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第六章 ピリオドの打ち方
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しおりを挟む「彩香よく頑張った。ゴマメ扱いはここ迄」
吉冨さんが笑って言った。
私の壮絶なファースト・ラブは終わった。 しかしその後も、彼女達との親交は絶える事は無かった。
何と言い表せば良いのか判らぬが、お二人から恩を受けた感謝以上に、戦友とも呼べそうな、そんな思いを私は持っている。 私は姉様方と慕い相談し、二人は妹分として受け入れ可愛がってくれて。 兎に角、馬が合うってことらしい。
会社にいる時だけに限定されず、退社後もちょっとした買い出しもプライベートで日帰り旅行へも一緒にいったりと、何かにつけ三人で行動を共にする様になっていたのだ。
師走が迫り、十一月が決算月であることも重なり、社内の誰もが仕事に忙殺される最中の週末。
私が兼ねてから願い出ていた企画部への転属が内定し、それの前祝いと少し早い忘年会を兼ねて、企画部の女性に私や若手女子社員数人も飛び込み参加して、飲み会が催される事になった。
吉富さんの仕切る部署への内定だ。 彼女の後押しがものいった事は絶対である。
本当に有り難く思っている。
二次会・三次会を経て最後まで残ったのはいつもの三人。 夜もすっかり更けきっていて、安川さんが「今夜はこども達がデートで帰って来ないから私も帰らない」とすっかり出来上がってしまって。
そのまま捨て置く訳にもいかず、吉冨さんと苦笑しながら例の如く24時間営業の店を探して、そこで酔いを覚まし、大晦日でも無いのに良いオトナの女三人で、朝日を迎え拝もうという事になった。
「ヨシ、次はイケメンの居る店に行ってみよ~♪」
目を半分つむったまま、酔っぱらいはハッキリそう主張した。 そこは彼女イチ推しのイケメンが居るらしい喫茶店で、今いる場所からも近かった。 そこと決定して喜々としている安川さんは、少女のようで可愛いかった。
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――後書きデス――
オールで飲み明かす、語り明かす、歌い明かす、エトセエトセ
迷わず決行できるのは若さの証明となりましょうか?
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