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冒険者時代
第40話 薬物中毒
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冒険者ギルドを後にした後、人目のない路地裏でナットの姿に戻り、侯爵らが泊まっている宿に向かうことにした。
『ヒスイ、侯爵たちが泊まっている宿まで案内してもらってもいい?』
『いいよ~こっちこっち~』
肩に座っていたヒスイが、ふよふよっと飛び立ち自分の前を飛んでいく、西門が見えてきたところで右側に大きな建物が見えてきた。
『ここの1階にいるよ~』
『ありがと』
『いえいえ~』
宿の扉を開けロビーに入ると、騒ぎになっていた。侯爵夫妻にメイドさんや他の客たちがいる中で、
「うわぁぁぁ~~~~~」
ミーナが騒いでた。見た感じ興奮状態になってる。
『あら~?』
『これって、前に言ってた症状だよね』
『だねぇ~』
とりあえず、ミーナを抑えなきゃ、ミーナの近くに行くとこっちに向かって来た。
「ナット君!娘を!」
侯爵がこっちに気づき叫んだ、掴みかかってくる動作をしてきたので左手でミーナの右手を払いつつ神の手発動させ、意識を刈り取る。右手ミーナの身体を抱きとめる。前回は異常が分からなかったが、今は異常分かる、脳内のエンドルフィンをはじめいくつかの分泌物が異常をきたしてる。
以前の状況と今の状況を考えると、精神疾患というより、薬物中毒だ、侯爵夫妻やメイドが問題ないなら、ミーナだけが口にするものか、侯爵夫妻もメイドも食べているが、ミーナだけ反応が出ているかだろう。
『ヒスイ悪いんだけど、宿の中で、興奮状態になったり幻覚を見たりする可能性のある食材や薬を教えて』
『ん、コーヒーとトウガラシに魔力茸かな、どれも耐性がないと興奮状態になる』
コーヒーか、カフェインは元々媚薬とも言われた興奮剤だ、唐辛子はカプサイシンからのエンドルフィンといったところか?
『魔力茸ってなに?』
『マナ草と並んで体内の魔素を回復させる効果があるんだけど、耐性がないと興奮状態になったり幻覚症状が現れてくる。』
そんなものもあるのか麻薬のようなものなのだろうか?
とりあえずミーナの脳を正常化させて部屋に連れて行ってもらおう。駆け寄ってきたメイドさんにミーナを預ける。
「侯爵様、娘さんの件で少し話しませんか?」
「あぁ……」
その後、侯爵たちの泊っている3階の部屋に案内してもらった。
部屋にはいり、ソファに座るように促され、侯爵が座ったのを確認しソファーに腰掛けた。
「話というのは?」
「以前確認したときは原因がわからなかったのですが、娘さんの異常行動は食物からくるものだと解りました。コーヒー、唐辛子、魔力茸のどれかを口にしてます?」
「辛いのと苦いのは嫌いだからな、コーヒーと唐辛子は口にしていないが、魔力茸を口にしてるな、もしや……」
「魔力茸が原因ですね、耐性が少ないと症状が出るようなので、あまり口にしないほうがいいかもしれません」
「そうか、人気食材だからな、外食は食べるものを考えないと駄目か……」
アレルギー体質の人も食事の面で色々大変な思いをしているのを知っているからな、いっそのこと神の手をつかって耐性あげちゃうか? ただそれをすると魔力回復の為に魔力茸食べても耐性が付いてる為に効果が望めない可能性もでてくる。どうするか、考えるのが面倒に思って来た。いっそのこと自分の絶対健康ほどではないが健康を維持できるようにすればいいか、次ミーナに触れる機会があれば極力健康維持願ってみよう。
「まぁ耐性が付いてしまえば問題は無いんですが、摂取量には気を付けてください」
「あぁ、すまない、ありがとう」
「それじゃあ、娘さんの様子をみてきますね」
侯爵と一緒に、娘さんが静養している寝室へいくと、リーアさんが看病していた。
「先生娘は大丈夫なんですか?」
!?
この世界に来て初めて先生なんて言われた。この世界でも医者を先生と呼ぶ風習があるのだろうか?
「魔力茸が原因なので、そちらを口にしなければ大丈夫ですよ」
「そうですか」
ミーナの手首に軽く触れ、極力健康でいられるようにと願った。
「大丈夫そうですね、また何かあったら呼んでください」
「ありがとう」
「それじゃ自分は……」
思えば泊る場所決まってるのかが不明だ……
侯爵が察してくれたのか直ぐに応えてくれた。
「君とグアーラは下に部屋を取ってあるから使ってくれ、フロントで自分の名前を伝えれば部屋に案内してくれるはずだ」
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこちらの方だ、スタンピードの件もある今日はゆっくり休んでくれ」
「ありがとうございます。そうさせてもらいます。」
立ち上がり、部屋を出て1階のカウンターに向かいった。その後部屋の札を貰って部屋に入ってゆっくりした。
『ヒスイ、侯爵たちが泊まっている宿まで案内してもらってもいい?』
『いいよ~こっちこっち~』
肩に座っていたヒスイが、ふよふよっと飛び立ち自分の前を飛んでいく、西門が見えてきたところで右側に大きな建物が見えてきた。
『ここの1階にいるよ~』
『ありがと』
『いえいえ~』
宿の扉を開けロビーに入ると、騒ぎになっていた。侯爵夫妻にメイドさんや他の客たちがいる中で、
「うわぁぁぁ~~~~~」
ミーナが騒いでた。見た感じ興奮状態になってる。
『あら~?』
『これって、前に言ってた症状だよね』
『だねぇ~』
とりあえず、ミーナを抑えなきゃ、ミーナの近くに行くとこっちに向かって来た。
「ナット君!娘を!」
侯爵がこっちに気づき叫んだ、掴みかかってくる動作をしてきたので左手でミーナの右手を払いつつ神の手発動させ、意識を刈り取る。右手ミーナの身体を抱きとめる。前回は異常が分からなかったが、今は異常分かる、脳内のエンドルフィンをはじめいくつかの分泌物が異常をきたしてる。
以前の状況と今の状況を考えると、精神疾患というより、薬物中毒だ、侯爵夫妻やメイドが問題ないなら、ミーナだけが口にするものか、侯爵夫妻もメイドも食べているが、ミーナだけ反応が出ているかだろう。
『ヒスイ悪いんだけど、宿の中で、興奮状態になったり幻覚を見たりする可能性のある食材や薬を教えて』
『ん、コーヒーとトウガラシに魔力茸かな、どれも耐性がないと興奮状態になる』
コーヒーか、カフェインは元々媚薬とも言われた興奮剤だ、唐辛子はカプサイシンからのエンドルフィンといったところか?
『魔力茸ってなに?』
『マナ草と並んで体内の魔素を回復させる効果があるんだけど、耐性がないと興奮状態になったり幻覚症状が現れてくる。』
そんなものもあるのか麻薬のようなものなのだろうか?
とりあえずミーナの脳を正常化させて部屋に連れて行ってもらおう。駆け寄ってきたメイドさんにミーナを預ける。
「侯爵様、娘さんの件で少し話しませんか?」
「あぁ……」
その後、侯爵たちの泊っている3階の部屋に案内してもらった。
部屋にはいり、ソファに座るように促され、侯爵が座ったのを確認しソファーに腰掛けた。
「話というのは?」
「以前確認したときは原因がわからなかったのですが、娘さんの異常行動は食物からくるものだと解りました。コーヒー、唐辛子、魔力茸のどれかを口にしてます?」
「辛いのと苦いのは嫌いだからな、コーヒーと唐辛子は口にしていないが、魔力茸を口にしてるな、もしや……」
「魔力茸が原因ですね、耐性が少ないと症状が出るようなので、あまり口にしないほうがいいかもしれません」
「そうか、人気食材だからな、外食は食べるものを考えないと駄目か……」
アレルギー体質の人も食事の面で色々大変な思いをしているのを知っているからな、いっそのこと神の手をつかって耐性あげちゃうか? ただそれをすると魔力回復の為に魔力茸食べても耐性が付いてる為に効果が望めない可能性もでてくる。どうするか、考えるのが面倒に思って来た。いっそのこと自分の絶対健康ほどではないが健康を維持できるようにすればいいか、次ミーナに触れる機会があれば極力健康維持願ってみよう。
「まぁ耐性が付いてしまえば問題は無いんですが、摂取量には気を付けてください」
「あぁ、すまない、ありがとう」
「それじゃあ、娘さんの様子をみてきますね」
侯爵と一緒に、娘さんが静養している寝室へいくと、リーアさんが看病していた。
「先生娘は大丈夫なんですか?」
!?
この世界に来て初めて先生なんて言われた。この世界でも医者を先生と呼ぶ風習があるのだろうか?
「魔力茸が原因なので、そちらを口にしなければ大丈夫ですよ」
「そうですか」
ミーナの手首に軽く触れ、極力健康でいられるようにと願った。
「大丈夫そうですね、また何かあったら呼んでください」
「ありがとう」
「それじゃ自分は……」
思えば泊る場所決まってるのかが不明だ……
侯爵が察してくれたのか直ぐに応えてくれた。
「君とグアーラは下に部屋を取ってあるから使ってくれ、フロントで自分の名前を伝えれば部屋に案内してくれるはずだ」
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこちらの方だ、スタンピードの件もある今日はゆっくり休んでくれ」
「ありがとうございます。そうさせてもらいます。」
立ち上がり、部屋を出て1階のカウンターに向かいった。その後部屋の札を貰って部屋に入ってゆっくりした。
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