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スマイル37・王様のプロポーズ
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心から拍手をした。本当に立派ね。感動した。
王雅は嬉しそうに一礼すると、再び語り出した。
「ありがとうございます。私はこのプロジェクトを通じて、様々な事を学ばせて頂きました。特に子供達の事です。子供は親を選べません。酷い虐待を受けても、助けて貰えず苦しむ子供が日本だけでも大勢います。そんな子供を一人でも多く助けようと、何時も必死に頑張る一人の女性の姿を見てきました。でも、一人の力は限界があります。また、法律は子供を守ってくれません。だから私は、今から政治家を目指して頑張ります。一人でも多くの子供が笑って過ごせるような、そんな世の中を創りたい。子供達を守る法律を、私自身の手で生み出したいと考えております。若輩者でございます故、皆様のお力をお借りしたいと思っております。どうか、温かくお見守りいただきますよう、宜しくお願い申し上げます」
王雅が深く頭を下げると、再び大きな拍手が巻き起こった。
政治家か。本当に凄いわ。貴方なら、きっと大成するでしょうね。全て有言実行の男なんだもの。
貴方が私との約束を破った事なんか、一度も無い。
だからきっとこうやって世間に向けて発表した事は、全て実現するために貴方は努力するのでしょう。
これでもう、貴方がマサキ施設を頼らなくてもよくなったのね。
少し淋しいなと思ったけれど、これから王雅には世界で活躍してもらわなきゃ。
頑張って、王雅。
私は自分の城である小さなマサキ施設で、子供たちと一緒に貴方の活躍を楽しみにしているわ。
「長らくのご清聴、ありがとうございました。・・・・これよりの発言は個人的に伝えたい事でございます。個人名を公表しますが、これに関する一切の質問、及び個人情報に関わること、名前を公表する一般人の方に迷惑になるような報道・取材は許可しませんので、その辺りは皆様の采配にお任せします。私の事はどのように記事にして頂いても構いません。どうか私の意図を汲んで、お願いします。行き過ぎた報道や取材があり、私の大切な相手に迷惑が掛かった場合は容赦しませんので、そのつもりで」
力強く笑う王雅を見て、本当に素敵だと思った。
でも、一般の方に迷惑って・・・・こんな所で一体何を言い出すつもりなのかしら。
あら。こっちを見てる?
壇上から真正面を向いているハズなのに、端の隅の方にいる私と王雅の目が合った。
「いいか、よく聞けっ! マサキ施設経営者の、真崎美羽!! 美羽のおかげで、俺はここまでやり遂げる事ができた。俺をここまでの男に育ててくれて、本当にありがとう。でも、まだまだこれから、やるべきことが沢山ある。俺は全てを実現、成し遂げ、もっとスゲー男になるから。だから俺の傍にいて、ずっと俺を支えてくれ! 俺は、お前やガキ共が傍にいなきゃダメなんだ。美羽、愛してる! 俺が愛しているのは、お前だけだ! だから俺と結婚してくれ!!」
静まり返った会場に、王雅のセリフが反響した。
今、何て言ったの?
『美羽、愛してる』
『俺が愛しているのは、お前だけだ』
『だから俺と結婚してくれ』――ですって?
予想外すぎて、王雅が私に向けて言った言葉かどうか一瞬で理解できずに、頭が真っ白になった。
「以上で、会見を終了させて頂きます」
突然の告白に、会場全員が呆然とした。
マスコミ関係者達が王雅が席を立った途端、我に返ったのか慌てて立ち上がり、ちょっと待ってください、今の告白について詳しくお話を――という声を投げかけても、沢山光るフラッシュ等も一切無視して、彼はそのまま壇上を去って行った。
王雅は嬉しそうに一礼すると、再び語り出した。
「ありがとうございます。私はこのプロジェクトを通じて、様々な事を学ばせて頂きました。特に子供達の事です。子供は親を選べません。酷い虐待を受けても、助けて貰えず苦しむ子供が日本だけでも大勢います。そんな子供を一人でも多く助けようと、何時も必死に頑張る一人の女性の姿を見てきました。でも、一人の力は限界があります。また、法律は子供を守ってくれません。だから私は、今から政治家を目指して頑張ります。一人でも多くの子供が笑って過ごせるような、そんな世の中を創りたい。子供達を守る法律を、私自身の手で生み出したいと考えております。若輩者でございます故、皆様のお力をお借りしたいと思っております。どうか、温かくお見守りいただきますよう、宜しくお願い申し上げます」
王雅が深く頭を下げると、再び大きな拍手が巻き起こった。
政治家か。本当に凄いわ。貴方なら、きっと大成するでしょうね。全て有言実行の男なんだもの。
貴方が私との約束を破った事なんか、一度も無い。
だからきっとこうやって世間に向けて発表した事は、全て実現するために貴方は努力するのでしょう。
これでもう、貴方がマサキ施設を頼らなくてもよくなったのね。
少し淋しいなと思ったけれど、これから王雅には世界で活躍してもらわなきゃ。
頑張って、王雅。
私は自分の城である小さなマサキ施設で、子供たちと一緒に貴方の活躍を楽しみにしているわ。
「長らくのご清聴、ありがとうございました。・・・・これよりの発言は個人的に伝えたい事でございます。個人名を公表しますが、これに関する一切の質問、及び個人情報に関わること、名前を公表する一般人の方に迷惑になるような報道・取材は許可しませんので、その辺りは皆様の采配にお任せします。私の事はどのように記事にして頂いても構いません。どうか私の意図を汲んで、お願いします。行き過ぎた報道や取材があり、私の大切な相手に迷惑が掛かった場合は容赦しませんので、そのつもりで」
力強く笑う王雅を見て、本当に素敵だと思った。
でも、一般の方に迷惑って・・・・こんな所で一体何を言い出すつもりなのかしら。
あら。こっちを見てる?
壇上から真正面を向いているハズなのに、端の隅の方にいる私と王雅の目が合った。
「いいか、よく聞けっ! マサキ施設経営者の、真崎美羽!! 美羽のおかげで、俺はここまでやり遂げる事ができた。俺をここまでの男に育ててくれて、本当にありがとう。でも、まだまだこれから、やるべきことが沢山ある。俺は全てを実現、成し遂げ、もっとスゲー男になるから。だから俺の傍にいて、ずっと俺を支えてくれ! 俺は、お前やガキ共が傍にいなきゃダメなんだ。美羽、愛してる! 俺が愛しているのは、お前だけだ! だから俺と結婚してくれ!!」
静まり返った会場に、王雅のセリフが反響した。
今、何て言ったの?
『美羽、愛してる』
『俺が愛しているのは、お前だけだ』
『だから俺と結婚してくれ』――ですって?
予想外すぎて、王雅が私に向けて言った言葉かどうか一瞬で理解できずに、頭が真っ白になった。
「以上で、会見を終了させて頂きます」
突然の告白に、会場全員が呆然とした。
マスコミ関係者達が王雅が席を立った途端、我に返ったのか慌てて立ち上がり、ちょっと待ってください、今の告白について詳しくお話を――という声を投げかけても、沢山光るフラッシュ等も一切無視して、彼はそのまま壇上を去って行った。
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