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第二章 国王陛下の妻になる
3.国王陛下と護衛
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走行中の馬車に乗りこめなどと、えらく無茶なことを言う。
そう思ったけど、エイラスと呼ばれた若者はいとも簡単にひらりと車内に身を躍らせ、私とユーティスの向かいに座った。
あ、そうだった、ユーティスがまだ私の隣に座ったままだった。
なんとなく落ち着かないのでもそもそと距離を取ると、何故かユーティスが足を組み直し、さりげなくその距離を詰めた。
ちょっと、狭いんですけど。
足と足が触れて体温が移っているようなのが、なんかこう、なんだろう、言い様もなく恥ずかしい。
こんなこと思ったことなかったのに。急に婚約者とか言われて意識してしまったのかもしれない。
平常心だ、平常心帰ってこい!
と私が一人で心の中の平常心を呼び戻していると、向かいに座った彼がにこっと笑って私に呼びかけた。
「久しぶり、リリア」
え? 知ってる人?
改めて向かいに座る彼の顔をまじまじと見る。
くりくりとした翡翠色の瞳。男性にとっては失礼だが、かわいらしい顔立ち。
「え……」
それが見知った顔であることにすぐに気が付いて、私は目を見開いた。
「エイラス……って、ラス?!」
「今日から俺、リリア付きの護衛だから。よろしくねん」
にこっ、と笑った彼に、私はあんぐりと口を開けた。
ラスのふわふわの長い茶色の髪がなかった。
今、目の前にあるさらさらとした金の髪は耳が見えるほどに短い。
だけど女だと信じて疑わなかったほどにかわいらしいその顔は、間違いなくラスだった。
「護衛? なんでラスが……」
「それは俺が、近衛騎士だから」
「騎士? ラスが??」
頭にはハテナばかりが浮いて来る。
いつもお喋りに来てくれてた、ふわふわでかわいいラスが?
腕も細くて、華奢で、かわいくて、とにかくかわいかった、あのラスが?
そう思ってまじまじと見れば、肩も腕も私が知っていたラスよりもしっかりと筋肉が付いていて、どこからどう見ても騎士だということは疑いようがなかった。
そう言えば、と思い出す。最後に会った時、何か鍛え始めたのかなあと何となく思ったんだった。その前は、しばらく会っていなかったし……。
でもまさか、こんなところで再会するとは思ってもみなかった。
こんな偶然……。
いや。
偶然なわけがない。
「……いつから? どこからがユーティスの命令だったの?」
近衛騎士が偶然女装して薬屋の私と仲良くなって、それが私が国王の婚約者になったら突然護衛になるものか。
いいや、ならない。
「出会った最初から。ごめんね、リリア。騙したくはなかったんだけど、全部そこのユーティス国王陛下の命令なんだ」
私の顔色を窺いながら、ラスは全てをユーティスに丸投げした。
そうよね。近衛騎士ならそんな命令するのは彼しかいないわよね。
ギ、ギ、ギ、ギ、と音が鳴るほどにゆっくりと、ユーティスを振り返る。
「どういうこと?」
「だから、護衛だ」
返った答えはシンプルだった。
だけど納得できるはずがない。
ラスと最初に会ったのは、確か四年前。とにかく最近のことじゃない。
そんな時から一体何を企んでいた?
「何でただの薬屋に護衛が必要なのよ」
そう問えば、ユーティスはやや眉を顰めてこちらを振り向いた。
「そうやって危機感なく呑気に生きているからだ」
「はあ?」
喧嘩売ってんのか。
町娘がのんびりきままに生きて何が悪い。
「幼い頃から俺が出入りしていたんだ。人目につかぬようにしてはいたものの、一家を利用しようと企む奴が出てもおかしくない。だから時折様子を見に行かせていた。現に、おまえはよく見知らぬ男から声をかけられていただろうが」
まさか、気にかけてくれていたとは思いもしなかった。
どうせ私のことなんて、殺しても死なないくらい図太いとか言ってるのに。
「でも何で女装? ラスの趣味?」
「違うよ! それは陛下が、二人きりで会ううちに万一にもリリアが俺を男として見――――すみませんなんでもありません」
急速に言葉を止めて矢継ぎ早に謝罪の言葉を繰り出したラスに不審な目を向け、続いて原因と思われるユーティスを振り返る。私の視線をちらりと受け止め、ユーティスが続きを引き取った。
「男がいつも張り付いていると警戒される。敵の尻尾がつかめなくなる」
敵を油断させるため、ということか。
しかし、先日会ったラスに覚えた妙な違和感の正体はこれだったのか。
「久しぶりに会ったらなんか骨ばってるなとか、肩とか腕がむちむちと筋肉がついてるなとか思ったのは、成長で骨格が違ってきてたのと、近衛騎士の鍛錬で筋肉がついてたからなのね」
「あ、やっぱりわかった? この間は確かめたいことがあったから久しぶりにあの姿で会いに行ったんだけど。もうさすがに女装はキツくなってたから、最近は陰ながら見守るようにしてたんだよね。リリアには会いたかったけど、男の姿の俺がリリアに近づくのは陛下がゆるさな――――ごめんなさいすみません口が滑りましたもう調子に乗りません」
全然話が進まない。
またか、とイラッとして見れば、それに気が付いたユーティスはふいっとラスから視線を逸らした。
「もう、いちいちラスを視線で脅すのやめなさいよ! 自分の考えた計画が破綻するのが嫌だからって……。ほんっと、策士はいろいろ仕込んでくるから嫌になるわ」
そう言うと、ラスは微妙な顔をした。
「本当にリリアって、鋭いんだか鈍いんだかよくわからないよね……。そんなリリアが王宮でやってけるのか、俺も心配だよ」
「だからあんなに言ったじゃない! 王宮なんて嫌だって」
そうだ、ラスには王宮に行きたくない理由を話していたはずなのに。どうしてユーティスのこんな荒唐無稽な計画を止めてくれなかったのか。
非難の目を向けると、ラスは焦ったように言い募った。
「いや、ちゃんと陛下には報告したよ? リリアが言ってたこと、そのままに」
ラスに売られたわけじゃないことがわかって少しほっとする。
でも、だったらユーティスはやっぱり私の意思はわかってたはずなのに、何でこんなことになった??
眉を顰め、疑問を顔いっぱいに張り付けてユーティスを見ると、こともなげな答えが返ってきた。
「俺を苦しめた王宮の人間どものために働くのが嫌なんだろう? だったら、みなのための宮廷薬師じゃなく、俺のための王妃ならいいだろう」
前半は確かに言った。だがそんな曲解があるか!
確かにユーティスのことが心配じゃないわけじゃないけど、でも、だからって……!
っていうか『俺のための王妃』ってパワーワード!
『王妃』って、半分くらいは国民とか国のためとかなんじゃないの?
そもそもラスからいろいろ聞いてたんなら、もうちょっと私の意見を汲んでくれたって――。
そこまで考えて、私はさっき感じた違和感にはっと気が付いた。
「そうだ! 何でエトさんのことまで知ってたんだろうって思ったけど、それもラスから聞いてたのね?」
エトさんのことを知ったユーティスが打診して、その時に王妃云々にという理由を聞かされてたんだろう。だからエトさんは、私にユーティスが好きかと訊いたんだ。無理矢理な愛のない結婚はかわいそうだと思ってくれたに違いない。
だけど私、あの時なんて答えたかな……。
確か無難に、ユーティスが毒に倒れないか心配ではあるけど、とかなんとか答えたはず。
「エトも最初は渋っていたんだが、おまえと話して問題ないと思ったようだぞ」
え……。
ああ……。
私が王宮に行って力になりたい、と言ってるようにでも聞こえたのかな……。思えば、私の答えを聞いた後、妙にスッキリした様子で「それならいいの」と言っていたような気がする。
またも私は答え方に失敗していたのか……。
でもエトさんにユーティスの文句をぶちまけていたところで、私と国王との板挟みにあって苦しんだだけだろう。だからこれでよかったのだと思おう。
全部ユーティスのせいだけどね! だからあとでユーティスには思う存分文句をぶちまける!
しかし、最近感じていた小さな違和感がここにきてピタリピタリと嵌まっていく恐ろしさよ。
ピースが嵌まった心地よさよりも、ずっとユーティスの掌の上で踊っていたのではないか、と思えてしまうのが怖い。
用意周到。
ユーティスにはそんな言葉がよく似合う。
がんじがらめにされて、逃げられない。
私はため息を吐き、もはや文句を言うのも諦めた。
その身に迫ってくるのは無常観ばかり。
そしてふと気が付いた。
もう一人、私のことをやたらと気にかけてくれた人がいたなあ。
まさか、彼女も――。
「着きましたよ」
外に視線を向けていたラスがユーティスに声をかけ、ゆっくりと馬車が止まる。
馬車の扉が開かれ、そこに見えたのは、白くて大きな大きなお邸。
私のもう一人の友人、ルーラン伯爵邸だった。
そう思ったけど、エイラスと呼ばれた若者はいとも簡単にひらりと車内に身を躍らせ、私とユーティスの向かいに座った。
あ、そうだった、ユーティスがまだ私の隣に座ったままだった。
なんとなく落ち着かないのでもそもそと距離を取ると、何故かユーティスが足を組み直し、さりげなくその距離を詰めた。
ちょっと、狭いんですけど。
足と足が触れて体温が移っているようなのが、なんかこう、なんだろう、言い様もなく恥ずかしい。
こんなこと思ったことなかったのに。急に婚約者とか言われて意識してしまったのかもしれない。
平常心だ、平常心帰ってこい!
と私が一人で心の中の平常心を呼び戻していると、向かいに座った彼がにこっと笑って私に呼びかけた。
「久しぶり、リリア」
え? 知ってる人?
改めて向かいに座る彼の顔をまじまじと見る。
くりくりとした翡翠色の瞳。男性にとっては失礼だが、かわいらしい顔立ち。
「え……」
それが見知った顔であることにすぐに気が付いて、私は目を見開いた。
「エイラス……って、ラス?!」
「今日から俺、リリア付きの護衛だから。よろしくねん」
にこっ、と笑った彼に、私はあんぐりと口を開けた。
ラスのふわふわの長い茶色の髪がなかった。
今、目の前にあるさらさらとした金の髪は耳が見えるほどに短い。
だけど女だと信じて疑わなかったほどにかわいらしいその顔は、間違いなくラスだった。
「護衛? なんでラスが……」
「それは俺が、近衛騎士だから」
「騎士? ラスが??」
頭にはハテナばかりが浮いて来る。
いつもお喋りに来てくれてた、ふわふわでかわいいラスが?
腕も細くて、華奢で、かわいくて、とにかくかわいかった、あのラスが?
そう思ってまじまじと見れば、肩も腕も私が知っていたラスよりもしっかりと筋肉が付いていて、どこからどう見ても騎士だということは疑いようがなかった。
そう言えば、と思い出す。最後に会った時、何か鍛え始めたのかなあと何となく思ったんだった。その前は、しばらく会っていなかったし……。
でもまさか、こんなところで再会するとは思ってもみなかった。
こんな偶然……。
いや。
偶然なわけがない。
「……いつから? どこからがユーティスの命令だったの?」
近衛騎士が偶然女装して薬屋の私と仲良くなって、それが私が国王の婚約者になったら突然護衛になるものか。
いいや、ならない。
「出会った最初から。ごめんね、リリア。騙したくはなかったんだけど、全部そこのユーティス国王陛下の命令なんだ」
私の顔色を窺いながら、ラスは全てをユーティスに丸投げした。
そうよね。近衛騎士ならそんな命令するのは彼しかいないわよね。
ギ、ギ、ギ、ギ、と音が鳴るほどにゆっくりと、ユーティスを振り返る。
「どういうこと?」
「だから、護衛だ」
返った答えはシンプルだった。
だけど納得できるはずがない。
ラスと最初に会ったのは、確か四年前。とにかく最近のことじゃない。
そんな時から一体何を企んでいた?
「何でただの薬屋に護衛が必要なのよ」
そう問えば、ユーティスはやや眉を顰めてこちらを振り向いた。
「そうやって危機感なく呑気に生きているからだ」
「はあ?」
喧嘩売ってんのか。
町娘がのんびりきままに生きて何が悪い。
「幼い頃から俺が出入りしていたんだ。人目につかぬようにしてはいたものの、一家を利用しようと企む奴が出てもおかしくない。だから時折様子を見に行かせていた。現に、おまえはよく見知らぬ男から声をかけられていただろうが」
まさか、気にかけてくれていたとは思いもしなかった。
どうせ私のことなんて、殺しても死なないくらい図太いとか言ってるのに。
「でも何で女装? ラスの趣味?」
「違うよ! それは陛下が、二人きりで会ううちに万一にもリリアが俺を男として見――――すみませんなんでもありません」
急速に言葉を止めて矢継ぎ早に謝罪の言葉を繰り出したラスに不審な目を向け、続いて原因と思われるユーティスを振り返る。私の視線をちらりと受け止め、ユーティスが続きを引き取った。
「男がいつも張り付いていると警戒される。敵の尻尾がつかめなくなる」
敵を油断させるため、ということか。
しかし、先日会ったラスに覚えた妙な違和感の正体はこれだったのか。
「久しぶりに会ったらなんか骨ばってるなとか、肩とか腕がむちむちと筋肉がついてるなとか思ったのは、成長で骨格が違ってきてたのと、近衛騎士の鍛錬で筋肉がついてたからなのね」
「あ、やっぱりわかった? この間は確かめたいことがあったから久しぶりにあの姿で会いに行ったんだけど。もうさすがに女装はキツくなってたから、最近は陰ながら見守るようにしてたんだよね。リリアには会いたかったけど、男の姿の俺がリリアに近づくのは陛下がゆるさな――――ごめんなさいすみません口が滑りましたもう調子に乗りません」
全然話が進まない。
またか、とイラッとして見れば、それに気が付いたユーティスはふいっとラスから視線を逸らした。
「もう、いちいちラスを視線で脅すのやめなさいよ! 自分の考えた計画が破綻するのが嫌だからって……。ほんっと、策士はいろいろ仕込んでくるから嫌になるわ」
そう言うと、ラスは微妙な顔をした。
「本当にリリアって、鋭いんだか鈍いんだかよくわからないよね……。そんなリリアが王宮でやってけるのか、俺も心配だよ」
「だからあんなに言ったじゃない! 王宮なんて嫌だって」
そうだ、ラスには王宮に行きたくない理由を話していたはずなのに。どうしてユーティスのこんな荒唐無稽な計画を止めてくれなかったのか。
非難の目を向けると、ラスは焦ったように言い募った。
「いや、ちゃんと陛下には報告したよ? リリアが言ってたこと、そのままに」
ラスに売られたわけじゃないことがわかって少しほっとする。
でも、だったらユーティスはやっぱり私の意思はわかってたはずなのに、何でこんなことになった??
眉を顰め、疑問を顔いっぱいに張り付けてユーティスを見ると、こともなげな答えが返ってきた。
「俺を苦しめた王宮の人間どものために働くのが嫌なんだろう? だったら、みなのための宮廷薬師じゃなく、俺のための王妃ならいいだろう」
前半は確かに言った。だがそんな曲解があるか!
確かにユーティスのことが心配じゃないわけじゃないけど、でも、だからって……!
っていうか『俺のための王妃』ってパワーワード!
『王妃』って、半分くらいは国民とか国のためとかなんじゃないの?
そもそもラスからいろいろ聞いてたんなら、もうちょっと私の意見を汲んでくれたって――。
そこまで考えて、私はさっき感じた違和感にはっと気が付いた。
「そうだ! 何でエトさんのことまで知ってたんだろうって思ったけど、それもラスから聞いてたのね?」
エトさんのことを知ったユーティスが打診して、その時に王妃云々にという理由を聞かされてたんだろう。だからエトさんは、私にユーティスが好きかと訊いたんだ。無理矢理な愛のない結婚はかわいそうだと思ってくれたに違いない。
だけど私、あの時なんて答えたかな……。
確か無難に、ユーティスが毒に倒れないか心配ではあるけど、とかなんとか答えたはず。
「エトも最初は渋っていたんだが、おまえと話して問題ないと思ったようだぞ」
え……。
ああ……。
私が王宮に行って力になりたい、と言ってるようにでも聞こえたのかな……。思えば、私の答えを聞いた後、妙にスッキリした様子で「それならいいの」と言っていたような気がする。
またも私は答え方に失敗していたのか……。
でもエトさんにユーティスの文句をぶちまけていたところで、私と国王との板挟みにあって苦しんだだけだろう。だからこれでよかったのだと思おう。
全部ユーティスのせいだけどね! だからあとでユーティスには思う存分文句をぶちまける!
しかし、最近感じていた小さな違和感がここにきてピタリピタリと嵌まっていく恐ろしさよ。
ピースが嵌まった心地よさよりも、ずっとユーティスの掌の上で踊っていたのではないか、と思えてしまうのが怖い。
用意周到。
ユーティスにはそんな言葉がよく似合う。
がんじがらめにされて、逃げられない。
私はため息を吐き、もはや文句を言うのも諦めた。
その身に迫ってくるのは無常観ばかり。
そしてふと気が付いた。
もう一人、私のことをやたらと気にかけてくれた人がいたなあ。
まさか、彼女も――。
「着きましたよ」
外に視線を向けていたラスがユーティスに声をかけ、ゆっくりと馬車が止まる。
馬車の扉が開かれ、そこに見えたのは、白くて大きな大きなお邸。
私のもう一人の友人、ルーラン伯爵邸だった。
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