私の居場所

空宇海

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弥生さんが教えてくれたことがホントなら私の居場所はちゃんとあった。

ないって思ってたのも勘違いだった。


母さんを駅まで送ってった。

家族写真を撮る。

まず最初は母さん
写真の理由も話してあるからなにも言わなかった。

今度、帰ると約束してわかれた。

お店に行く。

すでに霧野さんが居た。

「大学は?」

「休みです。……ヒロくん」

ヒロくんと言ったらバッとこっちを見た。

ただ言っただけなのに?

「俺のこと思い出した?」

「写真を見ましたから」

約束?してたことは思い出すことはできてない。

きっと大事なことだったと思う?

「ヒロくんとあっくんで遊んでたんですね」

「そうだね。敬語使わなくていいよ」

お客さんが来たから話しは終わった。

ねぇ、どんな約束?したの?

ーーおれがかえでちゃんとけっこんするんだ!

ーーイヤ!おれだ!ぜったいにあきらめない!

そう、だ!

小さい頃、ヒロくんとあっくんが言ってた。

大きくなったら結婚するって

あっくんって親戚だよね?

いいの?


昔と違ってかっこいいしモテ男だもんね。
ヒロくん?

「楓ちゃん?」

「写真撮ってもいい?」

皆がバッとこっちを見た。

なに?
変なことでも言った?

「写真撮って大丈夫なの?」

「うん…、大丈夫になったから撮るの。父親のこと誤解してたから少しでも写真撮って安心させたいかなって」

すると常連さんたちが泣きそうな顔をしていた。

そんなに?

写真を撮る。

久しぶりだからうまく撮れてるといいな。
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