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第二章 ここは魔王城いいところ
7.田中敦史から田中クライアまで
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初代魔王田中の日記は、異世界へ突然召喚された戸惑いへの回顧から始まっていた。
魔王になってから、振り返って書いたものらしい。
初代魔王田中は、獣人の住むこの国モンテーナを統治していた竜王を討伐するために召喚された。
召喚したのは、隣国クルーエルの神官。
当時両国は対立関係にあり、この山々と海に囲まれた限られた領土を奪い合っていた。
人は優れた技術を持ち、大量の武器を持っていたが、獣人には強靭な体躯と、僅かながら魔力を持つ者がいた。
戦力は拮抗し、長く続いた戦いに終止符を打とうと送り込まれたのが田中だったのだ。
人を頭から敵と決めてかかっていた竜王は田中の話に耳を貸さず戦いとなったが、召喚され強大な魔力を持っていた田中に屈し、話をするに至った。
そして両者は和解し、田中は獣人の国モンテーナに留まることとなった。
田中はその強大な魔力で干ばつを防ぎ、災害にあった町や村を助け、モンテーナは新たな土地を奪わなくとも自国内だけで自立してやっていけるようになった。
それを見たクルーエルの人々は、元は召喚したのはこちらで、竜王を倒しもせずモンテーナの力になるなど田中の裏切りだと罵った。
だが田中は、無理矢理に召喚され、あるはずだった人生を奪われたことに腹を立てていたのだ。
田中はクルーエルの人々にも同じように魔力を用い助けることを約束する代わり、二度と召喚術を用いないよう約束させ、関連する書物を焼き払い、その技術を封印した。
「初代魔王田中は、ずっと日本に帰りたがってたんだね」
この短時間ですべて読むことはできないが、パラパラと捲ると随所に無理矢理連れて来られたことへの恨み言と、郷愁の念が書かれていた。
今現在はクライアが日本と行き来できているわけだが、初代が生きている間にその術を見いだせていたかはわからない。
「まあそりゃ、いきなり知らん世界へと飛ばされればなあ。タマはいきなり異世界に飛ばされても、泣くでもなく、喚くでもなく受け入れた。すぐに周りを見渡して、状況を理解しようとした。その果てにぶっ倒れはしたが、根性あるなあと思ったぞ」
「私は一年間っていう期限があったから、開き直ってやれるだけやろうって思えただけだよ。もしも一生帰れないって思ったら、同じように混乱して、抗ったと思う。とても前向きに過ごすに気にはなれなかったよ」
「飛ばされて真っ先に会ったのが、見たこともない異形の俺だったしな。それでも珠美はしっかりと俺の目を見て、恐れず受け入れた。おまえが獣人を見たこともないとは思わんかったぞ、俺は」
「それは単にラースが悪い人に見えなかったからだよ」
ラースのことは何故か怖くなかった。ある意味、色気のあるケモ耳のイケオジなど危険な香りはするが。
背後でもふもふの尻尾がたすんたすんと地面を打っていたから気が抜けたのかもしれない。
ラースは、そうかあ? と頬をぽりぽりかいた。
「そんなにいい人相はしてないと思うがな」
「目が優しいもん」
珠美がそう答えれば、ラースは言葉に詰まったように黙り込み、まじまじと珠美を見た。
それから、ふっと苦笑した。
「そうか。俺も丸くなったってことだな」
ラースは嬉しそうにも、意外そうにも見えなかった。ただどこか悲哀の影が見えた気がした。
珠美は猫耳の獣人たちと対峙していたときのラースを思い出す。
あの時は確かに、平和な国で育った珠美との感覚の違いを思い知らされた気がした。
けれど、それも珠美を守るためだったのだから、やはり根底には優しさがある。
そうではないラースなど、珠美には想像できなかった。
ラースの過去を、いつか聞いてみたいと思った。
だが今は代々魔王の過去だ。
一つわかったのは、クライアがこの代々魔王の日記を読んでいたから、無理に異世界へと転移させたくないと言っていたのであろうということだ。
それでも異世界に代理の魔王を求めたのには、何か理由があるはずだ。
それもこれらの日記を読んで行けばわかるのかもしれない。
「ねえ、モルラン。まずは待たせてる人たちの話を聞かなきゃいけないことはわかってるんだけど。少しだけ時間をくれない? 少し気になることがあるの」
おずおずと聞いたのだが、かえってモルランは、ほっとしたように頬を緩めた。
先程の話で珠美が帰りたがったり、やる気をなくしてしまわないかと心配していたのかもしれない。
「ええ、わかりました。では面会は午後からということでいかがでしょうか」
「それでお願い。それから、会うのは待っていた順でいいんだけど、内容に応じて対応順は決めさせてもらうことは伝えておいてほしい。命に係わるとかの深刻さとか、影響範囲の大きさで優先順位を決めたいから」
「承知しました。そのようにお伝えいたします」
先に了承しておいてもらわねば、ミッドガルドのように待っていた順で対応しろとごねられても話が進まなくなる。
モルランが話のわかる人でよかったと、珠美はほっとした。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
ラースと共に部屋に戻り、珠美は積み重なった魔王の日記をめくった。
まずクライアの最後の記述を確認すると、思った通り、魔王の代理を請け負う者に向けて書かれていた。
魔王の力についてもざっくりと書かれていた。
モルランは珠美が異世界の人間だからクライアの力を継ぐことができたと言っていたが、少し違った。
クライアによると、元々日本人はこちらの世界に必要な魔力を大量に秘めているらしい。
クライアは、初代魔王が召還されたときのように、珠美の体内の力を使えるようにしただけだったのだ。
だから日本に代理魔王を探しにきたのだ。
何故わざわざ異世界に来たのか疑問だったが、一つ謎が解けた。
しかしここで気にかかるのが、クライアが日本で張り紙に書いていた永久就職というもう一つの求人だ。
「何故浮かない顔をしてる?」
傍らでダガーの手入れを始めたラースが、珠美の顔を覗き込むように首を傾げる。
再び初代魔王の日記をパラパラとめくっていた珠美は、迷いながら顔を上げた。
「うん。ねえ、ラースも魔法を使える人を知ってるって言ってたよね。魔法を使うと寿命が短くなるとか、そういう話って聞いたことある?」
問えば、ラースは記憶を探るようにしばらく黙り込んだ。
それから慎重に口を開いた。
「ない。その日記に書いてあったのか?」
「ううん。そうじゃないの。だけど、もしかしたらそうなのかな、って」
最初に気が付いたのは、分厚い本であるのに書かれている分量が一生分とは思えないほどだということだった。
日によって書かれている量はまちまちだったから、ページ数がそのまま生きた量とは言えないのだが、初代魔王の日記の最初のページと最後のページを見比べて、やはりと思った。
最後の頃の記述では死期を悟っていたかのような内容で、筆跡も弱々しくなっていた。
病気ではなく、事故でもないことは次代の魔王の記述からもわかる。
初代魔王田中は、学生の時に召喚された。
それから十年後に日記を書き始めて、最後の日付はそこから十年ほどしか経っていなかった。
この世界で、二十年ほどしか生きていないのに、力尽きるように亡くなっていったのだ。
次の魔王も。
その次の魔王も。
魔王は代々、短命だった。
魔王とその他の種族との明確な違いは、強力な魔法が使えるか否かだ。
魔法を使うのにはリスクがあるのではないか。
そう珠美が危惧していたことは、当たっているのかもしれない。
魔王になってから、振り返って書いたものらしい。
初代魔王田中は、獣人の住むこの国モンテーナを統治していた竜王を討伐するために召喚された。
召喚したのは、隣国クルーエルの神官。
当時両国は対立関係にあり、この山々と海に囲まれた限られた領土を奪い合っていた。
人は優れた技術を持ち、大量の武器を持っていたが、獣人には強靭な体躯と、僅かながら魔力を持つ者がいた。
戦力は拮抗し、長く続いた戦いに終止符を打とうと送り込まれたのが田中だったのだ。
人を頭から敵と決めてかかっていた竜王は田中の話に耳を貸さず戦いとなったが、召喚され強大な魔力を持っていた田中に屈し、話をするに至った。
そして両者は和解し、田中は獣人の国モンテーナに留まることとなった。
田中はその強大な魔力で干ばつを防ぎ、災害にあった町や村を助け、モンテーナは新たな土地を奪わなくとも自国内だけで自立してやっていけるようになった。
それを見たクルーエルの人々は、元は召喚したのはこちらで、竜王を倒しもせずモンテーナの力になるなど田中の裏切りだと罵った。
だが田中は、無理矢理に召喚され、あるはずだった人生を奪われたことに腹を立てていたのだ。
田中はクルーエルの人々にも同じように魔力を用い助けることを約束する代わり、二度と召喚術を用いないよう約束させ、関連する書物を焼き払い、その技術を封印した。
「初代魔王田中は、ずっと日本に帰りたがってたんだね」
この短時間ですべて読むことはできないが、パラパラと捲ると随所に無理矢理連れて来られたことへの恨み言と、郷愁の念が書かれていた。
今現在はクライアが日本と行き来できているわけだが、初代が生きている間にその術を見いだせていたかはわからない。
「まあそりゃ、いきなり知らん世界へと飛ばされればなあ。タマはいきなり異世界に飛ばされても、泣くでもなく、喚くでもなく受け入れた。すぐに周りを見渡して、状況を理解しようとした。その果てにぶっ倒れはしたが、根性あるなあと思ったぞ」
「私は一年間っていう期限があったから、開き直ってやれるだけやろうって思えただけだよ。もしも一生帰れないって思ったら、同じように混乱して、抗ったと思う。とても前向きに過ごすに気にはなれなかったよ」
「飛ばされて真っ先に会ったのが、見たこともない異形の俺だったしな。それでも珠美はしっかりと俺の目を見て、恐れず受け入れた。おまえが獣人を見たこともないとは思わんかったぞ、俺は」
「それは単にラースが悪い人に見えなかったからだよ」
ラースのことは何故か怖くなかった。ある意味、色気のあるケモ耳のイケオジなど危険な香りはするが。
背後でもふもふの尻尾がたすんたすんと地面を打っていたから気が抜けたのかもしれない。
ラースは、そうかあ? と頬をぽりぽりかいた。
「そんなにいい人相はしてないと思うがな」
「目が優しいもん」
珠美がそう答えれば、ラースは言葉に詰まったように黙り込み、まじまじと珠美を見た。
それから、ふっと苦笑した。
「そうか。俺も丸くなったってことだな」
ラースは嬉しそうにも、意外そうにも見えなかった。ただどこか悲哀の影が見えた気がした。
珠美は猫耳の獣人たちと対峙していたときのラースを思い出す。
あの時は確かに、平和な国で育った珠美との感覚の違いを思い知らされた気がした。
けれど、それも珠美を守るためだったのだから、やはり根底には優しさがある。
そうではないラースなど、珠美には想像できなかった。
ラースの過去を、いつか聞いてみたいと思った。
だが今は代々魔王の過去だ。
一つわかったのは、クライアがこの代々魔王の日記を読んでいたから、無理に異世界へと転移させたくないと言っていたのであろうということだ。
それでも異世界に代理の魔王を求めたのには、何か理由があるはずだ。
それもこれらの日記を読んで行けばわかるのかもしれない。
「ねえ、モルラン。まずは待たせてる人たちの話を聞かなきゃいけないことはわかってるんだけど。少しだけ時間をくれない? 少し気になることがあるの」
おずおずと聞いたのだが、かえってモルランは、ほっとしたように頬を緩めた。
先程の話で珠美が帰りたがったり、やる気をなくしてしまわないかと心配していたのかもしれない。
「ええ、わかりました。では面会は午後からということでいかがでしょうか」
「それでお願い。それから、会うのは待っていた順でいいんだけど、内容に応じて対応順は決めさせてもらうことは伝えておいてほしい。命に係わるとかの深刻さとか、影響範囲の大きさで優先順位を決めたいから」
「承知しました。そのようにお伝えいたします」
先に了承しておいてもらわねば、ミッドガルドのように待っていた順で対応しろとごねられても話が進まなくなる。
モルランが話のわかる人でよかったと、珠美はほっとした。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
ラースと共に部屋に戻り、珠美は積み重なった魔王の日記をめくった。
まずクライアの最後の記述を確認すると、思った通り、魔王の代理を請け負う者に向けて書かれていた。
魔王の力についてもざっくりと書かれていた。
モルランは珠美が異世界の人間だからクライアの力を継ぐことができたと言っていたが、少し違った。
クライアによると、元々日本人はこちらの世界に必要な魔力を大量に秘めているらしい。
クライアは、初代魔王が召還されたときのように、珠美の体内の力を使えるようにしただけだったのだ。
だから日本に代理魔王を探しにきたのだ。
何故わざわざ異世界に来たのか疑問だったが、一つ謎が解けた。
しかしここで気にかかるのが、クライアが日本で張り紙に書いていた永久就職というもう一つの求人だ。
「何故浮かない顔をしてる?」
傍らでダガーの手入れを始めたラースが、珠美の顔を覗き込むように首を傾げる。
再び初代魔王の日記をパラパラとめくっていた珠美は、迷いながら顔を上げた。
「うん。ねえ、ラースも魔法を使える人を知ってるって言ってたよね。魔法を使うと寿命が短くなるとか、そういう話って聞いたことある?」
問えば、ラースは記憶を探るようにしばらく黙り込んだ。
それから慎重に口を開いた。
「ない。その日記に書いてあったのか?」
「ううん。そうじゃないの。だけど、もしかしたらそうなのかな、って」
最初に気が付いたのは、分厚い本であるのに書かれている分量が一生分とは思えないほどだということだった。
日によって書かれている量はまちまちだったから、ページ数がそのまま生きた量とは言えないのだが、初代魔王の日記の最初のページと最後のページを見比べて、やはりと思った。
最後の頃の記述では死期を悟っていたかのような内容で、筆跡も弱々しくなっていた。
病気ではなく、事故でもないことは次代の魔王の記述からもわかる。
初代魔王田中は、学生の時に召喚された。
それから十年後に日記を書き始めて、最後の日付はそこから十年ほどしか経っていなかった。
この世界で、二十年ほどしか生きていないのに、力尽きるように亡くなっていったのだ。
次の魔王も。
その次の魔王も。
魔王は代々、短命だった。
魔王とその他の種族との明確な違いは、強力な魔法が使えるか否かだ。
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