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第四章 目覚めた力の使い道
8.卒業式
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「やあ、シェリア。久しぶりだね」
卒業式が終わって、会場を出たところでアルフリードに声を掛けられた。
「エレーナ王女との婚約が決まったそうね。おめでとう」
「ありがとう。シェリアもいよいよだね。今日はもうこのまま行くのかい? 舞踏会は」
「面倒だから出ないわ。今後は社交もそれほど必要ないし」
その代わり、ヴルグたち人狼や、他の影に生きる人たちとの社交が始まるけれど。
「それは寂しいなあ。すっかり隠居するつもり満々だね。エレーナも待っていることだから、時々うちの城にも遊びに来てほしいな。ギルバートにもお願いしておくよ」
やはりアルフリードとギルバートは顔見知りだったそうだ。
だが互いの印象はあまりよくないようで、ギルバートはいまだにアルフリードを敵視している。
それでも私の数少ない友人だから、きっと許してくれると思う。
エレーナも来年には隣国から嫁いでくることになったわけだし。
「エレーナ王女とも、また話がしたいし。必ず伺うわ」
あの後、エレーナとは改めて話をさせてもらった。
そこで国を出る必要がなくなったことを告げると、目をらんらんと輝かせて事の顛末を聞きたがった。
わざわざ二度も時間をとってもらったのだ。ご期待に沿えるかはわからなかったが、話せる範囲で話すと、ますます目の輝きは強まり、最後には何故かうるうると涙まで滲ませていた。
『身分違いの恋! 美しいわ……! どうかシェリア様は愛に生きてくださいね』
そう言って、がっしりと手を掴まれた。
細いたおやかな指なのに、意外と力があってびっくりした。
でもその言葉に、エレーナ自身にとってはもしかしたらアルフリードとの婚約は望ましいものではないのかもしれないと思った。
国に想う人を残してきたのはエレーナの方だったのでは、なんて邪推してしまった。
最後に浮かべた涙が、とても私の話だけを聞いて滲んだだけのものには思えなかったから。
アルフリードは選ぶ側だったけれど、心が選ぶかどうかは、エレーナだって同じだ。
アルフリードには頑張ってもらいたいと思う。
「最後にシェリアのドレス姿、見たかったなあ」
「結婚式で着るわよ。アルも招待させてもらうことになると思うし」
「それはもう、人のものになった後だろう? まだギルバートのものではないうちに、シェリアの綺麗に着飾った姿をこの目に焼き付けておきたかったんだよ」
「見てどうするの?」
心底疑問だった。
ドレスならアルフリードのガーデンパーティでだって着ているし。
「あっはっは! そうだよ。そういうところが好きなんだよ。情緒とか寂寥感とか別れとか愛とか恋とか、もうそういうのガン無視で泰然と我が道を進んでいくところが」
え、私ってそういう人間だったの?
言われて初めて知った。
いやいや、寂しいとか、恋……、とか、知ってるし!
別に無感情人間なわけじゃない。むしろミシェルのおかげで感情豊かに育ったと思うのだけれど。
アルフリードは微笑みを浮かべ、すっとその手を差し出した。
「これからもどうか変わらず、私と友人でいてほしい」
「ええ、もちろん」
数少ない友人だから。
手を伸ばせば、アルフリードがそっとその手を掴んだ。
けれど、ぐっと力が込められたのを感じた瞬間――。
「ですから油断してはなりませんよとあれほど申し上げたのに」
背後から手が伸びて、それ以上の力でぐいと引き戻された。
「ギル! いつの間に――、っていうか、どうやってここへ?」
私の腕を両脇から抱えるようにして後ろへと引き離したのは、執事姿のギルバートだった。
学院内には入れないはず。
「この後の舞踏会のため、門は解放されておりますからね」
「これは迂闊だったなあ。最後に少しくらい、譲ってくれたっていいのに。君は本当に器の小さい男だねえ」
珍しく挑発的なアルフリードの言葉に、私は思わず目を剥いた。
けれど不機嫌さを隠そうともしないギルバートが口を開く方が早かった。
「何と言われようとかまいませんよ。握手までは許しましたが、それ以上は友人との行為としては許せませんね」
「おや? ハグなんて友好の証だろう?」
「あなたのはそれで済むやらわかりませんから。下心がありすぎなのですよ。自分も婚約者がいる身の癖に」
「私には側室が許されているからね」
「王宮内に争いごとを持ち込まないために側室は作らないと仰っていたと記憶しておりますが」
「君は本当に怯まないなあ。少しくらい、君の焦った顔が見たかったよ」
「ご冗談を。毎度十分やきもきさせられております」
「そんな余裕ぶった顔で言われてもねえ」
流れるように交わされる会話に私が言葉を差し挟む隙はなかった。
けれどアルフリードが、ふっと口元を笑ませた瞬間に、やっと私は「あの……!」と間に入った。
手を高々と上げて主張すれば、アルフリードとギルバートが一斉にこちらを向いた。
「あの、アルフリード。本当にこの後大変になるから、これくらいでやめといて……」
切実な目を向ければ、アルフリードはきょとんとした後、腹を抱えて笑った。
「あっはっはっは! これは失敬。そうだね、困るのはシェリアだったね。私も、ちょうどよく二人を燃えさせるための火になってしまうなんて、御免こうむりたいところだ。それならこのあたりで引くとしようか」
「そうしてくれるとありがたいわ」
まさかアルフリードがギルバートをからかうとは思ってもいなかった。
けれど考えてみれば、ミシェルと私のやりとりを心から楽しんでいた人だ。
「シェリア。どうか幸せに」
「ありがとう。いろいろと感謝してるわ」
「いや。結局力になれなくてすまなかったと思っているよ」
「ううん。私がエレーナ王女に会いに行った時、誰にも行き先を告げなかったのにギルバートが現れたのは、アルフリードが知らせてくれたからだったんでしょう?」
アルフリードは答えないまま、笑みを浮かべた。
だから私も、笑みを返した。
するとアルフリードは、驚いたように目を丸くした。
「え? なに――」
「いや。珍しいものを見たなと。最後にシェリアの笑顔が見られてよかったよ。結婚式は必ず出席させてもらうよ」
私だって笑うのに。
いつも笑うようなことがないだけで。
「シェリア様、そろそろ行きましょう」
ギルバートに声を掛けられて、頷いた私は踵を返した。
ギルバートの城へと向かう、馬車へと。
卒業式が終わって、会場を出たところでアルフリードに声を掛けられた。
「エレーナ王女との婚約が決まったそうね。おめでとう」
「ありがとう。シェリアもいよいよだね。今日はもうこのまま行くのかい? 舞踏会は」
「面倒だから出ないわ。今後は社交もそれほど必要ないし」
その代わり、ヴルグたち人狼や、他の影に生きる人たちとの社交が始まるけれど。
「それは寂しいなあ。すっかり隠居するつもり満々だね。エレーナも待っていることだから、時々うちの城にも遊びに来てほしいな。ギルバートにもお願いしておくよ」
やはりアルフリードとギルバートは顔見知りだったそうだ。
だが互いの印象はあまりよくないようで、ギルバートはいまだにアルフリードを敵視している。
それでも私の数少ない友人だから、きっと許してくれると思う。
エレーナも来年には隣国から嫁いでくることになったわけだし。
「エレーナ王女とも、また話がしたいし。必ず伺うわ」
あの後、エレーナとは改めて話をさせてもらった。
そこで国を出る必要がなくなったことを告げると、目をらんらんと輝かせて事の顛末を聞きたがった。
わざわざ二度も時間をとってもらったのだ。ご期待に沿えるかはわからなかったが、話せる範囲で話すと、ますます目の輝きは強まり、最後には何故かうるうると涙まで滲ませていた。
『身分違いの恋! 美しいわ……! どうかシェリア様は愛に生きてくださいね』
そう言って、がっしりと手を掴まれた。
細いたおやかな指なのに、意外と力があってびっくりした。
でもその言葉に、エレーナ自身にとってはもしかしたらアルフリードとの婚約は望ましいものではないのかもしれないと思った。
国に想う人を残してきたのはエレーナの方だったのでは、なんて邪推してしまった。
最後に浮かべた涙が、とても私の話だけを聞いて滲んだだけのものには思えなかったから。
アルフリードは選ぶ側だったけれど、心が選ぶかどうかは、エレーナだって同じだ。
アルフリードには頑張ってもらいたいと思う。
「最後にシェリアのドレス姿、見たかったなあ」
「結婚式で着るわよ。アルも招待させてもらうことになると思うし」
「それはもう、人のものになった後だろう? まだギルバートのものではないうちに、シェリアの綺麗に着飾った姿をこの目に焼き付けておきたかったんだよ」
「見てどうするの?」
心底疑問だった。
ドレスならアルフリードのガーデンパーティでだって着ているし。
「あっはっは! そうだよ。そういうところが好きなんだよ。情緒とか寂寥感とか別れとか愛とか恋とか、もうそういうのガン無視で泰然と我が道を進んでいくところが」
え、私ってそういう人間だったの?
言われて初めて知った。
いやいや、寂しいとか、恋……、とか、知ってるし!
別に無感情人間なわけじゃない。むしろミシェルのおかげで感情豊かに育ったと思うのだけれど。
アルフリードは微笑みを浮かべ、すっとその手を差し出した。
「これからもどうか変わらず、私と友人でいてほしい」
「ええ、もちろん」
数少ない友人だから。
手を伸ばせば、アルフリードがそっとその手を掴んだ。
けれど、ぐっと力が込められたのを感じた瞬間――。
「ですから油断してはなりませんよとあれほど申し上げたのに」
背後から手が伸びて、それ以上の力でぐいと引き戻された。
「ギル! いつの間に――、っていうか、どうやってここへ?」
私の腕を両脇から抱えるようにして後ろへと引き離したのは、執事姿のギルバートだった。
学院内には入れないはず。
「この後の舞踏会のため、門は解放されておりますからね」
「これは迂闊だったなあ。最後に少しくらい、譲ってくれたっていいのに。君は本当に器の小さい男だねえ」
珍しく挑発的なアルフリードの言葉に、私は思わず目を剥いた。
けれど不機嫌さを隠そうともしないギルバートが口を開く方が早かった。
「何と言われようとかまいませんよ。握手までは許しましたが、それ以上は友人との行為としては許せませんね」
「おや? ハグなんて友好の証だろう?」
「あなたのはそれで済むやらわかりませんから。下心がありすぎなのですよ。自分も婚約者がいる身の癖に」
「私には側室が許されているからね」
「王宮内に争いごとを持ち込まないために側室は作らないと仰っていたと記憶しておりますが」
「君は本当に怯まないなあ。少しくらい、君の焦った顔が見たかったよ」
「ご冗談を。毎度十分やきもきさせられております」
「そんな余裕ぶった顔で言われてもねえ」
流れるように交わされる会話に私が言葉を差し挟む隙はなかった。
けれどアルフリードが、ふっと口元を笑ませた瞬間に、やっと私は「あの……!」と間に入った。
手を高々と上げて主張すれば、アルフリードとギルバートが一斉にこちらを向いた。
「あの、アルフリード。本当にこの後大変になるから、これくらいでやめといて……」
切実な目を向ければ、アルフリードはきょとんとした後、腹を抱えて笑った。
「あっはっはっは! これは失敬。そうだね、困るのはシェリアだったね。私も、ちょうどよく二人を燃えさせるための火になってしまうなんて、御免こうむりたいところだ。それならこのあたりで引くとしようか」
「そうしてくれるとありがたいわ」
まさかアルフリードがギルバートをからかうとは思ってもいなかった。
けれど考えてみれば、ミシェルと私のやりとりを心から楽しんでいた人だ。
「シェリア。どうか幸せに」
「ありがとう。いろいろと感謝してるわ」
「いや。結局力になれなくてすまなかったと思っているよ」
「ううん。私がエレーナ王女に会いに行った時、誰にも行き先を告げなかったのにギルバートが現れたのは、アルフリードが知らせてくれたからだったんでしょう?」
アルフリードは答えないまま、笑みを浮かべた。
だから私も、笑みを返した。
するとアルフリードは、驚いたように目を丸くした。
「え? なに――」
「いや。珍しいものを見たなと。最後にシェリアの笑顔が見られてよかったよ。結婚式は必ず出席させてもらうよ」
私だって笑うのに。
いつも笑うようなことがないだけで。
「シェリア様、そろそろ行きましょう」
ギルバートに声を掛けられて、頷いた私は踵を返した。
ギルバートの城へと向かう、馬車へと。
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