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第一章
開幕
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宿に帰り、早速部屋のベッドに座る。れいちゃんもぐっすり眠っているようで、寝顔がとても愛しい。
『おい、お主、武闘大会に出るのか?』
突然神威が念話をしてくる。
なんだ?また煽りか?悪いが俺はもうお前の挑発には乗らないぞ。まあ大会には出るけど。
『違う、そうではない。もし出場するなら一つ伝えておくことがあると思ってな』
あの傲慢な神威が珍しいな。で?伝えたいことってなにさ?
『武王という男には気をつけろ』
武王?誰じゃそりゃ?
『我が戦ってきた相手で最も苦戦した相手だ。技術だけなら王国一だろう。』
でもその武王っていう奴が武闘会に出場する確証なんてないだろ?
『いや、あやつは絶対に武闘会に現れる。我の勘がそう訴えてきている。』
まあその武王がどれだけ強くても関係ない。この武闘会には俺の昇格がかかってるんだ。
「勝つさ、絶対に。」
『ふっ、傲慢なのはどちらなのだか。ともかく、健闘を祈るぞ』
ありがとな。じゃあ俺も明日に向けて寝るとするよ。
いよいよ明日は武闘大会。絶対に三位以内に入って、冒険者ランクの昇格を勝ち取ってやる。
***
翌日。武闘大会の会場にて、俺はかつて無いほど緊張していた。それもそうだ、会場から溢れ出しそうな程の観客が居たのだ。
こんな大量の人たちの前で戦うなんて、怖えー。締め切られている出場者控室からでも観客の歓声が随分はっきりと聞こえる。
やばい、吐きそう。
元々人前に出るのは苦手なのに……帰りたい……
「おい、あいつ誰だ?」
「あれだよ、ダンジョンを突破したって言うー」
「子連れの豪傑か!」
俺に追い討ちをかけるように他の出場者が俺を見ながらヒソヒソと話している。片手に赤子が居るから、目立つのは分かるけど、緊張するから俺のことを見ないでくれ。
「おーい!ユウマ様!」
背後から聞き覚えのある声が聞こえる。この図太い声はー
「バンさん!」
「あぅ!」
俺は喜びの余りバンさんのところへ小走りで駆け寄る。
「バンさん!ここ、出場者控室なのになんで居るんですか!」
「ああ、毎年見にきてまして、ユウマ様が出ると知って応援に駆けつけたのですよ!」
「そ、そうなんですか。」
「そりゃあそうですよ!今会場はユウマ様の話題で持ちきりですからね。『予選を無視して本戦に出た奴が居る』って皆さん騒いでますよ!」
よ、予選?俺そんなの出てないよ。後に聞いた話によると、最初はアストレア王国内で予選を行って、予選の上位十六名が本戦のトーナメントに参加するそうだ。
予選出場者は数万人とも言われているそうで、予選を突破するのはまさに至難の業だそうだ。つまり、俺がこれから戦うのは王国指折りの強者ばかりだということ。
はぁ、もう棄権しよっかな。
『それは我が許さぬぞ。そもそも我が居れば問題はないのさ!』
その自信が実力に基づくものだと願うよ。あー不安で吐きそう。
「まあそれほど気負うのはよくありませんぞ。落ち着いて戦えばきっと勝てますよ。」
げっそりとしてる俺を気遣ってバンさんも励ましてくれてるし、ここで逃げる訳にはいかないな。何より、れいちゃんに格好悪いところ見せられない!
「そうだバンさん、れいちゃんをお願いできませんか?」
「もちろんいいですよ。観客席で一緒に応援しときますね!」
れいちゃんに武器を持たせるのはまだ早いから今日は見学だ。しっかり父ちゃんの勇姿を見守ってくれよ!
「あぅ!」
「それでは私は観客席に行きます。ユウマ様、頑張ってくださいね!」
そう言ってバンさんは観客席へと向かった。さて、俺もそろそろ闘技場に行こうかな。
闘技場はコロッセオのような円形の建物で、すり鉢型になっている。観客の熱気は最高潮を迎えているようで、鼓膜が破れそうなほどうるさい。
出場者は皆控室から既に入場していて、俺は最後になるようだ。出場者が全員揃うと、実況らしき人物が拡声器?らしき魔道具を握る。
『さぁて皆さん!いよいよ出場者十六名が揃いましたぁ!第63回、アストレア王国武闘大会の開会ですっ!』
ワァァァァ!
『今年の出場者も非常にアツい!まず通算5回優勝の「閃光暴牛」フラッシュ!次にダイヤ冒険者、通算依頼達成数一位のオーウェン!期待の新星、『子連れ』の異名を持つ異色の冒険者、ユウマ!そしてもちろん最後は、現在三連覇中、不動の王『無敗』武王ッッ!』
やっぱり来たか、武王。俺が越えなくちゃいけない最強の敵。絶対に勝ってやる。
『他には『剛』のエリ、『翻弄』のピロニカ、『不滅』のファマなどの豪華面子が揃っています!今回はどのような戦いが繰り広げられるのか……では早速第一回戦を始めちゃいましょう!』
ウワアアアアアアアア!
『ではまず最初のカードはこちら!大注目の一戦ー『閃光暴牛』フラッシュ対『子連れ』ユウマのヘッドライナー戦となります!』
ワアア! 実況が捲し立てるように進行していく。『子連れ』って俺のことだよな?一回戦、しかも優勝候補と当たるなんて不運だぜ。
「おい、あのユウマってやつとフラッシュが戦うらしいぞ!」
「いや、いくら新星とはいえでもフラッシュには勝てないだろ……」
周りも困惑しているようで、観客もザワついている様子だ。しかしそんな喧騒の中でも俺は冷静に相手を見据える。
フラッシュは金髪ロン毛の青年で、『暴牛』と付く割には痩せた体型をしていた。外見からは強そうには見えないんだけど、どうなんだろう。
『あいつは別に強くない。お主の敵ではないさ。』
サンキュー神威。まあ、俺が出来るのはベストを尽くすことか。れいちゃんも見てるし、パパ、本気出しちゃおうかな。
『では一回戦の出場者は位置に付いてくださいっ!』
「なんだ、君がユウマか。チヤホヤされてる割には弱そうだね。」
なんか失礼なこと言ってるんだけど、気のせいだよね?それに俺ってそんなに弱そうに見える?
『それはお主のオーラがあまりに弱いからだ。』
なるほどな、やっぱ俺のせいですか。しかし相手が油断してくれるなら好都合だ。必ず勝ってやるぜ!
『勝利条件は、相手が降伏または戦闘不能になるまで!では第一回戦第一試合、始めッッッ!!』
第一回戦のゴングが鳴った。
『おい、お主、武闘大会に出るのか?』
突然神威が念話をしてくる。
なんだ?また煽りか?悪いが俺はもうお前の挑発には乗らないぞ。まあ大会には出るけど。
『違う、そうではない。もし出場するなら一つ伝えておくことがあると思ってな』
あの傲慢な神威が珍しいな。で?伝えたいことってなにさ?
『武王という男には気をつけろ』
武王?誰じゃそりゃ?
『我が戦ってきた相手で最も苦戦した相手だ。技術だけなら王国一だろう。』
でもその武王っていう奴が武闘会に出場する確証なんてないだろ?
『いや、あやつは絶対に武闘会に現れる。我の勘がそう訴えてきている。』
まあその武王がどれだけ強くても関係ない。この武闘会には俺の昇格がかかってるんだ。
「勝つさ、絶対に。」
『ふっ、傲慢なのはどちらなのだか。ともかく、健闘を祈るぞ』
ありがとな。じゃあ俺も明日に向けて寝るとするよ。
いよいよ明日は武闘大会。絶対に三位以内に入って、冒険者ランクの昇格を勝ち取ってやる。
***
翌日。武闘大会の会場にて、俺はかつて無いほど緊張していた。それもそうだ、会場から溢れ出しそうな程の観客が居たのだ。
こんな大量の人たちの前で戦うなんて、怖えー。締め切られている出場者控室からでも観客の歓声が随分はっきりと聞こえる。
やばい、吐きそう。
元々人前に出るのは苦手なのに……帰りたい……
「おい、あいつ誰だ?」
「あれだよ、ダンジョンを突破したって言うー」
「子連れの豪傑か!」
俺に追い討ちをかけるように他の出場者が俺を見ながらヒソヒソと話している。片手に赤子が居るから、目立つのは分かるけど、緊張するから俺のことを見ないでくれ。
「おーい!ユウマ様!」
背後から聞き覚えのある声が聞こえる。この図太い声はー
「バンさん!」
「あぅ!」
俺は喜びの余りバンさんのところへ小走りで駆け寄る。
「バンさん!ここ、出場者控室なのになんで居るんですか!」
「ああ、毎年見にきてまして、ユウマ様が出ると知って応援に駆けつけたのですよ!」
「そ、そうなんですか。」
「そりゃあそうですよ!今会場はユウマ様の話題で持ちきりですからね。『予選を無視して本戦に出た奴が居る』って皆さん騒いでますよ!」
よ、予選?俺そんなの出てないよ。後に聞いた話によると、最初はアストレア王国内で予選を行って、予選の上位十六名が本戦のトーナメントに参加するそうだ。
予選出場者は数万人とも言われているそうで、予選を突破するのはまさに至難の業だそうだ。つまり、俺がこれから戦うのは王国指折りの強者ばかりだということ。
はぁ、もう棄権しよっかな。
『それは我が許さぬぞ。そもそも我が居れば問題はないのさ!』
その自信が実力に基づくものだと願うよ。あー不安で吐きそう。
「まあそれほど気負うのはよくありませんぞ。落ち着いて戦えばきっと勝てますよ。」
げっそりとしてる俺を気遣ってバンさんも励ましてくれてるし、ここで逃げる訳にはいかないな。何より、れいちゃんに格好悪いところ見せられない!
「そうだバンさん、れいちゃんをお願いできませんか?」
「もちろんいいですよ。観客席で一緒に応援しときますね!」
れいちゃんに武器を持たせるのはまだ早いから今日は見学だ。しっかり父ちゃんの勇姿を見守ってくれよ!
「あぅ!」
「それでは私は観客席に行きます。ユウマ様、頑張ってくださいね!」
そう言ってバンさんは観客席へと向かった。さて、俺もそろそろ闘技場に行こうかな。
闘技場はコロッセオのような円形の建物で、すり鉢型になっている。観客の熱気は最高潮を迎えているようで、鼓膜が破れそうなほどうるさい。
出場者は皆控室から既に入場していて、俺は最後になるようだ。出場者が全員揃うと、実況らしき人物が拡声器?らしき魔道具を握る。
『さぁて皆さん!いよいよ出場者十六名が揃いましたぁ!第63回、アストレア王国武闘大会の開会ですっ!』
ワァァァァ!
『今年の出場者も非常にアツい!まず通算5回優勝の「閃光暴牛」フラッシュ!次にダイヤ冒険者、通算依頼達成数一位のオーウェン!期待の新星、『子連れ』の異名を持つ異色の冒険者、ユウマ!そしてもちろん最後は、現在三連覇中、不動の王『無敗』武王ッッ!』
やっぱり来たか、武王。俺が越えなくちゃいけない最強の敵。絶対に勝ってやる。
『他には『剛』のエリ、『翻弄』のピロニカ、『不滅』のファマなどの豪華面子が揃っています!今回はどのような戦いが繰り広げられるのか……では早速第一回戦を始めちゃいましょう!』
ウワアアアアアアアア!
『ではまず最初のカードはこちら!大注目の一戦ー『閃光暴牛』フラッシュ対『子連れ』ユウマのヘッドライナー戦となります!』
ワアア! 実況が捲し立てるように進行していく。『子連れ』って俺のことだよな?一回戦、しかも優勝候補と当たるなんて不運だぜ。
「おい、あのユウマってやつとフラッシュが戦うらしいぞ!」
「いや、いくら新星とはいえでもフラッシュには勝てないだろ……」
周りも困惑しているようで、観客もザワついている様子だ。しかしそんな喧騒の中でも俺は冷静に相手を見据える。
フラッシュは金髪ロン毛の青年で、『暴牛』と付く割には痩せた体型をしていた。外見からは強そうには見えないんだけど、どうなんだろう。
『あいつは別に強くない。お主の敵ではないさ。』
サンキュー神威。まあ、俺が出来るのはベストを尽くすことか。れいちゃんも見てるし、パパ、本気出しちゃおうかな。
『では一回戦の出場者は位置に付いてくださいっ!』
「なんだ、君がユウマか。チヤホヤされてる割には弱そうだね。」
なんか失礼なこと言ってるんだけど、気のせいだよね?それに俺ってそんなに弱そうに見える?
『それはお主のオーラがあまりに弱いからだ。』
なるほどな、やっぱ俺のせいですか。しかし相手が油断してくれるなら好都合だ。必ず勝ってやるぜ!
『勝利条件は、相手が降伏または戦闘不能になるまで!では第一回戦第一試合、始めッッッ!!』
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