41 / 91
診療所開設!
第41話 幕間 ユキとの休日
しおりを挟む
今日は1日オフの日だ、朝食を済ませて何をしようかなと思いソファーで寛いでいると、ユキが後ろ足だけで立ち、万歳ポーズを取っていた。
「抱っこしてほしいの?」
「キュィ~♪」
ユキは、首を縦に2度ふった。
正直子狐のこのポーズは反則的なまで可愛い、アイテムボックスからスマホを取り出し、何枚か写真を撮った。
「キュ~?」
抱っこは?
とでも言いたそうなユキを見ていて。
「ごめんもうちょっと写真撮らせて」
「キュ?」
頭に“?”が浮いているのが良く分かるがお構いなしに色々な角度からスマホを構えて写真撮影を続けた。
子猫や子犬の時は何故か大人になると失われる魅力がある。
ユキもいつかはこの魅力がなくなると思うとちょっと惜しい気がした。
ユキから少し離れて。
「ユキそのままの状態でこっち来れる?」
「キュッ~♪」
歩いてくるのかと思ったら、違った。ピョンピョンと両足飛びでこっちに寄って来た。シャッターチャンス!ピョンピョン飛んでくるユキの姿を写真に収め、足元に来たユキを当初の要望通り抱っこしてあげた。
「ん~お前可愛いな~」
「キィ~♪」
ん?これはなんて言ってるんだろ?喜んでいる感じはわかるんだが、顔の近くに持ってくると、ユキが自分の唇をペロペロと舐め始めた。
これが可愛い女の子だったらうれしいんだけどな~ユキだとなぁ、まぁそれでもユキの愛情表現だと思っているからうれしいんだけど、もう少し魅力的なものが欲しい。
思えば、会った頃のよちよち感はなくなってきてるな、王都の外で遊ぶか。
「ユキ、今日は仕事ないから、王都の外に遊びに行こうか」
「キュィ~キュィ~♪」
すごい勢いで首を上下に振っている。
「うれしいのか~」
「キュィ~♪」
「よっし行くか、魔物狩する?」
「キュッキュ!」
魔物狩するのか、武器になりそうなものはあるが、大丈夫かな?
「ユキ頑張って仕留めてね?」
「キュィ~♪」
その言葉を信じて外で遊ぶか、ユキを抱っこしてマバダザの門を越えてまちのそとに出た。膝丈の草が生い茂る草原地帯だ。
門を出て直ぐに道からそれた。ここら辺なら何かあったら町中に逃げ込める。
「ユキ、しばらく自由に走り回っておいで、自分はここに居るから適当に戻っておいで」
「キュィ~♪」
ユキは、それだけ鳴くと、草むらの中に姿を消した。
その後1時間、2時間待てど待てどユキが帰ってこない、何かあったかと心配になってきた頃ようやく、全身が真っ黒になり、ホーンラビットを咥えたユキと思しき生き物が戻ってきた。
「ユキだよね……?」
ユキは咥えているホーンラビットを自分の前に置いた。
「キュッキュ!」
「何でそんなに真っ黒なの……?」
「キュィィッキュ!」
「何言ってるのか分からない……」
「キュ~~キュ~」
それだけ鳴くとまた草むらに姿を消した。
このホーンラビットを解体しておいてッてことか……?
多分そうだろうと思い、ホーンラビットを解体していると、ユキが咥えていた場所だけ傷があったがそれ以外に傷がなかった。
一撃必殺の噛みつき攻撃なのか?
解体が終わる頃に、またユキがホーンラビットを咥えて持ってきた。
「まだいんの?」
「キュッキュ!」
まだいるらしい、魔物の死骸を自分の所に置くと、ユキは再び草むらに姿を消した。
結局ホーンラビット2匹、見たことのない鳥の魔物?3羽を自分の所に持ってきた。
持ってくるたびに解体しアイテムボックスに放り込んだ。
「キュィ~キュー」
「ん?」
と思っていると、ユキが後ろ足で立、万歳ポーズをとった。
「抱っこか」
「キュッキュ!」
ん~そのまま抱くと服が汚れそう……。
「浄化」
ユキを真っ黒にしている汚れを浄化で落としてから抱っこした。
「キィ~~!」
唇舐めてくるかと思ったら違い、自分の肩の上に乗って自分の顔に顔を擦り付けてきた。
「ん?どうしたの?」
「キュ~」
額をグリグリしてくると撫でてアピールだけどこれは何だろう?
「ユキ、もうちょっと時間あるけど何か遊ばなくていい?」
「キュ~」
なんだろう。まだ顔に顔を擦り付けている。
「このまま家に戻ってもいい?」
「キュィ~♪」
これはいいらしい、何があったんだろうと思いながら、帰宅した。
帰宅後はユキの狩った獲物を調理して夕食にすることにしたが、調理中は足元ですりすりと身体を擦り付けていた。
甘えモードなのかな?
と思いつつも、ユキを蹴飛ばしたり踏んだりしないように夕食の準備をした。
机に夕食を置いて、床に座り、ユキの皿を床に置くと、置いた皿を鼻で押して自分の方に持ってきた。
「ん?」
と思った瞬間、ユキが膝の上に乗ってきた。
「あ~食べさせてほしいの?」
「キュィ~♪」
まぁいいか、本当に自分と一緒の時は甘えん坊モードに入りやすい、今日はいっぱい狩して疲れてるだろうし、仕方ないと思いつつ、ユキの甘え要望に応えるように、夕飯を食べさせてあげた。
その後は酒販売会に参加しいつもの日常に戻った。
「抱っこしてほしいの?」
「キュィ~♪」
ユキは、首を縦に2度ふった。
正直子狐のこのポーズは反則的なまで可愛い、アイテムボックスからスマホを取り出し、何枚か写真を撮った。
「キュ~?」
抱っこは?
とでも言いたそうなユキを見ていて。
「ごめんもうちょっと写真撮らせて」
「キュ?」
頭に“?”が浮いているのが良く分かるがお構いなしに色々な角度からスマホを構えて写真撮影を続けた。
子猫や子犬の時は何故か大人になると失われる魅力がある。
ユキもいつかはこの魅力がなくなると思うとちょっと惜しい気がした。
ユキから少し離れて。
「ユキそのままの状態でこっち来れる?」
「キュッ~♪」
歩いてくるのかと思ったら、違った。ピョンピョンと両足飛びでこっちに寄って来た。シャッターチャンス!ピョンピョン飛んでくるユキの姿を写真に収め、足元に来たユキを当初の要望通り抱っこしてあげた。
「ん~お前可愛いな~」
「キィ~♪」
ん?これはなんて言ってるんだろ?喜んでいる感じはわかるんだが、顔の近くに持ってくると、ユキが自分の唇をペロペロと舐め始めた。
これが可愛い女の子だったらうれしいんだけどな~ユキだとなぁ、まぁそれでもユキの愛情表現だと思っているからうれしいんだけど、もう少し魅力的なものが欲しい。
思えば、会った頃のよちよち感はなくなってきてるな、王都の外で遊ぶか。
「ユキ、今日は仕事ないから、王都の外に遊びに行こうか」
「キュィ~キュィ~♪」
すごい勢いで首を上下に振っている。
「うれしいのか~」
「キュィ~♪」
「よっし行くか、魔物狩する?」
「キュッキュ!」
魔物狩するのか、武器になりそうなものはあるが、大丈夫かな?
「ユキ頑張って仕留めてね?」
「キュィ~♪」
その言葉を信じて外で遊ぶか、ユキを抱っこしてマバダザの門を越えてまちのそとに出た。膝丈の草が生い茂る草原地帯だ。
門を出て直ぐに道からそれた。ここら辺なら何かあったら町中に逃げ込める。
「ユキ、しばらく自由に走り回っておいで、自分はここに居るから適当に戻っておいで」
「キュィ~♪」
ユキは、それだけ鳴くと、草むらの中に姿を消した。
その後1時間、2時間待てど待てどユキが帰ってこない、何かあったかと心配になってきた頃ようやく、全身が真っ黒になり、ホーンラビットを咥えたユキと思しき生き物が戻ってきた。
「ユキだよね……?」
ユキは咥えているホーンラビットを自分の前に置いた。
「キュッキュ!」
「何でそんなに真っ黒なの……?」
「キュィィッキュ!」
「何言ってるのか分からない……」
「キュ~~キュ~」
それだけ鳴くとまた草むらに姿を消した。
このホーンラビットを解体しておいてッてことか……?
多分そうだろうと思い、ホーンラビットを解体していると、ユキが咥えていた場所だけ傷があったがそれ以外に傷がなかった。
一撃必殺の噛みつき攻撃なのか?
解体が終わる頃に、またユキがホーンラビットを咥えて持ってきた。
「まだいんの?」
「キュッキュ!」
まだいるらしい、魔物の死骸を自分の所に置くと、ユキは再び草むらに姿を消した。
結局ホーンラビット2匹、見たことのない鳥の魔物?3羽を自分の所に持ってきた。
持ってくるたびに解体しアイテムボックスに放り込んだ。
「キュィ~キュー」
「ん?」
と思っていると、ユキが後ろ足で立、万歳ポーズをとった。
「抱っこか」
「キュッキュ!」
ん~そのまま抱くと服が汚れそう……。
「浄化」
ユキを真っ黒にしている汚れを浄化で落としてから抱っこした。
「キィ~~!」
唇舐めてくるかと思ったら違い、自分の肩の上に乗って自分の顔に顔を擦り付けてきた。
「ん?どうしたの?」
「キュ~」
額をグリグリしてくると撫でてアピールだけどこれは何だろう?
「ユキ、もうちょっと時間あるけど何か遊ばなくていい?」
「キュ~」
なんだろう。まだ顔に顔を擦り付けている。
「このまま家に戻ってもいい?」
「キュィ~♪」
これはいいらしい、何があったんだろうと思いながら、帰宅した。
帰宅後はユキの狩った獲物を調理して夕食にすることにしたが、調理中は足元ですりすりと身体を擦り付けていた。
甘えモードなのかな?
と思いつつも、ユキを蹴飛ばしたり踏んだりしないように夕食の準備をした。
机に夕食を置いて、床に座り、ユキの皿を床に置くと、置いた皿を鼻で押して自分の方に持ってきた。
「ん?」
と思った瞬間、ユキが膝の上に乗ってきた。
「あ~食べさせてほしいの?」
「キュィ~♪」
まぁいいか、本当に自分と一緒の時は甘えん坊モードに入りやすい、今日はいっぱい狩して疲れてるだろうし、仕方ないと思いつつ、ユキの甘え要望に応えるように、夕飯を食べさせてあげた。
その後は酒販売会に参加しいつもの日常に戻った。
4
お気に入りに追加
666
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…


夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる