41 / 195
冒険者時代
第41話 ポーンタナ
しおりを挟む
翌朝、朝一でギルドに向かいポーンタナ、アヴェナラ方面への配達等の依頼が無いか確認しにいったが、ついでに出来るようなクエストは無かった。
宿に戻るとグアーラが侯爵夫妻と話をしていた。
「もどったか、依頼はあったか?」
「配達とかついでに出来そうなものはありませんでした。」
「そうか」
「それではそろったし出発をしようか」
各々昨日までと同様に馬車に乗ったり御者席行った。自分は馬車の後ろからついて行くのでそのまま動き出すのを待っていた。
しばらくすると馬車が動き出したので後について行く、馬車はすぐに街の外にでた。
そこからはポーンタナまでの3日間は順調だった。時々ヒスイが魔物の存在を知らせてくるので、グアーラに一言伝え、討伐に向かう、討伐したらまた馬車の後方に戻る。これの繰り返しで、野営地でも魔物に襲われる事なく夜を過ごした。
そしてラーネバンをでて3日目の夕方ポーンタナの街についた。ラーネバンよりは賑わいのある街だった。今回は南門から入り、街の北側の宿で1泊する事になった。
侯爵一家が宿に入った事で自由時間になった。
「グアーラさんギルドと街探索してきていいですか?」
「あぁ、いいぞ、夜遅くなる前に宿に戻って来いよ」
「はい」
さて、まずは冒険者ギルドにいって次いでに出来るクエストが無いか確認するか……
この街の冒険者ギルドがどこにあるか知らない、街の入口近くにあるんだっけ?そう思いながら宿のある北門周辺を探したが見つからなかった。
次は反対側の南門へ向かった。向かう途中いくつかの露店が並んでいた。夕食時というのもあったので、何か食べようと思い飲食露店を中心ウロウロし眺めていると背後から視線を感じ後ろを振り向くと通りの反対側の建物の壁に自分と同じくらいの男女4人の子どもたちがいた。
「孤児院の子どもらだ、手癖の悪い奴もいるからな買った物をパクられるなよ」
焼きモロコシを出している露店のおっちゃんが教えてくれた。
孤児院か、クリフトとサンディの件があるし、ギルドより先にそっちいくかな?
「孤児院の子どもたちってどれくらいいるんです?」
「そんなこと聞いてどうするんだ?30位じゃないか?」
30位か、余裕をもって40位あればいいかな?
「んじゃ、40本ください」
「あん?そんなに持てないだろうに」
おっちゃんは少し不機嫌そうに応えた。
「アイテムボックス有るんで大丈夫です」
「なるほどな、40本ともなるとしばらくかかるがいいか?」
「いいですよ」
「それじゃあ待ってな」
出来上がり次第受け取りアイテムボックスに放り込んでいった。
「これで40本か、お代は大銀貨8枚だ」
40本目を受取、大銀貨8枚支払った。
「まいど、気を付けて帰れよ」
通りの反対側で壁に寄っかかったりしている子供たちの元にいき、リーダー格っぽい男の子に話しかけた。
「ねぇ、君ら孤児院に案内してくれない?」
「は?何の用だよ」
ん~考えてなかった。クリフトとサンディの話を出すのはNGだろうし……
『シスターミランダ、孤児院の院長をやってる人だよ。』
ナイスヒスイ!
自分が悩んだことに反応して孤児院の中を覗いたか?
「シスターミランダに会いたいんだけど」
「院長先生にかよ、ついて来いよ」
4人の子どもたちが歩き始めたので後について行く。南北を走る大通りではなく、細い路地に入っていった。しばらく歩くと、住居と思しき建物がなくなり、目の前に街を囲む城壁が見えてきた、その城壁の下に2階建ての木造建築の建物が建っていた。
『サンディとクリフトは?』
『厨房と地下に居るよ』
2人は厨房と地下か、問題はどうやって2人と接触するかだな。今夜の夕食の寄付者として接触すべきだろうか?
子どもたちが建物の玄関を開け中にはいった。
「園長先生!お客さん連れてきたよ!」
しばらくすると、小柄の女性がやってきた。
「こんな時間に、お客様とはどちらの方でしょう?」
周りにいた子供たちが一斉に自分を見た。
さて、どうするか……
「初めましてシスターミランダ、自分はナットと申します。こちらの4人が露店前で物欲しそうに見ていたので案内してもらいました。」
案内してくれた4人の表情が険しくなった。
「はぁ?物欲しそうにしてねぇし!」
「そうよ!」
案内してくれた子どもたちから不満の声が上がった。
「おやめなさい、あなたたちがいつもこの時間に露店の前に行っているのは知っています。それであなたの要件は何ですか?」
「物欲しそうにしていたのは冗談ですが、ちょっと収入があったのでこちらの子どもたちに分けようかと思いまして」
そういって先の露店で買った焼きモロコシを出した。
「あなたも子どもでしょ。子どもからそのようなものを受け取るわけにはいきません」
はぁ、どうしたら受け取ってもらえるかな……
アイテムボックスから、冒険者カードをだし、一定以上の収入がありますよアピールをした。
「確かに自分は子供ですが、これでもCランクの冒険者です。予想外の収入があったので焼きモロコシを寄付にとおもいました。」
「これは……」
4人の子ども達から「うそだ」「まじかよ」なんか言っていた。
シスターミランダが、自分の冒険者カードを確認していると奥から声がした。
「お兄ちゃんの肩に居るのは精霊様?」
ん?と思い、声の主の方を見ると額に小さな角を生やした2~3歳の女の子がいた。
『あぁスキルで魔素視があるから私がみえるんだろうね。それに珍しい、鬼人族の子だ』
『鬼人族?』
『そう、元はオーガって呼ばれる魔物だったんだけど、一部のオーガが人になりたいと望んでネア様の手によって人の姿になった種族だね、魔人種 鬼人族って呼ばれるよ。大人になると恐怖心を感じる事がなくなり、身体能力が高いから戦いに特化した種族だね。』
へぇ、そんな種族がいるのか、というより魔物から人か
『魔物から人になる事が出来るのか』
『そりゃできるよ、獣人達だって元は動物だしね~それに君も魔物から人にって出来るはずだよ。』
神の手か、神の手でそれが出来るのか、そういった目的で使うことはあるんだろうか?
「ミリこの子に精霊が付いているのですか?」
冒険者カードを確認していたシスターミランダが、鬼人族の子の方を向き質問していた。
「うん、お兄ちゃんの肩に緑色の光の玉が見える」
「そうなんですか?」
シスターミランダが、鬼族の子から自分に視線を移し質問してきた。
「えぇ、精霊なら肩にいますね。」
『しかたないなぁ~』
ヒスイの身体が淡く光った。こいつ姿を見せる気か……
「これでどうかな?私の姿がみえる?」
「おぉ……」
シスターミランダが跪いた。なんで!?
「シスター、ナットの言う事は本当だから受け入れてもらえる?それに、医術に長けているから子ども達を診てもらうといいよ」
「なんと、精霊様のお導きですか……仰せのままに……」
自分信用されてなかったのに、ヒスイの言葉には即信用ですか、そうですか……
『まぁ精霊は嘘を付けないって言われてるしね~仕方ないよ』
「ナット様の寄付ありがたく頂きましょう、一緒に夕食を食べて行ってください。」
「えっとありがとうございます。」
そう言って食堂と思しき所に案内された。
宿に戻るとグアーラが侯爵夫妻と話をしていた。
「もどったか、依頼はあったか?」
「配達とかついでに出来そうなものはありませんでした。」
「そうか」
「それではそろったし出発をしようか」
各々昨日までと同様に馬車に乗ったり御者席行った。自分は馬車の後ろからついて行くのでそのまま動き出すのを待っていた。
しばらくすると馬車が動き出したので後について行く、馬車はすぐに街の外にでた。
そこからはポーンタナまでの3日間は順調だった。時々ヒスイが魔物の存在を知らせてくるので、グアーラに一言伝え、討伐に向かう、討伐したらまた馬車の後方に戻る。これの繰り返しで、野営地でも魔物に襲われる事なく夜を過ごした。
そしてラーネバンをでて3日目の夕方ポーンタナの街についた。ラーネバンよりは賑わいのある街だった。今回は南門から入り、街の北側の宿で1泊する事になった。
侯爵一家が宿に入った事で自由時間になった。
「グアーラさんギルドと街探索してきていいですか?」
「あぁ、いいぞ、夜遅くなる前に宿に戻って来いよ」
「はい」
さて、まずは冒険者ギルドにいって次いでに出来るクエストが無いか確認するか……
この街の冒険者ギルドがどこにあるか知らない、街の入口近くにあるんだっけ?そう思いながら宿のある北門周辺を探したが見つからなかった。
次は反対側の南門へ向かった。向かう途中いくつかの露店が並んでいた。夕食時というのもあったので、何か食べようと思い飲食露店を中心ウロウロし眺めていると背後から視線を感じ後ろを振り向くと通りの反対側の建物の壁に自分と同じくらいの男女4人の子どもたちがいた。
「孤児院の子どもらだ、手癖の悪い奴もいるからな買った物をパクられるなよ」
焼きモロコシを出している露店のおっちゃんが教えてくれた。
孤児院か、クリフトとサンディの件があるし、ギルドより先にそっちいくかな?
「孤児院の子どもたちってどれくらいいるんです?」
「そんなこと聞いてどうするんだ?30位じゃないか?」
30位か、余裕をもって40位あればいいかな?
「んじゃ、40本ください」
「あん?そんなに持てないだろうに」
おっちゃんは少し不機嫌そうに応えた。
「アイテムボックス有るんで大丈夫です」
「なるほどな、40本ともなるとしばらくかかるがいいか?」
「いいですよ」
「それじゃあ待ってな」
出来上がり次第受け取りアイテムボックスに放り込んでいった。
「これで40本か、お代は大銀貨8枚だ」
40本目を受取、大銀貨8枚支払った。
「まいど、気を付けて帰れよ」
通りの反対側で壁に寄っかかったりしている子供たちの元にいき、リーダー格っぽい男の子に話しかけた。
「ねぇ、君ら孤児院に案内してくれない?」
「は?何の用だよ」
ん~考えてなかった。クリフトとサンディの話を出すのはNGだろうし……
『シスターミランダ、孤児院の院長をやってる人だよ。』
ナイスヒスイ!
自分が悩んだことに反応して孤児院の中を覗いたか?
「シスターミランダに会いたいんだけど」
「院長先生にかよ、ついて来いよ」
4人の子どもたちが歩き始めたので後について行く。南北を走る大通りではなく、細い路地に入っていった。しばらく歩くと、住居と思しき建物がなくなり、目の前に街を囲む城壁が見えてきた、その城壁の下に2階建ての木造建築の建物が建っていた。
『サンディとクリフトは?』
『厨房と地下に居るよ』
2人は厨房と地下か、問題はどうやって2人と接触するかだな。今夜の夕食の寄付者として接触すべきだろうか?
子どもたちが建物の玄関を開け中にはいった。
「園長先生!お客さん連れてきたよ!」
しばらくすると、小柄の女性がやってきた。
「こんな時間に、お客様とはどちらの方でしょう?」
周りにいた子供たちが一斉に自分を見た。
さて、どうするか……
「初めましてシスターミランダ、自分はナットと申します。こちらの4人が露店前で物欲しそうに見ていたので案内してもらいました。」
案内してくれた4人の表情が険しくなった。
「はぁ?物欲しそうにしてねぇし!」
「そうよ!」
案内してくれた子どもたちから不満の声が上がった。
「おやめなさい、あなたたちがいつもこの時間に露店の前に行っているのは知っています。それであなたの要件は何ですか?」
「物欲しそうにしていたのは冗談ですが、ちょっと収入があったのでこちらの子どもたちに分けようかと思いまして」
そういって先の露店で買った焼きモロコシを出した。
「あなたも子どもでしょ。子どもからそのようなものを受け取るわけにはいきません」
はぁ、どうしたら受け取ってもらえるかな……
アイテムボックスから、冒険者カードをだし、一定以上の収入がありますよアピールをした。
「確かに自分は子供ですが、これでもCランクの冒険者です。予想外の収入があったので焼きモロコシを寄付にとおもいました。」
「これは……」
4人の子ども達から「うそだ」「まじかよ」なんか言っていた。
シスターミランダが、自分の冒険者カードを確認していると奥から声がした。
「お兄ちゃんの肩に居るのは精霊様?」
ん?と思い、声の主の方を見ると額に小さな角を生やした2~3歳の女の子がいた。
『あぁスキルで魔素視があるから私がみえるんだろうね。それに珍しい、鬼人族の子だ』
『鬼人族?』
『そう、元はオーガって呼ばれる魔物だったんだけど、一部のオーガが人になりたいと望んでネア様の手によって人の姿になった種族だね、魔人種 鬼人族って呼ばれるよ。大人になると恐怖心を感じる事がなくなり、身体能力が高いから戦いに特化した種族だね。』
へぇ、そんな種族がいるのか、というより魔物から人か
『魔物から人になる事が出来るのか』
『そりゃできるよ、獣人達だって元は動物だしね~それに君も魔物から人にって出来るはずだよ。』
神の手か、神の手でそれが出来るのか、そういった目的で使うことはあるんだろうか?
「ミリこの子に精霊が付いているのですか?」
冒険者カードを確認していたシスターミランダが、鬼人族の子の方を向き質問していた。
「うん、お兄ちゃんの肩に緑色の光の玉が見える」
「そうなんですか?」
シスターミランダが、鬼族の子から自分に視線を移し質問してきた。
「えぇ、精霊なら肩にいますね。」
『しかたないなぁ~』
ヒスイの身体が淡く光った。こいつ姿を見せる気か……
「これでどうかな?私の姿がみえる?」
「おぉ……」
シスターミランダが跪いた。なんで!?
「シスター、ナットの言う事は本当だから受け入れてもらえる?それに、医術に長けているから子ども達を診てもらうといいよ」
「なんと、精霊様のお導きですか……仰せのままに……」
自分信用されてなかったのに、ヒスイの言葉には即信用ですか、そうですか……
『まぁ精霊は嘘を付けないって言われてるしね~仕方ないよ』
「ナット様の寄付ありがたく頂きましょう、一緒に夕食を食べて行ってください。」
「えっとありがとうございます。」
そう言って食堂と思しき所に案内された。
7
お気に入りに追加
2,896
あなたにおすすめの小説
【完結】元ヤンナース異世界生活
川原源明
ファンタジー
回復魔法の存在しない世界で医療知識を活かした異世界生活
交通事故で、子どもを庇って命を落とした。元ヤンキーの看護師、進藤 茜
創造神の態度に納得いかずにクレームをつける!すると先輩の神と名乗る女性が現れ一緒に謝罪
謝罪を受け取ったと思ったら…話も終わってないのに…異世界に飛ばされる…あのくそ女神!
そんな思いをしながら、始まる元ヤンナース茜の異世界生活
創造神と異界の女神から貰ったチート能力を活かした
治療魔法を使って時には不治の病を治し、時には、相手を殺す…
どんなときも、周りに流されないで自分の行きたい道を!
様々な経験を積むうちに内なる力に目覚めていく…その力とは…
奴隷商で大けがしてる奴隷を買って治療魔法で回復させ、大けがをさせた元凶討伐をしたり、
王国で黒死病治療に関わったり
お隣の帝国の後継者争いに巻き込まれていく…
本人は、平穏な生活を望むが、周囲がそうさせてくれない…
固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる
名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。
冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。
味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。
死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
通称偽聖女は便利屋を始めました ~ただし国家存亡の危機は謹んでお断りします~
フルーツパフェ
ファンタジー
エレスト神聖国の聖女、ミカディラが没した。
前聖女の転生者としてセシル=エレスティーノがその任を引き継ぐも、政治家達の陰謀により、偽聖女の濡れ衣を着せられて生前でありながら聖女の座を剥奪されてしまう。
死罪を免れたセシルは辺境の村で便利屋を開業することに。
先代より受け継がれた魔力と叡智を使って、治療から未来予知、技術指導まで何でこなす第二の人生が始まった。
弱い立場の人々を救いながらも、彼女は言う。
――基本は何でもしますが、国家存亡の危機だけはお断りします。それは後任(本物の聖女)に任せますから
前世は悪神でしたので今世は商人として慎ましく生きたいと思います
八神 凪
ファンタジー
平凡な商人の息子として生まれたレオスは、無限収納できるカバンを持つという理由で、悪逆非道な大魔王を倒すべく旅をしている勇者パーティに半ば拉致されるように同行させられてしまう。
いよいよ大魔王との決戦。しかし大魔王の力は脅威で、勇者も苦戦しあわや全滅かというその時、レオスは前世が悪神であったことを思い出す――
そしてめでたく大魔王を倒したものの「商人が大魔王を倒したというのはちょっと……」という理由で、功績を与えられず、お金と骨董品をいくつか貰うことで決着する。だが、そのお金は勇者装備を押し付けられ巻き上げられる始末に……
「はあ……とりあえず家に帰ろう……この力がバレたらどうなるか分からないし、なるべく目立たず、ひっそりしないとね……」
悪神の力を取り戻した彼は無事、実家へ帰ることができるのか?
八神 凪、作家人生二周年記念作、始動!
※表紙絵は「茜328」様からいただいたファンアートを使用させていただきました! 素敵なイラストをありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる