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第二章 ここは魔王城いいところ
9.王子の依頼
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午後になり、決意新たに応接室に向かった。
服は急なことだったので間に合わず、子供用のドレスを着ている。
クライアのお下がりでいいと言ったのだが、ユラとソラが許してくれず、貴族の令嬢でもないのに盛りに盛られた。
謁見のためのきっちりとした服装、というよりは、パーティに行くような華やかさだ。
本当にこれでいいのか、クルーエル国の人も来るのに無礼ではないのかと何度も確認したが、ユラもソラも自信満々に頷き、覆ることはなかった。
ラースはそんな珠美の姿に目を見開き、「ふーん」とにやにやしていたが、ドレスを着ていてもなお躊躇いなく、ひょいっと珠美を肩に担いだ。
だが珠美は今度こそ断固拒否した。
そんな姿を来客に見られるわけにはいかないからだ。
ただでさえ珠美は子供の姿で、社会もロクに知らず、威厳なんてものもなく、侮られやすいのだ。その上服もパーティ仕様では浮かれて見える。
侮られてはこの国の代表として対等な話ができなくなる。
理由を話せば、ラースはすんなり下ろしてくれた。
しかし護衛の継続を打診した後あたりからご機嫌に見えるのは何故だろう。
一年間の衣食住を確保できたという安堵は暮らしに苦労してきた珠美にもわかるが。
時間になり、応接室で待っていた珠美の元にモルランが連れて戻ってきたのは、金髪に碧眼の青年だった。
一目見ただけでそれが王子だと珠美にもわかった。後ろには二人の従者が付き従っている。
珠美は本物の王子など見たことがないのだが、まさにイメージがそのままに実体化したような容姿だった。
陽の光にきらめく金髪はさらさらで。白い肌は透き通るようで、とても整っている。
年齢は珠美よりも少し上の、二十歳くらいだろうか。
どうしても『王子』という存在にあわあわとしてしまうが、そんな場合ではない。
モルランに聞いたところ、最初は使者が来ていたものの、魔王が不在だと知り王子が寄こされたという。
つまり、こちらの国の事情を窺おうとしているということだろう。
先程までゆるゆるな会話を続けていた珠美は、二国関係のバランスが危うくなるような言動は気を付けなければならないと、気を引き締めた。
クルーエルまでモンテーナのようにゆるゆるではないはずだから。
「私はクルーエル国第二王子のフィリス=クルーエルです。以後お見知りおきを、かわいらしい魔王様」
フィリスは美しい顔を妖艶に笑ませて、珠美に向かって紳士の礼をとる。
珠美はソラとユラに教わったように、胸に手を当てお辞儀をした。
「タマミ=ヤマモトです。聞き慣れない名前だと思いますので、お好きなようにお呼びください」
「もしや、初代魔王様と同じく日本という国からいらしたのでは?」
フィリスは気を悪くした風もなくにこやかにそう訊ね、珠美はほっとして頷いた。
「はい、そうです」
どこまで話していいのか迷ったが、珠美のことは城中に知れ渡っている話だ。
城内に滞在していたのならば、それくらいの情報はいくらでも拾えてしまうだろうから、ここで隠す意味もない。
「さぞ大変な思いをしたことでしょう。タマミ様、とお呼びしても?」
「どうぞ気安くお話しください。みなさんは『タマ』と呼びます」
魔王というのはこの国を統治する存在。
隣国の王子とも対等な存在として、へりくだるような態度はよくなかっただろうかと思ったが、モルランには気にした様子はない。
本当にまずければそれなりの合図は寄こしてくれるだろう。
判断はモルランに任せ、珠美は目の前のフィリスに集中した。
「では、せっかくの愛らしい名前だ、『タマミ』とそのまま呼ばせていただこう。ああ、ただ、タマミもどうか気安く話してほしい。我々は対等なのだから」
フィリスは笑みを浮かべ、そう言ってくれた。
珠美が何を思って視線を彷徨わせたのか察したのだろう。
さすがは王子だ。
見かけだけでなく、中身も疑いようもなく王子だ。
本当に小説とか漫画から抜け出てきたみたいだと、まじまじと見てしまった珠美に、フィリスは、ふふ、と楽しそうに笑った。
そしてさりげなく珠美に座るよう手で促してくれた。
慌ててフィリスと同じように再びソファに腰を沈めると、フィリスの真っ直ぐな目と目が合う。
「さて。タマミが魔王代理として依頼を受けてくれると聞いているけれど、まだ日が浅いようだ。こちらにはもう慣れたかな?」
それはつまり、『魔王としてちゃんとやれるのか?』と聞いているのだろう。
「はい。基礎知識はクライアから引き継いでおりますし、魔法も問題なく使えています」
この場に臨む前に魔法の練習はしておいた。
極力使わないとは言っても、魔王としていざというときに使えるようにしておかねばならない。
モルランも魔王が強大な魔力を有していることが二国間のバランスを保っていると言っていたのだから、おろそかにはできない。
思った通り魔法は、プログラムのように事前に力の大きさや方向など、条件や命令文を定義しておけば、意図した通りに使えた。暴走してしまうようなこともない。
昨日までに使った二回よりも、疲労感もなかった。体が慣れたのか、もしくはシンプルに命令を定義したからエネルギーの消費が少なく済んだのかもしれない。
「そうか。それは頼もしいね」
「ただ、一つだけ。今後はお受けする依頼内容も吟味させていただこうと思っています。必要に応じて私ではなく、相応の技術者に対応してもらうことも考えています」
「それは何故? そんなことをするより魔王の力でさっと片付けた方が双方に利はあると思うけど」
「この国とクルーエル国を長期的に見た場合の損失を考えてのことです。民にできる仕事を魔王が奪ってしまっては、経済が回らなくなります。技術や知識が廃れ、継承されなくなり、文化が発展しなくなります」
はっきりと、だがゆっくりと珠美は告げた。
魔王の寿命については触れなかった。
この国の弱体化の可能性を示唆してしまうことになるからだ。
これまでのように、平和的な関係を保っていた方が利のある国と思わせておかなければならない。
フィリスはじっと考え込むように聞いていたが、ややして笑みを浮かべた。
その目には面白がる色がある。
「なるほどね。それはタマミの言う通りだ。私もね、正直に言えばモンテーナ国との国交が正常であることを他国に知らしめるためにこうして依頼を持ってやってきているに過ぎないんだ。だからその内容はなんであってもかまわないわけだ」
二国間が親密であることを示すことによって他国からの侵略への抑止力としているのだろう。
それは双方の国のためでもある。
魔王の力でさっと片付けた方が双方に利はあると、この国で何度も聞いた言葉を返されたときには説得に苦労すると思ったから、ほっとした。
「勿論必要な力は使います。人命や国の大事に関わること、魔法で片付けた方が利があると判断できる場合も」
「それならまずは今回の依頼の件について話そうか」
「ええ、お願いします」
フィリスは聡明だ。
少し話しただけの珠美にもそれがわかった。
話がスムーズであるのは助かったが、それは同時に気を抜けない相手でもあるということだ。
たぶん、クルーエルはモンテーナのように緩くはない。
きっと、珠美が思っている『国』というものはクルーエルが近いのだろう。
だから気を引き締めなければならない。
珠美の肩にはこれ以上もなくプレッシャーがのしかかっていた。
服は急なことだったので間に合わず、子供用のドレスを着ている。
クライアのお下がりでいいと言ったのだが、ユラとソラが許してくれず、貴族の令嬢でもないのに盛りに盛られた。
謁見のためのきっちりとした服装、というよりは、パーティに行くような華やかさだ。
本当にこれでいいのか、クルーエル国の人も来るのに無礼ではないのかと何度も確認したが、ユラもソラも自信満々に頷き、覆ることはなかった。
ラースはそんな珠美の姿に目を見開き、「ふーん」とにやにやしていたが、ドレスを着ていてもなお躊躇いなく、ひょいっと珠美を肩に担いだ。
だが珠美は今度こそ断固拒否した。
そんな姿を来客に見られるわけにはいかないからだ。
ただでさえ珠美は子供の姿で、社会もロクに知らず、威厳なんてものもなく、侮られやすいのだ。その上服もパーティ仕様では浮かれて見える。
侮られてはこの国の代表として対等な話ができなくなる。
理由を話せば、ラースはすんなり下ろしてくれた。
しかし護衛の継続を打診した後あたりからご機嫌に見えるのは何故だろう。
一年間の衣食住を確保できたという安堵は暮らしに苦労してきた珠美にもわかるが。
時間になり、応接室で待っていた珠美の元にモルランが連れて戻ってきたのは、金髪に碧眼の青年だった。
一目見ただけでそれが王子だと珠美にもわかった。後ろには二人の従者が付き従っている。
珠美は本物の王子など見たことがないのだが、まさにイメージがそのままに実体化したような容姿だった。
陽の光にきらめく金髪はさらさらで。白い肌は透き通るようで、とても整っている。
年齢は珠美よりも少し上の、二十歳くらいだろうか。
どうしても『王子』という存在にあわあわとしてしまうが、そんな場合ではない。
モルランに聞いたところ、最初は使者が来ていたものの、魔王が不在だと知り王子が寄こされたという。
つまり、こちらの国の事情を窺おうとしているということだろう。
先程までゆるゆるな会話を続けていた珠美は、二国関係のバランスが危うくなるような言動は気を付けなければならないと、気を引き締めた。
クルーエルまでモンテーナのようにゆるゆるではないはずだから。
「私はクルーエル国第二王子のフィリス=クルーエルです。以後お見知りおきを、かわいらしい魔王様」
フィリスは美しい顔を妖艶に笑ませて、珠美に向かって紳士の礼をとる。
珠美はソラとユラに教わったように、胸に手を当てお辞儀をした。
「タマミ=ヤマモトです。聞き慣れない名前だと思いますので、お好きなようにお呼びください」
「もしや、初代魔王様と同じく日本という国からいらしたのでは?」
フィリスは気を悪くした風もなくにこやかにそう訊ね、珠美はほっとして頷いた。
「はい、そうです」
どこまで話していいのか迷ったが、珠美のことは城中に知れ渡っている話だ。
城内に滞在していたのならば、それくらいの情報はいくらでも拾えてしまうだろうから、ここで隠す意味もない。
「さぞ大変な思いをしたことでしょう。タマミ様、とお呼びしても?」
「どうぞ気安くお話しください。みなさんは『タマ』と呼びます」
魔王というのはこの国を統治する存在。
隣国の王子とも対等な存在として、へりくだるような態度はよくなかっただろうかと思ったが、モルランには気にした様子はない。
本当にまずければそれなりの合図は寄こしてくれるだろう。
判断はモルランに任せ、珠美は目の前のフィリスに集中した。
「では、せっかくの愛らしい名前だ、『タマミ』とそのまま呼ばせていただこう。ああ、ただ、タマミもどうか気安く話してほしい。我々は対等なのだから」
フィリスは笑みを浮かべ、そう言ってくれた。
珠美が何を思って視線を彷徨わせたのか察したのだろう。
さすがは王子だ。
見かけだけでなく、中身も疑いようもなく王子だ。
本当に小説とか漫画から抜け出てきたみたいだと、まじまじと見てしまった珠美に、フィリスは、ふふ、と楽しそうに笑った。
そしてさりげなく珠美に座るよう手で促してくれた。
慌ててフィリスと同じように再びソファに腰を沈めると、フィリスの真っ直ぐな目と目が合う。
「さて。タマミが魔王代理として依頼を受けてくれると聞いているけれど、まだ日が浅いようだ。こちらにはもう慣れたかな?」
それはつまり、『魔王としてちゃんとやれるのか?』と聞いているのだろう。
「はい。基礎知識はクライアから引き継いでおりますし、魔法も問題なく使えています」
この場に臨む前に魔法の練習はしておいた。
極力使わないとは言っても、魔王としていざというときに使えるようにしておかねばならない。
モルランも魔王が強大な魔力を有していることが二国間のバランスを保っていると言っていたのだから、おろそかにはできない。
思った通り魔法は、プログラムのように事前に力の大きさや方向など、条件や命令文を定義しておけば、意図した通りに使えた。暴走してしまうようなこともない。
昨日までに使った二回よりも、疲労感もなかった。体が慣れたのか、もしくはシンプルに命令を定義したからエネルギーの消費が少なく済んだのかもしれない。
「そうか。それは頼もしいね」
「ただ、一つだけ。今後はお受けする依頼内容も吟味させていただこうと思っています。必要に応じて私ではなく、相応の技術者に対応してもらうことも考えています」
「それは何故? そんなことをするより魔王の力でさっと片付けた方が双方に利はあると思うけど」
「この国とクルーエル国を長期的に見た場合の損失を考えてのことです。民にできる仕事を魔王が奪ってしまっては、経済が回らなくなります。技術や知識が廃れ、継承されなくなり、文化が発展しなくなります」
はっきりと、だがゆっくりと珠美は告げた。
魔王の寿命については触れなかった。
この国の弱体化の可能性を示唆してしまうことになるからだ。
これまでのように、平和的な関係を保っていた方が利のある国と思わせておかなければならない。
フィリスはじっと考え込むように聞いていたが、ややして笑みを浮かべた。
その目には面白がる色がある。
「なるほどね。それはタマミの言う通りだ。私もね、正直に言えばモンテーナ国との国交が正常であることを他国に知らしめるためにこうして依頼を持ってやってきているに過ぎないんだ。だからその内容はなんであってもかまわないわけだ」
二国間が親密であることを示すことによって他国からの侵略への抑止力としているのだろう。
それは双方の国のためでもある。
魔王の力でさっと片付けた方が双方に利はあると、この国で何度も聞いた言葉を返されたときには説得に苦労すると思ったから、ほっとした。
「勿論必要な力は使います。人命や国の大事に関わること、魔法で片付けた方が利があると判断できる場合も」
「それならまずは今回の依頼の件について話そうか」
「ええ、お願いします」
フィリスは聡明だ。
少し話しただけの珠美にもそれがわかった。
話がスムーズであるのは助かったが、それは同時に気を抜けない相手でもあるということだ。
たぶん、クルーエルはモンテーナのように緩くはない。
きっと、珠美が思っている『国』というものはクルーエルが近いのだろう。
だから気を引き締めなければならない。
珠美の肩にはこれ以上もなくプレッシャーがのしかかっていた。
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