15 / 91
王都マバダザ
第15話 未破裂脳動脈瘤
しおりを挟む
ユキを抱っこし、紅の翼の3人の後について行きながら孤児院へ歩いている途中でどのような症状があるのか聞いてみた。
「その先生はどのような症状が出てるので?」
「1か月くらい前から時々頭痛がすると言ってます」
答えてくれたのは、鎧を着たユミルって子だった。
「頭痛ですか……」
どこか炎症を起こしているのかな?
「それから、私の気のせいかもしれないですけど眠そうな感じがしました」
頭痛に眠そうか、それに倒れたってなんだろう?
「あぁそれはうちも感じてた。先生曰く以前より目を開けにくいとかいってたけどな」
目があけにくい……、眠そうじゃなくそっちが本命なら脳動脈瘤か?
獣人の子が自分の方を見て聞いてきた。
「何の病気か分かったのか?」
「今の話だけだと予測ですけどね、1つの物が2つに見えたりするとかって聞いたことは?」
「ある……、先生食器をうまくつかめなかった事があって聞いた事がある」
脳動脈瘤の可能性があるな。手遅れになる前に対応しないと……。
「最後に先生に会ったのはいつですか?」
「あんたの依頼に行く前だから、3日くらい前だな」
大丈夫かな?
破裂してたら既に手遅れの可能性も。
「少し急ぎましょう、万が一の可能性もあるので」
「ぇ?そんなに悪い病気なんですか?」
「あくまで可能性ですけどね、実際に診てみないと何とも言えないですが、2人の話を聞く限り死の可能性もある病気なので」
脳動脈瘤が破裂した場合は、出血性脳卒中やくも膜下出血、神経損傷最悪死亡する。
問題は、脳動脈瘤だった場合、コイル塞栓術で使うコイル、脳動脈瘤クリッピング術のクリップが無い、体に優しい金属である必要がある。たしかチタン製かコバルト製だったはずだが……、そんな金属この世界に在るのか?
とりあえず患者の状態を見てから考えよう。
「急ぎましょう!」
そう言うと、ユミルと獣人の子が走り出した。ユキも軽い足取りで2人について行くが、自分と魔法使いのサラは似たようなペースで2人と1匹に離されていった。
一応サラって子よりは走れているが獣人の子と鎧を着ているユミルに離されて見失った。とりあえずサラの後について走っていると。
「あそこ……」
もう無理と言わんばかりに立ち止まり肩で呼吸しながら、前方にある古びた2階建ての建物を指さしていた。
サラが指を差していた建物を目指し走った。
建物の入口の前にちょこんとユキがお座り状態で待っていた。
入り口前まで来ると、一呼吸してユキを拾いあげた。
このまま入っても良いのかが分からん。とりあえず扉をノックしてだれか出てくるのを待っていると。
「大丈夫、入っていい……」
いつの間にか呼吸を整えて自分の横にサラが居た。
サラが扉を開けたので、後に続くと2階から子ども達の声がする事に気づいた。
「いつも2階に子ども達がいるの?」
「ん~ん、いつもは1階……」
サラは首を振りながら答えた。
だよね、階段を登った先に子ども達が居るって、こういった施設なら小さい子達は必ず1階の部屋で遊んでいるってイメージがある。
「こっち、多分ハンナが帰ってきたからみんな上にいってる……」
ハンナってのが獣人の子だろうか?
「獣人の子の名がハンナ?」
「そう……」
サラは階段を登って上に移動し一つの扉の前で立ち止まった。
子どもたちの声がする方とは反対側の部屋だが?
「ここにいるとおもう」
サラは扉をノックしてから。
「ユミル、はいるよ」
とだけ言うと扉を開けた。
そこには鎧を脱いでいるユミルと、年配のすらっと痩せているおばさんが居た。
「先生ただいま」
「おかえりなさい、そちらの方が?」
先生と呼ばれた女性は、サラに挨拶をしたのちこちらに視線を移した。
「初めまして、伊東誠明と申します。ユミルさん達が追加報酬分はあなたを診てほしいとの事でしたので」
年配女性をみると、右側の瞼がすこし閉じている眼瞼下垂が見られた。物が2重に見える事といい間違いはなさそうだ。
「そうですか、私は何をすればいいですか?」
触診が使えればいいからな。
「手を出してもらって良いですか?」
「はい、それ位でしたら」
女性が手を出してきたので、その手に触れて目を閉じ、頭部を中心に全身をチェックした。
脳動脈瘤はあったそれもちょっと大きい、5㎜以下なら経過観察と言われるが、彼女の場合1㎝は越えている。経過観察ってレベルじゃない。
他には貧血気味だな。頭痛の原因はこっちもありそうだな。
「ありがとうございます。原因がわかりました」
「先生は死んでしまうのか?」
「ユミル?」
“死んでしまう”という部分に反応し、年配女性はユミルの方を向いた。
「そうですね何もしないでいた場合、その可能性は出てくると思います」
「治せるのか!?」
「んと、その前にどういう状況か説明しますよ」
ザックに説明したとき同様に、分かりやすい図の載った本を取り出し、脳のどのあたりに、動脈瘤があるのかと、どういった治療が必要なのか、治療の際に必要な道具が今ない事も含めて全てを伝えた。
人体の知識が無い人に1から説明する事となった為、かなりの時間を要したが3人とも理解してくれたようだった。途中から来たハンナは頭に“?”が浮いているのが良く分かった。
「あなたは迷い人ですね」
全ての説明が終わった後、年配女性から言われた。
「なぜそのように?」
「まずは、見せていただいた本ですが、見たことのない文字と、これは紙と呼ばれるものですよね?」
そうか、書いてある物は読めないんだったな、見たことのない文字があればそう考えるきっかけになるか。
「そうですね」
「この世界では、紙を使っている人は迷い人である可能性が高いのですよ」
ん?それは紙を使ってないって事か?
確か冒険者ギルドでも羊皮紙と思しきものに書いた記憶がある。じゃあなんでこの女性は紙という単語を知っている?
「あなたはなぜ紙という言葉を?」
「それは教会の書庫には迷い人が持ち込んだ本が保管されていましてね、そこで紙の存在を知ったんですよ」
「なるほど、あなたは教会の関係者なんですか?」
「そうですよ、この施設はユスチナ教が運営していますからね」
教会がらみか、あまり宗教にはかかわりたくないが……。
「そうですか、後は自分の知識がと言ったところですよね」
「そうですね、私は錬金科で人体について学んできたので人体に詳しいほうだと思っていましたが、あなたの話を聞いていると私の知識は間違っているものが多い事に気づかされました」
そういえば、ザックが“お前さんの知識と比べたら役に立たん事を教えている場所だな”と言ってたな……。
「あぁいや、ユスチナ様よりこの世界の医療技術についても聞いていますから……」
「やはり迷い人は、ユスチナ様にも会えるんですね?」
「他は知りませんが、自分は会ってからこの世界にきました」
「そうですか、あなたが私の所に来たのはユスチナ様のお導きなのでしょうね、私の命を預けます。どうか助けてください」
そんな大層なものなのだろうか?
「わかりました。無い物に関しては何とかなると思うのでやりましょう」
「ありがとうございます。そう言えば自己紹介がまだでしたね、私の名前はシアと申します。よろしくお願いします」
手持ちのチタン製のタンブラーをザックに渡してクリップを作ってもらおう、それさえ何とかなればなんとかなる!
「その先生はどのような症状が出てるので?」
「1か月くらい前から時々頭痛がすると言ってます」
答えてくれたのは、鎧を着たユミルって子だった。
「頭痛ですか……」
どこか炎症を起こしているのかな?
「それから、私の気のせいかもしれないですけど眠そうな感じがしました」
頭痛に眠そうか、それに倒れたってなんだろう?
「あぁそれはうちも感じてた。先生曰く以前より目を開けにくいとかいってたけどな」
目があけにくい……、眠そうじゃなくそっちが本命なら脳動脈瘤か?
獣人の子が自分の方を見て聞いてきた。
「何の病気か分かったのか?」
「今の話だけだと予測ですけどね、1つの物が2つに見えたりするとかって聞いたことは?」
「ある……、先生食器をうまくつかめなかった事があって聞いた事がある」
脳動脈瘤の可能性があるな。手遅れになる前に対応しないと……。
「最後に先生に会ったのはいつですか?」
「あんたの依頼に行く前だから、3日くらい前だな」
大丈夫かな?
破裂してたら既に手遅れの可能性も。
「少し急ぎましょう、万が一の可能性もあるので」
「ぇ?そんなに悪い病気なんですか?」
「あくまで可能性ですけどね、実際に診てみないと何とも言えないですが、2人の話を聞く限り死の可能性もある病気なので」
脳動脈瘤が破裂した場合は、出血性脳卒中やくも膜下出血、神経損傷最悪死亡する。
問題は、脳動脈瘤だった場合、コイル塞栓術で使うコイル、脳動脈瘤クリッピング術のクリップが無い、体に優しい金属である必要がある。たしかチタン製かコバルト製だったはずだが……、そんな金属この世界に在るのか?
とりあえず患者の状態を見てから考えよう。
「急ぎましょう!」
そう言うと、ユミルと獣人の子が走り出した。ユキも軽い足取りで2人について行くが、自分と魔法使いのサラは似たようなペースで2人と1匹に離されていった。
一応サラって子よりは走れているが獣人の子と鎧を着ているユミルに離されて見失った。とりあえずサラの後について走っていると。
「あそこ……」
もう無理と言わんばかりに立ち止まり肩で呼吸しながら、前方にある古びた2階建ての建物を指さしていた。
サラが指を差していた建物を目指し走った。
建物の入口の前にちょこんとユキがお座り状態で待っていた。
入り口前まで来ると、一呼吸してユキを拾いあげた。
このまま入っても良いのかが分からん。とりあえず扉をノックしてだれか出てくるのを待っていると。
「大丈夫、入っていい……」
いつの間にか呼吸を整えて自分の横にサラが居た。
サラが扉を開けたので、後に続くと2階から子ども達の声がする事に気づいた。
「いつも2階に子ども達がいるの?」
「ん~ん、いつもは1階……」
サラは首を振りながら答えた。
だよね、階段を登った先に子ども達が居るって、こういった施設なら小さい子達は必ず1階の部屋で遊んでいるってイメージがある。
「こっち、多分ハンナが帰ってきたからみんな上にいってる……」
ハンナってのが獣人の子だろうか?
「獣人の子の名がハンナ?」
「そう……」
サラは階段を登って上に移動し一つの扉の前で立ち止まった。
子どもたちの声がする方とは反対側の部屋だが?
「ここにいるとおもう」
サラは扉をノックしてから。
「ユミル、はいるよ」
とだけ言うと扉を開けた。
そこには鎧を脱いでいるユミルと、年配のすらっと痩せているおばさんが居た。
「先生ただいま」
「おかえりなさい、そちらの方が?」
先生と呼ばれた女性は、サラに挨拶をしたのちこちらに視線を移した。
「初めまして、伊東誠明と申します。ユミルさん達が追加報酬分はあなたを診てほしいとの事でしたので」
年配女性をみると、右側の瞼がすこし閉じている眼瞼下垂が見られた。物が2重に見える事といい間違いはなさそうだ。
「そうですか、私は何をすればいいですか?」
触診が使えればいいからな。
「手を出してもらって良いですか?」
「はい、それ位でしたら」
女性が手を出してきたので、その手に触れて目を閉じ、頭部を中心に全身をチェックした。
脳動脈瘤はあったそれもちょっと大きい、5㎜以下なら経過観察と言われるが、彼女の場合1㎝は越えている。経過観察ってレベルじゃない。
他には貧血気味だな。頭痛の原因はこっちもありそうだな。
「ありがとうございます。原因がわかりました」
「先生は死んでしまうのか?」
「ユミル?」
“死んでしまう”という部分に反応し、年配女性はユミルの方を向いた。
「そうですね何もしないでいた場合、その可能性は出てくると思います」
「治せるのか!?」
「んと、その前にどういう状況か説明しますよ」
ザックに説明したとき同様に、分かりやすい図の載った本を取り出し、脳のどのあたりに、動脈瘤があるのかと、どういった治療が必要なのか、治療の際に必要な道具が今ない事も含めて全てを伝えた。
人体の知識が無い人に1から説明する事となった為、かなりの時間を要したが3人とも理解してくれたようだった。途中から来たハンナは頭に“?”が浮いているのが良く分かった。
「あなたは迷い人ですね」
全ての説明が終わった後、年配女性から言われた。
「なぜそのように?」
「まずは、見せていただいた本ですが、見たことのない文字と、これは紙と呼ばれるものですよね?」
そうか、書いてある物は読めないんだったな、見たことのない文字があればそう考えるきっかけになるか。
「そうですね」
「この世界では、紙を使っている人は迷い人である可能性が高いのですよ」
ん?それは紙を使ってないって事か?
確か冒険者ギルドでも羊皮紙と思しきものに書いた記憶がある。じゃあなんでこの女性は紙という単語を知っている?
「あなたはなぜ紙という言葉を?」
「それは教会の書庫には迷い人が持ち込んだ本が保管されていましてね、そこで紙の存在を知ったんですよ」
「なるほど、あなたは教会の関係者なんですか?」
「そうですよ、この施設はユスチナ教が運営していますからね」
教会がらみか、あまり宗教にはかかわりたくないが……。
「そうですか、後は自分の知識がと言ったところですよね」
「そうですね、私は錬金科で人体について学んできたので人体に詳しいほうだと思っていましたが、あなたの話を聞いていると私の知識は間違っているものが多い事に気づかされました」
そういえば、ザックが“お前さんの知識と比べたら役に立たん事を教えている場所だな”と言ってたな……。
「あぁいや、ユスチナ様よりこの世界の医療技術についても聞いていますから……」
「やはり迷い人は、ユスチナ様にも会えるんですね?」
「他は知りませんが、自分は会ってからこの世界にきました」
「そうですか、あなたが私の所に来たのはユスチナ様のお導きなのでしょうね、私の命を預けます。どうか助けてください」
そんな大層なものなのだろうか?
「わかりました。無い物に関しては何とかなると思うのでやりましょう」
「ありがとうございます。そう言えば自己紹介がまだでしたね、私の名前はシアと申します。よろしくお願いします」
手持ちのチタン製のタンブラーをザックに渡してクリップを作ってもらおう、それさえ何とかなればなんとかなる!
21
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる