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第2章 ニート卒業!冒険者になりました!

第9話 思わぬ作用

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 冒険者ギルドを後にし、月の雫で夕食を済ませ宿の部屋に戻ってきた。

 夕食時は今日のクエストに関して聞かれたり、こちらもお金に関して聞いてみた。

白銀貨   1,000,000エルン1,000,000円相当
大金貨   100,000エルン、100,000円相当
金貨    10,000エルン、10,000円相当
大銀貨   1,000エルン、1,000円相当
銀貨    100エルン、100円相当
銅貨    10エルン、10円相当
石貨    1エルン、1円相当

 と言った内容らしい。
 一応大白銀貨があるが、一般的な生活を送っていると、みることのない貨幣らしい。

 自分も無縁だろうなとか思っていた。

 部屋に戻って来てやる事がある、妄想スキルレベル上げるためのスキル使用だ。
 
 部屋の鍵を閉め、姿を変えるスキルからはじめてみることにした。

 試しにアリサになれるかな?

 と思い“発動”と念じてみた。

 すると全身に違和感を感じ手足を見ると、女性の手になっており、服装もアリサが着ていた紺色のボトムと白いシャツの様な服、そして胸当てや腕当てを身に着けていた。

 腰にもアリサが身につけていた剣があった。

 それと同時に気になった事がある。姿が変わると同時になにか感覚的な記憶とでもいえばいいのだろうか、それが流れ込んできた。

 もしかして記憶とかステータスも?

 “ステータス”と念じると

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アリサ・リーンフェル 18歳

リーンフェル公爵家長女

Lv62

HP 280
MP 1200

STR 320
AGI 520
VIT 280
INT 1200
DEX 130
LUK 10


スキル:直感10

魔法適正;火属性

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 アリサのステータスを見ることができた。

 INTが4桁、完全に魔法使いタイプじゃん!

 直感10、それに魔法適正;火属性か、だが一番気になるのは、リーンフェル公爵家長女と言う部分だ。

 令嬢といった雰囲気は言われてみればという感じだが、公爵って王家に継ぐ家柄だとおもったが、そもそもリーンフェル家ってどこの公爵家だ?

 と思った瞬間、エンダント王国の南側の隣国フィラント帝国 リーンフェルの町周辺を支配する貴族というのが分った。

 アリサの記憶は、自分が疑問に思った事に対して流れ込んでくるといったかんじか?
 と思った瞬間、何か頭の中に“これだ!”みたいな感覚があった。

 もしかして直感スキルが発動した?

 ならば、少し申し訳ないけど、なぜこの隣国のこの町に?
 と思うと、絶望を感じている未来から抜け出すため、そのカギとなる稀人に会うため直感に従いこの町に来た事、そして自分と出会い、直感的に自分が絶望的な未来から抜け出すためのカギになる事がわかった。

 公爵家令嬢の絶望的な未来ね、あまり関わりたくはないと思いつつも彼女は自分に何かしてほしいと思っているのがわかった。

 これ以上記憶を覗くのは止めておこう、最後にステータスの直感をぽちってみた。

 直感10  直感に訴えかけられたことは、100%的中する。

 完全に直感を信じて行けるな……、使用制限が全くないのがうらやましい。直感1~9までは的中率で違いが出ていた。

 変身を解き、やっちゃいけないことをしたな、なんてことを思ったと同時に、初めて変身したタカのときは記憶らしい記憶は流れてこなかったけど、これは特定の個体指定したか、タカという種を指定したかの違いか?

 もしかしたら影もぐりのギエフにも変身できたりするのかな?

 なんて思ってみつつ、名前と顔写真を思い浮かべ、“発動!”と念じると体に違和感を感じ、結果的に変身できた。

 “ステータス”と念じると。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ギエフ 52歳

Lv89

HP 840
MP 20

STR 820
AGI 980
VIT 840
INT 20
DEX 130
LUK 355


スキル:影渡り 10

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 AGIめっちゃ高い!

 戦いになれているのだろうか?

 ステータスみるとバリバリの近接タイプって感じだけど、スキルの影渡り10は?

 影渡り10  影の中に潜ることが出来、影から影への移動が出来る。  1日/21時間 影の中に居るときの移動速度100%

 夜は無敵のスキルだな……、そもそも1日21時間も影の中に逃げることが出来るなら捕まるはずがない……、影に逃げ込めない3時間をどうにかすればいいだけだ、5億エルンの賞金首になるのも納得。

 今身につけている物はと思い、色々探ると、フード付きの大きなローブとローブの中には金属製の手甲に3本のナイフが着いたような爪の様な武器が2つ、おそらく左右の手に付ける物だろう、試しに装着してみると、まぁカッコいい、空手等の徒手の格闘スタイルなら使えそうな武器だなと思った。
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