79 / 91
願いを叶える薬
第79話 男の正体
しおりを挟む
ペスト対応をする事約5年、絶対にウォーゼン国内の町だけじゃないと思う、行った村や町は100や200とかそういうレベルじゃなかった。
「ふむ、これで大丈夫だろう」
「この町はこれでおしまいですか……」
正直昼夜問わず、休みなしでの対応は心が荒む、患者を相手にするとスイッチが入り集中できるからいいけど町から町へ移動する間は集中が切れる。この間が無ければいいのになんて何度思った事か。
「いや、黒死病の対応はこれで終わりだ、お前のおかげでこの世界の人口が2割まで減る未来はなくなったからな」
まぁ中世の地球でもヨーロッパ全人口の3分の1が死亡したと記録に残っている。それ以前の文明レベルなら世界の人口が2割まで減っても別におかしくはないか。
というか未来視ね……。創造神ユスチア様も確定した未来は見えないとか言っていたがそれが出来るという事は、同等かそれ以上の立場なんだろうか?
「あなたは何者なんです」
「ふむ、少し場所を変えるか」
そう言うと、街の風景が一転して、どこかの草原の風景が目の前に広がった。
こっちの同意とか無視して移動するのやめてほしい。
「さっきの質問だが、だいたい察しがついているんじゃないのか?」
「ユスチア様と同等かそれ以上の方」
「同等かそれ以上というのは違うな、私はこの世界の運命を司る神だが、同時にこの世界の破滅を防ぐのが役割だな」
神様か大体は当たっていた。
「ユスチア様とは上司と部下ですか?」
「そうだ」
同等かそれ以上が違うというなら彼の方が部下なんだろう。
「んじゃ自分の仕事はこれで終わりですよね?」
「そうだな、礼として何か願いを1つ言え出来る事なら叶えてやろう」
「可愛い嫁ちゃんに引き合わせてください!」
願い事なんてこれしかない!これがこの世界に来た理由なのだから。
「それは俺が何かしなくても叶うが?他にないのか?」
この世界に来て早7年願い事が叶うことなく22歳ですよ!
「可愛い嫁ちゃんに会うためにこの世界に来たのに、全然会えないじゃないですか!」
「はぁ~、それを俺に言われてもな、だがなお前は既に相手に会っているんだよ」
神と名乗る男はため息を吐きながら答えた。
誰だ?今まで会って来た恋愛対象になりうる女性を思い返してみる。
ドワーフのミルちゃんか?確かに友達みたいな夫婦関係ならミルちゃんがよさそうだけど、違う気がする。
紅の翼の獣人のハンナ?明朗快活な感じの彼女には確かに惹かれる物はあるが違う気がする。
アイアンフォースのルーシェル?確かによさそうだな、だがシェリーはあり得ない、ゴールデンレトリバーの獣人と思しき人?
プロズ王国王女のリタ?身分的なものがおまけで付いてきそうだ嫌だ。
ハイエルフのロアナ・モアナ姉妹?妹のモアナちゃんは可愛いと思ったけどロリコンじゃないからな、幼女には興味ないし。
エリウス・ユスチアの船長マイア、副船長マリベル?
ざっと思い返したが、どの女性もしっくりこない。
ただこの中から選ぶなら、お姉さんって雰囲気のマイアか、姉御肌って雰囲気のハンナとマリベルは良いんだけどな。
「本当に会ってます?」
「あぁ確実に会ってるな」
ん~?
「自分何時結婚します?」
「ん~3か月以内だな」
男は少し考える様子を見せた後答えた。
3か月なら近いうちにって感じか、はっきり見えているならいいかな?
他の願い事は旅の目的エンシェントドラゴンに会う事かな?
「んじゃ、エンシェントドラゴンの所まで連れて行ってもらえません?」
「それは私だが?」
ん?
「えっと?」
「私がエンシェントドラゴンのシーザーだが?信じられぬならそっちの姿になろうか?」
「ぇ?」
と思っていると男は自分から少し離れ、巨大なドラゴンに姿を変えた。
「そっちの狐は最初から私に気づいていたようだがな」
腕の中にいるユキはウンウンとばかりに首を縦に振っていた。
「そうなのか……、もしかして不機嫌だったのが機嫌よくなったのって……」
「あぁ、私からの依頼を手伝ってくれたら願いを叶えてやると言ったら機嫌がよくなったな」
「ユキの願いは、人になる事ですか?」
「そうだな」
ん~願い事叶えるエリクサーを作るために会おうと思っていたのに、それとは別に行きの願い事が叶うのか、血いらなくなったかな?材料あるし、一応貰っておこうか?
「血を少し分けてもらっても?」
「それ位は構わんが」
そう言うとドラゴンは、爪で自分の身体を傷つけた。
「ほれ受け取れ」
ほれ受け取れ言われても、結構な出血量なんだが、数滴で良かったのにと思いつつ、空きのペットボトルに血を入れた。
「ありがとうございます」
「うむ、それで願い事は?」
今のは願い事に入らないのだろうか?
「今のは……?」
「そんなもの願い事でも何でもなかろう」
そうですか、ん~願い事願い事……。本来の旅の目的地ドワイライフ王国王都クロットに送ってもらう?
正直それしか思い浮かばなかった。
「ならドワイライフ王国王都クロットまで送ってください」
「それ位は構わんが、他に願い事はないのか?」
「ん~……」
「まぁ良い、背に乗れ」
あれ?また瞬間移動みたいな感じで移動するんじゃないの?
「飛んでいくんです?瞬間移動とかは……?」
「そっちでもいいが」
というと、元の人型に戻った。
「なら行くとしようか」
と男が言った瞬間、草原の風景から、王都クロット正門前に移動した。
「ありがとうございます!」
「いやいい、そなたの願いの分は、その狐から聞いた。教会から狙われないようにしてほしいとな、その願いは叶えた。その狐の願いは直に叶う」
「キュ~♪」
あぁそういえば、教会の教皇派から逃げるためにここ目指してたんだっけか、したらマバダザに帰ってもいい気がしてきた。
まぁいいか、しばらくはドワイライフ王国での暮らしを堪能しよう。
「ありがとうございました」
「いや、礼を言うのはこちらの方だ、また何かあれば俺を訪ねてこい」
尋ねる事なんてもう無いような気がするが。
「その時はよろしくお願いします」
「あぁ、ではな」
と一言残して男は姿を消した。
「ふむ、これで大丈夫だろう」
「この町はこれでおしまいですか……」
正直昼夜問わず、休みなしでの対応は心が荒む、患者を相手にするとスイッチが入り集中できるからいいけど町から町へ移動する間は集中が切れる。この間が無ければいいのになんて何度思った事か。
「いや、黒死病の対応はこれで終わりだ、お前のおかげでこの世界の人口が2割まで減る未来はなくなったからな」
まぁ中世の地球でもヨーロッパ全人口の3分の1が死亡したと記録に残っている。それ以前の文明レベルなら世界の人口が2割まで減っても別におかしくはないか。
というか未来視ね……。創造神ユスチア様も確定した未来は見えないとか言っていたがそれが出来るという事は、同等かそれ以上の立場なんだろうか?
「あなたは何者なんです」
「ふむ、少し場所を変えるか」
そう言うと、街の風景が一転して、どこかの草原の風景が目の前に広がった。
こっちの同意とか無視して移動するのやめてほしい。
「さっきの質問だが、だいたい察しがついているんじゃないのか?」
「ユスチア様と同等かそれ以上の方」
「同等かそれ以上というのは違うな、私はこの世界の運命を司る神だが、同時にこの世界の破滅を防ぐのが役割だな」
神様か大体は当たっていた。
「ユスチア様とは上司と部下ですか?」
「そうだ」
同等かそれ以上が違うというなら彼の方が部下なんだろう。
「んじゃ自分の仕事はこれで終わりですよね?」
「そうだな、礼として何か願いを1つ言え出来る事なら叶えてやろう」
「可愛い嫁ちゃんに引き合わせてください!」
願い事なんてこれしかない!これがこの世界に来た理由なのだから。
「それは俺が何かしなくても叶うが?他にないのか?」
この世界に来て早7年願い事が叶うことなく22歳ですよ!
「可愛い嫁ちゃんに会うためにこの世界に来たのに、全然会えないじゃないですか!」
「はぁ~、それを俺に言われてもな、だがなお前は既に相手に会っているんだよ」
神と名乗る男はため息を吐きながら答えた。
誰だ?今まで会って来た恋愛対象になりうる女性を思い返してみる。
ドワーフのミルちゃんか?確かに友達みたいな夫婦関係ならミルちゃんがよさそうだけど、違う気がする。
紅の翼の獣人のハンナ?明朗快活な感じの彼女には確かに惹かれる物はあるが違う気がする。
アイアンフォースのルーシェル?確かによさそうだな、だがシェリーはあり得ない、ゴールデンレトリバーの獣人と思しき人?
プロズ王国王女のリタ?身分的なものがおまけで付いてきそうだ嫌だ。
ハイエルフのロアナ・モアナ姉妹?妹のモアナちゃんは可愛いと思ったけどロリコンじゃないからな、幼女には興味ないし。
エリウス・ユスチアの船長マイア、副船長マリベル?
ざっと思い返したが、どの女性もしっくりこない。
ただこの中から選ぶなら、お姉さんって雰囲気のマイアか、姉御肌って雰囲気のハンナとマリベルは良いんだけどな。
「本当に会ってます?」
「あぁ確実に会ってるな」
ん~?
「自分何時結婚します?」
「ん~3か月以内だな」
男は少し考える様子を見せた後答えた。
3か月なら近いうちにって感じか、はっきり見えているならいいかな?
他の願い事は旅の目的エンシェントドラゴンに会う事かな?
「んじゃ、エンシェントドラゴンの所まで連れて行ってもらえません?」
「それは私だが?」
ん?
「えっと?」
「私がエンシェントドラゴンのシーザーだが?信じられぬならそっちの姿になろうか?」
「ぇ?」
と思っていると男は自分から少し離れ、巨大なドラゴンに姿を変えた。
「そっちの狐は最初から私に気づいていたようだがな」
腕の中にいるユキはウンウンとばかりに首を縦に振っていた。
「そうなのか……、もしかして不機嫌だったのが機嫌よくなったのって……」
「あぁ、私からの依頼を手伝ってくれたら願いを叶えてやると言ったら機嫌がよくなったな」
「ユキの願いは、人になる事ですか?」
「そうだな」
ん~願い事叶えるエリクサーを作るために会おうと思っていたのに、それとは別に行きの願い事が叶うのか、血いらなくなったかな?材料あるし、一応貰っておこうか?
「血を少し分けてもらっても?」
「それ位は構わんが」
そう言うとドラゴンは、爪で自分の身体を傷つけた。
「ほれ受け取れ」
ほれ受け取れ言われても、結構な出血量なんだが、数滴で良かったのにと思いつつ、空きのペットボトルに血を入れた。
「ありがとうございます」
「うむ、それで願い事は?」
今のは願い事に入らないのだろうか?
「今のは……?」
「そんなもの願い事でも何でもなかろう」
そうですか、ん~願い事願い事……。本来の旅の目的地ドワイライフ王国王都クロットに送ってもらう?
正直それしか思い浮かばなかった。
「ならドワイライフ王国王都クロットまで送ってください」
「それ位は構わんが、他に願い事はないのか?」
「ん~……」
「まぁ良い、背に乗れ」
あれ?また瞬間移動みたいな感じで移動するんじゃないの?
「飛んでいくんです?瞬間移動とかは……?」
「そっちでもいいが」
というと、元の人型に戻った。
「なら行くとしようか」
と男が言った瞬間、草原の風景から、王都クロット正門前に移動した。
「ありがとうございます!」
「いやいい、そなたの願いの分は、その狐から聞いた。教会から狙われないようにしてほしいとな、その願いは叶えた。その狐の願いは直に叶う」
「キュ~♪」
あぁそういえば、教会の教皇派から逃げるためにここ目指してたんだっけか、したらマバダザに帰ってもいい気がしてきた。
まぁいいか、しばらくはドワイライフ王国での暮らしを堪能しよう。
「ありがとうございました」
「いや、礼を言うのはこちらの方だ、また何かあれば俺を訪ねてこい」
尋ねる事なんてもう無いような気がするが。
「その時はよろしくお願いします」
「あぁ、ではな」
と一言残して男は姿を消した。
18
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
神様と呼ばれた精霊使い ~個性豊かな精霊達と共に~
川原源明
ファンタジー
ルマーン帝国ハーヴァー地方の小さな村に一人の少女がいた。
彼女の名はラミナ、小さな村で祖母と両親と4人で平和な生活を送っていた。
そんなある日のこと、狩りに行った父が倒れ、仲間の狩人に担がれて帰宅。
祖母の必死な看病もむなしく数時間後には亡くなり、同日母親も謎の病で息を引き取った。
両親が立て続けに亡くなった事で絶望で埋め尽くされているなか、
『ラミナ元気出しぃ、ウチが側におるから! と言うても聞こえてへんか……』
活発そうな女の子の声が頭の中に響いた。
祖母にそのことを話すと、代々側に居る精霊様では無いかという
そして、週末にあるスキル継承の儀で『精霊使い』を授かるかもしれないねと言われ、
絶望の中に居る少女に小さな明かりが灯った気がした。
そして、週末、スキル継承の儀で念願の『精霊使い』を授かり、少女の物語はここから始まった。
先祖の甥に学園に行ってみてはといわれ、ルマーン帝国国立アカデミーに入学、そこで知り合った友人や先輩や先生等と織りなす物語
各地に散る精霊達と契約しながら
外科医療の存在しない世の中で、友人の肺に巣くう病魔を取り除いたり
探偵のまねごとをしている精霊とアカデミー7不思議の謎を解いたり
ラミナ自身は学内武道会には参加しないけれど、400年ぶりに公衆の面前に姿を現す精霊達
夏休みには,思ってもみなかったことに巻き込まれ
収穫祭&学園祭では、○○役になったりと様々なことに巻き込まれていく。
そして、数年後には、先祖の軌跡をなぞるように、ラミナも世界に羽ばたく。
何事にも捕らわれない発想と、様々な経験をしていくことで、周囲から神様と呼ばれるようになった一人の精霊使いの物語のはじまりはじまり

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?

序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる