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戦闘開始
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そして車で移動し現場に着いた。
見るとそこは悲惨な状況に成り果てていた。
建物は崩壊し草木は燃えている。
だが幸いにして市民の人達はもう避難しているらしく死傷者も出さずに済んでいるらしい。
今でも爆発音がそこら中から聞こえてきていた。
どうやらまだテロリストどもが街を破壊しているらしい。見た感じでは結構な数いるみたいだった。
テロを起こす奴らの大半は今の政治に不満がある奴らばかりだ。
能力者と下等な存在である無能力者が同じ扱いなど耐えられないと言った不満が奴らにはある。
だがそれは間違いだ。能力者も無能力者も基本は同じ人間なのだ。互いに手を取り合うべきなのだ。
だから俺たちはテロリストどもを制圧するため歩き出した。
オクタプル全員がバラバラに別れてそれぞれの能力を行使して応戦した。
にしても数年は大人しかったのにいきなりテロとは。
なんかあったのか?少し気になるな。
そんなことを戦闘中に考えていると誰かが俺に向かって叫んだ。
「オクタプルなんて死んじまえ!!」
考え事をしていたせいか後ろからくる奴に気づかなかった。でも焦る必要はない。
そして次の瞬間、襲ってきた奴の地面の中から剣山が現れた。男は気絶していた。
その光景を見て俺は思わず言葉を漏らした。
「やっぱすげぇなぁ~。」
これは燈の能力である。燈は持った刀を鞘に収めながら歩み寄ってくる。
「もう!戦闘中にボォ~としちゃダメなんだよ!?」
「悪りぃ。悪りぃ。」
「危ないから背後の敵は任せろ!」
そのままサポートを申し出てきた燈。
こいつの能力は『剣山を生み出す能力』である。
先ほど持っていた刀を媒体として地面に突き刺すことで生み出す。
能力の行使範囲は狭いが相手の真下に生み出すことによって大ダメージを狙えたりもする。
たが弱点も存在する。まず刀なら何でも良いというわけではない。
今、燈が持っている刀にのみ能力が使える。
燈の持っている刀は初めて能力を使用した際に自身が生み出したものだと聞かされたことがある。
自分自身が生み出したからか刀との繋がりが極端に強いため刀が完全に破壊されたら使用者も死ぬ。
だが使用者が回復すると刃が欠けたり少し折れた程度なら刀も元の状態に修復される。
何かの物体を媒介としないと能力を発動できないという点では数ある能力の中でも珍しい部類に入る。
能力者の大半は自分の身一つさえあれば能力を発動することができ、刀などの物は使用しない。
稀有な能力であり強い。だがそれと同時に諸刃の剣なのだ。
「いや。良いって!別の場所に行ってきな。」
俺は食い気味に断った。同じオクタプルのメンバーに迷惑をかけるのは悪いと思ったからだ。
その言葉を聞いて燈が俺に向かって一つ言い放った。
「君はオクタプルで唯一の無能力者じゃないか?」
「だから万が一があったら危ないだろ?」
・・・・そう。俺はオクタプルの中で唯一、能力を持たない無能力者なのだ。
なぜか昔から少し身体能力が高かったためオクタプルに入ることになった。
そうは言っても勝てるのはそこら辺にいる戦闘経験もない能力者や無能力者のみ。
オクタプルの『No.7』以上の奴らには手も足も出せなかった。それが俺だ。
でもそんな俺でも守れる存在がある。
「分かった。ありがとな・・・。」
俺は燈の言葉に納得しながらも前を向く。
そして俺は気を取り直して再びテロリストどもと対峙するのであった。
見るとそこは悲惨な状況に成り果てていた。
建物は崩壊し草木は燃えている。
だが幸いにして市民の人達はもう避難しているらしく死傷者も出さずに済んでいるらしい。
今でも爆発音がそこら中から聞こえてきていた。
どうやらまだテロリストどもが街を破壊しているらしい。見た感じでは結構な数いるみたいだった。
テロを起こす奴らの大半は今の政治に不満がある奴らばかりだ。
能力者と下等な存在である無能力者が同じ扱いなど耐えられないと言った不満が奴らにはある。
だがそれは間違いだ。能力者も無能力者も基本は同じ人間なのだ。互いに手を取り合うべきなのだ。
だから俺たちはテロリストどもを制圧するため歩き出した。
オクタプル全員がバラバラに別れてそれぞれの能力を行使して応戦した。
にしても数年は大人しかったのにいきなりテロとは。
なんかあったのか?少し気になるな。
そんなことを戦闘中に考えていると誰かが俺に向かって叫んだ。
「オクタプルなんて死んじまえ!!」
考え事をしていたせいか後ろからくる奴に気づかなかった。でも焦る必要はない。
そして次の瞬間、襲ってきた奴の地面の中から剣山が現れた。男は気絶していた。
その光景を見て俺は思わず言葉を漏らした。
「やっぱすげぇなぁ~。」
これは燈の能力である。燈は持った刀を鞘に収めながら歩み寄ってくる。
「もう!戦闘中にボォ~としちゃダメなんだよ!?」
「悪りぃ。悪りぃ。」
「危ないから背後の敵は任せろ!」
そのままサポートを申し出てきた燈。
こいつの能力は『剣山を生み出す能力』である。
先ほど持っていた刀を媒体として地面に突き刺すことで生み出す。
能力の行使範囲は狭いが相手の真下に生み出すことによって大ダメージを狙えたりもする。
たが弱点も存在する。まず刀なら何でも良いというわけではない。
今、燈が持っている刀にのみ能力が使える。
燈の持っている刀は初めて能力を使用した際に自身が生み出したものだと聞かされたことがある。
自分自身が生み出したからか刀との繋がりが極端に強いため刀が完全に破壊されたら使用者も死ぬ。
だが使用者が回復すると刃が欠けたり少し折れた程度なら刀も元の状態に修復される。
何かの物体を媒介としないと能力を発動できないという点では数ある能力の中でも珍しい部類に入る。
能力者の大半は自分の身一つさえあれば能力を発動することができ、刀などの物は使用しない。
稀有な能力であり強い。だがそれと同時に諸刃の剣なのだ。
「いや。良いって!別の場所に行ってきな。」
俺は食い気味に断った。同じオクタプルのメンバーに迷惑をかけるのは悪いと思ったからだ。
その言葉を聞いて燈が俺に向かって一つ言い放った。
「君はオクタプルで唯一の無能力者じゃないか?」
「だから万が一があったら危ないだろ?」
・・・・そう。俺はオクタプルの中で唯一、能力を持たない無能力者なのだ。
なぜか昔から少し身体能力が高かったためオクタプルに入ることになった。
そうは言っても勝てるのはそこら辺にいる戦闘経験もない能力者や無能力者のみ。
オクタプルの『No.7』以上の奴らには手も足も出せなかった。それが俺だ。
でもそんな俺でも守れる存在がある。
「分かった。ありがとな・・・。」
俺は燈の言葉に納得しながらも前を向く。
そして俺は気を取り直して再びテロリストどもと対峙するのであった。
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