22 / 24
第22話:忘れられた転校生
しおりを挟む
すぐ近くにあると思っていた公民館が、すごく遠くにかんじる。
走っても走っても、後ろからなにかが追いかけてくるようで、わたしは何度も後ろをふり向きたくなった。
でも、ふり向かない。
きっと後ろを見たら、九里くんのことが気になってしまうから。
転びそうになりながら、暗い道を走る。
両手で壺を持っているから走りにくい。
街灯と満月の明かりだけの道を走って、走って、ようやく公民館が見えてきた。
普段は真っ暗な公民館だけど、今日は電気がついていて明るい。
パトカーも停まっていて、パトカーの上で赤い光がくるくるしている。
わたしは運動会の時よりも、一生けんめいに走った。
お腹が痛くて、息をするたびに血みたいな味がする。
「ひな子!」
玄関から、だれかがわたしを呼ぶ声がする。
わたしは前につんのめりそうになりながら、公民館の玄関に入った。
両手で持っていた壺を床に置いて、くつも脱がずに座り込む。
ひゅーひゅーと自分の息をする音が、やけにうるさかった。
「ひな子どうしたの、そんなに走ってきて……」
ゆるゆると顔を上げると、おばあちゃんと目が合った。
町内会長のおじさんも、和室からひょっこりと顔を出して、こっちの様子を見ている。
「み、みんなが……見つかったの」
「なんだって! みんなはどこにいるの? 一緒に来たんじゃないのかい!?」
「こ、ここ……」
おばあちゃんのいきおいに押されながら、わたしは床に置いた壺を指さす。
「え? この壺がどうかしたの?」
「ここに、みんな入ってるの」
麦茶のコップを持ってきてくれた見知らぬおばさんが、ぴたっと動きを止めた。
おばさんの手から勝手にコップを取って、わたしは一気に麦茶を飲み干す。
「あんた……本気で言ってるのかい?」
町内会長のおじさんが、わたしをじっと見る。
やめて、そんな目で見ないで……。
わたしはうそなんか言ってない。
その時、おばあちゃんがさっとおじさんのほうを向いた。
「どうせなんの手がかりもないんだ。ひな子の言うことをたしかめてみようじゃないか」
おばあちゃんが静かな声で言う。
「本当に、この壺にみんながいるのかい?」
おばあちゃんの質問に、わたしはこくこくとうなづいた。
「この壺をわれば、みんなが出てくるって、言ってたから……」
おばあちゃんは、それ以上なにも聞かなかった。
言わなくても、ぜんぶわかっているというように、わたしの顔を見てうんうんとうなづいた。
よかった、ルリさんのことを話さなくてもよさそうだ……。
おじさんが壺を和室に移動させ、わたしもおばあちゃんに手を引かれるまま、くつを脱いで和室に上がった。
「破片が飛ぶかもしれないから、下がって」
おじさんが新聞紙をしいた上に、壺を置く。
別のおばさんが、どこかからハンマーを持って、やってきた。
おばさんがおじさんにハンマーをわたす。
おじさんがいきおいよく、ハンマーをふり上げ――。
ガシャン! と大きな音を立てて、壺がわれた。
わたしはわれた破片の中を見る。
小さくなったみんなは、見つからなかった。
そこにはわれて、粉々になった壺の破片があるだけだ。
わたし、ルリさんにだまされた……?
大人たちの間に、わたしがうそをついていると言いたいような雰囲気が流れた時。
公民館の前の道路から、どっと声がわき出した。
「あれ? あたしなんでこんなところにいるの?」
「そうだよ、俺たちみんなでサッカーしてたよな!?」
「えっ、もう夜なの? なんで? どうして?」
わたしが立ち上がるより早く、大人たちがわっといっせいに玄関へ走り出した。
わたしもあわてて、おじさんたちの後を追う。
公民館前の道路には、人だかりができていた。
みんな、ちゃんといる。
全員いるかはまだわからないけれど、ちゃんと5年2組の人たちが、そこにいる。
「今までどこにいたの?」と警察の人が、みんなに聞いているみたいだけど、みんなは首をかしげるだけで、だれも答えなかった。
クラスを代表するように、みくが警察の人の前に立って、なにかをしゃべっている。
「神かくしかしらね……」
大人のひそひそとした話し声。
無事に見つかってよかったと喜ぶ親たち。
自分が今までどこにいたのかわからない、気づいたらここにいて、夜になっていたと主張するクラスの子。
やがて担任の先生が走ってやってきて、5年2組の子の名前を一人ずつ呼んだ。
「よし、全員いるな」
九里くんがいないのに、先生はそう言った。
クラスのみんなも、だれも九里くんがいないことに気づいていない。
わたしだけが、九里くんのことを覚えている。
でも、言えない。
九里くんがどこでなにをしているか、なんて聞かれたら、九里くんが天狗だっていうことをバラしてしまうことになるから。
先生が大人たちに全員そろっていることを報告して、それぞれ親と一緒に家に帰ることになった。
公民館から、ぽつぽつと人がいなくなっていく。
「ほら、ひな子も帰ろう」
動かないわたしに向かって、おばあちゃんが声をかけてくる。
わたしは動けなかった。
家には、帰りたくない。
「九里くんが、いないの」
おばあちゃんが、はっと目を開く。
「そうだよ、あの子は? ひな子と一緒にいるんじゃなかったのかい?」
わたしは周りを見回した。
わたしとおばあちゃん以外には、だれもいない。
おばあちゃんとなら、狐の話も、天狗の話もできる。
「学校のグラウンドで、狐に会ったの。それで、狐があの壺の中にみんなを閉じこめたって言って……」
「それで、ひな子はあの壺を持って逃げてきたの?」
「うん、九里くんが狐と戦うから、わたしに壺を持って逃げろって――」
「がんばったね、ひな子」
おばあちゃんの大きな手が、頭の上に、ぽんとのせられる。
おばあちゃんの声を聞いたとたん、ぶわっと目の奥からなみだがわいてきた。
「おばあちゃん、でも、九里くんが……っ」
わたしの焦りとは反対に、おばあちゃんはゆっくりとわたしの頭をなでた。
「ひな子にできることは、ちゃんと家に帰ることだ。ひな子のために、あの子は戦ってるんだろう?」
「うん……」
「だいじょうぶさ、天狗は狐にやられたりはせん」
おばあちゃんが、やさしくわたしの手を引く。
わたしも、トボトボと歩き出すしかなかった。
「おばあちゃんはなんで、天狗は狐に負けないって思うの……?」
わたしはなみだをごしごしとふきながら、おばあちゃんに聞いた。
月明かりの下で、おばあちゃんが少しだけ笑う。
「おばあちゃんも、ひな子と同じ歳のころに、天狗と友だちだったからさ」
走っても走っても、後ろからなにかが追いかけてくるようで、わたしは何度も後ろをふり向きたくなった。
でも、ふり向かない。
きっと後ろを見たら、九里くんのことが気になってしまうから。
転びそうになりながら、暗い道を走る。
両手で壺を持っているから走りにくい。
街灯と満月の明かりだけの道を走って、走って、ようやく公民館が見えてきた。
普段は真っ暗な公民館だけど、今日は電気がついていて明るい。
パトカーも停まっていて、パトカーの上で赤い光がくるくるしている。
わたしは運動会の時よりも、一生けんめいに走った。
お腹が痛くて、息をするたびに血みたいな味がする。
「ひな子!」
玄関から、だれかがわたしを呼ぶ声がする。
わたしは前につんのめりそうになりながら、公民館の玄関に入った。
両手で持っていた壺を床に置いて、くつも脱がずに座り込む。
ひゅーひゅーと自分の息をする音が、やけにうるさかった。
「ひな子どうしたの、そんなに走ってきて……」
ゆるゆると顔を上げると、おばあちゃんと目が合った。
町内会長のおじさんも、和室からひょっこりと顔を出して、こっちの様子を見ている。
「み、みんなが……見つかったの」
「なんだって! みんなはどこにいるの? 一緒に来たんじゃないのかい!?」
「こ、ここ……」
おばあちゃんのいきおいに押されながら、わたしは床に置いた壺を指さす。
「え? この壺がどうかしたの?」
「ここに、みんな入ってるの」
麦茶のコップを持ってきてくれた見知らぬおばさんが、ぴたっと動きを止めた。
おばさんの手から勝手にコップを取って、わたしは一気に麦茶を飲み干す。
「あんた……本気で言ってるのかい?」
町内会長のおじさんが、わたしをじっと見る。
やめて、そんな目で見ないで……。
わたしはうそなんか言ってない。
その時、おばあちゃんがさっとおじさんのほうを向いた。
「どうせなんの手がかりもないんだ。ひな子の言うことをたしかめてみようじゃないか」
おばあちゃんが静かな声で言う。
「本当に、この壺にみんながいるのかい?」
おばあちゃんの質問に、わたしはこくこくとうなづいた。
「この壺をわれば、みんなが出てくるって、言ってたから……」
おばあちゃんは、それ以上なにも聞かなかった。
言わなくても、ぜんぶわかっているというように、わたしの顔を見てうんうんとうなづいた。
よかった、ルリさんのことを話さなくてもよさそうだ……。
おじさんが壺を和室に移動させ、わたしもおばあちゃんに手を引かれるまま、くつを脱いで和室に上がった。
「破片が飛ぶかもしれないから、下がって」
おじさんが新聞紙をしいた上に、壺を置く。
別のおばさんが、どこかからハンマーを持って、やってきた。
おばさんがおじさんにハンマーをわたす。
おじさんがいきおいよく、ハンマーをふり上げ――。
ガシャン! と大きな音を立てて、壺がわれた。
わたしはわれた破片の中を見る。
小さくなったみんなは、見つからなかった。
そこにはわれて、粉々になった壺の破片があるだけだ。
わたし、ルリさんにだまされた……?
大人たちの間に、わたしがうそをついていると言いたいような雰囲気が流れた時。
公民館の前の道路から、どっと声がわき出した。
「あれ? あたしなんでこんなところにいるの?」
「そうだよ、俺たちみんなでサッカーしてたよな!?」
「えっ、もう夜なの? なんで? どうして?」
わたしが立ち上がるより早く、大人たちがわっといっせいに玄関へ走り出した。
わたしもあわてて、おじさんたちの後を追う。
公民館前の道路には、人だかりができていた。
みんな、ちゃんといる。
全員いるかはまだわからないけれど、ちゃんと5年2組の人たちが、そこにいる。
「今までどこにいたの?」と警察の人が、みんなに聞いているみたいだけど、みんなは首をかしげるだけで、だれも答えなかった。
クラスを代表するように、みくが警察の人の前に立って、なにかをしゃべっている。
「神かくしかしらね……」
大人のひそひそとした話し声。
無事に見つかってよかったと喜ぶ親たち。
自分が今までどこにいたのかわからない、気づいたらここにいて、夜になっていたと主張するクラスの子。
やがて担任の先生が走ってやってきて、5年2組の子の名前を一人ずつ呼んだ。
「よし、全員いるな」
九里くんがいないのに、先生はそう言った。
クラスのみんなも、だれも九里くんがいないことに気づいていない。
わたしだけが、九里くんのことを覚えている。
でも、言えない。
九里くんがどこでなにをしているか、なんて聞かれたら、九里くんが天狗だっていうことをバラしてしまうことになるから。
先生が大人たちに全員そろっていることを報告して、それぞれ親と一緒に家に帰ることになった。
公民館から、ぽつぽつと人がいなくなっていく。
「ほら、ひな子も帰ろう」
動かないわたしに向かって、おばあちゃんが声をかけてくる。
わたしは動けなかった。
家には、帰りたくない。
「九里くんが、いないの」
おばあちゃんが、はっと目を開く。
「そうだよ、あの子は? ひな子と一緒にいるんじゃなかったのかい?」
わたしは周りを見回した。
わたしとおばあちゃん以外には、だれもいない。
おばあちゃんとなら、狐の話も、天狗の話もできる。
「学校のグラウンドで、狐に会ったの。それで、狐があの壺の中にみんなを閉じこめたって言って……」
「それで、ひな子はあの壺を持って逃げてきたの?」
「うん、九里くんが狐と戦うから、わたしに壺を持って逃げろって――」
「がんばったね、ひな子」
おばあちゃんの大きな手が、頭の上に、ぽんとのせられる。
おばあちゃんの声を聞いたとたん、ぶわっと目の奥からなみだがわいてきた。
「おばあちゃん、でも、九里くんが……っ」
わたしの焦りとは反対に、おばあちゃんはゆっくりとわたしの頭をなでた。
「ひな子にできることは、ちゃんと家に帰ることだ。ひな子のために、あの子は戦ってるんだろう?」
「うん……」
「だいじょうぶさ、天狗は狐にやられたりはせん」
おばあちゃんが、やさしくわたしの手を引く。
わたしも、トボトボと歩き出すしかなかった。
「おばあちゃんはなんで、天狗は狐に負けないって思うの……?」
わたしはなみだをごしごしとふきながら、おばあちゃんに聞いた。
月明かりの下で、おばあちゃんが少しだけ笑う。
「おばあちゃんも、ひな子と同じ歳のころに、天狗と友だちだったからさ」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
フラワーキャッチャー
東山未怜
児童書・童話
春、中学1年生の恵梨は登校中、車に轢かれそうになったところを転校生・咲也(さくや)に突き飛ばされて助けられる。
実は咲也は花が絶滅した魔法界に花を甦らせるため、人の心に咲く花を集めに人間界にやってきた、「フラワーキャッチャー」だった。
けれど助けられたときに、咲也の力は恵梨に移ってしまった。
これからは恵梨が咲也の代わりに、人の心の花を集めることが使命だと告げられる。
恵梨は魔法のペンダントを預けられ、戸惑いながらもフラワーキャッチャーとしてがんばりはじめる。
お目付け役のハチドリ・ブルーベルと、ケンカしつつも共に行動しながら。
クラスメートの女子・真希は、恵梨の親友だったものの、なぜか小学4年生のあるときから恵梨に冷たくなった。さらには、咲也と親しげな恵梨をライバル視する。
合唱祭のピアノ伴奏に決まった恵梨の友人・奏子(そうこ)は、飼い猫が死んだ悲しみからピアノが弾けなくなってしまって……。
児童向けのドキワクな現代ファンタジーを、お楽しみいただけたら♪
こちら第二編集部!
月芝
児童書・童話
かつては全国でも有数の生徒数を誇ったマンモス小学校も、
いまや少子化の波に押されて、かつての勢いはない。
生徒数も全盛期の三分の一にまで減ってしまった。
そんな小学校には、ふたつの校内新聞がある。
第一編集部が発行している「パンダ通信」
第二編集部が発行している「エリマキトカゲ通信」
片やカジュアルでおしゃれで今時のトレンドにも敏感にて、
主に女生徒たちから絶大な支持をえている。
片や手堅い紙面造りが仇となり、保護者らと一部のマニアには
熱烈に支持されているものの、もはや風前の灯……。
編集部の規模、人員、発行部数も人気も雲泥の差にて、このままでは廃刊もありうる。
この危機的状況を打破すべく、第二編集部は起死回生の企画を立ち上げた。
それは――
廃刊の危機を回避すべく、立ち上がった弱小第二編集部の面々。
これは企画を押しつけ……げふんげふん、もといまかされた女子部員たちが、
取材絡みでちょっと不思議なことを体験する物語である。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
ミズルチと〈竜骨の化石〉
珠邑ミト
児童書・童話
カイトは家族とバラバラに暮らしている〈音読みの一族〉という〈族《うから》〉の少年。彼の一族は、数多ある〈族〉から魂の〈音〉を「読み」、なんの〈族〉か「読みわける」。彼は飛びぬけて「読め」る少年だ。十歳のある日、その力でイトミミズの姿をしている〈族〉を見つけ保護する。ばあちゃんによると、その子は〈出世ミミズ族〉という〈族《うから》〉で、四年かけてミミズから蛇、竜、人と進化し〈竜の一族〉になるという。カイトはこの子にミズルチと名づけ育てることになり……。
一方、世間では怨墨《えんぼく》と呼ばれる、人の負の感情から生まれる墨の化物が活発化していた。これは人に憑りつき操る。これを浄化する墨狩《すみが》りという存在がある。
ミズルチを保護してから三年半後、ミズルチは竜になり、カイトとミズルチは怨墨に知人が憑りつかれたところに遭遇する。これを墨狩りだったばあちゃんと、担任の湯葉《ゆば》先生が狩るのを見て怨墨を知ることに。
カイトとミズルチのルーツをたどる冒険がはじまる。
子猫マムと雲の都
杉 孝子
児童書・童話
マムが住んでいる世界では、雨が振らなくなったせいで野菜や植物が日照り続きで枯れ始めた。困り果てる人々を見てマムは何とかしたいと思います。
マムがグリムに相談したところ、雨を降らせるには雲の上の世界へ行き、雨の精霊たちにお願いするしかないと聞かされます。雲の都に行くためには空を飛ぶ力が必要だと知り、魔法の羽を持っている鷹のタカコ婆さんを訪ねて一行は冒険の旅に出る。
占い探偵 ユーコちゃん!
サツキユキオ
児童書・童話
ヒナゲシ学園中等部にはとある噂がある。生徒会室横の第2資料室に探偵がいるというのだ。その噂を頼りにやって来た中等部2年B組のリョウ、彼女が部屋で見たものとは──。
黒地蔵
紫音@キャラ文芸大賞参加中!
児童書・童話
友人と肝試しにやってきた中学一年生の少女・ましろは、誤って転倒した際に頭を打ち、人知れず幽体離脱してしまう。元に戻る方法もわからず孤独に怯える彼女のもとへ、たったひとり救いの手を差し伸べたのは、自らを『黒地蔵』と名乗る不思議な少年だった。黒地蔵というのは地元で有名な『呪いの地蔵』なのだが、果たしてこの少年を信じても良いのだろうか……。目には見えない真実をめぐる現代ファンタジー。
※表紙イラスト=ミカスケ様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる