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第五章 魔王、帰る
最終話.タマ、帰る
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半年が過ぎても珠美は帰ってこなかった。
あの日ラースは、小屋近くの異世界への出入り口まで見送った。
「いってきます」
そう言って笑ったのを合図にするように、足元の地面にぽっかりと穴が開き、珠美は落ちて行った。
この世界に落ちてきたように、あちらの世界でも空から落ちたりしないのだろうか。
あちらで珠美はうまく魔力が使えるのだろうか。空から落ちても生きているだろうか。
そんなことが心配になってラースはクライアに詰め寄ったが、「大丈夫、大丈夫」と全く信用ならない返事が返っただけだった。
クライアは珠美が改革した魔王の仕事を引き継いだ。
これまで人々のためにならねばとがむしゃらにやってきたが、魔王として、力を持つものとしての役割を見つめ直し、珠美が残した方法のほうがよりよいと判断したらしい。
クライアがこれまで身を粉にして人々の間を駆け回ってきたのは、初代魔王田中の考えを受け継いだためもある。
だがそれだけではなく、初代魔王田中の犠牲の元、強大な魔法が使えるようになったのであり、それを人々に還元しなければならないと考えていたからだった。
今は国民やクルーエルからの依頼はギルドが管理することになり、対応しきれないものは適任者に割り振った。
珠美が気にかけていた治水工事も始められた。
農業も地域や季節にあわせた作物が作られるようになり、魔王の力に頼らず育てられるようになっていった。
クライアは嵐や大雨、噴火など人の力で対応できないような災害から人々を守った。
戦争には決して介入しないものの、クルーエルだけでなく、サンジェストやダーナシアなど国交のある国にも助力するようになった。
他国から様々なものが流入するようになり、人々の間にも浸透していくと一層にぎわった。話題が増え、笑顔が増え、人とのつながりが増え、人々の生活は豊かになった。
珠美が目指した通り、モンテーナは変わり始めていた。
ゼノンは竜の姿に変え、それらを空から悠然と見て回った。
そして長い眠りについた。
ゼノンは竜人ではなく、竜そのものであり、人の姿に変えていただけだった。
人よりも長命ではあったものの、寿命は近かった。
だが旅立つならもう一度珠美に会ってから、と言ってそれまで眠りにつくことにしたのだ。
クライアとセレシアは一年後に結婚することが決まり、準備を進めていた。
やる気はあるものの空回りしがちで暴走しがちなクライアを、セレシアはうまく誘導し、支えていた。
ユラもソラも、モルランも、猫耳の獣人たちも、ミッドガルドも、変わったこの国を珠美に見てほしいと、帰りを待っていた。
そうしてさらに時がたち、珠美が異世界へと帰ってから一年が経った。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
ラースが小屋の外で薪をくべ、その上で鍋をぐつぐつと煮ていると、珠美が『スペード型だ』と言っていた木の葉が舞い落ちてきた。
鍋に入らぬよう手を伸ばせば、ひらりとその手をすり抜けていった。
ラースが珠美と一緒にいたのはたったの八か月ほどのことだった。
それなのに、ラースが過ごしたどんな時間よりも胸に色濃く残っている。
戦いに身を投じていた日々よりも、腕を磨くために厳しい訓練に耐えていたときよりも。
モンテーナへとやってきて、気ままな護衛生活をしていたときよりも。
ベッドは変わっていないのに、一人で眠るベッドは広く感じた。
朝起きると、自然と手が珠美のふわふわの髪の毛を探していた。
夜中に肌寒さに目覚めることもあった。
珠美がいない。
ただそれだけの現実が、胸に大きな穴を開けていて、替わるものはなかった。
前の日常に戻っただけだ。
生活物資が乏しくなったら町へ買いに行き、お金がなくなれば隊商について護衛をする。
そんな生活に不満を抱いたことなんてなかった。
望んだままに生活していたはずだった。
それなのに今は、ラースが求めているのはこれではないと強い焦燥感と寂寥感が胸を占めた。
いつまででも待つつもりだった。
それとは裏腹に、いつ帰ってくるのかと焦る気持ちが胸の底を炙った。
やはりあちらの世界がよくなったのかもしれない。
あちらで何かあったのかもしれない。
親戚だと言う人たちに引き留められているのかもしれない。
初代魔王田中の家族に会って、残された人を思い、考えを変えたのかもしれない。
そんな風に考えても仕方のないことを延々と考えてしまうなど、女々しいと思うのに。
こんな情けない自分がいたのかと、ラースは初めて知った。
ため息を吐きながら鍋をかき混ぜれば、風の音が耳を通り過ぎていった。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴みたいに木々の間を吹きすさぶ風に、ラースは目を細めた。
「ぁぁぁぁぁぁぁあぁあああぁあ」
違う。
風の音ではない。
「っあああああああああああぁぁぁあああ!!」
落ちてくる。
悲鳴が、落ちてくる。
ラースは駆け出した。
二年前に空から降ってくる珠美を見つけた場所へと。
一年前に珠美を見送った場所へと。
「あああああああああああああああああ!!!! ラーーーーーースーーーーーー!!」
見上げれば、両腕を広げて落下してくる珠美の姿があった。
水色のワンピースにジーンズ。そして眼鏡はどこかへ吹っ飛んでいってしまったのか。あちらでも不要だったのか。
その背には大きな荷物を背負っていた。
まるで家出をしてきたみたいに。
「珠美!!」
受け止めるつもりで、両腕を広げて待ち構えた。
「だめ、危ない、ぶつかるって! 二人とも死んじゃうって!!」
珠美は慌てふためき、ばたばたと手足を動かした。
ラースが動かないことを見てとると、こめかみに指を当て、ぶつぶつと口の中で呟いているのが見えた。
もう珠美は城ほどの高さ。
ラースが覚悟を決めたとき、珠美は見えない何かにばいん、と弾かれるようにして落下を止めた。
そして再び緩やかに落下を始めた珠美を、ラースはしっかりと受け止めた。
「珠美。おかえり」
腕の中には温もりがあった。
懐かしくも『当たり前』となっていた温もりが。
「ラース! ただいま!」
笑ってぎゅっと抱きついた珠美は、見送ったときと何も変わっていなかった。
抜けるようなその笑顔に、ラースは腹の底から笑った。
あの日ラースは、小屋近くの異世界への出入り口まで見送った。
「いってきます」
そう言って笑ったのを合図にするように、足元の地面にぽっかりと穴が開き、珠美は落ちて行った。
この世界に落ちてきたように、あちらの世界でも空から落ちたりしないのだろうか。
あちらで珠美はうまく魔力が使えるのだろうか。空から落ちても生きているだろうか。
そんなことが心配になってラースはクライアに詰め寄ったが、「大丈夫、大丈夫」と全く信用ならない返事が返っただけだった。
クライアは珠美が改革した魔王の仕事を引き継いだ。
これまで人々のためにならねばとがむしゃらにやってきたが、魔王として、力を持つものとしての役割を見つめ直し、珠美が残した方法のほうがよりよいと判断したらしい。
クライアがこれまで身を粉にして人々の間を駆け回ってきたのは、初代魔王田中の考えを受け継いだためもある。
だがそれだけではなく、初代魔王田中の犠牲の元、強大な魔法が使えるようになったのであり、それを人々に還元しなければならないと考えていたからだった。
今は国民やクルーエルからの依頼はギルドが管理することになり、対応しきれないものは適任者に割り振った。
珠美が気にかけていた治水工事も始められた。
農業も地域や季節にあわせた作物が作られるようになり、魔王の力に頼らず育てられるようになっていった。
クライアは嵐や大雨、噴火など人の力で対応できないような災害から人々を守った。
戦争には決して介入しないものの、クルーエルだけでなく、サンジェストやダーナシアなど国交のある国にも助力するようになった。
他国から様々なものが流入するようになり、人々の間にも浸透していくと一層にぎわった。話題が増え、笑顔が増え、人とのつながりが増え、人々の生活は豊かになった。
珠美が目指した通り、モンテーナは変わり始めていた。
ゼノンは竜の姿に変え、それらを空から悠然と見て回った。
そして長い眠りについた。
ゼノンは竜人ではなく、竜そのものであり、人の姿に変えていただけだった。
人よりも長命ではあったものの、寿命は近かった。
だが旅立つならもう一度珠美に会ってから、と言ってそれまで眠りにつくことにしたのだ。
クライアとセレシアは一年後に結婚することが決まり、準備を進めていた。
やる気はあるものの空回りしがちで暴走しがちなクライアを、セレシアはうまく誘導し、支えていた。
ユラもソラも、モルランも、猫耳の獣人たちも、ミッドガルドも、変わったこの国を珠美に見てほしいと、帰りを待っていた。
そうしてさらに時がたち、珠美が異世界へと帰ってから一年が経った。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
ラースが小屋の外で薪をくべ、その上で鍋をぐつぐつと煮ていると、珠美が『スペード型だ』と言っていた木の葉が舞い落ちてきた。
鍋に入らぬよう手を伸ばせば、ひらりとその手をすり抜けていった。
ラースが珠美と一緒にいたのはたったの八か月ほどのことだった。
それなのに、ラースが過ごしたどんな時間よりも胸に色濃く残っている。
戦いに身を投じていた日々よりも、腕を磨くために厳しい訓練に耐えていたときよりも。
モンテーナへとやってきて、気ままな護衛生活をしていたときよりも。
ベッドは変わっていないのに、一人で眠るベッドは広く感じた。
朝起きると、自然と手が珠美のふわふわの髪の毛を探していた。
夜中に肌寒さに目覚めることもあった。
珠美がいない。
ただそれだけの現実が、胸に大きな穴を開けていて、替わるものはなかった。
前の日常に戻っただけだ。
生活物資が乏しくなったら町へ買いに行き、お金がなくなれば隊商について護衛をする。
そんな生活に不満を抱いたことなんてなかった。
望んだままに生活していたはずだった。
それなのに今は、ラースが求めているのはこれではないと強い焦燥感と寂寥感が胸を占めた。
いつまででも待つつもりだった。
それとは裏腹に、いつ帰ってくるのかと焦る気持ちが胸の底を炙った。
やはりあちらの世界がよくなったのかもしれない。
あちらで何かあったのかもしれない。
親戚だと言う人たちに引き留められているのかもしれない。
初代魔王田中の家族に会って、残された人を思い、考えを変えたのかもしれない。
そんな風に考えても仕方のないことを延々と考えてしまうなど、女々しいと思うのに。
こんな情けない自分がいたのかと、ラースは初めて知った。
ため息を吐きながら鍋をかき混ぜれば、風の音が耳を通り過ぎていった。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴みたいに木々の間を吹きすさぶ風に、ラースは目を細めた。
「ぁぁぁぁぁぁぁあぁあああぁあ」
違う。
風の音ではない。
「っあああああああああああぁぁぁあああ!!」
落ちてくる。
悲鳴が、落ちてくる。
ラースは駆け出した。
二年前に空から降ってくる珠美を見つけた場所へと。
一年前に珠美を見送った場所へと。
「あああああああああああああああああ!!!! ラーーーーーースーーーーーー!!」
見上げれば、両腕を広げて落下してくる珠美の姿があった。
水色のワンピースにジーンズ。そして眼鏡はどこかへ吹っ飛んでいってしまったのか。あちらでも不要だったのか。
その背には大きな荷物を背負っていた。
まるで家出をしてきたみたいに。
「珠美!!」
受け止めるつもりで、両腕を広げて待ち構えた。
「だめ、危ない、ぶつかるって! 二人とも死んじゃうって!!」
珠美は慌てふためき、ばたばたと手足を動かした。
ラースが動かないことを見てとると、こめかみに指を当て、ぶつぶつと口の中で呟いているのが見えた。
もう珠美は城ほどの高さ。
ラースが覚悟を決めたとき、珠美は見えない何かにばいん、と弾かれるようにして落下を止めた。
そして再び緩やかに落下を始めた珠美を、ラースはしっかりと受け止めた。
「珠美。おかえり」
腕の中には温もりがあった。
懐かしくも『当たり前』となっていた温もりが。
「ラース! ただいま!」
笑ってぎゅっと抱きついた珠美は、見送ったときと何も変わっていなかった。
抜けるようなその笑顔に、ラースは腹の底から笑った。
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