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11.若頭とのデートは波乱万丈でございますっ!
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しおりを挟む「その子をさっさと離しな! 警察呼んだから、アンタらもうおしまいだよ」
本当は呼んでいないけど。ま、ハッタリという事で。
さっき呼んでおけば良かったなあ。今後、こういう場面に遭遇した時は、必ず呼ぶようにしよう。
「このアマがよぉー。俺が道を歩いていたらよぉー。すんばらしーおニュウの白のおべべに、コーヒーを零してくれちゃったんだよぉー」
「わ、私、避けましたっ! でも、貴方たちが私にぶつかって来て・・・・やっ」
「ンだとこのアマ! この俺様が悪いっていうのかぁ、あああーん?」
絵にかいたようなチンピラだな。よし、ここは姐さんの出番!
私は女の子とチンピラの間に割って入った。「怖がっているじゃないか! 文句はアタイが聞くよ。大方、アンタ達がこのお嬢ちゃんにわざと突っかかって行ったんだろ? お見通しよ」
言ってやった、言ってやった!
こういうの一度、やってみたかったのよねー!
うっしっし。願いは叶った!
「お嬢ちゃん、早く行きなっ。もし、その辺にアイスクリームダブルコーンとシングルカップ持っている強面の男性が居たら、助けに来て、って伝えてくれるかい?」
「は、はいっ」
カワイイ女子高生のお嬢さんを逃がし、私がチンピラ達と対面した。
「なんだテメー。このオトシマエ、どうつけてくれるんだよコラ」
「これは身体で払ってもらうしかないなぁー」
それが目的か!
オニュウの白のダサイ服なんか、別にハナからどっちでもいいって見解だね!
「男の風上にもおけないヤツ等だね。かかって来な」
私は身構えたが、おおう・・・・しかしここからどうすればいいのだろう。
ばばばーんっとやっつけられたらいいんだけれど、生憎そんなパワーは持ち合わせていない。何てったって普通の大学生だからね。
逃げるが勝ち!
じりじりと間合いを詰められる。どっちだ。右? 左?
私にとびかかって来た金髪の方をさっと避けた。緑の髪の方は思いの外素早く、あっさりと捕まってしまった。
「口ほどにもないネーチャンだな」
「離しな! アタイに手を出したら、組長や若頭が黙っちゃいないよ!」
「は? そんなフツーのネーチャンが、ヤックンの関係者なわけねーだろ。脅しは通用しないよーん」
くっ・・・・。
「三成組が黙っちゃいないよ」
「へー。聞いた事もねー組! こちとら、鬼島組の傘下なんだよ」
「そんな組、こっちだって聞いた事ないね。どうせその辺の下っ端だろ?」
「このアマ・・・・ナメた口聞いてっと、容赦しねえ――・・・・」
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