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3.雇い主(組長)に聞いて、鬼執事(若頭)の好みをリサーチしてみます。
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早速VIPルームに通された。ふぉおおー。スゲー。完全個室の、組長の為の部屋なんだぁ! 流石組長!! 企画外のお金持ちさ。半端ない、半端ない!
こんなところ入った事無いよ! 一生無縁だと思ってた!
豪華な本革ソファーと大理石の鬼高そうなテーブルに広い個室。百貨店の最上階は、お金持ちだけの為にあるのねっ!!
組長は、絵に描いた様にきちんとポマードで頭を整え、バッチリスーツを着こなした年配の支配人――この計画に協力的な参謀(というか顧問的な? ま、なんでもいいか)を呼びつけ、あれこれ話をしている。
既に大理石の値段が想像つかないテーブルいっぱいに、色とりどりの下着が所狭しと並べられていた。どれだけの数あるのよー。
「美緒。支配人に聞くところによると、売れ筋はそのテーブルの上に置いてあるもので、もっと過激なものが所望(しょもう)なら、それも見せてくれると言っているぞ。隣の部屋に用意してくれているらしい」
「過激・・・・」
うーん。過激ってどんなのだろう。
「ちょっと見せて貰おうよ。美緒なら似合うかもしれないし」
その台詞に私じゃなくて、お姉ちゃんが乗っかって来た!
珍しい事もあるもんだ。
「そうだぞ。私も伊織に過激な下着を着て貰いたい。好きなのを選べ。幾らでも買ってやる。金に糸目は付けないし、何枚でも買っていいぞ」
「ちょっと一矢! 今は私の下着は関係ないでしょっ。中松を討ち取るって言うから、こうやって協力を・・・・」
「何を言っている。ついでだ。つ・い・で」
ははーん。組長ってば、どさくさに紛れてお姉ちゃんに着せるエロ下着を買おうって魂胆ね! だからこんなに協力的なんだ。
堅物のお姉ちゃんは、そういうの全然用意なんかしてくれなさそうだし、こういう機会が無かったら買わないもんねぇー。なーるほどぉー。
じゃ、私もそれにのっかっちゃおーっと。
「そうよ。お姉ちゃんだってイチ君の為に少しはサービスしてあげなきゃ。浮気されちゃうよぉ?」
追い打ちをかけてやった。
「なっ・・・・! 美緒!!」お姉ちゃんが目を剥いた。
横目でチラリと組長を見ると、お姉ちゃんに見えない位置からグッジョブポーズを送ってくれたので、ニヤリと笑っておいた。
私は組長の味方でーす!
「そっちの売れ筋のデザインは、イチ君のセンスに任せるわ。ダサいって言われたら、イチ君のせいにするからね。あ、中松さん水玉は嫌いなんだって。選んじゃダメよ。それから、過激な下着はこっちに任せておいて。行くわよ、お姉ちゃん」
ぶつぶつ文句言うお姉ちゃんを引っ張って、隣の部屋に移動した。
組長に選んでもらったとなれば、これで責任転嫁ができる。よしよし。
とりあえず、用意してくれたという過激下着を見せて貰う事に。
「な・・・・! に、よ、これ!! 隠す所どこよっ」
お姉ちゃんがひとつ、テーブルに置かれた過激下着を指で摘まんで声を上げ、震えていた。
それは、隠す所が非常に少ない、超アブナイ下着だった。マイクロビキニと呼ばれるシロモノ(ブツ)だ。胸先の少しと、女性の大事な部分の三点をちょっとだけ隠すのみ。あとは紐しかない。どうやって着るんだコレ、って謎を感じる。そしてこれは、組長に献上すれば、大喜びされるヤツだ。
「こんなの下着じゃないよっ」
「えー、いいと思うけど? 可愛いじゃん。イチ君喜ぶと思うけどぉー?」
「だったら美緒が着ればいいじゃない!」
「うん。私も選ぶ一枚は、これにするつもり」
お姉ちゃんがさっきより更に目を剥いた。割と本気なんだけど。
こういうの着るの、別に抵抗無いし。
こんなところ入った事無いよ! 一生無縁だと思ってた!
豪華な本革ソファーと大理石の鬼高そうなテーブルに広い個室。百貨店の最上階は、お金持ちだけの為にあるのねっ!!
組長は、絵に描いた様にきちんとポマードで頭を整え、バッチリスーツを着こなした年配の支配人――この計画に協力的な参謀(というか顧問的な? ま、なんでもいいか)を呼びつけ、あれこれ話をしている。
既に大理石の値段が想像つかないテーブルいっぱいに、色とりどりの下着が所狭しと並べられていた。どれだけの数あるのよー。
「美緒。支配人に聞くところによると、売れ筋はそのテーブルの上に置いてあるもので、もっと過激なものが所望(しょもう)なら、それも見せてくれると言っているぞ。隣の部屋に用意してくれているらしい」
「過激・・・・」
うーん。過激ってどんなのだろう。
「ちょっと見せて貰おうよ。美緒なら似合うかもしれないし」
その台詞に私じゃなくて、お姉ちゃんが乗っかって来た!
珍しい事もあるもんだ。
「そうだぞ。私も伊織に過激な下着を着て貰いたい。好きなのを選べ。幾らでも買ってやる。金に糸目は付けないし、何枚でも買っていいぞ」
「ちょっと一矢! 今は私の下着は関係ないでしょっ。中松を討ち取るって言うから、こうやって協力を・・・・」
「何を言っている。ついでだ。つ・い・で」
ははーん。組長ってば、どさくさに紛れてお姉ちゃんに着せるエロ下着を買おうって魂胆ね! だからこんなに協力的なんだ。
堅物のお姉ちゃんは、そういうの全然用意なんかしてくれなさそうだし、こういう機会が無かったら買わないもんねぇー。なーるほどぉー。
じゃ、私もそれにのっかっちゃおーっと。
「そうよ。お姉ちゃんだってイチ君の為に少しはサービスしてあげなきゃ。浮気されちゃうよぉ?」
追い打ちをかけてやった。
「なっ・・・・! 美緒!!」お姉ちゃんが目を剥いた。
横目でチラリと組長を見ると、お姉ちゃんに見えない位置からグッジョブポーズを送ってくれたので、ニヤリと笑っておいた。
私は組長の味方でーす!
「そっちの売れ筋のデザインは、イチ君のセンスに任せるわ。ダサいって言われたら、イチ君のせいにするからね。あ、中松さん水玉は嫌いなんだって。選んじゃダメよ。それから、過激な下着はこっちに任せておいて。行くわよ、お姉ちゃん」
ぶつぶつ文句言うお姉ちゃんを引っ張って、隣の部屋に移動した。
組長に選んでもらったとなれば、これで責任転嫁ができる。よしよし。
とりあえず、用意してくれたという過激下着を見せて貰う事に。
「な・・・・! に、よ、これ!! 隠す所どこよっ」
お姉ちゃんがひとつ、テーブルに置かれた過激下着を指で摘まんで声を上げ、震えていた。
それは、隠す所が非常に少ない、超アブナイ下着だった。マイクロビキニと呼ばれるシロモノ(ブツ)だ。胸先の少しと、女性の大事な部分の三点をちょっとだけ隠すのみ。あとは紐しかない。どうやって着るんだコレ、って謎を感じる。そしてこれは、組長に献上すれば、大喜びされるヤツだ。
「こんなの下着じゃないよっ」
「えー、いいと思うけど? 可愛いじゃん。イチ君喜ぶと思うけどぉー?」
「だったら美緒が着ればいいじゃない!」
「うん。私も選ぶ一枚は、これにするつもり」
お姉ちゃんがさっきより更に目を剥いた。割と本気なんだけど。
こういうの着るの、別に抵抗無いし。
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