私の居場所

空宇海

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大学に通いカフェで働いて充実した毎日。

前までは…つまらないって思ってたぐらい
今は違う。
とても楽しい。

やっと家族と和解?できて誤解してたのに
私の居場所はここと家族。

そう、思える。


時間はかかってしまったけどアルバムが完成した。

ようやく…皆に渡せる。

「……!ーーーーだろ?お前に楓を任せた俺が…、バカだった!」

喧嘩…?
兄と約束してる時間。

兄の声?

「誤解」

なんの話し?
とても、いい話しじゃない。

「楓が居るのに浮気?」

浮気?
誰が?

パサッ、と音がした。
ヤバッ、と思ったら遅かった。

兄とヒロくんがこっちに来た。

「……楓!」

「なに?」

聞きたくなかった。
浮気してたなら…自分がバカみたい!

「違うから!誤解なんだ!」

「……誤解?じゃあ、私がこの前、見た女性は誰です?それも誤解と言います?」

充実した毎日だの思ってたら
こう、なるし
やっぱり…ダメ、なんだよ。

「……しばらく、来ないでください。お店も休みます。ので、ヒロくんは浮気相手か知らないけどその女性のところに行ってください」

追い出した。
CLOSEにした。

ため息がついてボーッとしてると

「……楓、大丈夫か?」

「……さあ?あ、これ父さんと母さんに渡して?兄さんの分もあるから」

アルバムを渡した。

しばらくはお店を休もう。
平気なわけない。

彼氏だったのに
浮気して私と一緒に居るとか…

もう、終わりかな…?

はぁぁ…

「やっぱり楓の写真、好きだなぁ」

嬉しいことを言ってくれる兄。
それだけでも救われる感じがした。

それだけ家族という存在が大切になってきたのかな?

別れるという選択になってもきっと大丈夫。
忘れることなんてできないけど
ヒロくんと付き合えたこと
再会できたこと

とても嬉しくて楽しい毎日だった。

「……宏樹くんのことどうするのさ」

「さあ?……考えてないよ」

これからのことなんてわからない。

別れたとしてもヒロくんのために身を引く。
それがキミのためなら…
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