36 / 61
第三章 魔王と人々
11.魔王がもたらすもの
しおりを挟む
「ふうん。なるほどねえ。ですがやはりラリアントが言うように、具体的なメリットが見えにくいですな。絵空事でしかありませんからなあ。納得しづらいんですよ」
会合に参加したのは職人ギルドから五人、商人ギルドから五人。
珠美が説明し終えると、それぞれの意見を交わし合っていたが、結局のところ結論はそこに向かった。
珠美は短くして肩からかけていたバックから予備として入れていた髪ゴムを取り出した。
そして小指の先に輪をかけ、立てた親指の根本を経由し人差し指の先に先端をかける。
指鉄砲とか輪ゴム銃とか言われる、あれだ。
髪ゴムだったから多少きつかったが、子供の小さな手の珠美にはなんとかかけられた。
壁に手を向けてセットし、声をかけた。
「これを見てください」
注目が集まったことを確認し、小指にかかったゴムを放した。
輪ゴムではなかったから、びよんと弾んで壁にまで至らずに落ちたが、一同は一気にざわついた。
「わっ!」
「なんですか?!」
何人かが床に落ちたゴムの傍へ行き、動かなくなったのを確認し首を傾げた。
「これはゴムです。髪の毛をしばるために加工されたものですが、他にもいろいろと利用できますし、いろんな形状にできます。特性は弾性。髪だけでなく紙や物を束ねるのにも便利ですし、緩衝材にも適しています。たとえば馬車や荷車の車輪を覆えば、衝撃を和らげることができます。乗り心地がよくなりますし、衝撃に弱いものも運べるようになります」
珠美の説明に、ギルド員たちはざわざわと顔を見合わせあった。
わいわいと話すその顔はどれも期待に満ちている。
「それは便利かもしれませんなあ。衝撃に弱いもの、たとえば玉子や柔らかな菓子などは状態の悪い道は慎重にゆっくりとしか通れませんでしたし、遠距離となるとその分のコストがかかっていましたが、そのあたりが楽になりますな。動物を運ぶときのストレスも軽減できる」
「馬車も尻が痛くなるのがマシになるな」
「はい。これは私がいた世界のもので、特殊な材料が必要です。この国で採集し開発することは難しいかもしれない。ですが、聞いたところ、ダーナシアに似たようなものがあるそうです」
「それは是非とも我が国にも欲しいですな」
「私は他にも、この国にはない便利なものをたくさん知っています。それらは他国には当たり前のように既に存在しているかもしれません。それらを探し、この国にもたらすようにすることで、今よりも人々の暮らしは便利になるでしょう」
「なるほど。それが新しい魔王が民に与える利点ですか」
珠美はこの世界で役に立つような知識も特には持っていない。
ゴムの作り方も樹液から作ることくらいしか知らないし、油の精製方法を知ってるわけでもない。
ただ、開発はできなくとも、どういうものがあると便利かは多少知っていて、国のトップという立場にある。それだけが珠美が活かせるものだった。
珠美の思いつくものもいずれは枯渇するし、クライアや次の代になれば異世界の知識というアドバンテージはなくなる。
だが軌道にさえ乗れば、後はそれを管理するだけでいい。
どんな便利なものがあるかは、外に出るようになった者が自然と情報を集めてくるからだ。
「これまでこの国は魔王がいたことでとても便利ではあったと思います。でもそれは、『楽』の便利です。これからの便利は『楽しい』になるんです」
珠美の言葉に、何人かが無言で頷いた。
その顔は満足げだ。
「それなら受け入れられるかもしれないな」
「だが魔王自ら探しに行ってたんじゃあ、防衛もなんもあったもんじゃねえだろ」
「はい。ですから、私はこういうのがないかと探す物の情報を渡すだけ。交渉担当と探すのは別の人に頼みます。探す人のあてはつけてあります。皆さんもご存じの方がいるかもしれませんが、ミッドガルドという――」
「ああ、あいつかあ。まあ、ちょっと融通がきかんところはあるが、仕事はきっちりこなしてくるしなあ」
「元々年中飛び回ってるわけだから、最適かもな」
「依頼が各ギルドの支店に直接来るようになれば、魔王の元へ往復する仕事もなくなるわけだしな」
うんうん、と頷き合う面々に、珠美はにっこりと笑みを向けた。
「ということで、まずは具体例を人々に示すために、一つ販路を開いてきます。向かう先はサンジェストです」
「……! お、おい、タマ!」
「サンジェスト? どうしてまた。砂漠の国で何もないって」
ラースの声は綺麗に無視して、珠美は説明を続けた。
「ガナンという油があるそうで、それは栄養価も高く、化粧品にも使えるんだそうです。油は便利ですからね。そして女性が喜ぶ物がたくさん作れます。サンジェストにはそのゴムも流通しています。ですから、そこからダーナシアとのつなぎをつけてもらいます。サンジェストには案内人の心当たりがありますので」
ラースは口を開こうとしたものの、ギルド員たちの声にかき消された。
「なるほど。生活に身近なものというのは、女どもの理解を得やすい」
「入口としてはかしこいかもしれませんな。なんだかんだと家庭も流行も牛耳っているのは女の方ですから」
「女が喜んでりゃ旦那も文句はつけづらい。流行りもんを手に入れて意中の女を落とそうとする男にも食いつきはいいだろう」
「俗に聞こえるかもしれんが、人に受け入れられるとか馴染むとかっていうのは、結局そういうことだからなあ。遠い城でなにやらやってても、うちらには何が良くて悪いんだかわからんし、関係ねえって思っちまうのよ。だけど生活に変化が出るってのは楽しみがでるからな」
上々な反応に珠美はほっとし、会合はその方向でまとまった。
「ちなみに、外交担当に相応しい人をどなたかご存じでしたら教えてください。そちらは急いでいませんので、いい人材がいなければ公募しようかとも思っていますが。お給料はちゃんと出しますよ。関税からね」
にっこりと笑みを向ければ、ギルド員たちは少々静まった。
「関税、か……」
「ええ、勿論。国も収入がなければ何もできませんので」
やっと収入のあてがついたのだ。逃すつもりはない。
反応は上々だった。
成果さえあげれば、あとはギルド員たちと話をまとめていけるだろう。
「では、詳しいことはまた改めて」
そう言って多少の濁りを強引に無視して、会合はお開きとなった。
部屋を出た珠美にラースは、「タマ」と声をかけた。
振り返れば、ラースは複雑な顔を浮かべていた。
「一緒に行こう、ラース。サンジェストへ」
「だが、タマ……」
「魔王の仕事として行くの。ラースは私の護衛だから、ついてきてね。ついでに元部下の人たちに会えるといいね」
ラースの顔を見上げれば、困った顔は苦笑に変わった。
「わかったよ。ありがとうな、珠美」
何故か不意に珠美と呼ばれ、珠美の方が戸惑った。
二人は階下へと下り、シルビアの元へ向かった。
「私達、サンジェストに行くことになりました。またあちらでお会いしましょう」
珠美がそう声をかけると、シルビアは驚きに目を見開き、それから「はい!」と答えて笑った。
シルビアの弾けるような笑みが、珠美には何故だか眩しかった。
会合に参加したのは職人ギルドから五人、商人ギルドから五人。
珠美が説明し終えると、それぞれの意見を交わし合っていたが、結局のところ結論はそこに向かった。
珠美は短くして肩からかけていたバックから予備として入れていた髪ゴムを取り出した。
そして小指の先に輪をかけ、立てた親指の根本を経由し人差し指の先に先端をかける。
指鉄砲とか輪ゴム銃とか言われる、あれだ。
髪ゴムだったから多少きつかったが、子供の小さな手の珠美にはなんとかかけられた。
壁に手を向けてセットし、声をかけた。
「これを見てください」
注目が集まったことを確認し、小指にかかったゴムを放した。
輪ゴムではなかったから、びよんと弾んで壁にまで至らずに落ちたが、一同は一気にざわついた。
「わっ!」
「なんですか?!」
何人かが床に落ちたゴムの傍へ行き、動かなくなったのを確認し首を傾げた。
「これはゴムです。髪の毛をしばるために加工されたものですが、他にもいろいろと利用できますし、いろんな形状にできます。特性は弾性。髪だけでなく紙や物を束ねるのにも便利ですし、緩衝材にも適しています。たとえば馬車や荷車の車輪を覆えば、衝撃を和らげることができます。乗り心地がよくなりますし、衝撃に弱いものも運べるようになります」
珠美の説明に、ギルド員たちはざわざわと顔を見合わせあった。
わいわいと話すその顔はどれも期待に満ちている。
「それは便利かもしれませんなあ。衝撃に弱いもの、たとえば玉子や柔らかな菓子などは状態の悪い道は慎重にゆっくりとしか通れませんでしたし、遠距離となるとその分のコストがかかっていましたが、そのあたりが楽になりますな。動物を運ぶときのストレスも軽減できる」
「馬車も尻が痛くなるのがマシになるな」
「はい。これは私がいた世界のもので、特殊な材料が必要です。この国で採集し開発することは難しいかもしれない。ですが、聞いたところ、ダーナシアに似たようなものがあるそうです」
「それは是非とも我が国にも欲しいですな」
「私は他にも、この国にはない便利なものをたくさん知っています。それらは他国には当たり前のように既に存在しているかもしれません。それらを探し、この国にもたらすようにすることで、今よりも人々の暮らしは便利になるでしょう」
「なるほど。それが新しい魔王が民に与える利点ですか」
珠美はこの世界で役に立つような知識も特には持っていない。
ゴムの作り方も樹液から作ることくらいしか知らないし、油の精製方法を知ってるわけでもない。
ただ、開発はできなくとも、どういうものがあると便利かは多少知っていて、国のトップという立場にある。それだけが珠美が活かせるものだった。
珠美の思いつくものもいずれは枯渇するし、クライアや次の代になれば異世界の知識というアドバンテージはなくなる。
だが軌道にさえ乗れば、後はそれを管理するだけでいい。
どんな便利なものがあるかは、外に出るようになった者が自然と情報を集めてくるからだ。
「これまでこの国は魔王がいたことでとても便利ではあったと思います。でもそれは、『楽』の便利です。これからの便利は『楽しい』になるんです」
珠美の言葉に、何人かが無言で頷いた。
その顔は満足げだ。
「それなら受け入れられるかもしれないな」
「だが魔王自ら探しに行ってたんじゃあ、防衛もなんもあったもんじゃねえだろ」
「はい。ですから、私はこういうのがないかと探す物の情報を渡すだけ。交渉担当と探すのは別の人に頼みます。探す人のあてはつけてあります。皆さんもご存じの方がいるかもしれませんが、ミッドガルドという――」
「ああ、あいつかあ。まあ、ちょっと融通がきかんところはあるが、仕事はきっちりこなしてくるしなあ」
「元々年中飛び回ってるわけだから、最適かもな」
「依頼が各ギルドの支店に直接来るようになれば、魔王の元へ往復する仕事もなくなるわけだしな」
うんうん、と頷き合う面々に、珠美はにっこりと笑みを向けた。
「ということで、まずは具体例を人々に示すために、一つ販路を開いてきます。向かう先はサンジェストです」
「……! お、おい、タマ!」
「サンジェスト? どうしてまた。砂漠の国で何もないって」
ラースの声は綺麗に無視して、珠美は説明を続けた。
「ガナンという油があるそうで、それは栄養価も高く、化粧品にも使えるんだそうです。油は便利ですからね。そして女性が喜ぶ物がたくさん作れます。サンジェストにはそのゴムも流通しています。ですから、そこからダーナシアとのつなぎをつけてもらいます。サンジェストには案内人の心当たりがありますので」
ラースは口を開こうとしたものの、ギルド員たちの声にかき消された。
「なるほど。生活に身近なものというのは、女どもの理解を得やすい」
「入口としてはかしこいかもしれませんな。なんだかんだと家庭も流行も牛耳っているのは女の方ですから」
「女が喜んでりゃ旦那も文句はつけづらい。流行りもんを手に入れて意中の女を落とそうとする男にも食いつきはいいだろう」
「俗に聞こえるかもしれんが、人に受け入れられるとか馴染むとかっていうのは、結局そういうことだからなあ。遠い城でなにやらやってても、うちらには何が良くて悪いんだかわからんし、関係ねえって思っちまうのよ。だけど生活に変化が出るってのは楽しみがでるからな」
上々な反応に珠美はほっとし、会合はその方向でまとまった。
「ちなみに、外交担当に相応しい人をどなたかご存じでしたら教えてください。そちらは急いでいませんので、いい人材がいなければ公募しようかとも思っていますが。お給料はちゃんと出しますよ。関税からね」
にっこりと笑みを向ければ、ギルド員たちは少々静まった。
「関税、か……」
「ええ、勿論。国も収入がなければ何もできませんので」
やっと収入のあてがついたのだ。逃すつもりはない。
反応は上々だった。
成果さえあげれば、あとはギルド員たちと話をまとめていけるだろう。
「では、詳しいことはまた改めて」
そう言って多少の濁りを強引に無視して、会合はお開きとなった。
部屋を出た珠美にラースは、「タマ」と声をかけた。
振り返れば、ラースは複雑な顔を浮かべていた。
「一緒に行こう、ラース。サンジェストへ」
「だが、タマ……」
「魔王の仕事として行くの。ラースは私の護衛だから、ついてきてね。ついでに元部下の人たちに会えるといいね」
ラースの顔を見上げれば、困った顔は苦笑に変わった。
「わかったよ。ありがとうな、珠美」
何故か不意に珠美と呼ばれ、珠美の方が戸惑った。
二人は階下へと下り、シルビアの元へ向かった。
「私達、サンジェストに行くことになりました。またあちらでお会いしましょう」
珠美がそう声をかけると、シルビアは驚きに目を見開き、それから「はい!」と答えて笑った。
シルビアの弾けるような笑みが、珠美には何故だか眩しかった。
0
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
空からトラブルが落ちてきた
ゆめ
ファンタジー
森の奥深くにある小さな村の領主は自分の人生に満足していた。
だが穏やかな日々は突然終わりを告げる。
静かな朝に空から落ちてきた『それ』によって。
どう扱ってよいか分からないので甘やかしたら懐かれた挙句、助けたお礼に国をくれるとか言い出した。
いやいらないんだが……言ってみたけど無視された挙句嫁も用意された吸血鬼の苦労話。
※他サイトでも掲載中。
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
追放されて老女になった男爵令嬢は、呪われて子どもになったイケメン魔術師と暮らしはじめました~ちょっと噛み合わないふたりが、家族になるまで~
石河 翠
ファンタジー
婚約者のいる男性に手を出したとして、娼館送りにされた男爵令嬢リリス。実際のところそれは冤罪で、結婚相手を探していたリリスは不誠実な男性の火遊びに利用されていただけだった。
馬車が襲撃を受けた際に逃げ出したリリスだが、気がつけば老婆の姿に変化していた。リリスは逃げ出した先で出会った同じく訳ありの美少年ダミアンの世話役として雇われることになり……。
人生を諦めていて早くおばあさんになって静かに暮らしたいと思っていた少女と、ひとの気持ちがわからないがゆえに勉強のために子どもの姿にされていた天才魔術師とが家族になるまで。ハッピーエンドです。
この作品は、エブリスタ及び小説家になろうにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりアディさんの作品をお借りしております。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
美味しい料理で村を再建!アリシャ宿屋はじめます
今野綾
ファンタジー
住んでいた村が襲われ家族も住む場所も失ったアリシャ。助けてくれた村に住むことに決めた。
アリシャはいつの間にか宿っていた力に次第に気づいて……
表紙 チルヲさん
出てくる料理は架空のものです
造語もあります11/9
参考にしている本
中世ヨーロッパの農村の生活
中世ヨーロッパを生きる
中世ヨーロッパの都市の生活
中世ヨーロッパの暮らし
中世ヨーロッパのレシピ
wikipediaなど
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる