76 / 88
カナお姉ちゃん
しおりを挟む
どれくらい意識を失っていたのか解らないが、俺は何か身体に暖かい流れを感じて目を開く。同時に空間認識を発動開始して、周辺を確認する。俺は、河原のそばの草むらに横たわっているようだ、日の位置はあまり変わっていないので、そこまで時間が経ったわけでは無さそうだ。
「お、ユキ。目が覚めたのか?」
ちょっと、離れた所にいるリックが俺が目を開いたのをみて、声を掛けてきた。そのそばにこちらを心配そうに窺っているメイムちゃんが立っている。
「ユキさん、大丈夫ですか? あのそのコがわたし達を近寄せてくれなくて」
と、いわれて胸の辺りを見てみると、と言われて見てみると俺の上でフローリアが両手を拡げて空中にホバリングしながら、手からマナを放出して、何かを展開しているようだ。バリアかな?
「フローリア、もう大丈夫だよ」
と、声を掛けるとこちらに顔を向けて、その小さな瞳からまた涙がこぼれ落ち始めた。
「ゆっきー、あんなことしたら死んじゃうのよ?」
と顔の近くに飛んできて、涙目で抱きつかれて、そして怒られた。前もオークマジシャンとの時も泣かれたけど、今回は仕方なかったんだよ……、と言い訳はしない。甘んじて怒られることにする。守れる自信はあったけど、あんなダメージを受けると思ってなかったから。自分でも結構キモが冷えた。
「やっと近寄れるようになったな、そのコが魔法使うのか、なんか近寄ると吹っ飛ばされちまうからさ。まあさすが精霊さまって感じだけど」
「仕方ないです、精霊さまが私達じゃユキさんを守れないって判断されたら。あのケガの方は大丈夫です?」
そうメイムちゃんに尋ねられて、俺は体を動かしてみると……痛くないな。オーガから吸収したマナが身体の中で活性化しているのかぽかぽかしてるくらいだ。
「ん、ボクももう大丈夫そうだ、心配かけてごめんね。とりあえず……報告は、しないでもよさそうだ」
森をこちらの方に臨戦態勢で近づいているカーネルさんらの姿が見えたからね。
フローリアは、まだ心配そうに俺の顔を見つめているが、
「もう大丈夫、ケガも消えたみたいだ。ありがとうフローリア」
と頭をなでてあげると、ウェストポーチの中にぽすっと隠れる。それとほぼ時を同じくして、森の中から武器を構えて、カーネルさんら3人が現れる。フォルドさんは、木の上で気配を消して周囲を警戒しているようだ。
「大丈夫か?」
カーネルさんが剣を構えながら俺に駆け寄ってくる。ミルさんとルイさんはちょっと顔を強張らせながら周辺に目を向けている。もう周囲には何も居ないのだが、まあ教えてなんで解るんだと聞かれても困る……、と思ったら木から降りてきたフォルドさんが周辺に化け物は居ないと声を掛けてとりあえず落ち着いた。
「まったく……研修メンバーがケガすると俺の査定が下がるってのに、なんでこんなのが出てきてんだよ」
と、倒れたオーガを確認しているフォルド。
「にしても、無事でよかった。しかしお前たち3人で相手するよりは声を出して逃げて欲しかったな」
とカーネルさんにたしなめられるが、いや、アレから逃げるのは無理ですって、並の冒険者レベルじゃ一蹴だろうなあ。俺は戦わざるを得ない理由もあったから仕方ない、言わないけど。
「この立ったまま死んでるのは誰が何やったんだ?」
「毒殺しました」
と素直に答えると、皆の顔がこちらを向いた。若干引いてるのは気のせいじゃないだろう、俺もあれは引いたし。
「なんで、肉とか食べれないんで気をつけてくださいね」
「いやあ、これ喰いたいやつはいないだろ……」
とリックも呆れているが、まあ気持ちはわかる。デカくて怖いけど人間に近すぎるからな。
「それじゃあこれの討伐はお前らの功績として報告するが、とりあえず取れる素材だけ皆で回収しよう。時間が勿体無いからな」
カーネルさんと、フォルドさんの指導の元、オーガの有効な部分が回収されていく。
「こういう高密度のマナを持った化け物の身体ってのは武具などの素材に流用されるんだ、ん、こいつ魔石ないぞ?」
ああ、リックと俺で刺し殺した奴か。
「剣で変な手ごたえがあったから砕いちまったかもな」
とリックが答えると、皆もったいねーみたいな顔をされた。下手すりゃ1年遊んでくらせるレベルの金になるらしいが、もうカケラすら残ってないしな。
その後、オーガのツノ、キバ、ツメなどが切り取られ、毒殺したほうからは魔石も回収。そして毒殺したほうは油を掛けてメイムちゃんに念入りに燃やしてもらった。あの遺骸は多分腐敗すらなかなかしない可能性がある。死体を残しておくと、それに死霊が取り付いてオーガゾンビとかになったら致命的なことになるそうだ。え? そんな事が発生するのか……、俺今まで殺した化け物だいたいほったらかしだったんだが……。と思ったらある程度以上強いマナを持った個体以外はそうはならないらしい、ちょっと安心した。
あらかた素材も取り終わって、剣で倒した方も燃やすかと言った所で双子のルイさんの方がオーガの股の辺りで何を探っている。そしてナイフを取り出したかと思うと、何かを切り取った……えっ?
「オーガのアレだ。死に掛けのじじいが生き返るくらいのすごい精つくって話だからね」
と平然とアレを切り取って見せてくれる。メイムちゃんは顔を真っ赤にしてそむけ、その他の俺をふくむ者たちはヒィッと身体を竦めた。恐ろしい人だルイさん……。
オーガの居た川沿いのエリアを離れ、俺達は例のキャンプ地まで戻ってきた。
「毎回なんらかのトラブルが起こるものらしいが、今回は桁が違うな。まあ、今からキャンプから撤収してもイパナの街に戻れるタイミングは変わらないだろう。ここで夜を明かして予定通り明日街に戻ることにする。見張りは2人置くことにする、俺達も混ざる。とりあえず飯にしようか……」
とカーネルさんもちょっと疲れたように、指示をする。あ。そういえば俺達なにも取ってきてないな……、仕方ない適当に捻出するか。
夕食は、ルイさんたちの取ってきた鳥と野草を、ウェイ○ァーさんベースのスープでおコメを一緒に煮込んで卵と溶いてまぜて雑なリゾットに仕立てた。俺ももう今日は凝った料理つくる気力がなかったが、この程度でも皆喜んで食べてくれてよかった……。あの実はさすがにすっぱかったので採ってきたミルさんが渋い顔をしながら責任食いさせられていた。ちょっと分けて貰ったらすごい嬉しそうな顔をしていたが、俺は食わないよ? フローリアなら喜んで喰うだろうしね。
俺とメイムちゃんは最初の見張りにしてもらえたので、火を消さないようにたき木をくべながら火を挟んで向いあう。
「今日は、本当にありがとうございました」
と、ぺこりと頭を下げるメイムちゃん、そして頭を上げるとフードがその勢いで取れたがそれを戻そうとはしなかった。
「……この耳、好きなんですか、ユキさん。あの時触ってましたよね?」
「あー、うんごめん。つい目の前にあったら」
もう辛抱たまらなくて。というか気付かれてたね……。
「いえ、良いんです。そんなに嫌じゃなかったですから」
「ごめんなさい」
と、素直に謝っておく。そんなにってことは少しは嫌だったって事だよね、猫の人に嫌われるとかもう死ぬしかないかもしれない。するとくすくすとメイムちゃんは笑いだした。
「精霊を連れた人なのに、ユキさんってぜんぜん偉ぶらないんですね。今日だって私なんかをかばって」
「いや、もうそれはいいよ、無事だったんだし。それよりボクから聞きたいことがあるんだけど。カナさんって」
メイムちゃんの表情がちょっと硬くなる。
「どこでその名前を?」
「いや、あの河原でメイムちゃんが自分で話してたよ?」
というとちょっとメイムちゃんは残念そうな顔をした。そして火を見つめながらぽつりぽつりと話はじめる。
「カナお姉ちゃんは、私のお姉ちゃんなんです。もう結婚して他の街に行ってたんですけど、そこで姿を消してしまって」
やっぱりあのカナさんなのか。
「もしかしてイルさんの?」
「知ってるんですか、義兄さんを?」
「うん、宿に泊まって話を聞いたよ。あと、これ」
カバンからミルちゃんとフローリアが笑っている写真を取り出して見せると、その目を見開き、そしてぽろぽろと泣き出した。
「ミル、もうこんなに大きくなったんだ、姉さんも逢いたいだろうに。……あの迷宮都市で、姉らしき同族を見たっていう人が居るんです。ですから私は迷宮都市で姉さんを探そうと冒険者を目指したんです」
ボクも手伝おうか、という言葉を俺は飲み込んだ。まだ頑なな態度を取っているメイムちゃんに、今それを言っても信用してもらえるか解らない。まだ俺とメイムちゃんの距離には、間にある焚き火の様にうかつに手を出せない隔たりがあるのを俺は感じていたから。そのまま、交代の時間まで、俺達ははぜる焚き火をただ見つめるだけだった。
「お、ユキ。目が覚めたのか?」
ちょっと、離れた所にいるリックが俺が目を開いたのをみて、声を掛けてきた。そのそばにこちらを心配そうに窺っているメイムちゃんが立っている。
「ユキさん、大丈夫ですか? あのそのコがわたし達を近寄せてくれなくて」
と、いわれて胸の辺りを見てみると、と言われて見てみると俺の上でフローリアが両手を拡げて空中にホバリングしながら、手からマナを放出して、何かを展開しているようだ。バリアかな?
「フローリア、もう大丈夫だよ」
と、声を掛けるとこちらに顔を向けて、その小さな瞳からまた涙がこぼれ落ち始めた。
「ゆっきー、あんなことしたら死んじゃうのよ?」
と顔の近くに飛んできて、涙目で抱きつかれて、そして怒られた。前もオークマジシャンとの時も泣かれたけど、今回は仕方なかったんだよ……、と言い訳はしない。甘んじて怒られることにする。守れる自信はあったけど、あんなダメージを受けると思ってなかったから。自分でも結構キモが冷えた。
「やっと近寄れるようになったな、そのコが魔法使うのか、なんか近寄ると吹っ飛ばされちまうからさ。まあさすが精霊さまって感じだけど」
「仕方ないです、精霊さまが私達じゃユキさんを守れないって判断されたら。あのケガの方は大丈夫です?」
そうメイムちゃんに尋ねられて、俺は体を動かしてみると……痛くないな。オーガから吸収したマナが身体の中で活性化しているのかぽかぽかしてるくらいだ。
「ん、ボクももう大丈夫そうだ、心配かけてごめんね。とりあえず……報告は、しないでもよさそうだ」
森をこちらの方に臨戦態勢で近づいているカーネルさんらの姿が見えたからね。
フローリアは、まだ心配そうに俺の顔を見つめているが、
「もう大丈夫、ケガも消えたみたいだ。ありがとうフローリア」
と頭をなでてあげると、ウェストポーチの中にぽすっと隠れる。それとほぼ時を同じくして、森の中から武器を構えて、カーネルさんら3人が現れる。フォルドさんは、木の上で気配を消して周囲を警戒しているようだ。
「大丈夫か?」
カーネルさんが剣を構えながら俺に駆け寄ってくる。ミルさんとルイさんはちょっと顔を強張らせながら周辺に目を向けている。もう周囲には何も居ないのだが、まあ教えてなんで解るんだと聞かれても困る……、と思ったら木から降りてきたフォルドさんが周辺に化け物は居ないと声を掛けてとりあえず落ち着いた。
「まったく……研修メンバーがケガすると俺の査定が下がるってのに、なんでこんなのが出てきてんだよ」
と、倒れたオーガを確認しているフォルド。
「にしても、無事でよかった。しかしお前たち3人で相手するよりは声を出して逃げて欲しかったな」
とカーネルさんにたしなめられるが、いや、アレから逃げるのは無理ですって、並の冒険者レベルじゃ一蹴だろうなあ。俺は戦わざるを得ない理由もあったから仕方ない、言わないけど。
「この立ったまま死んでるのは誰が何やったんだ?」
「毒殺しました」
と素直に答えると、皆の顔がこちらを向いた。若干引いてるのは気のせいじゃないだろう、俺もあれは引いたし。
「なんで、肉とか食べれないんで気をつけてくださいね」
「いやあ、これ喰いたいやつはいないだろ……」
とリックも呆れているが、まあ気持ちはわかる。デカくて怖いけど人間に近すぎるからな。
「それじゃあこれの討伐はお前らの功績として報告するが、とりあえず取れる素材だけ皆で回収しよう。時間が勿体無いからな」
カーネルさんと、フォルドさんの指導の元、オーガの有効な部分が回収されていく。
「こういう高密度のマナを持った化け物の身体ってのは武具などの素材に流用されるんだ、ん、こいつ魔石ないぞ?」
ああ、リックと俺で刺し殺した奴か。
「剣で変な手ごたえがあったから砕いちまったかもな」
とリックが答えると、皆もったいねーみたいな顔をされた。下手すりゃ1年遊んでくらせるレベルの金になるらしいが、もうカケラすら残ってないしな。
その後、オーガのツノ、キバ、ツメなどが切り取られ、毒殺したほうからは魔石も回収。そして毒殺したほうは油を掛けてメイムちゃんに念入りに燃やしてもらった。あの遺骸は多分腐敗すらなかなかしない可能性がある。死体を残しておくと、それに死霊が取り付いてオーガゾンビとかになったら致命的なことになるそうだ。え? そんな事が発生するのか……、俺今まで殺した化け物だいたいほったらかしだったんだが……。と思ったらある程度以上強いマナを持った個体以外はそうはならないらしい、ちょっと安心した。
あらかた素材も取り終わって、剣で倒した方も燃やすかと言った所で双子のルイさんの方がオーガの股の辺りで何を探っている。そしてナイフを取り出したかと思うと、何かを切り取った……えっ?
「オーガのアレだ。死に掛けのじじいが生き返るくらいのすごい精つくって話だからね」
と平然とアレを切り取って見せてくれる。メイムちゃんは顔を真っ赤にしてそむけ、その他の俺をふくむ者たちはヒィッと身体を竦めた。恐ろしい人だルイさん……。
オーガの居た川沿いのエリアを離れ、俺達は例のキャンプ地まで戻ってきた。
「毎回なんらかのトラブルが起こるものらしいが、今回は桁が違うな。まあ、今からキャンプから撤収してもイパナの街に戻れるタイミングは変わらないだろう。ここで夜を明かして予定通り明日街に戻ることにする。見張りは2人置くことにする、俺達も混ざる。とりあえず飯にしようか……」
とカーネルさんもちょっと疲れたように、指示をする。あ。そういえば俺達なにも取ってきてないな……、仕方ない適当に捻出するか。
夕食は、ルイさんたちの取ってきた鳥と野草を、ウェイ○ァーさんベースのスープでおコメを一緒に煮込んで卵と溶いてまぜて雑なリゾットに仕立てた。俺ももう今日は凝った料理つくる気力がなかったが、この程度でも皆喜んで食べてくれてよかった……。あの実はさすがにすっぱかったので採ってきたミルさんが渋い顔をしながら責任食いさせられていた。ちょっと分けて貰ったらすごい嬉しそうな顔をしていたが、俺は食わないよ? フローリアなら喜んで喰うだろうしね。
俺とメイムちゃんは最初の見張りにしてもらえたので、火を消さないようにたき木をくべながら火を挟んで向いあう。
「今日は、本当にありがとうございました」
と、ぺこりと頭を下げるメイムちゃん、そして頭を上げるとフードがその勢いで取れたがそれを戻そうとはしなかった。
「……この耳、好きなんですか、ユキさん。あの時触ってましたよね?」
「あー、うんごめん。つい目の前にあったら」
もう辛抱たまらなくて。というか気付かれてたね……。
「いえ、良いんです。そんなに嫌じゃなかったですから」
「ごめんなさい」
と、素直に謝っておく。そんなにってことは少しは嫌だったって事だよね、猫の人に嫌われるとかもう死ぬしかないかもしれない。するとくすくすとメイムちゃんは笑いだした。
「精霊を連れた人なのに、ユキさんってぜんぜん偉ぶらないんですね。今日だって私なんかをかばって」
「いや、もうそれはいいよ、無事だったんだし。それよりボクから聞きたいことがあるんだけど。カナさんって」
メイムちゃんの表情がちょっと硬くなる。
「どこでその名前を?」
「いや、あの河原でメイムちゃんが自分で話してたよ?」
というとちょっとメイムちゃんは残念そうな顔をした。そして火を見つめながらぽつりぽつりと話はじめる。
「カナお姉ちゃんは、私のお姉ちゃんなんです。もう結婚して他の街に行ってたんですけど、そこで姿を消してしまって」
やっぱりあのカナさんなのか。
「もしかしてイルさんの?」
「知ってるんですか、義兄さんを?」
「うん、宿に泊まって話を聞いたよ。あと、これ」
カバンからミルちゃんとフローリアが笑っている写真を取り出して見せると、その目を見開き、そしてぽろぽろと泣き出した。
「ミル、もうこんなに大きくなったんだ、姉さんも逢いたいだろうに。……あの迷宮都市で、姉らしき同族を見たっていう人が居るんです。ですから私は迷宮都市で姉さんを探そうと冒険者を目指したんです」
ボクも手伝おうか、という言葉を俺は飲み込んだ。まだ頑なな態度を取っているメイムちゃんに、今それを言っても信用してもらえるか解らない。まだ俺とメイムちゃんの距離には、間にある焚き火の様にうかつに手を出せない隔たりがあるのを俺は感じていたから。そのまま、交代の時間まで、俺達ははぜる焚き火をただ見つめるだけだった。
0
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる