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VSヴォーネス共和国(クラリス教団)
第114話 エスティアの街潜入作戦
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オーレリアたち第6騎士団の面々が拠点に着いた頃には日も暮れ夜になっていた。
「セリエがグレーウルフとブラックベアを連れていたことに驚きましたが、ここには沢山いますね、グレーダーボアとキラービーもですか……」
トライベッカファルコン達忘れられているな、セリエが自分のリタとブラックベアとべたべたしているのにもかかわらず、第6騎士団の面々は、魔物衆から距離を置いていた。
「彼等は自分たちを襲いませんよ、というか、自己紹介くらいしましょうか」
「自己紹介ですか?喋れるんですか?」
不思議そうな顔をするオーレリア、そりゃ魔物とコミュニケーションを取れる方がおかしいから当然なのかな?
「セリエについている2匹が喋っているのを見たことは?」
「ないですね」
2匹は喋る事もなく黙々と仕事をしていたのか。
「魔物衆全員集合!」
上空を飛んでいたトライベッカファルコン達も降りて来た。
「トライベッカファルコンも居るんですか……」
「第6騎士団のメンバーも集めてもらえません?」
「わかりました。皆さん集合してください!」
騎士団の面々は恐る恐るこちらに寄ってきたが、それでも距離があった。
「なぁなぁ、あんちゃん、人間たちはおいらたち怖いのか?」
熊大五郎が聞いてきた。
そりゃ本来襲ってくる相手だから怖いだろう、彼等は恐れられていると思ってないのか?
「まぁ本来襲われる立場だからね、仕方ないさ、これからは仲良くしてやって」
「あんちゃんが言うなら」
「喋ってますね」
オーレリアが熊大五郎の元に近寄り身体を撫でた。
「ちょっと堅めの毛ですがいい肌触りですね~」
「ありがとう姉ちゃん、おいら熊大五郎ってんだ、姉ちゃんは?」
「私はオーレリアよろしくお願いしますね」
オーレリアと大五郎の自己紹介から、魔物達側から皆それぞれ自己紹介し騎士団の面々も自己紹介をしていた。
自己紹介を終え、魔物衆たちは森へ帰っていった。
「ここに設置してある、家はあそことあそこの2軒を除いてそれぞれが使ってくれて構いません」
自分の使っているログハウスと、セリエが使うと言っているログハウス以外は使っていいと伝えた。
第6騎士団の面々も、設置してあるログハウス内に入っていった。
オーレリアと団長レオニダスと一緒に拠点の本丸に移動した。
「これは、結構広いですね、部屋はないんですか?」
「無いですね、とりあえず箱を立てただけなので要望があれば仕切りも作っていきますよ」
「そうですか、部屋に関しては追々考えましょう、ところでこの壁の材質は何ですか?見慣れない金属のようですが……」
「全面オリハルコンですな」
自分が答える前にレオニダスが答えた。
「全面ですか?」
「全面ですね、トザズトアのダンジョンで大量にゲットしてますからね」
「そうか、単独踏破者が現れたと聞いていたが君か」
「そういう事です」
「凄いですね、王城よりもお金かかっていますよこれ」
オーレリアは感心した様子を見せ、一方レオニダスは少し呆れた表情を見せていた。
「姫様」
「はい?」
「明日からしばらくエスティアに潜入しようと思っています」
「ぇ?なぜでしょう?」
「そうですね、無駄な血を流さずにエスティアを落とそうと思っています」
「出来ると思っているんですか?」
「出来るかどうかは不明ですが、可能性はあると思っています」
「そうですか、それでしたらお任せします、どれくらいかかりそうですか?」
「長く見積もって2~3か月ですかね、その間残ってる兵が攻めてくるかもしれませんが、大五郎達が居れば何とかなると思います」
「わかりました」
その後、オーレリアとレオニダスに自分が思っている方法を伝えた。
エスティアの街の現状を伝え、相手は宗教なのでこちらも創造神教のフォックスマンとして潜入すること、そしてエスティアの街に寒暖差等による病を発症しやすい状況をつくり、創造神信者なら無料で治療、その他の宗教信者には有料で治療する事で改宗させることが狙いだということを伝えた。
現にクラリス教の信者達に苦しめられている市民たちを味方につけ必要時に蜂起してくれればいいし、街のトップともつながりを持てれば町全体で、クラリス教団に抵抗してくれれば結果としては満点だ、どうやってその結果に持っていけるか試行錯誤しながらやっていこう。
「報告は……、エイダ?」
「はいなの~」
どこからともなくエイダが目の前に現れた。
「どこに居たの?」
「主の髪の毛の中にいたの~」
そんなところに居たのか、全く気付かなかった。
「エイダ、話を聞いていたね?」
「聞いてたの~」
「これからしばらくエイダを伝達役にするから、姫様への手紙か伝言をお願いするから」
「わかったの~私はエイダなの~姫様よろしくなの~」
エイダは、オーレリアの目の前に移動し自己紹介していた。
「エイダちゃんよろしくね」
オーレリアは、人差し指だけ立てエイダの目の前に持っていくと、エイダはオーレリアの人差し指に止まった。
「可愛いですね~キラービーだと思えないですね~」
まぁエイダと仲良くなったならよかった。さぁ明日の朝エスティアに向かうとしようか。
「セリエがグレーウルフとブラックベアを連れていたことに驚きましたが、ここには沢山いますね、グレーダーボアとキラービーもですか……」
トライベッカファルコン達忘れられているな、セリエが自分のリタとブラックベアとべたべたしているのにもかかわらず、第6騎士団の面々は、魔物衆から距離を置いていた。
「彼等は自分たちを襲いませんよ、というか、自己紹介くらいしましょうか」
「自己紹介ですか?喋れるんですか?」
不思議そうな顔をするオーレリア、そりゃ魔物とコミュニケーションを取れる方がおかしいから当然なのかな?
「セリエについている2匹が喋っているのを見たことは?」
「ないですね」
2匹は喋る事もなく黙々と仕事をしていたのか。
「魔物衆全員集合!」
上空を飛んでいたトライベッカファルコン達も降りて来た。
「トライベッカファルコンも居るんですか……」
「第6騎士団のメンバーも集めてもらえません?」
「わかりました。皆さん集合してください!」
騎士団の面々は恐る恐るこちらに寄ってきたが、それでも距離があった。
「なぁなぁ、あんちゃん、人間たちはおいらたち怖いのか?」
熊大五郎が聞いてきた。
そりゃ本来襲ってくる相手だから怖いだろう、彼等は恐れられていると思ってないのか?
「まぁ本来襲われる立場だからね、仕方ないさ、これからは仲良くしてやって」
「あんちゃんが言うなら」
「喋ってますね」
オーレリアが熊大五郎の元に近寄り身体を撫でた。
「ちょっと堅めの毛ですがいい肌触りですね~」
「ありがとう姉ちゃん、おいら熊大五郎ってんだ、姉ちゃんは?」
「私はオーレリアよろしくお願いしますね」
オーレリアと大五郎の自己紹介から、魔物達側から皆それぞれ自己紹介し騎士団の面々も自己紹介をしていた。
自己紹介を終え、魔物衆たちは森へ帰っていった。
「ここに設置してある、家はあそことあそこの2軒を除いてそれぞれが使ってくれて構いません」
自分の使っているログハウスと、セリエが使うと言っているログハウス以外は使っていいと伝えた。
第6騎士団の面々も、設置してあるログハウス内に入っていった。
オーレリアと団長レオニダスと一緒に拠点の本丸に移動した。
「これは、結構広いですね、部屋はないんですか?」
「無いですね、とりあえず箱を立てただけなので要望があれば仕切りも作っていきますよ」
「そうですか、部屋に関しては追々考えましょう、ところでこの壁の材質は何ですか?見慣れない金属のようですが……」
「全面オリハルコンですな」
自分が答える前にレオニダスが答えた。
「全面ですか?」
「全面ですね、トザズトアのダンジョンで大量にゲットしてますからね」
「そうか、単独踏破者が現れたと聞いていたが君か」
「そういう事です」
「凄いですね、王城よりもお金かかっていますよこれ」
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「姫様」
「はい?」
「明日からしばらくエスティアに潜入しようと思っています」
「ぇ?なぜでしょう?」
「そうですね、無駄な血を流さずにエスティアを落とそうと思っています」
「出来ると思っているんですか?」
「出来るかどうかは不明ですが、可能性はあると思っています」
「そうですか、それでしたらお任せします、どれくらいかかりそうですか?」
「長く見積もって2~3か月ですかね、その間残ってる兵が攻めてくるかもしれませんが、大五郎達が居れば何とかなると思います」
「わかりました」
その後、オーレリアとレオニダスに自分が思っている方法を伝えた。
エスティアの街の現状を伝え、相手は宗教なのでこちらも創造神教のフォックスマンとして潜入すること、そしてエスティアの街に寒暖差等による病を発症しやすい状況をつくり、創造神信者なら無料で治療、その他の宗教信者には有料で治療する事で改宗させることが狙いだということを伝えた。
現にクラリス教の信者達に苦しめられている市民たちを味方につけ必要時に蜂起してくれればいいし、街のトップともつながりを持てれば町全体で、クラリス教団に抵抗してくれれば結果としては満点だ、どうやってその結果に持っていけるか試行錯誤しながらやっていこう。
「報告は……、エイダ?」
「はいなの~」
どこからともなくエイダが目の前に現れた。
「どこに居たの?」
「主の髪の毛の中にいたの~」
そんなところに居たのか、全く気付かなかった。
「エイダ、話を聞いていたね?」
「聞いてたの~」
「これからしばらくエイダを伝達役にするから、姫様への手紙か伝言をお願いするから」
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エイダは、オーレリアの目の前に移動し自己紹介していた。
「エイダちゃんよろしくね」
オーレリアは、人差し指だけ立てエイダの目の前に持っていくと、エイダはオーレリアの人差し指に止まった。
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