私と婚約者のあなた

空宇海

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引っ越すことになって荷造りしてる。

家具は涼さんが決めて私に見せてくれる。


『荷造り終わった?』

「終わったよ。涼さんは?」

『俺も終わった』

明日から一緒に暮らす。

楽しみなのと不安が混ざり合った感じ。

はぁぁ。

『大丈夫』

私の不安をわかってるような。

涼さんが大丈夫って言うな大丈夫なような感じがしてきた。



約束の時間より早めについたのがいけなかった。

あの人たちかな?

「なあ、涼の婚約者って今の子と違うらしいぞ」

「は?それホントかよ!」

「聞いた話しだから間違いない」

私じゃなかった?

じゃあ、なんで私なの?

肩に重みを感じ顔を上げるとにぃが居た。

「にぃ仕事は?」

「大丈夫だから気にするな」

ホントに私が婚約者なの?

疑ってしまう。

にぃは私の荷物を運んでくれた。

「藍ちゃん久しぶり!ますます美人になって」

「久しぶりです」

にぃの友達が手伝ってくれた。

にぃから愛里紗さんからの引っ越し祝いを受け取りエレベーターに乗った。

甘い匂いがする。

さっきまで気分が下がってたのに
気分が上がった。

私って単純な奴だね。


涼さんが書斎を作ってくれた。

そこに本を置く。

机とベッドとシンプルな書斎


「……深月さんなんかいいことありました?」

「え、イヤ」

四葉深月さん
女性より美人でよく間違えられるらしい。

本人はそれがイヤだって言ってた。

「……出版社で働いてるんだけどね、その後輩が」

出版社?
渡邊さんの好きな人って……

愛里紗さんの弟。

強いけど弱い人

「よかったね。深月さん今度こそ幸せになれるといいね」

「……そうだね」


引っ越し作業も早めに終わった。

外食しようってことになって近くのお店に入った。


ご飯を食べてそれぞれ仕事があるらしく行った。

近くのスーパーに寄って買い物した。


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