
「基本的に帝都内の貴族邸でやるので」
「そっか」
「ラミナは?」
「入試前に帝都に来てからは出てないかな?」
「そうなんですか?」
「うん、帝都内で薬草類も含めて一通りの物がそろうから」
「そうですね~」
「暇だな」
出発して間もないのに、ジョーイが暇だと言い出した。
ジョーイの気持ちはわかる。私もじっとしているのは、そこまで得意ではない。
暇な時間があるなら、ポーションでも何でもいいから作っていたかったが、今日は道具を持ってきていなかった。
「俺は馬車の横を走る」
「ぇ?何言っているんですか!?」
ミアンの言う事もわかる。私も“はっ?”って思った。
「暇だからな、トレーニングがてら馬車の横を走る」
そう言うとさっさと外に出て行った。
「獣人は、野蛮ね……」
相乗りしている別パーティーのクラスメートがぼそりと言った。
『ラミナもやってみては?』
「ぇ?」
アクアの提案に思わず変な声が出てしまった。そのせいで周囲の視線が私に集まる。
「どうしたんですか?」
『そやな、毎日スタミナポーション飲んどるから、めっちゃ体力はあるはずやで』
「いやいやいや、何言ってんの……、どれだけ走り続けなきゃならないのさ……」
『このペースなら、昼過ぎ位やんな?』
『そうですね、それ位になると思いますよ』
何時間走れと……。
「いやいやいや……」
「ラミナさん~、大丈夫ですか~?」
ミアンが、太ももをペシペシ叩いてきた。
「うん、大丈夫……」
『余裕でたどり着けると思うんやけどなぁ』
『ですよね~』
スタミナポーション飲むようになってから疲れる事もないし、自分の限界が分からないのも事実。
「精霊さんですか?」
「うん」
「何の話をしていたんですか?」
「馬車と並走して走っても疲れないみたいなことを……」
「へ?体力に自信あるんですか?」
「あるかどうか、と言われたら分からない」
「そうなんですか?」
「うん、ここ数年疲れたことないから……」
実際に町中で生活する分には疲れる要素がないと思っている。
「サバイバル学習が終わったら、実技テストがあるんですよ」
「ぇ?初耳なんですけど……、ってか何のために?」
「自分自身の今の強さを知る為じゃないですか?」
「へぇ~、全力出さないと駄目なのかな?」
「じゃダメなんじゃないんですか?」
「そっか……」
何をやるのかが分からないけど、体力も魔素も一般以上にあるから目立つ気がしている。
そんなこんな雑談やらしていると、昼過ぎにはスペルン平原に到着した。
馬車から降りて見渡した感想は、丈がくるぶし程度草に覆われた平原で、奥には森が見えているくらいだった。
「よっし、Sクラス全員そろったな。5日後の昼までここで過ごしてもらう。ケガとかしたら、直ぐにここに戻ってこい!それから、森に入るのは構わないが、ゴーレムがいる遺跡には近づくなよ!」
『なぁなぁ、アクア、ゴーレムって、地の子どもやったやろ?』
『そうですね、私達が居ればゴーレムは問題ないですね』
それって、遺跡行くって事なのかな?
「行く気なの……?」
『そりゃ、ノームはそこにおるからね』
ノームが居るなら行かないと。
「ラミナ、何か言ったか?」
念話で話す癖がなかなかつかない……。
「あっ、大丈夫です!」
「そうか、では解散!健闘を祈る!」
各パーティーがばらけていく。
「ミアンよ、俺らはどうする?」
「そうですね、課題のアイテムは全部森の中なので、森に行きませんか?」
4人で決めた結果、ミアンがこのパーティーのリーダーをすることになった。
「はい」「了解」「は~い」
ジョーイを先頭に、私、ミアン、クロードという陣形で森の中に入った。
『狼ばっかりやん』
『そうですね、かなり数が多いようで……』
索敵でもしてくれているのかな?
「ジョーイ君、精霊達が狼の数がかなり多いって」
「わかった」
「精霊さん便利ですね」
「まぁねぇ」
確かに森の中は、ミントが一番本領発揮できる領域だ。
『いっちょ上がり!ラミナ両手を前に出しぃ』
いきなりミントが叫んだ。
「ん?」
立ち止まり、ミントに言われた通りに手を前に出すと。
「ん?急に立ち止まって、どうしたんですか?」
どこからともなく、蔦に絡まれた黒い小さな鳥の死体が飛んできて両手の上に落ちた。
「ぇ?うわぁ!」
驚きのあまり、叫んでしまった。
「なんだよ、うるせぇな……、ミニブラックバードじゃねか……、いつやったんだ……?」
「今右の方から放り投げられたような感じで飛んできたよね~」
クロードはちゃんと何処から飛んできたか見ていたようだった。
「でも、この子……、まだ温かいですけど、死んでいますよ?それにこの蔦ワイルドプラントの……」
「なんか、精霊さんが両手を出せっていうからだしたら、飛んできたというか……」
「精霊がやったってのか?」
『せやで~』
「そうみたい……」
「好戦的なのか、課題に協力的なのか……、まぁいい、どこか見晴らしの良い所でばらそう」
「ばらすって、解体するってことですか?」
ジョーイの発言に対し、ミアンが応えた。
「あぁ、その血の匂いで、狼を引き寄せる」
「そんなことして大丈夫ですか?」
「大丈夫だろ、ラミナの精霊が力を貸してくれるなら、どんなに狼が寄って来ても対処できるだろう」
『ええで、気合が入りなや』
『私も構いませんよ』
『このまま歩くと、開けた場所にでるから、やるならそこでええんちゃう?』
「精霊さんは、やる気満々みたいです。それからこのまま歩くと、開けた場所にでるそうです」
「わかった。このまま行こう」
開けた場所に行く前に、ワイルドプラントの蔦に絡まれたミニブラックバードの死体6羽分が、私の腕に飛び込んできた。
『なぁ、ラミナ』
「ん?」
『ホーンラビット、森の中におらんで』
「ぇ?」
『ホーンラビットは本来、この森に棲んどるんやけど、狼が増えすぎて生態系が崩れとる』
「それって、課題達成できなくない?」
「どうした?」
ジョーイが前を歩きながら聞いてきた。
「この森にホーンラビットが居ないって、狼が増えすぎて生態系が崩れているんじゃないかって」
「全く居ないのか?」
『森の中には居ませんが、遺跡の中にいますよ』
「遺跡の中に居るらしい……」
「はっ?ゴーレムと戦うのか?」
「一応中に居るってだけだから、行かなくてもいいんじゃない?」
『ノームもおるから、行かへんと……』
確かに私としては、そっちの方が大事だが、他のメンバーに迷惑かけるのも気が引ける。
「まぁいい、とりあえず進もう」
しばらく歩くと、開けた場所に出た。
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☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
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